今日は予定通り近所の市民文化センターの会議室を借りて練習しました。最初の一時間ぐらいは快調。といても細かい指使いが全く駄目ですが……。そのうち、パーティションで区切られただけの隣の部屋にガールスカウトの女の子たちが入ってきて会合を始めてしまいました。うーん、音が筒抜けというのはこういうことを言うのだなあ、と……。でも気にせず吹きましたけれど。でも二時間でギブアップ。アンブシェアが弱っているので、すぐに音が不安定になってしまう。課題多し。まあ、今日のところはとりあえず曲をさらえたのでいいかな、と。頑張ろう、っと。
今更申し訳ありません、ハリー・ポッター
ハリー・ポッターと賢者の石 特別版 ダニエル・ラドクリフ (2003/11/29) ワーナー・ホーム・ビデオ この商品の詳細を見る |
GW一日目
なんと早朝5時45分に起床。洗濯物を干して、軽い食事を作って近所のカフェへ。本を読んだりしてお昼頃に帰宅。珈琲を飲み過ぎて少々疲れ気味。やはりカフェインは控えめにした方が……。軽い食事のあとちょっとした午睡を。午前中は晴れていた空は、あっという間にねずみ色の厚い雲に占領され、雷鳴とどろき大粒の雨が降りしきっている。
午睡ののちに、予定通りパソコンの調性をする。古いPCからハードディスクを取り出して、メインマシンに追加。BIOSのブート設定などをかえたりして、何とか終了。予定の半分まで行きました。あともう一踏ん張りです。
さて、そのハードディスクのなかから、昔公開していた古いウェブサイトのデータが発見されました。いまから12年前にやっていたバンドのホームページ。インターネット草創期に作ったサイトだったのだが、いろいろ事情があって閉鎖したもの。HTMLをエディタで打ちこんで作っていたなあ。まだブログなんて全くない時代ですよ。懐かしいなあ。この4年間ぐらいデータを紛失していたので、どこに行ってしまったのだろう、と少し気になっていたのだが、出てきて本当に良かった。まだ大学を出たての頃の自分に出会った感じ。面映ゆいような、恥ずかしいような……。
明日サックスの練習に出かけるので、その準備。コード進行のMIDIファイルを作ってみる。明日は四曲ほど練習できるかな、と……。久々に思いっきり吹くので楽しみです。
今更で本当に申し訳ないのですが、ハリー・ポッターを見ました。本を含めるとおそらく10年ぐらいのディスアドヴァンテージでしょうか。なるほど、これは流行ってしかるべき。音楽がジョン・ウィリアムズ氏の作風、特にスター・ウォーズにそっくり、と思っていたら、音楽は、ジョン・ウィリアムズ氏でした。やっぱりね。
きょうは、そういうわけで、予定通りの一日。明日も予定通り過ごせると良いなあ。
秀麗なる夕暮れ
今日は本当に綺麗な夕焼けでした。プルースト的に言えばモーブ色の夕焼けと言った風情。携帯のカメラで咄嗟に撮ったのですこしざらついていますけれど、色はこんな感じだったと思いますよ。明日は天気がよさそうですね。
やっとGWだ!
やっとGWです!
本当に長い一ヶ月でした。明日から三日間+来週四日間、幸いにもお休みですので、エンジョイしようと思います。いろいろとやることあるな〜。有効に使おうっと。
とりあえず、やりたいこと列挙。
- 本を読む
- 音楽を聴く(特に「神々の黄昏」をみよう!)
- サックスを吹く
- 映画を見る(借りてきたDVDがあるので。ブレードランナーですが)
うーん、インドアなGWになりそうな予感。でも散歩して写真を撮ったりもしようっと。
よかったよ、EWI!
