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<< 春の戴冠をよむ その1 | 当世風日記 >>

fighting
さて、水曜日の森麻季さんのリサイタルで起こったこと、ですが、こんな感じです。
アンコールに入って、一曲歌い終わられた森麻季さんに皆さんが拍手しているとき、一階平土間の席で、少し太り気味の中年の男が、係員を呼んで少し前の席を指さしている。なんだか起こっている風情。指さす先では、なんと小柄な中年の男がデジカメで写真を撮っている。あれほど写真や録音はお断りします、とアナウンスがあったのに(というか、日本のホールでは常識でしょうか……?)。それで、女性の係員が、デジカメ男を制止して、いったんはそこで騒ぎは終ったかに見えました。

ところが、最後のアンコールの曲を歌い終わったときのことでした。森さんが舞台で挨拶をしていて、前の方には熱狂的な観客が詰めかけて手を振っている。そんなとき、怒声が聞こえたような気がしました。それで平土間を見ると、やっぱりまたあのデジカメ男が写真を撮っている。それを今度は別の中年の男が制止しようとしている。女性係員も駆けつけている。しかし、何を言われようとも、デジカメ男は写真を撮り続けている。とうとう、制止している男が、デジカメ男の後ろから殴るか叩くかしたのが見える。デジカメ男、ようやくカメラをしまう。と思ったら、デジカメ男が、通路に出て、制止する男につかみかかる。逆ギレしたんですね。女性係員が二人を制止するんだが、二人は喧嘩を始めてしまう。まだ、拍手していて、森さんが舞台で挨拶をしているというのに……。二人とも感情的になっているようで、お互いに、追いかけたり、道をふさいだりして、つかみ合っている様子。係員は、なすすべもなく姿を消している。そのうちに二人はドアから外に出て行きました。あの後どうなったのでしょう。つかみ合いの喧嘩でもしているのでしょうか。

それにしても、いい年をした男が喧嘩する場面なんて見たくないですよ、まったく。もう50歳ぐらいになっているというのに。こちらは気持ちよく森さんの歌に感動しているというのに、興ざめだなあ、とおもいつつ。

そもそも、禁止された写真撮影をしているデジカメ男が悪い。でも、制止した男が高潔な精神の持ち主というわけでもなさそう。思ったのですが、制止した男もやっぱり写真を撮りたかったんじゃないでしょうか。でも、禁止されているからそれはできない。そんななかで禁止事項を平気でやぶるデジカメ男が写真を撮り始めた。自分達は我慢しているのに、デジカメ男が抜け駆けをしたんですね。それで、写真を撮るのを我慢している男の怒りが頂点に達した。なんでお前だけ撮るんだよ、みたいな。それでああいう行為に出たんでしょうね。

でも、よく考えると、デジカメ男は、制止男に何の迷惑もかけてない。デジカメ撮っているからって、制止男に影響あるんでしょうか? ないでしょうね。だから放っておいて、係員を呼ぶだけで良いんですよ。後ろからつかみかかって、殴るだか、叩くだなんていう「暴力」行為にでることは全くない。でも、そう言う行為に出ちゃったもんだから、会場内の一部の雰囲気が悪くなったのは確か。そう言う意味では、会場のコンディションを崩した制止男が悪い。TPOをわきまえたマナーがない。まあ、後からだと何でも言えるんですが。

それから、思ったのは、きっとみんな苛々しているんだろうなあ、ということ。このご時世だから、誰もが叩かれる心配を抱えている。社会保険庁もそうだし、銀行も、生保も、損保も、学校の教師も、警察官も、だれもがお互いにたたき合っている。マスコミぐらいじゃないですか、叩かれないのは(まあ、関西テレビのように叩かれる場合もあるけれど)。叩くのはマスコミですからね、自分を叩くことはそうそうはない。叩きすぎて、犠牲者もでているぐらいですから。松岡農林水産大臣など、そういう文脈で捉えると気の毒だなあ、と言う感じもします。そういう世知辛い世の中だから、みんながみんな鬱憤も溜めているんでしょうね。

もっとも、カーテンコールぐらい写真にとっても良いんじゃないかな、と思うのですがだめですかね? 肖像権とかあるんでしょうけれど。僕なんて、もっとひどいことをしている男をドレスデンで見ましたよ。僕らの席の前に座っている英語を話す白人が、カルメン役のソプラノをビデオでずっと写してましたからね。それで幕が下りると、ブラヴァー、ブラヴィーと大声でがなり立てる。でも、品が悪い男ではありませんでした。薄くひげを蓄えたアイルランド人っぽい男で、頭も良さそう。たぶん、カルメン役の歌手の身内なんじゃないかなあ、と思いました。オペラでビデオをとっている男を見て唖然としましたが、誰も止めたりしていませんでした。ドイツ人は、他人に厳しい面があるじゃないですか。だからこういう場面では注意する人とが出てきそうなものだったのですが。まあ、ザクセンの人々はとても優しい気風の持ち主ですので、大目に見たということなのかも知れませんし、あるいはそもそもビデオを撮っても良かったかも知れませんし、観客がたまたま僕らのような観光客で占められていたのかも知れませんし。

というわけで、気持ちよく音楽を聴いていたのに、最後の事件ですこし気分を悪くしたのは確か。困ったものです。もっと品位をもって行動して欲しいですね、デジカメ男も制止男も。それから、怒ったら負けですな。何をされても笑って受け流すぐらいの鈍感力がないと。ちなみに、最近の鈍感力の名人は小泉前首相なのだそうですが。小泉さんは安部首相に「鈍感力をもて」と助言したとかしないとか。


最近CDの感想を書いていない気がしていますが、実は聴いているのですよ。何を聴いているのかと言えば、ブーレズ指揮のマーラー9番。今これにはまりきっています。何度聞いても、この都会的冷徹なマーラーにひかれていくのが分かるのです。早速図書館から、ブーレーズの5番を借りてきました。これについてもまた感想を書けるかな、と思っています。

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コメント(2)

カーラビンカ :

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>何をされても笑って受け流すぐらいの鈍感力がないと。ちなみに、最近の鈍感力の名人は小泉前首相なのだそうですが。

なんか、目からウロコの言葉でした。うーん、私に必要なのも鈍感力を養うことのようです。どうでもいいことに鈍感になりたいです。
小泉さん、良くも悪くも、人の話聞いてなかったですよね〜。曲りなりにも一国の首相、あれぐらい人喰ってないとね。

Shushi :

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カーラービンカさん、コメントありがとうございます。

最近、鈍感力が大事だとつとに思っているところです。なんだか会社でも、良い意味で鈍感な人ほどストレスをためずに仕事している見たいというのもありますし。

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