Richard Strauss

今日はシュトラウスの曲を2曲。午前中に聞いたのがアルプス交響曲。午後はツァラトゥストラはかく語りき。両曲ともニーチェに絡んだ曲になります。

https://www.chibaphil.jp/archive/program-document/alpensinfonie-commentary

小さい頃に、このアルプス交響曲のことを知って、なんでシュトラウスのような作曲家が、こんなアルプスの登山の風景なんて書くんだろう、と不思議に思ったことがあります。オペラを何曲も書いた後に、こんな描写的な音楽だけを書くなんて、なんだか変だなぁと。

その後20年ほど前でしょうか、アルプス交響曲を聞きに行った時に、その楽曲の解説を読んで、これは実はニーチェの思想が盛り込まれた楽曲であるのだと言うことを知り、あぁさすがにアルプスの山登りの話だけを書いているわけじゃないんだなぁと安心した記憶があります。

19世紀から20世紀書等は、ニーチェが影響力を持っていたわけで、これまでの文化や社会を改革しようと言う新しい知識を持った人間たちにとっては、ニーチェに影響された事は想像に硬くなく、シュトラウスもまたその1人であったと言うことが言えましょう。

10年ほど前に、私が勝手に思ったこととしては、19世紀に崩れたものは、聖書であり、ユークリッド幾何学であり、人間の理性であったということなのではないかと思ったことがあります。聖書はニーチェによって破られ、人間の理性は古い人によって破られ、ユークリッド幾何学は、相対性理論によって破られたということなのでしょうか。

18世紀からの啓蒙の時代が、19世紀において、その極地にいたり、宗教、物理、人間の前提を抜本的に崩してしまった。そういう時代が19世紀末だったのではないかと思います。その後、科学の時代となり、多くの戦争が起こり、20世紀冷戦の時代やと続きます。

おそらくは、ニーチェを語ることが最先端だった時代なのでしょう。そしてそれは、貴族制度といった既存の秩序を破壊せしめるに至ります。ヨハン・シュトラウスの「こうもり」と言うオペラがありますが、あのオペラも貴族制度の崩壊を余剰させる革命的な思想が描かれているオペラだったりすると思います。

まぁ、ともかく、アルプス交響曲がニーチェを敷衍していると言うのであれば、シュトラウスファンとしては本当にうれしい限りです。

今日は冬至ですかね。やっと大好きな夏へ向かって地球が回っていく季節になりました。うれしい限りです。公転、万歳!

それでは。

Saxophone

先週、久々にサクソフォンを吹く機会がありました。しかも3時間にわたってぶっつけで。それは終わりと反省に満ちたものとなりました。

この10年ぐらいは、練習なしに1年ぶりに吹いたとしても、吹けていた感覚がありましが、今回、アンプシェアがきつかったと言うのは良いとして、(よくは無いのですが)、指の筋肉の痛みが割とあったなぁと言う感覚がありました。ですので、フィンガリングとアーティキュレーションがずれてしまうので、やりたいことに対して、指がついていかないという感じ。そしてそれは過去にはできていたように思うことができなくなっていると言う感覚があったと言うことだと思います。

学生時代の貯金もそろそろ潰えてきたのかもしれませんので、最近まで仕事ばかりでしたが、ちょっと楽器もやらんとな、と思います。。。楽器を吹くと、間違いなく頭の回転が速くなりますので、仕事にも役立つはずです。

それでは

Richard Strauss

Screenshot

ばらの騎士を聴き続けています。

それにしてもこれは素晴らしいオペラ。そして演奏がとても難しいと言うオペラでもあります。私はこのオペラ何度か実演を聞いています。もう20年も近くの前のことになりますが。新国立劇場で素晴らしい演奏を聞いたのは一生の思い出と思います。華やかなオペラで、貴族社会をコメディーで書いているように思いますが、実際のところは、美と滅びを描いているとも言えるわけで、歳を重ねれば、重なるほど、こうした観点で味わい深さを覚えますし、学びも多いような気がします。

シュトラウスは、自らの思想を音楽に託すことがあるように思います。最後のオペラであるカップリッチにおいては、文章で書けば良いようなオペラ論を、オペラの演奏の中に埋め込んでいます。これはもはや、書籍にも通じるような思想がオペの中に入っていると言うことだと思います。もちろんリブレットをホフマンスタールが書いているわけですが、そのリブレットを選び、音楽をつけたのもシュトラウスで、台本に描かれない心の動きを微細な音楽で描くと言う事は、もはや文字を超えたものですので、それだけで思想書以上の思想でもあると言えると思います。

そんなことを考えながら、ハイティンクのフル録音を聞いていました。

それでは。

Richard Strauss

シュトラウスオペラを全曲聴いてみよう、のシリーズ。今日からばらの騎士へ。サロメ、エレクトラに代わり、ガラリと雰囲気が変わるこのオペラ。1909年から1910年にかけて作曲されたもの。Wikiを読んだだけでも、面白いエピソードがたくさんです。

私はハイティンク盤が好きで、割とよく聴きます。録音が美しいし、ハイティンクの指揮の解像度の高さによくあっちいると思います。

差し当たり、明日もこの曲だなあ。

Miscellaneous

エレクトラは、サヴァリッシュ版を聴きまして、随分楽しめました。次はばらの騎士、となります。

年も押し迫ると、来年やるべきことが迫り来る感じです。いろんな人と話す機会が多く、ありがたいことです。来るもの、去るもの、それぞれですが、この歳になると、ものごとにあまり驚かなくなったかな、という気もしますが、ビジョンだけは失わないようにしないとね、ともいう感じでしょうか。

では。

Richard Strauss

https://classical.music.apple.com/jp/album/1452223506?l=en-GB

シュトラウスを聴くシリーズも、四曲目へと突入。

今日からエレクトラです。

まずはシノボリ盤。いやー、素晴らしいエレクトラ。前半のクリソテミスの独唱の美しさは絶品で、本当にこのまま時間が止まって欲しいと思うほどです。

シノボリの演奏は、ビビッドで解像度高く、劇的。最終部分の音の溜め方はやばい。巨大なシュトラウス空間が屹立します。荘厳で複雑な紋様に覆われた巨大な塔です。

何度も聴いてしまいます、これは。

明日も、多分エレクトラ。

それでは。

Miscellaneous

サロメが頭を流れ続ける日々。

そんななか、ツァラトゥストラを聞いてみたりして。

https://classical.music.apple.com/jp/album/1600474685?l=en-GB

今日は、久々に楽器を吹きましたが、やはり、歳をとるとトレーニングしないと技量維持は難しいかも、と思います。楽器は、頭の体操にもなりますので、ちょっと考えよう。

それでは。

Richard Strauss

今日は、ショルティ盤を聴きましたが、これは素晴らしかった。。ショルティというと、快速運転のようなイメージを勝手にもっていましたが、そんなことは全くなく、この演奏は実に腰の低い充実した演奏でした。

今日は、たまたま四ツ谷を通りがかったのですが、クリスマスツリーが綺麗でした。さすがミッション校。

では。

Richard Strauss

サロメな日。三日目。

この曲は、本当にドラマティックで、聞きどころ満載です。昨日も少し触れましたが、サロメがヨカナーンへの愛を叫ぶところ。リズム、フレーズ、オーケストレーションの緊張感が半端ないです。

明日も聞くかもね。。

では。