Opera,Richard Wagner

 バイロイト音楽祭のウェブページを読んでいたのですが、とても面白い! ペーター・シュナイダーさんの略歴が載っているのですが、これって東京フィルの日本語版略歴の原文ではないか? と思ったり。まあ、そんなことはどうでもよくて、シュナイダーさんのこれまでのバイロイトでの軌跡が分かりますね。なんでこんなに素晴らしいサイトをこれまで訪れなかったんでしょう。反省。

シュナイダーさんは1981年から連続17年連続登場していますので、おそらくは今年も出演してくださるとおもわれます。昨年、一昨年と「トリスタン」を振っているようですね。今年も楽しみ。ちなみにCDでないかな。ウェブラジオで再放送しないかな。

今年のバイロイトは7月25日から8月28日まで。楽しみです。

Opera,Richard Wagner

 いやあ、こんなにショルティのジークフリートが面白いとは知りませんでした。行った良いままで何を聞いていたのでしょうか。おそらくは、カラヤン盤、レヴァイン盤そしてショルティ盤の3バージョンを聞いたことで、いろいろと意味合いが分かってきたのだと思うのですが。いまちょうどジークフリートとブリュンヒルデが邂逅している場面なのですが、かなりテンポを落としてめちゃくちゃ情感的に演奏しています。あれ、ショルティってこんな芸風だったかしら、とまた思った次第。私のショルティ認識の誤りがはがれ落ちていくような気分です。そうかここまでテンポを落としてためてためてダイナミクスを引き出しているとは。

ただ、ブリュンヒルデのニルソンさんは、巧いのですけれど、ちょっと僕の好みとは違うようで、もう少し硬質な艶やかさが欲しいなあ、というところです。ニーナ・シュテンメさんに歌って欲しい気がいたします。ヴォータンのハンス。ホッターさんの声も時代を感じさせる声です。

最近の指環はどうなんでしょう? 今春の新国での上演はもちろん楽しみですが、最近覚えたウェブラジオで、今年こそバイロイトを聴こうと思います。

Opera,Richard Wagner

 今日はかなり早起きしました。何時に起きたのかは秘密です。明け方の静かな時間がとても好きでして、コーヒーを飲みながら、いろいろと頭の体操をするのは楽しいものです。基本的にインドア派なんでしょうね。海とか山とか行きたいけれど、それより家で本を読んだり音楽を聴いたりものを書いたりする方がリフレッシュ出来る気がします。

さて、今日も朝からずっとラインの黄金を聞いていました。最初はカラヤン盤を二回ほど聞いて、ショルティ盤を一回。これまであまりぱっとしない感じに思っていたショルティ盤が輝いて見え始めまたのには驚きました。カラヤン盤ばかり聞いていると、まだ若いショルティのアグレッシブな指揮ぶりに耳が行くようになったのです。驚いたのは、颯爽とかけていくと思っていたショルティが、あるところで強烈なタメを見せて、ダイナミズムを引き出しているところがあったということ。とてもスリリングな経験でした。相変わらず、ラインの乙女の場面がすてきでして、これをいい歌手が歌うのを生で聞いてみたい、と思ってみたり。

ともかく、3月のラインの黄金が楽しみ。無事に行けますように。

Opera,Richard Wagner

 立春を過ぎて、太陽の昇る時間は速まり、沈む時間は遅くなりました。いつも家を出るのが6時15分ぐらいなのですが、一ヶ月ほど前は本当に真っ暗でしたが、最近は白々明けるころになりました。ですが、寒さはまだまだ続きます。そう言えば、関東南部では今シーズンはまとまった雪がまだ降っていません。雪が降ると電車が止まるので憂鬱なのですが、そうはいっても一度ぐらいは雪のなかを歩いてみたいとも思います。もちろん、北国の方にとってみれば、何を言っているんだ! と言う感じだとは思いますが。

水曜日になりましょうか、本当に久方ぶりにパルジファルを聞きました。カラヤン盤です。この盤ではグルネマンツが私の大好きなクルト・モルさんなのですよね。揺らめく旋律の波に乗りながら、モルさんの艶やかで芯のある歌声を聞くことほど幸せなことはないですね。パルジファルはこれからも聞いていく予定。来年、ウルフ・シルマーさんがパルジファルをN響でふるという情報もありますし。コンサート形式だそうですが。

パルジファルは、二回ほど聞いて、今度はラインの黄金に取りかかりました。ラインの黄金は3月の新国立劇場の演目ですので予習と言うことでもあります。カラヤン盤を聞き終えて、ショルティ盤を聞いている感じ。最初は、ラインの黄金は取っつきにくいなあ、と思っていたのですが、このところは、冒頭のラインの乙女の部分がすばらしさが少しずつ分かってきたりして、とても面白いのです。ショルティ盤よりカラヤン盤の方が録音もよいですし、まとまった演奏です。ショルティ盤は歴史的名盤ではありますし、スター歌手を呼んでいるというところなのですが、ちょっと力が入りすぎているかな、と思うところがあります。音響効果が積極的に入っている点に引っかかる方がいらっしゃると聞いたこともありますし。

さて、明日からは休日ですが、久々に予定の入っていない休日です。とはいえ、近所の英会話には行くのですが。実は私のメインパソコンが壊れまして、大変な思いをしています。このブログはサブマシンのノートで書いているのですが。メインパソコンにはiTuneデータがたんまり入っていますし、新しいCDを取り込むのにも使っていましたので、音楽生活にリミットがかけられた感じです。そのほかにもいろいろ困っていて、ああ、本当にPCなしでは生きていけない世の中になったなあ、もとい、PCなしに生きられない体になったなあ、等と思ったり。

