音楽の聴き方がわかる本

ばらの騎士について書こうと思っていましたが、下書きが手の届かないところに言ってしまいました。元帥夫人を歌ったベーンケについて書こうと思いましたがそちらは明日に致します。
今日は、岡田暁生氏が書かれた「音楽の聴き方」という本について。中央公論社新書ですので、私のように音楽の専門教育を受けていないものでも楽しめるように、そしてなによりとても勉強できるような作り方になっています。
この一週間ほど、通勤時間で集中的に読んだり、気づいたところを拾い読みするなどして、楽しんでいます。通勤時間は会社勤めに残された最後のリゾートですので、十分に楽しめています。
詳しくは本日は書きませんが、最後に出てくる岡田氏がまとめた虎の巻的音楽の聴き方のなかから一つだけ。岡田氏曰く、良いものばかりを見るのではなく、あまり良くないと思われる演奏や作品と触れることも大切なのだとか。よく、「良いものばかり聴いていれば、善し悪しは自然とわかる」というようなことが言われますけれど、やっぱり何かしらできの良くない演奏を聴くことも重要だと思います(もちろん自由な範囲内で)。私はこれを大学時代に体得していたようです。
あとは、アドルノのトスカニーニ批判の話が出てきたり、岡田氏自身の希有な体験を読めたり、と本当に読んでいて楽しいです。
年度始めは本当に忙しいです。普通なら決算で山を超えるのでしょうけれど、私の現状から言うと。地震対応や、みずほ銀行対応などに従事した結果、仕事が降り積もっていて大変です。まあ、仕事があるうちが良いのでしょう。

Music

Posted by Shushi