Fauré, Gabriel Urbain

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きっと今年最後の紅葉です。他の木々はずいぶん葉を落としました。いよいよ冬も本番でしょうかね。

フォーレ:レクイエム/ペレアスとメリザンド
モントリオール交響楽団 デュトワ(シャルル) モントリオール交響合唱団 ミルンズ(シェリル) テ・カナワ(キリ)
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家族が寝静まったあとの一人の時間に、蒸留酒を飲みながら、フォーレ《レクエイム》と《ペレアスとメリザンド》を、デュトワ&モントリオール交響楽団の演奏で。

《レクイエム》よりも後半の《ペレアスとメリザンド》の方が本当に印象的。伸びやかで、ゆったりとした演奏。大きくて優しく柔らかい演奏。それでいて切迫する感情の迫力のようなものも感じます。私はもっと先鋭的な演奏を想像していたのですが、この演奏の素晴らしさにとても驚きました。

私のデフォルト音源はミシェル・プラッソンの盤なんですが、デュトワのねっとりとした、官能的とも言える演奏は、この劇の持つ、幻想的な妖しさのようなものを一層引き立てる気がします。

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ところで、将来記憶を呼び起こすためには、日記を書いたり写真を撮ったりします。今日は先だって親から送られてきた若い頃のアルバムをざっと見直してみました。ほとんど覚えているような気がしますが、一部覚えていない記憶もあり、少し驚きました。

今から見返すと、様々なことを反芻して思い出すわけで、まるで牛が反芻して記憶を消化しているようなものなのかもしれず、ある意味においては、催眠療法のような効果があると考えています。先だって見たテレビで、中井貴一が真剣な顔つきで、「自分の演技は、10年ぐらい経たないと、見返せない」みたいなことを言っていた気がします。こう言う反芻もやっぱり10年ぐらいスパンでやらないと逆効果なのかもしれない、などと思ったり。

そういえば、10年前に書いた文章が先日突然MacのFinderに表示されて、中身を見ると、めちゃいいこと書いてあって、恐ろしくなったりして。でも、今の自分が書いたわけじゃないので、今さらどうこうすることもできず、みたいな。

というか、こう言うことを考えるようになったというのは、齢を重ねた、ということなんですね、みたいな。

それではまた。おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

悲しみは人を強くするのでしょうけれど、そうは言っても、辛いものはありますね。

人は生きれば生きるほど悔恨を抱えるものです。それが、大人になるということなんだなあ、と思ったのが、ちょうど大学生の頃だったように思います。が、それでもなお、悔恨を作り続けるのはなぜかか、ということなんでしょうね。

今日もがっつりと仕事をしましたが、折に触れて、物思いにふけってしまったり。あるいは、仕事場の窓から見えた壮絶な夕陽を見て、この夕陽をかつて別の場所で見たものだ、ということを思い出し、別の場所でも同じ方角に夕陽は沈むのだ、ということに気づいて、仕事場の窓から見える風景の奥に、あの時のあの場所の夕陽を重ね合わせて見たり。

結局は、生きるということは記憶を重ねていくことに他ならないわけで、記憶こそが人生だったりするわけですが、ということは、記憶こそが真実とならないでしょうか、という、かなり経験論的なことさえ考えてしまうわけです。逆に言うと、現在経験できないことであっても、かつて経験した記憶がしっかり残っていれば、それでもう事足りる、ということも言えるのではないか、と思うわけです。

記憶こそが全て。

だから、あの時の記憶さえあれば、良い、ともいえるわけです。私が学生時代に住んだ学生寮は、先日出かけてみると、マンションに建て替わっていましたが、結局のところ、今自分の記憶の中で、綿密に再現できるわけですから、私にとっては、まだ、今そこにある、ということさえ言えるのではないか、と思います。

記憶は、記憶の中で、もう一度生きることすらできるもの。ということは、あの時の記憶があれば、良いわけです。たとえ、誰かに会えなくとも、会った時の記憶さえあれば、何度でも語り合うことができるのだ。なんてことを思っています。

