新国《フィガロの結婚》によせて その1

10月20日から新国立劇場で《フィガロの結婚》が始まりましたね。
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この《フィガロの結婚》は新国立劇場の定番プロダクションです。
私は今回で三回目となります。
一回目は2003年のプレミエを聴きました。当時はノヴォラツスキー芸術監督最初のプロダクションという記念すべきプロダクションでした。
外の木の指揮者は今回と同じウルフ・シルマーでした。
私、シルマー大好きなんです。シルマーの指揮で聴いたのは、《影のない女》@バスティーユ、《パルジファル》@東京春祭、《アラベラ》@新国立劇場、そして《フィガロの結婚》@新国立劇場です。
私のシルマーが創る音楽のイメージは、シャープでありながら、重みのある指揮、という感じです。キレのある演奏でありながらも、ここぞという時のエネルギーの溜め方とか爆発のさせ方が素晴らしい、というものです。《アラベラ》でも《パルジファル》でも感動し過ぎましたので、今回も楽しみです。
2003年のプロダクションでは、ケルビーノを歌ったのは、エレナ・ツィトコーワでした。
おそらくこの時が新国立劇場初登場。で、素晴らしいケルビーノを聞かせてくれたのでした。その後の新国立劇場での活躍は言うまでもありません。
特に私がツィトコーワで印象的なのは、2007年の《ばらの騎士》のオクタヴィアンでした。指揮がペーター・シュナイダーだったということもあり、私の中では唯一無二の体験に鳴ってます。その後も、ツィトコーワのフリッカ、ブランゲーネ、ヴェヌスを新国立劇場で聴くことができています。次はなんと《ヴォツェック》のマリーです。
というわけで、一旦グーテナハト。