Gustav Mahler

Gustav Mahler

マーラー:交響曲全集 マーラー:交響曲全集
オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07)
ユニバーサルクラシック
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今日もマーラー。行きも帰りも交響曲第6番を聴きました。この曲、何度も聴いているはずなのですが、アバド盤で改めて聴いたということと、集中的にマーラーを聴いているということで、今までと違った聴き方ができているような気がします。聴けば聴くほど複雑な楽想のひだのなかに吸い込まれていってしまいそうな気分です。

それにしても、第一楽章の第二主題、これは、妻のアルマをイメージした主題なのだそうですが、本当に美しいです。でもマーラーの場合は美しいだけではなく、冒頭の兵士の行進と言いましょうか、ある種グロテスクな動機も含まれています。美しいだけが現実ではないのです。それにしても、第一主題と第二主題のかけ離れていることと言ったら。すさまじい分裂だと思います。

僕は8番が最も好きだ、と書いたことがあったと思いますが、今日一日6番を聴いて、かなり良いなあ、という印象を持ちました。8番ぐらい聴きこなして理解を深めていけば、もしかしたら一番好きな交響曲になるかもしれません。


Alma

アルマ・マーラー―ウィーン式恋愛術 アルマ・マーラー―ウィーン式恋愛術
フランソワーズ ジルー (1999/02)
河出書房新社

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今日届いたフランソワーズ・ジルーの著作「アルマ・マーラー──ウィーン式恋愛術」を、ぱらぱらとめくってみたのですが、アルマは本当に恐ろしい女ですね。結婚したのは、マーラー、グロピウス、ヴェルフェルの三人。恋愛相手といえば、ツェムリンスキーや、クリムト、ココシュカなどなど。魔性の女です。最後の夫、フランツ・ヴェルフェルはこういっています。「彼女はこの世では滅多にお目にかかれない本物の魔術師の一人だ……」 ちなみに、マーラーはニーチェを好んでいたようですね。これについてもまた機会があれば書きたいと思います。


今日は平穏な日。月曜日に起きたトラブルも粛々と解決へと向かっています。ただミーティングが多くて疲れてしまいましたが……。しかし、明日行けば、会社も終ります。そして明後日は、楽しみにしていた新国立劇場「ばらの騎士」です! 明日は、マーラー漬ではなく、ばらの騎士漬にしようと思っています。


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Gustav Mahler

Gustav Mahler

マーラー:交響曲全集 マーラー:交響曲全集
オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07)
ユニバーサルクラシック
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今日も通勤時間はマーラー一色。家に帰ってきてからもマーラーを聴いています。グラモフォンのアバドさんが振った全集を聴いています。第1番、第2番、第6盤、第9番をつまみ聴きしているところです。というのも、昨日ご紹介した柴田南雄さんの「グスタフ・マーラー」を読みながら、読み返しながら聴いていると、取り上げられている曲をついつい聴きたくなるんですね。 アバドさんのマーラーは、これまで書いてきたように、テンポが遅めな気がします。僕のマーラー体験はショルティ盤に始まっていますので、それに比べれば遅いのは当然だとは思います。繰り返しになりますが、実によく歌っているのです。情感豊かに、ふくよかに。この数日聴いてあらためて好きになった感じです。 マーラーといえば、テンシュテットさんも評価が高いですね。タワーレコードでEMIの廉価版ボックスで全集が出ていたので、今週末買ってしまうかもしれません。 Shibata_Mahler

グスタフ・マーラー―現代音楽への道 グスタフ・マーラー―現代音楽への道
柴田 南雄 (1984/10)
岩波書店

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柴田南雄さんは、凄い経歴の方ですね。東京帝国大学理学部を卒業して理学部大学院へ。中退して東京科学博物館の嘱託、そして東京帝国大学文学部美学美術史学科に再入学して卒業。凄いですね。親族も学者だらけで「一族で大学が作れる」と豪語されていたとか。ウィキペディアに詳しいです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B4%E7%94%B0%E5%8D%97%E9%9B%84

 それにしても思うのは、音楽を理解するためには理系的な考え方が必須だなあ、と。音楽理論なんて、ほとんど数学パズルのようなものですから。ジャズ系の話で言うと、やっぱり理系の人の方がインプロヴァイズが巧かったりしますし(ほとんど理系の方で占められていました。文系の私は少数派だった気がしますね)、外に目を向けても、東京理科大の方なんて本当に素晴らしい演奏をされていました。 もっとも、哲学も数学的な思考が必要なんですけれど。僕の祖父が数学の教師だったと言われているのですが、僕は全く数学ができません。お恥ずかしながら……。だから、哲学を理解できなかったのでしょうね。でも、それでいて今はシステム開発やっているのですが……。まったくよく分かりません……。