で、今日もやはりこちら。

二楽章のしんみりくる感じは、やはり今の気分にぴったりです。しかし、よくこんな曲作ったなあ、と感心することしきりです。

Poeme De L'Extase / Piano Concerto / Promethee
Chicago Symphony Orchestra
Deutsche Grammophon (1999-07-20)
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では、おやすみなさい。グーテナハト。

Movie

今日はこちらを観終わりました。

大統領の料理人 [DVD]

大統領の料理人 [DVD]

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フランス大統領ミッテランの希望により、大統領官邸エリゼ宮の料理人となった女料理人の物語。

誇大なキャッチフレーズにはなれているからいいですが、これは、まさに、権威と真実の戦いの物語。料理人である主人公はもちろん、権威のトップの大統領でさえ、その権威の網から逃れられない。権威はすべてを動かす。料理人をスカウトするためさえ、列車の発車を遅らせるわけほどの力を持ちます。

それは、とかく、権威の長、つまり大統領や社長よりも強大な力を持つわけです。劇中、ミッテランは、自分はいじめられている、とこぼすわけですが、権威が権威の長をも支配する、トイう類例でしょう。

この、灰色の巨大なアノニムな権威は、崩れることなく、過去から綿々と続いているのですね。

ルイ・フィリップの時代から使っているという銅の鍋の話はそれを物語るし、衛兵はローマ時代のデザインの兜を今もなおかぶっている。大統領は、エリゼ宮というかつての王宮に住み、家臣は、フランス国王に対するような受け答えを今でもしています。

2000年にも及ぶ権威はそうそう崩れることはなく、真実や個々人は常に敗北します。自由と革命の国フランスにあってもなお。

そういう物語だと私は解釈しました。

今朝方、尊敬する伯父が亡くなりました。

人生というものは、失敗と悔恨でできている、と言っても過言ではありません。

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伯父とは、もう10年も会っていませんでした。それが悔恨というもの。

ですが、私の記憶の中には、ずっと元気でいてくれています。私のエピソード記憶は半端なものではないのです。

学生時代は、毎年夏に行って、一緒に海水浴をしたものです。真っ赤に背中を焼いたあの夏の日々はもう帰りません。海岸沿いを伯父と二人で走り回った日々も戻りません。奈良に出かけて、昼間から日本酒を飲んだ日々も戻りません。

今思えば、伯父の生活スタイルが、遠い日に見た私の理想の生活スタイルなんだろうなあ、と思います。

人生の中でも、ずいぶん短い間しか会っていないような気がするのですが、若い頃に受けた影響というのは、本当に強く、その後の人生を左右するものなのです。

私は、それもこれも全部覚えていますから、伯父とは何度も何度もいつでも会うことができるでのだ、と思います。

おやすみなさい。グーテナハト。

Jazz

Photo

先日も似たようなことを書きました。思うのですが、これって秋の風景であって、冬の風景ではないですよね、なんて。

温暖化で季節がずれているのか、なんてことを思ったり。

今日は、何かと気配りな必要な場面が多い一日でした。思うように時間も使えず。ただ、電車の中で映画を見たりはしましたけれど。

今日の一枚。

Cultural Survival
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先日、とある方に教えていただいたデイビッド・サンチェスのアルバムを何枚か聞いてみたのですが、そのうちの一枚。プエルト・リコ出身のサクソフォーン奏者で、もともとはディジー・ガレスピーのバンドに入っていた方です。グラミー賞もとっている実力派です。激しい感じかと勝手に想像していましたが、何か、内省的なかっこよさを感じました。

Apple Musicだとライナーが読めないので、アルバムの情報が今ひとつ把握できていませんが、こういう新しい方がいるのだなあ、と改めて安心しました。と言いながら、デビューは20年前だったりして、私が知らなかっただけ、という状態ではあります。

大学の先輩も、ジャムセッションでご一緒するみなさんも、たまたまかもしれませんが、新しい最近のジャズよりもそれ以前のジャズをよく聞いていて、うまく最近のジャズに周波数を合わせられない感覚です。

明日から、完了直前のプロジェクトに急遽放り込まれます。困りました。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Movie

今日はこちら。

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まるで、ストラヴィンスキーの《プルチネッラ》のような作品だと思います。つまり、非常にシンプルなストーリーの映画なんですが、何かバランスが悪いところがあって、引っかかりを覚えるのですが、それでもなお、その引っかかりさえも許すことができるぐらいに、面白い、というものです。