PCはショップブランドのものでしたし、拡張性がありますので、マザーボードを変えて、CPUを載せ替えて、みたいに自作っぽいことをやってみる予定。これも一生に一度はやってみたかったことなので、いい機会だと思っています。しかし、自分でパーツを集めると、かなり安い値段でハイスペックマシンが組み立てられます。ちょっとオーバースペックかもしれませんが、長く使おうという魂胆なので、と自分で勝手に理由付けしています。

Opera

 新国立劇場2008/2009年シーズンもそろそろ後半戦にさしかかっています。今後の予定ですが、以下のような感じ。

  • 3月:ラインの黄金
  • 4月:ヴァルキューレ
  • 5月:ムツェンスク郡のマクベス夫人
  • 6月:チェネレントラ
  • 6月:修善寺物語

次の三ヶ月が楽しみにしても結構ハードです。ヴァルキューレは五時間以上缶詰になりそうですし、ラインの黄金は二時間半休憩なし。マクベス夫人もお題目的におもしろおかしい話しではないです。でもそう言う作品の方が強い衝撃を受けて、かえって生きる力がわいてくるのですが。

「マクベス夫人」は、お恥ずかしながら聞いたことがありませんでしたので、今日から予習を開始。ヤンソンスがネーデルラントオペラで振ったDVDをiPodに入れて鑑賞中です。この作品は1930年から1932年にかけて作曲されています。交響曲第四番作曲の少し前ですね。一番DSCHが過激だった頃でしょうか。ちょうどその頃ベルクは「ルル」を作曲しています。シュトラウスは「アラベラ」を作曲中。刺激的で何でもありな時代だったのですね。時代が変転を遂げるまさにその瞬間に生まれたオペラでしょうか。

聞いているとマーラー的な皮肉に満ちた旋律や突如現れる麗々とした旋律にハッとするのですが、晦渋で陰惨な旋律が取って代わる感じ。これから聞き込んでいくのが楽しみです。

Opera

いって参りました「こうもり」@新国立劇場。楽しいひと時でした。大人のジョーク満載で、私的にはまったくOKで、とても楽しかったのですが、中には鼻白んでいる人もいたようです。ヨーロッパ的なジョークだったとは思いますが。

さて、今回は3人の女性歌手が大変すばらしかったです。まずはアデーレ役のオフェリア・サラさん。この方は2007年の「ばらの騎士」でゾフィーを歌っておられた方。超高音域をらくらくコントロールして歌ってのけるさまは、デセイか、と思うほど。あそこまで気持ちよく高音域を出してくれると、聴いているほうも爽快な気分です。しかもピッチにまったく狂いはない。脱帽でした。オランピアを聴いてみたい、と思いました。

それから、ロザリンデ役のノエミ・ナーデルマンさん。深みのある豊かな声で、ロザリンデの大人っぽさやあだっぽさを巧く出しておられました。すばらしかったです。この方は「ばらの騎士」の元帥夫人もレパートリーにお持ちだそうですが、ぜひこの方の元帥夫人を聞いて見たいです。

注目は、オルロフスキーを歌ったエリザベート・クールマンさん。かなりの美人なのですが、男役ということで口ひげをつけておられる。台詞のところはわざと低い声を使うのですが、歌いだすと、これが見事な声質。柔らかい声では決してないのです。ガランチャさんとはまったく別の声質。つまり、すごく硬質で輝く声なのです。これはすばらしいと思います。ぜひにもオクタヴィアンを歌ってほしい! 絶対格好良いですし、凛としたオクタヴィアンが聴けるはずです。公式ページによれば、カルメンを歌っておられたり「カプリッチョ」のクレロンをうたっておられたりしています。

アイゼンシュタイン役のクレンツレさんもすばらしかった。歌唱もばっちり、演技もばっちり、ユーモアもばっちり。こういう方がいらっしゃるのですね。

ジョエル氏の指揮は、ためるところはためて、走るところは走るというような当世風の演奏。結構心地よかったです。

演出も面白くて、第一幕は色彩の舞台。第二幕はアールヌーヴォー的絢爛な世界。第三幕の最後にはびっくりする仕掛けがあったのですが、それが鮮やかで仕方がなかったです。 

  • 指揮者==アレクサンダー・ジョエル
  • 管弦楽==東京交響楽団
  • アイゼンシュタイン==テノール==ヨハネス・マーティン・クレンツレ
  • ロザリンデ==ソプラノ==ノエミ・ナーデルマン
  • アデーレ==ソプラノ==オフェリア・サラ
  • オルロフスキー公爵==メゾ・ソプラノ==エリザベート・クールマン
  • アルフレード==テノール==大槻孝志
  • フランク==バス・バリトン==ルッペルト・ベルクマン
  • ファルケ博士==バリトン==マルクス・ブリュック
  • フロッシュ==俳優==フランツ・スラーダ
  • イーダ==ソプラノ==平井香織

これで、怒濤の一ヶ月は終わりました。1月3日から2月1日までサックスを吹いたり、オペラにいったり、コンサートに行ったりの割とハードなスケジュールでしたので。2月はちょっとお休み。次は3月の新国「ラインの黄金」です