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先日、イスラム国がイラクの遺跡や文化財を破壊している、というニュースがNHKで流れましたね。

朝日新聞でも報道されているようです。

「イスラム国」がまた文化財破壊か ニムルド遺跡に重機

日経でも同様の記事が。

「イスラム国」、イラクの世界遺産遺跡も破壊

あれを見て、タリバンがバーミヤンの大仏を破壊した事例とか、あるいは焚書坑儒、あるいはアレキサンドリアの図書館火災などを思い出しました。

こうした事例で、もろくも人間の文化遺産というものは破壊されていくわけですね。そのうちに、物品がないということから、歴史からも消えていくのでしょう。ギリシア哲学においてソクラテス以前の哲学者の言葉が断片しか残っておらず、引用からの孫引きである、という残念な出来事は、こうやって引き起こされるのでしょう。破壊された文化財も、きっと写真でしかその存在が語り伝えられず、その写真もいつまで記憶されることか。

歴史というものが如何に無力化ということを感じます。というか「歴史」は「不可能」なのでしょう。

ちなみに、イスラム国が破壊しているというニュースですが、その他の理由もあるということがネット上には上がっているようです。ニュースというものもなにか現実を伝えきれないということなのでしょう。かつてはネットなどありませんから、新聞やテレビが情報源でしたが、今ではそんな牧歌的なことも言えない時代なんですね。

今日はこちら。そろそろ予習をしないと。

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グーテナハトです。