大好きな「名曲探偵アマデウス」でブラームス交響曲第一番が取り上げられていました。先日も触れましたが、この番組、平易に楽曲の成立史や楽曲分析を取り上げられますので、充実した気分で観ることができます。
毎回演奏映像が取り上げられますが、今回は1992年のサイトウキネンの映像でした。小澤征爾氏があまりに若くて驚きました。18年前ですか。時が過ぎるのは早すぎます。
というわけで、ブラームスの交響曲第一番を聴いてみよう、ということで選んだのがチェリビダッケ。発売は1998年頃でしょうか。私がまだ独身でまだインターネットストリーミングなんてない時代でしたので、喜び勇んでチェリビダッケボックスを買ったのでした。
私がチェリビダッケを知ったのはおそらく1998年だったと思います。何度もブログに書いていますが、渋谷のタワレコで「展覧会の絵」がかかっていたのですね。それも「キエフの大門」が。身震いするほど衝撃を受けました。いやあ、これはすごい、と。あの遅いテンポが作り出す圧倒的破壊力。
それで、チェリビダッケのCDが、生前の彼の意図に反して(まあ、息子さんのイオアン・チェリビダッケ氏の言い分──海賊版に対抗するため──というのもわかりますけれど)、次々と発売されるのを、網にかかる魚のようにどんどん買っていった次第。ブルックナー全集の巨大ケースも買いました。あはは。
それで、今日の久々のブラームス。やはり遅いのですが、それがもう感動的というか衝撃的というか。甘さなんてこれっぽっちもない厳しさ。昔、チェリビダッケがミサ曲第三番のリハで、マーガレット・プライスを詰めている恐怖の映像を思い出しました(「気を悪くしましたか?」とチェリもプライスにその後気を遣うのですけれね)。ここまで遅いのに失速しない高揚力は感動的です。なんだか若い頃を思い出してきました。
さて、週末は飛ぶように去り、また明日から仕事ですが、なかなか休憩所が見つかりません。でも、頑張ります。
ところで、本日時点の読書状況ですが、目標達成ということになりそうです。雑誌数を加算すると、雑誌一冊0.25冊換算で、ちょうど9冊を突破したというところでしょうか。明日から読む本も決まっています。楽しみ。
数年ぶりのチェリビダッケのブラームス
ブラームスの室内楽はお好き?
久々にブラームスを聞きたくなりました。というわけで、ピアノ三重奏曲第一番を。 ブラームスの室内楽には16年前から本当にお世話になりました。
今の私の嗜好はオペラ、大オーケストラに向いていますが、当時はほとんどブラームスの室内楽を聞き続けるという日々でした。きっかけは大学の助手の先生から借りたアマデウス弦楽四重奏団の室内楽曲全集でした。クラリネット五重奏曲と弦楽五重奏曲に耽溺していました。 それから、指揮がどなたか忘れてしまったのですが、シェーンベルクがブラームスのピアノ四重奏曲を編曲したオケ版を聴いたことがあって、あれ以来、ピアノ四重奏曲が気になって仕方がなく、たしかルビンシュタインがピアノを弾いたピアノ四重奏曲のCDを死ぬほど聴いていました。当時、ルコント監督の「仕立て屋の恋」を観たのですが、あの映画で第四楽章の気欝な感じの甘いフレーズが効果的に使われていたのに感動したのを覚えています。
当時は、まだサクソフォーンをバリバリに吹いている頃でした。当時の僕にとって見れば、室内楽の音のつくりとジャズコンボの音のつくりが多少似ているところがある、と思っていたらしいのですね。おそらくは、リズムを合わせる緊張感とか、音楽全体を構成する要素が数人規模であるところとか。ずいぶんと共感を覚えていたと思います。
少し話はそれますが、私は1995年から1999年頃まで、今思っても大変な幸福な出来事だったのですが、偉大な先輩方と一緒にバンドを組んでライヴをやったりしておりました。当時で言う「ホームページ」なるものを作りまして、いろいろと貴重な体験をしたわけですが、その時代が、ちょうど私が室内楽を聴いていた時代と重なるわけです。あのバンドでは、楽譜もまともに読めず、リズム感も音程も悪い私を良く拾ってくださったと思っています。
まあ、そういう淡い思い出的な要素もあって、今日聞いたピアノ三重奏曲はすてきでした。演奏はもちろんピリスとデュメイの黄金コンビ。私は、もうこの演奏でメロメロです。甘みのある倍音を含んだヴァイオリン、柔らかい雨だれのようなピアノ。まあ、ショパンの夜想曲をピレスで聞いていたからそう思うのだと思うのですが。この曲、何度か実演で聞いたことがありますが、やはりここまでの完成度に達した演奏は聴いたことがないです。
このお二方が演奏するフランクのヴァイオリンソナタも名盤中の名盤でして、そういえば、私の結婚式のBGMに使いました。