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Gustav Mahler

Gustav Mahler
マーラー:交響曲全集 マーラー:交響曲全集
オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07)
ユニバーサルクラシック
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今日の通勤時間ですが、マーラーの8番を聴きました。マーラーの8番は、おそらくはマーラーの交響曲の中で最も人気がない曲と思うのですが(とあるホームページでの投票結果ですが……)、僕にとってはマーラーの作品の中で最も好きな作品だったりします。

  いつもは、もっぱらショルティ盤を聴いているのですが、今日はアバド盤を聴いているというわけです。ショルティ盤は比較的テンポが速いと思うのですが、アバド盤はそれに比べてテンポは遅い印象です。その分、一つ一つの音を伸びやかに豊かに歌い上げている印象を受けます。ショルティがスタイリッシュであるとすれば、アバドは豊潤に愛を歌いあげていると言うイメージですね。

  この曲自体、マーラーが献呈をした唯一の曲なのですが、その献呈された相手というのは妻のアルマ・マーラーだったわけです。初演は1910年でマーラーがなくなる前年ですが、そのころから二人は上手くいかなくなっていて、アルマは不倫していたりします。なんだかマーラーの一方通行の愛という感じで心打たるものがあります。人間の愛情というものは本当に難しいものです。天才マーラーといえどもやはり人間ですからね。どうしようもないものはどうしようもない。でもそこに果敢に挑んでいってある程度の勝利を収めたと言えるとは思います。ウィーン休廷歌劇場の音楽監督に昇り詰めたのですから。


今日からまた仕事です。今日は僕が属しているユニットのリーダーが研修で不在。水曜日までの三日間です。ところが、そんなときに限って起こるトラブル。それも最近まれに見るトラブルでして、結構大変な状況になりそうです。幸いなことに、僕の組織の起因ではないですのでまだ気が楽なのですが。というか、トラブルについて一つ一つめげていては人生幾らあっても足りません。


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Opera,Richard Strauss

Richard Strauss: Der Rosenkavalier Richard Strauss: Der Rosenkavalier
Gottfried Hornik、 他 (1990/10/25)
Deutsche Grammophon

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新国立劇場のばらの騎士、6月9日に迫ってきました。 というわけで、予習を。 葉っぱに埃がついたので水をかけて払ってやったでちブログさんでもベーム盤が取り上げられていました。ベーム盤は聴いてみたいのですが、いったんはiPodに入っていたカラヤン盤(新しい方)を聴きました。

  • 伯爵夫人はシントウさん
  • オクタヴィアンはパルツァさん
  • オックス男爵は大好きなクルト・モルさん

このオペラで僕的に一番理解が深まっていないのが第一楽章の後半、伯爵夫人とオクタヴィアンの二重唱のところです。ここばかりはほかの部分に比べて、理解が弱いなあ、と思ったので、帰りの電車の中で集中的に聴きました(今日はとても疲れて半分眠ってしまったのですが)。それで家に帰ってからも聴いています。 伯爵夫人の歌詞のなかからいくつか抜粋してみます。

時とともに流れていくものがどんなに弱いかを、感じないではいられない気持なの。このことは私の心に深く食い込んでいく。

時というものはね、カンカン、時というものはすべての物を変えはしない。でも、時は不思議なもの。ただ夢中で生きているときは全く無に過ぎない。でも突然、時のほか何物も気に留めないようになるの。

カンカン、今日か明日かはしらないけれど、あなたは去っていく。別の人のために──私よりももっと若く、もっと美しい人のために私を捨ててしまう。

このあたりの音楽的盛り上がり方、本当に素敵です。シュトラウスらしい品のある美しさ、です。 それにしても、伯爵夫人の言うこと、本当にそうです。時間こそ最大の自然力で、我々は決してそれにあらがえない。そのことを30代になった伯爵夫人はよく知っているのですが、オクタヴィアンはまだよくわからない。若者たちがそうであるように、まだ無限に時間があるように思っているからなのでしょう。私たちもきっと同じ経験をしているはずなのです。かつてはオクタヴィアンだったが、そのうちに伯爵夫人の気持が分かるようになる。まるで、若い頃はオクタヴィアンを歌った歌手が、歳を重ねて伯爵夫人を歌うようになる、ということを物語っているようですね。

 「ばらの騎士」は、2003年の夏に、上野で二期会の公演があったのを見たことがあるだけです。あとはクライバーさんがウィーンで振ったDVDを見たぐらいです。ですが、今年は二回も見られますからね。楽しみです。


今朝は、気合いを入れて4時に起きて一仕事しようと思ったのですが、一時間であまりに眠たくてダウン。布団に潜ってしまいました。6時半には起きていつものように会社に行ったのですが、かなり悔しいです。今朝は多少準備に失敗した感があるので、明日は準備を万全に早起きしたいと思います。昨日の後輩のプレゼン、なんとか最後まで言ったようです。今日少し相談をしてフォローをしてなんとか完了。よかったです。この後輩が結構やる気もありますし、かわいい奴なんですね。