EWIが壊れた……。
ところが、ちょっとした練習をしていたところ、急にオクターヴのコントロールが出来なくなりました。あれあれ、と思って、接続ケーブルを抜いたり差したりしたら、ますますおかしなことに。音がまともに出なくなってしまいました。ネットでの情報では、コントローラと音源をつなぐケーブルが断線することが多いとのこと。どうやら、僕のEWIもご多分にも漏れず断線したのではないか、と考えています。代わりのケーブルを買わないといけないのですが、15750円もするらしい。とりあえず、明日楽器屋に電話してみます。
マッコイ・タイナー「インフィニティ」
Infinity McCoy Tyner Trio (1995/08/29) Impulse! |
夕方から雨が降り始めた。会社からの帰り道、いつものバスがやってこない。五分ほどバス停に立ちつくしていたのだが、ようやくバスが坂道を登ってくる。傘を畳んで水を払ってからバスに乗り込む。この分だといつもの電車に乗ることは能うまい。疲れているというのに、ベンチのない駅で雨に打たれながら電車を待つというのか。疲れは人をしてとかく悲観的な領域へと誘い込むものなのだが、今日も油断をすると、悲観領域に足をすくわれるところだったのだ。
だが、心を強く持とう、と思って、昔からよく聴いた曲をiPodのホイールを回して探してみる。
あった、マッコイの1995年のアルバム、インフィニティ。フロントにマイケル・ブレッカーを迎えたマッコイのアルバムだった。まだ学生だった頃、CDウォークマンにこのCDを入れて学校に通ったものだった。「インプレッションズ」は、コルトレーンのモードの曲だが、雄々しいマイケル・ブレッカーのテナーの咆吼と、それに続くメカニカルなインプロヴァイズに卒倒したものだ。
そして、今日もやはり卒倒しそうになる。このインプロヴァイズの冒頭部分だけコピーして吹いたことがあるけれど、さすがに全部コピーは出来なかったなあ。それもまた自分の限界と言うことなのだろうか、などとすこししんみりしてしまうのは、いつ聴いても同じなのだ。こうして悲観領域に片足が入るか入らないか、といった状態で10分あまりの演奏を目をつぶって聴きづけた。雨脚の強まる中、電車がホームに進入してきて、やっと座席に着いた頃には、何とか気持を元に戻すことが出来たというわけだった。ありがとうマイケル・ブレッカー。
しかし、そんな元気だったマイケル・ブレッカーも、今は帰らぬ人となってしまったというわけだ。苛烈
でもあり残酷でもある時間と運命。残されたものは、これからもずっと時間と運命と闘わなければならないと言うことなのだ。
アイラ・レヴィン「死の接吻」
死の接吻 アイラ・レヴィン (2000) 早川書房 |
またよみました。アイラ・レヴィンの「死の接吻」。前回読んだ「ローズマリーの赤ちゃん」は衝撃的な幕切れを何度も読み返しましたが、今回もまたミステリの醍醐味を堪能させてくれました。
また文字の色変えましょうね。
最初に驚いたのが、ドロシィの章では、男の名前が明かされていなかったこと。そのことに気づいたのが、第二部エレンになってから。エレンがドロシィ殺しの犯人=ドロシィの彼氏を見つけようとするときに、容疑者二人が名前と共に浮かび上がってくるのだが、そのときになって、僕は彼氏の名前が明かされていないことに気づいたのですよ。文章の中では「彼」という三人称で語られているだけだったのです。そこでまず激烈なパンチを受けました。
次のパンチは、エレンの彼氏のバッドが、ドロシィ殺しの犯人=ドロシィの彼氏であったということ。それも強烈な登場の仕方。パウエルが、自分の部屋でドロシィの彼氏の住所を突き止めようとしたそのとき、アノニムな男として登場して、パウエルを射殺、それからエレンの前に姿を見せる。エレンは自分の彼氏が来たので安心する。っていうか、読んでる方から見たら、エレンの彼氏が、ドロシィの彼氏と同一人物だったなんて思わないから、一杯どころか何杯も食わされた気分でメタメタ。
マリオンへのバッドの近づき方とかは、種明かしされているので、これ以降はそうそう驚くことはなかったけれど、バッドの最後は印象的。指輪物語のゴクリ(ゴラム)の死に方に似ているなあ、なんて。
それから、ゴードン・ガントはどうしてあそこまでして真実を知りたかったんだろうか、と考えてみるのも面白いかもしれません。単なる第三者だというのに。まあ、彼が居なければマリオンもバッドの餌食になっていたのでプロットしてはひねりがないのかな、というところでしょうか。少し考えてみなければなりませんね。
というわけで、この本もお薦めです。
「ジ・アトレ」の表紙にジャコミーニさんの勇姿
新国立劇場/プッチーニ「西部の娘」
観てきました、西部の娘。今回も幸いにも行けて良かったです。
(写真はオペラシティ、中庭の池)
演出について
- 舞台上には段ボールの直方体が積み重なっていて、倉庫の中といった趣。それが幕が進むにつれて徐々に壊れていきます。ホモキ氏の解説では、最後は荒野に帰するという設定なのだそうです。
- 舞台上には、世界各国の衣装をまとった男達が登場します。ユダヤ人、アラブ人、黒人、東洋人……。演出のホモキ氏の意図通り。アメリカ西部に集まる男達を移民ととらえて、それを現代に移すとこうした多国籍の男達が職を得るため、生きるために、移民となってアメリカ(ないしは欧州でもいいと思うのですが)に集まっているという設定なのです。
- ミニーは、オレンジ色のつなぎの作業服を着て登場。スーパーマーケットの従業員といった感じでしょうか?