引っかかりというのは、ひとつは、主人公たちのエキセントリックな振る舞いに代表されるような、ストーリーの中で意図したと思われる味付けでしょう。さすがに躁鬱病患者の振る舞いは、さすがに、ある種の感情を呼び起こします。

もう一つの引っかかりは、ストーリーの中にある幾つかの恣意的とも思える展開です。ですが、いくら恣意的であろうとも、全体のバランスの中では、一つの味付けとして楽しめるわけで、むしろ、そうした恣意的な要素ですら、包括して、いい映画だ、と思えるものなのです。

おそらくは、ストーリーというのは、よく言われるように旧約聖書で出尽くしたと言われていますので、それ以降は、それでもなお、芸術であるためにはどうすべきか、というのを考えたのが、物語芸術だったと思いますが、この映画を見て思ったのは、まるでストラヴィンスキーが新古典主義においてやった、古い音楽に不協和音をつけて解釈したのと同じように、使い古されたストーリーに様々な不協和音を載せることで新たな解釈を提示した作品だったなあ、ということです。

アカデミー賞にノミネートされまくっていて、その中で主演女優賞をジェリファー・ローレンスが撮っています。それほど、映画界で受け入れられた作品のようですが、私は、なんだか、ストラヴィンスキーを思い出しながら見ていました。

もちろん、最後まで目を離せないことは言うまでもないですし、これもまた定石とも言える終幕部に置いて、俳優の方々の素晴らしい演技、これはまるで《プルチネッラ》を素晴らしく演奏をする演奏者のようだとも言えるのですが、そうした演技も含めて、とてもいい映画だったなあ、というのが私の印象です。

ちなみに、最後のシーンは、素晴らしかったので、4回ほど繰り返し見てしまいました。何度見ても心が打たれます。

今日の一枚。

この映画の最後、Mistyが流れるんですが、古いアレンジでとても良かったのです。Apple Musicで探しましたが、見つからず、雰囲気の似ているシナトラを聞いていました。

しかし、シナトラにも弱点あり、というのを見つけ、驚きましたが、それを超えて余りあるエンタティナーぶりに脱帽しました。

Seduction: Sinatra Sings of Love (Dlx)
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それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Tsuji Kunio

Photo

またウィークデーが始まりました。

それにしても、小説を読んでいると、自分の中で、小説の舞台を創り上げていくことになるわけでして、私の場合だと、本当に行ったことはなくとも、サラマンカなんかは、辻邦生の「サラマンカにて」を何度も何度も読みましたので、勝手にサラマンカの風景のようなものが軽背されてしまっています。

それは、どうも脂っこい揚げ物の匂いが立ち込める狭い路地があるような街で、あの、主人公二人が泊まったホテルが、白熱灯に照らされて、静かに佇んでいるような感じ、に思えます。夕食どきなのに人がいない閑散とした街並み。でも、街は、煌々と白熱灯の琥珀色の光に照らされていて、あのホテル<エル・アルコ>のレストランは、アイロンのかかった白いテーブルクロスがかけられたテーブルがいくつも並んでいる。天井にはシーリングファンがゆったりと回っている。そんな感じです。

これはもう、本当のサラマンカでもなく、辻作品の中に出てくるサラマンカでもなく、勝手に私が作り上げた「サラマンカ」であるに過ぎず、そうした「サラマンカ」が、きっと読み手の数だけあるに違いない、と思うわけです。小説は、そこに生じる形あるものはないだけに、読者側の努力のようなものも必要とされます。そういう交感の芸術であるということは、まあ言うまでもありません。多分、これは、音楽と近いものがあるのかもしれませんが、音楽の方がより演奏者からのベクトルは強いので、単純に同じとも言えそうになく…、なんてことを考えるには少し夜遅くなっているようですのでこの辺りでやめます。

で、この実在する町の名前なんだけれども全く違うイメージというのは、これもみなさまにも経験があるかもしれませんが、夢の中では、実在の街が、全く違う街になって現れることが私の場合よくあります。池袋、高田馬場、あるいは、中学生の頃住んでいた高槻などという街が、まったく違う街となって、夢に現れるのですが、それは夢の中では正しく、池袋であり、高田馬場であり、高槻である、という具合です。

