Book,Japanese Literature

今日もつれづれ日記。
暑さの戻った関東。フラフラでした。西日本の方が厳しいと思いますけれど、あの頭痛は熱中症に違いありません。
佐伯泰英「居眠り磐音江戸双紙」、三巻まで読了しました。この本は、極上のエンターティメント小説の王道です。やはり、主人公は常勝の正義の味方ですし、江戸市中庶民の悲喜こもごもは、現代社会が投影されていて、他人事とは思えないぐらい。組織と個人の葛藤も描かれているあたりで、会社勤めにとっては合点のいくことばかりです。それから、構成も王道的です。短篇として完結した物語と、バックグラウンドの大きな物語の混交が、読み手を牽引しています。完成度も極めて高く疵が見あたらないです。もちろん、制作上上の都合で、史的事実と離れていることもあるのでしょうけれど、物語内で完結していれば、全く問題ありません。歴史書を読んでいるわけではありませんから。
えーっと、来週の木曜日(9月16日)に、第34巻が発売なのだそうです。マジですか。どうやったら、こんなに長く書けるのでしょうか。凄い持久力。
公式ホームページもあります。
“http://inemuriiwane.jp/":http://inemuriiwane.jp/
ドラマもちゃんと見たかったです。再放送しないかな。
次に読んでいるのは、グレアム・グリーン「ヒューマン・ファクター」。
今聴いているのは、ハイドンの交響曲第96番。NHK-FM「名曲のたのしみ」にて。100曲以上交響曲を書いたハイドンも凄いけれど、中原中也の友人だったという吉田秀和さんが、未だにパーソナリティを勤めているということも凄いこと。少なくとも私が小学校の頃にはこの番組やっていたからなあ。