Oboe

妄想のオーボエシリーズ。妄想が現実になってきました。




さしあたり、オーボエを都内某所の先生のところに体験レッスンに行ってきました。

リードを吹いてみる。

最初に、リードを吹かせてもらいました。さしあたり音は出ました。ですが、やはり音は汚い。当然ですが。先生はリードだけで音程のコントロールをされていましたが、私もなんとか追随、というところ。ですが、やっぱり音は汚い。これは、もう仕方がない。最初からできるわけないので。

楽器を吹いてみる。

次に楽器を貸していただきました。マリゴーの100万超の楽器です。手が震えますね。私のアメセルマーク7は43万円ですので、倍以上ですか。。
最初にほんと勘違いをしてしまいました。リードを楽器にさしたんですが、サックスの感覚だとことリードの差しこみ具合でピッチをコントロールしますが、オーボエはそんなことできないそうです。いや、知ってましたよ。オーボエがオケのチューニングの基準になっているのは。ですが、やっぱり文化が違うのですね。
音は出ますが、ピッチは不安定。やはりサックスは新しい楽器なのでピッチやフィンガリングなどはソフィスティケイトされてるんですね。オーボエは音ごとにピッチのコントロールを自分である程度しなければなりません。ピッチの良し悪しを自分でコントロールするということです。まあ、これはピッチ感覚を磨くだけなんでしょう。中年からできるかどうかはわかりませんが、ピッチの揺れがある程度認識できるので、なんとかいけるかも、などと。不遜。すいません。。
ピッチの安定が難しい。あとはアンブシェアの筋肉がきつい。きついです。ロングトーンできるんだけど、20秒ぐらいはいけるけれど、だんだんきつくなってきてしまう。難しい。やはり楽器をずっと吹いていないというのもあるだろうし、サックスとの違いもあるのだろうし。
一番のネックはヴィブラート。腹筋でかけるヴィブラートがあるのですが、サックス時代はサボって使ったことがなかったのです。全部アンブシェアの微妙な動かし方でかけてました。ですが、オーボエではご法度らしい。これは茂木大輔氏の本にも書いてあったこと。そうですか……。
EWIで予習しました、とお話したら、EWIってなに? ということに。そうか。EWIってマイナーな楽器なんっすね。

楽器のこと

で、その後いろいろ話を聞きました。やはり楽器を買わなければならないというところがもっともハードルが高い。おっしゃるには、ネットで安い楽器は売っているけれど、安かろう悪かろうだから、手を出さないほうがよい、ということ。まあ、これは常識的に考えるとそういことになるはず。茂木大輔氏の本にも同じことが書いてある。
いや、買えるんですよ。たしかに。でもね。なかなか。
中古楽器もなかなかよいものは出ないらしく、新品を買わないとね、ということらしい。まあ、この辺りはいろいろ事情があるのだろうなあ、とは思うけれど、そういうものなんでしょう、きっと。サックスも最近はどんどん高くなっているようですし。昔ならアメセルは50万ぐらいだった記憶があるけれど、いまはもっと高いみたいだし。

模範演奏

最後に、なんか吹いてあげますよ、ということになりましたので、「クープランの墓、お願いします」と言ったら、いいっすよ、ということで、吹いていただきました、クープランの墓。しかも暗譜で軽々と。さすがすごい、と唖然としてしまいました。そしてカッコイイっすね。クープランの墓。アルブレヒト・マイヤーが吹いていた映像が忘れられないっすからね。
最後に、なにか吹いてみたい曲ありますか? と聴かれたので、ヴィヴァルディのオーボエ協奏曲なんかどうっすかね、と言ったところ、即座に否定されました。あれは、難しいそうです。確かに高速アルペジオの連続だから。いや、これは悔しいですね。ヴィヴァルディもダメっすか。
身の程知らずですいません。orz

まとめ

楽器を買わないといけないところが辛い。40万弱。それを投資して、練習時間を確保できるのか、という問題。朝7時に家を出て、帰宅は23時。練習はいきおい終末のみ。カラオケボックスか押入れのなかということに。昼休みに練習できるか、と思ったのだけれど、外で吹くのは絶対にNGとのことだし。
どれぐらいでものになりますかね? という話で言うと、二年ぐらいらしい。たしかにそれぐらいかも。サックスでいうと、やっぱり二年ぐらい吹いた後にピッチも安定してきて音が出るようになったということもあるし。それぐらいかかるんでしょう。でも、昔に比べて時間がたつのが速い。二年間なんてあっという間かも。
とにかく、楽しい時間でした。新しい楽器なんて本当にスリリングですよ。若返った気分になります。

ですが、本当に迷う。人生最大の岐路の一つかもしれない。
やはりサクソフォーンは楽しい。でも、曲がないし、クラシック吹けないという問題がある。オーボエは、ヴィヴァルディ、モーツァルト、シュトラウス、ラヴェルの旋律をそのまま真正に吹くことができる。
ここまで行ったのだから、答えは決まっているような気がする。めざせアルブレヒト・マイヤー。ウソ。大ウソ。ゴメンナサイ。
しかし、気になるのは肺の痛み。なんだこれ。気胸?
このあとフィガロの結婚その2を書きます。あれもすごかった。。
ではグーテナハト。