私が数年前に見た池袋は、屋外に巨大なエスカレータを要する大きなデパートのような商業施設がある、実に洒落た街になってました。実在の池袋も面白い街ですが、それとは全く違うものでしたから。

それもこれも、こちらの小説から生まれたのかも。このリンク先の新潮文庫は私は持ってないですね。。と思って本棚に行ったら、いやいや、持っていました。1992年の春に大阪駅近くの古本屋で購入したはず。たくさん付箋が付いていましたので、ずいぶん読み込んだようです。これも夢か?

サラマンカの手帖から (新潮文庫)
辻 邦生
新潮社
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ではみなさま、よい夢を。おやすみなさい。グーテナハトです。

Concerto

IMG 1338

この街。どこなのか、私にはわかりません。昔、ドイツ旅行に行った時に、飛行機の窓から撮りました。シベリアを横断して、ようやく北海に出るその瞬間に眼下に広がった巨大な都市でした。当時は、場所的にペテルスブルクではないか、と思っていたのですが、その後地図と見比べて、違うのでは、という結論に至ったと記憶しています。今見直してみても、どうもよくわかりません。

ヨーロッパに向かう航空機は、最初、日本列島を北上します。そうすると、新潟のように、訪れたことのある町の上空では、あのあたりの海岸で泳いだなあ、などと具体的な思い出が溢れてくるわけですが、さらに北上して、北海道の海岸に面した小さな漁港などを見ると、日本にもまだまだ知らないところがたくさんあるのだ、という驚きを覚えます。

ところが、まだまだ世界は広いわけです。さらに西へとシベリアを横断中は、小さな町がたくさんあり、薄暗い森の中に街の強い光源がポツリポツリと見えたりすると、こんなにも広漠とした土地に人が住んでいるという驚きと、こんなにも世界は広いのか、と腹の底から驚いた記憶があります。

私も今この写真を見直して、その驚きを新たにしました。それにしても、東京地方で1時間仕事場に通っているなんて、全くちっぽけなもんです。

で、こちら。

Poeme De L'Extase / Piano Concerto / Promethee
Chicago Symphony Orchestra
Deutsche Grammophon (1999-07-20)
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今日もNHK-FMばかり聴いて過ごしましたが、きらクラでオンエアされたスクリャービンのピアノ協奏曲。特に第二楽章。20代後半の作品ということで、何か若々しい叙情性のようなものがあって、甘酸っぱさまで感じる曲です。

この曲、何度か聞いたことがあるはずで、記憶には残っているのですが、第二楽章だけは記憶から抜けていて、ラジオで聴いた時は、何かの映画音楽か、と思ってしまったぐらいです。それぐらい、親しみやすい曲。何か、チャイコフスキーが進化した美しさというか、ラフマニノフの兄弟のような共通性をも感じる曲です。これがロシアっぽい、ということなのかなあ、などと思ったり。第三楽章も、ラフマニノフに通じる雄大さの典雅さが素晴らしいです。

今日は、ブーレーズとウゴルスキのコンビによる演奏。アシュケナージ盤もApple Music聴けるので、こちらは次の楽しみ。

それではまた、おやすみなさい。グーテナハトです。

Tsuji Kunio

Photo

虚空にそびえる大木。幹が白く、白樺?と安易に思ってしまいましたが、きっと違うのでしょう。日没間際の太陽の光に照らされて黄金色に輝いていて、ちょっと我を忘れました。

それにしても、紅葉が美しい季節です。ところが、実際にはもう12月に入っていて、冬になってしまっています。冬なんですが、晩秋の風情を楽しめている感じです。仕事場近くの並木も太陽に輝いて、最後の黄葉が街並みを飾っていたりしていて、幸せな気分になります。

今日は、本当にオフな1日でした。仕事場で勤務しているメンバーもいて、少々心苦しさは残りますが、来週に備えて、ということで。

今日もこちらを少しずつ読んでいます。

西行花伝 (新潮文庫)
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辻 邦生
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辻邦生の書く女性はみんながみんな魅力的ですね。なんというか、ゲーテのファウストで語られる「永遠の女性なるもの」のような、イデーアールなものに昇華された女性像になっているように思います。