- ディック・ジョンソンは赤いチェックのシャツにジーンズ、モスグリーンのザックを持って登場。いかにもアメリカ人らしい格好です。
- ランスは、保安官なのですが、黒い制服にブーツといた出で立ちで、現在の警察の制服を着ています。
- ホモキ氏の解釈。ディック・ジョンソンは個人主義的(いい意味でだと思いますが)な人間で、自分の運命を切り開いていこうとしている。父親から盗賊団を受け継いでいることをあまり良く思っていなくて、本当はもっと違う人生を送りたいと思っているのです。ミニーとできれば所帯を持って堅気に生きていきたいと思っているわけです。でも、盗賊団の首領としてのレッテルを貼られ、盗みはいいものの、殺人犯にまで仕立て上げられていく……。現実世界も同じですよね。皆が皆レッテルを貼りあって、真実を見ることを忘れてしまう。
- 最後には、ディックとミニーは男達に見送られながら去っていくわけです。ディックもミニーも、新しい生活へと一歩を踏み出していきます。ところが残された男達の生活は変わらない。男達は炭坑夫ですから厳しい生活を送っている。だが、そこから抜け出すこともできないし、抜け出すことを考えることすら出来ない。辛い毎日が待っている。ただ経済的な理由のため、生活のため……。
- そう考えると、まるで会社を去る人、残る人、と構造がにているんじゃないか、と思ってしまいました。毎年春になると会社を去って新しい道へと進んでいく人々がいます。つい先だっての3月末もそうでした。
- でもその先は? マノン・レスコーのようにならなければよいのに、と少し心配してみたりして……。そんな心配するから、まだ会社に残っているのか、僕は……、という感じでしょうかね……。
演奏について
- 冒頭の短いプロローグから強烈な迫力。これはもうたまりません。さすがシルマー氏です。キビキビとしたスタイリッシュな音を作り出していて、フォルティシモのパワーが強力。東京フィルハーモニー交響楽団もがんばっていたと思います。
- それにしても、ランス役のルチオ・ガッロ氏は好演でした。スカルピア的悪役ぶりを遺憾なく発揮していました。
- もっとも印象的だったのは、第二幕のミニーとディック・ジョンソンの愛の二重唱、ミニーとランスの対決の場面、勝負に勝ったミニーの勝どきをあげるところ、でしょうか。
- ミニーとランスのポーカー対決、コントラバスがリズムを刻む中で、二人が台詞を言い合うのですが、すごい緊迫感。双眼鏡でずっと観ていたのですが、迫真の演技でした。
- ミニーの勝どきの場面もすごかった。オケのパワーが遺憾なく発揮されていました。すごかったです。
- プッチーニは本当に流麗な旋律を創るものです。すばらしい。
- しかも、このオペラは当時の最先端の音楽を研究して作ったと言うこともあって、ボエームなんかと比べると、格段に和声が複雑になっているのを感じます。
というわけで、愉しんだ3時間でした。やはりオペラはいいですね。プッチーニ様、シルマーさん、キャストの皆さん本当にありがとうございます。
※ 少々体調が悪かったのが悔やまれます。オペラを観るためには結構体力がいります。次回は6月の「ばらの騎士」なのですが、体調を万全にして行きたいと思います。