背教者ユリアヌス、読み終わりました。

文庫で再刊された辻邦生「背教者ユリアヌス」全四巻を読み終わりました。
とにかく、最後の四巻は、ユリアヌスの死へと至る悲しいコーダのようなもので、それは、「トリスタンとイゾルデ」や「ニーベルングの指環」のような救済もなく、ほとんど「ビーター・グライムス」か「ヴォツェック」のような終幕感だなあ、と今は感じています。

辻文学を「美と滅びの感覚」と評した文章の記憶があります。まさに、「ユリアヌス」は美と滅び。史実ながら、現実に感じる無力感に通じるものがあり、悲劇的です。私の今の読み方は、あまりに悲観的で、それは、なにか現実解釈が歪んでいるからなのでしょう。終幕に至る途中の楽章で語られた美しい調べがあまりに切ないのです…。

20年ぶりに読み返しました。今は、初めて読んだ学生時代には感じることのなかった現実世界で感じる空しさを知っています。だからこそ、胸が痛みます。

そして、この読み方は、きっと間違っている、そうも思います。

今日読めたのは、仕事の帰り道で、文学作品を読むことにしようと決心したからです。どうも仕事の関連する本ばかり読んでしまう嫌いがありましたが、それを変えたいなあ、と思ったので、というのが理由です。おかげでなんとか読み終わった感じ。明日の帰宅もやはりなにか文学作品を読もう、そう思います。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

アバドのマーラー 最初から聴き倒し中

アップルミュージックで、アバドのマーラー全集があるのに気がつきました。この全集は、もちろんCDで持っているものですが、なかなかCDで聴く機会はありません。家にいる時間がほとんどありません。なのでアップルミュージックで全曲通して聞いてみようと思ったのです。

マーラーの交響曲は、もう四半世紀以上聴き続けているわけですが、何か初めて聴いたときのことを思い出したりしてなかなかスリリングな体験でした。

今、やっと第6番まで聴き終わったところです。やはり、第5番が1番心に染みます。

この後がもいいんだよなぁ。7番も素敵ですし、8番は、若い頃は一番好きな曲でした。

マーラーを聞くと、いつも思いますが、本当に多面的で様々な葛藤やコンプレックスを持ちながらその複雑な心情を芸術に昇華したと言うことなんだろうなぁと思うです。ボヘミアの田舎に生まれユダヤ人でありながらウィーン社交界に登りつめると言う事は並大抵のことではないと思うのです。

今で言うと、ベンチャーの起業家みたいなものなのかなあ。

いろいろ立て直し中。まずは掃除から、みたいな感じになってます。明日も掃除日よりかも。

みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

初心に帰らないと。

最近思っていることは、初心に帰る、ということです。いろいろなことがうまくいかないので、謙虚に様々なことを立て直そう、そう思っているのです。

さすがに、ここまでやる事が多いと、正当な判断もできなくなっています。やる事は減りませんので、管理するしかなく、それでもだめなら諦めるしかありません。

大切なものを失わないように、やり直さなければ、そう思いました。

そんな時はこちら。AppleMusic をお使いの方へ、わたしが使ったプレイリストを。

疲れたあなたへ

開けるでしょうか? もしよければこちらでお休みください。

以前書いたこちらも。曲のご紹介があります。

世界に疲れたあなたへ

それではみなさま、おやすみなさいませ。

グーテナハトです。

つれづれ

なかなか厳しい戦いを強いられております。

音楽もゆっくり聴けないし、本もゆっくり読めないなあ、と思いますが、いやいや、前からそうだったし、などと思ったりもしました。

とにかく小説がよめません。小説時間のようなものがあって、自分の時間感覚とあわせなければならないのですが、そこを合わせるのに苦労をします。仕事の時間感覚と小説時間は全くあいいれません。

なんて言いながら、これから小説を読むことになるかもしれませんけれど。

そんな中で、辛うじて聴いているのが、マーラーとバッハ。

バッハはこちら。こちらは、今日聴いているもの。

J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲
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1ヶ月ほど前に聴いた時には、あまり共感できませんでしたが、曲の理解が深まると、心があってくるものです。つまりは、初対面で全てが分かるわけではない、ということなのでしょうか。いやいや、そうはいっても、それはバロックやクラシックという大枠に共感した上での話で、さすがに普段聞くことのないジャンルの音楽については、初対面であろうがなかろうが、共感をするのはとても難しいことでしょう。

マーラーは、マゼールが振る交響曲第5番。第1楽章の狂おしさが、今の感覚とフィットしています。

Mahler:Symphonies 1-10
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二週間も書かないと、もう終わったのか、と思われてしまいそうです。ブログはメリハリがありながらも15年ぐらい書いてますが、多分、まだ書き続けると思います。

ではみなさま、良い一日を。

つれづれ

初夏の眩しい太陽。太陽高度はおそらくは7月と同じです。日差しは夏ですが幸いなことに、空気はまだ涼しく、過ごしやすい一日。

東京地方は本当に気持ちが良い日でした。落雷や雹に見舞われた地方もあったようで、そうは言っても大変な1日だったところもあると思います。仕事をしてされている方もいらっしゃいますので、個人的には、来たる仕事に備える一日だったと思いました。