「西行花伝」の冒頭に登場する西行の母親であるみゆき御前(と書けばいいのでしょうか)の人物造形も実に魅力的で、「ある生涯の7つの場所」のエマニュエルや、あるいは「嵯峨野明月記」に登場する、本阿弥光悦の妻のような、屈託のない魅力のようなものを感じます。

「西行花伝」はKindleでの発売はまだですので、紙の本を風呂場に持ち込んで、湯船に浸かりながら読むことにしています。なかなかゆっくりと湯船につかる暇がないので、「西行花伝」の方もなかなか進みません。。Kindleでの発売を待ち望みます。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Music

しかし、つれづれな日々です。仕事場の大きめなイベントも徐々にはけ初めて、気を使わなければならない対外的な仕事が終わっていっています。あとは、中でやる慣れた地道な仕事中心になる見込み。

それにしても、いろいろな方と話をしたおかげで、いろんな飲み屋を知ることができたりして、東京ライフが少し楽しくなりました。特に築地近辺のお店で日本酒を飲んだのはなかなか楽しい経験でした。

今日もAmazonプライムビデオで映画を見たり。落ち着いた時間が取れないなか多く勉強している感じ。

今日はこちら。

https://itun.es/jp/DfCfO?i=672514808

ジ・エレクトリック・レイディ(初回限定バリュー・プライス盤)
ジャネール・モネイ
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-09-18)
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先日取り上げたエスペランサがフューチャーされているというDorothy Dandridge Eyesが、Apple Musicのエスペランサの関連プレイリストに加えられていたので知ったアルバムです。

特に、そのくだんのDorothy Dandridge Eyesは、最高でして、いやあ、こういう転調を繰り返すと、曲に奥行きが出ますよね。2013年のなのですが、90年代テイストが満載で、懐かしいサウンドです。うーん、本当にUSは奥深い。

週末は天気が良いようです。溜まっていた仕事をはかさないと。。

それではまた。おやすみなさい。グーテナハトです。

Movie

シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~[初回版] [Blu-ray]
エイベックス・ピクチャーズ (2013-08-02)
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9月末から始まったAmazonプライムビデオですが、今回初めて利用しましたが、これはなかなか便利です。データ通信に影響が出ないように、あらかじめWi-Fi環境でダウンロードしておけば、外出中にもビデオを見ることができます。2時間の映画であれば、私の場合、仕事場への行き帰りで見れてしまいます。もっとも、他にもやるべきことがたくさんありますので、映画だけというわけにもいかないところなのですが。

それで、とりあえず、面白そうな映画を、ということで《シェフ》という映画を見ました。なんだか、昔映画館に通っていた時期を思い出すような、あるいは、飛行機の中で映画を見るような、懐かしい気分になりながら楽しんだ感じです。

それにしても、ストーリの面白さが詰まった映画でした。確かに、途中何かしらの難しい箇所もあったにはせよ、最初から最後まで、スムーズなストーリー運びで、爽快でした。理想と現実のギャップあり、傭われ人の悲哀あり、男女のギャップがあり、恋愛模様があり、成功譚であり、という感じです。

いい映画だと、登場人物が、あたかも実在する人物であるように感じることがありますが、この映画の登場人物は、本当に輪郭を持った実在として感じることができたと思います。今朝、仕事場近くの駅に到着したところで丁度映画を見終わったのですが、今日1日、なにか主人公のアレクサンドルとジャッキーは今頃パリで何をしているだろう、なんてことを考えたりしました。それぐらい現実感あふれる映画でした。

よくある話で、芸術作品は、経済活動の添え物に過ぎない、ということが言われたりすると思います。ですが、実際には、逆なんじゃないか、とも思いました。もし、経済活動が不要なら、人間は芸術しかしないんじゃないか、と思ったり。それぐらい、この映画を見て、幸せな気分になリ、芸術の力のようなものに、畏れを抱いたような感じです。

それではまた。みなさまおやすみなさい。グーテナハトです。