逆境にあってこそ真価が問われる

昨夜トラブルで徹夜。たまにあることなので慣れてます。

先日からブルックナーばかり聞いていたり。

ブルックナー:交響曲第8番(クラシック・マスターズ)
カール・シューリヒト
ワーナーミュージック・ジャパン (2014-06-18)
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でもブルックナーは、きっとダブルスピークではなく、素直に書けたのでしょうけれど、芸術は、おそらくはそこに現れた直接の意味と、その背後の意味と、二つ重ねて考えなくてはならないようになってしまう場合ももちろんあるんだと思います。信用できない語り手、問題。あるいは、作品全体が二つの意味を持っている問題。

音楽評論家の方がどこかで書いておられたのですが、洒脱な音楽を書くプーランクは、現実の凄惨さを踏まえた上で、それを乗り越える意味であえて洒脱な音楽を書いていたという見方があるみたいです。

これ、辻邦生の戦闘的オプテイミズムの考え方と似ています。逆境にあって理想を語るべし、というもの。ただ、がゆえに、歴史小説だったということも言えるのだとも思います。

昨日の徹夜仕事も、疲れた時にこそ真価が発揮されるみたいな感じがあります。あるいは、先日来休みなく働いている時も、そういう時こそきちんとした仕事をしないとみたいなことも言えます。逆境にあってこそ笑みを絶やすな、みたいな。

もっとも、あまり笑ってばかりだと、楽しているのではないか、と疑われるのでほどほどに、とも思います。難しいです。

それではお休みなさい。グーテナハトです。