今日は、音楽を聴く間も無く、本を読む間も無く、淡々と過ごしました。が、とある決心もいたしました。何もしない1日もとても大切です。

皆さまも、来たる良き週末をお過ごしください。

おやすみなさい。

ハイティンクのワルキューレ、引き続き。

ハイティンクのワルキューレ、今日も聴いてます。まあ、CD4枚組なので、時間がかかります。

ちなみに、わたしは通勤時間のみ音楽が聴けますので、iPhoneX にBOSEのQuiet Comfort35をBluetoothで接続し、iCloudミュージックライブラリにアップロードした音源で聴いています。

どうやら、Apple Musicには、ハイティンクのリングはないようで、アップロードした音源が使われているのでは、と推測しています。

ですので、音響的に、結構条件が悪いのでは、と思うのです。

ですが、それでも、音がしていいなあ、と感じる時があります。音の良し悪しは、主観的なものである場合もありますので、私が、良いと感じた瞬間があった、というぐらいです。

なんでかなあ、と思った時に、思い当たったのは、録音場所です。この深く豊かなリバーヴ感。自然で豊かな倍音を含んだ瑞々しい残響の感覚。録音場所は、ミュンヘンレジデンスのヘラクレスザール。

バイエルン放送管弦楽団の本拠地。録音もここでやっていることが多いはず。

http://www.muenchen.de/veranstaltungen/orte/139991.html

ウェブサイトによれば、クラシック以外でも使われている模様。

ミュンヘンは、数ヶ月ぐらい滞在してみたい街です。毎日ピナコテークに行って、毎日オペラかオケを聴く、というのが夢です。

夢は叶うかも。

さて、明日から、祝日ですね。皆さま、どうか良いお休みを。

おやすみなさいませ。グーテナハトです。

リングの思い出。ワルキューレ第二幕を聴きながら。

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このブログ、どうやら、2007年ごろから書いてたようで、さまざま書き散らしております。

カテゴリごとの件数がわかるのですが、今日時点で、ワーグナーが一位で161エントリーで、シュトラウスが二位で156件となっています。このエントリで一つ増える見込み。

意外とワーグナーが多いのは、2009年、2010年に新国立劇場で上演されたリングを聴いた頃に、ワーグナーにハマったからです。リングの謎解きは、当時の私にとっては本当に刺激的でした。

リングに貴族の没落と資本家の興隆のメタファを見出したことや、あるいはニーベルング族と「ユダヤ人」の連関性に自ら思い当たってしまったときの名状しがたい苦味のことなども、昨日のことのように思い出されます。

あるいは、幼い頃、登ることのできない高峰に見えたリングを通しで観た達成感もあったなあ、と思います。

そんなこともありながら、やはり、あらためて、音楽的にも素晴らしいなあ、と思いながら、ワルキューレ。今日は第二幕。音楽は身体に染み込んでいるので、懐かしいなあ、と思います。

しかし、前の新国立劇場のリングは8年前なんですね。新制作のリングは観に行けていないのですが、また違う解釈の愉しみがあるはず。もうしばらくして、リングに行けるようになるのが楽しみです。それまで頑張ります。

久々にワーグナー二枚

休む間もなく心身を使うなか、音楽が聴けなくなりつつあるのですが、さすがに仕事場を離れて③日目の午後にようやく音楽を聴く気になりました。ワーグナー。それもリング。この、重層的な不協和音の濁りのなかに吸い込まれていってよかったです。全曲聴くわけにも行かないので、さしあたり、ワルキューレの第一幕を聴いてみました。多分、一番好きな幕です。そういえば、フンディングを歌わせると、クルト・モルが素晴らしかったなあ、なんていう懐かしいことを思い出したりもしました。この盤では、マッティ・サルミネンが歌ってます。

Wagner: the Ring
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ついでにこちらも。リオバ・ブラウンのワーグナー歌曲。
ヴェーゼンドング歌曲集のなかの「Schmerzen」で感動してしまいました。このアルバムの指揮はペーター・シュナイダー。かつて、シュナイダーの指揮に圧倒されたことを思い出しました。11年前のお話。

さしあたり、連休の前半は終了。とにかく、ヘトヘト。明日からまた頑張ります。

キースのステラを聴く

キース。キースといえば、キース・エマーソンかキース・ジャレットか。私にとっては、キース・ジャレット。代表的なアルバム「星影のステラ」を。

当時、みんな夢中になってなっていたアルバムだった記憶があります。

星影のステラ
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学生時代は、一枚一枚買ったり借りたりしなくてはならず、大変で、優先度的に、このアルバムを聴くところまでは至らなかった記憶が。おそらく、大学を出てからはCDを購入し、なんどか聞いた記憶はあるけれど。

最近は、AppleMusicがあるから、お金がなくて聞けない、時間がなくて聞けない、という言い訳は難しくなりました。以前も書いた記憶がありますけれど。

結局、お金があるかないか、とか、レコード屋に行けるか行けないか、見つけられるか、見つけられないか、ではなく、好きか嫌いか、意識を向けたか向かないか、ということに尽きるようになっています。これが良いのか悪いのかわかりません。中古レコード屋に行って、掘り出し物を探し当てたときの喜びは今はないのでしょう。

あるいは、当時もやはり、優先度をあげなかった、という点では、今とあまり変わってないのかもしれないです。私の最優先はキース・ジャレットではなく、マイケル・ブレッカーでした。

しかし、素晴らしいアルバム。このリバーブに灼かれた方々は多かっただろうなあ。Stella by Starlightのイントロ。アウトしたインプロヴァイズの向こう側に、Stellaのコード進行とテーマが朧げに姿を現し始め、回帰するところ。なにか、灼きれた先にある喜びのように思います。まあ、こうした感想も、きっと、キースを聴き込んだ方には反論されそうです。