ジェニファー・リー・キャレル「シェイクスピア・シークレット」
先日まで、辻邦生の高雅な世界に沈潜していたのですが、今週に入って、くだんの本を読み始めました。その名も「シェイクスピア・シークレット」。
シェイクスピアの正体への疑いが色々あるのは知っていましたが、実に興味深いのです。クリストファー・マーロウとか、フランシス・ベーコンがシェイクスピアの名を借りて戯曲を書いていたのではないか、という話しにとどまりません。舞台はイギリスからボストンに移り、それからユタ州、ニューメキシコ州、ワシントンDCへと飛び回ります。
主人公の女性とそれを助ける頼もしい従者という構造は、多分に逆ダン・ブラウン的ですが、それでもパターンは美しいのです。
まだ最後まで読み終わっていませんが、予想通りのどんでん返しに少しほくそ笑んでしまいました。それから、固有名詞が相当出てきますので、さらさらと上っ面で読んではいけません。研究書を読むぐらい注意深くないと。もっとも、とびっきり面白い研究書なのですけれど。
この本を読む前に、是非こちらのシェイクスピア別人説のウィキ記事をおすすめします。昨夜遅くまでこの記事を読んでいたのですが、これだけでも面白い。そして、なぜか恐怖を感じるのです。
“http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2%E5%88%A5%E4%BA%BA%E8%AA%AC":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%A2%E5%88%A5%E4%BA%BA%E8%AA%AC
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