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最近、自宅の仕事場の間取りを少し変えてみました。これまでは本棚の方向を向いていた机を、窓側に変えてみたのです。窓は北にありますので、机が北側に向くということで、なんだか元気がなくなりそうだな、と思いますが、これはもう、仕方がないです。間取りの問題なので。

ですが、割と机が広くなりましたので、読書をしようかなという気にもなるものです。そこで、個人的にもう少し読み進めたいな、と思っていた「情緒論の試み」に取り掛かってみようかな、と思いました。本当は仕事の本などを読むのが良いのかもしれませんが、まあ、いつかは定年を迎えますので、定年後を見据えた本を読んだ方が、実のところ長期的には意味があるのではないか、と思ったりもしまして。

この本、2002年に出版されました。この本が書店に並んでいるのをみた時の記憶を割と鮮明に持っています。また、「情緒論の試み」自体は、岩波の雑誌である「思想」に掲載されていたのですが、学校の図書館で、くだんの「思想」を目撃したこともあります。過去に何度か読んだような微かな記憶もあり、本には付箋が貼ってありますので、まあ何かしら読んだんだろうなと思います。

小説の問題は、「現実認識と想像力の乖離」と、「その結果生まれる言語の対象化」である、と冒頭付近に描かれます。この想像力というのはイマージュの世界のことなのかしら、言語の対象かというのは言語を言語自体で捉えてしまい、そこに言葉を超えたものが入り込めるのか、と言ったことを考えたりしました。辻邦生は、言葉の力を大切にすると思いますが、その言葉によって描かれたものは現実とはまた別のイマージュの世界です。ですが、それ自体は、おそらく現実を超えたものになりうるということと思います。そうした観点の考察が書かれているのでは、と予想しながら、また読んでいきたいと思います。

それにしても、いよいよ冬の入り口という感じです。東京の日の出は6時8分だそうです。西日本はもっと遅いかもしれません。冬真っ盛りの1月ごろ、東京の日の出は7時ごろになります。その頃になると、出勤時真っ暗という話になりまして、やれやれという感じです。まあ、間取りを変えたこともあるので、冬に負けないようなインテリア的な仕掛けを工夫してみようかな、と思っています。

それでは長くなりましたが、今日もおやすみなさい。グーテナハトです。