カラヤン/ラヴェル ダフニスとクロエ
Ravel, Debussy, Saint-Saëns: Orchestral Works Claude Debussy、 他 (2003/05/13) Deutsche Grammophon この商品の詳細を見る |
遅れましたが、ラヴェルの日ということで、このCDを。
ラヴェル、ドビュッシー、サン=サーンスの有名どころが収録されているのですが、その中でもラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲が特にすばらしいです。夜明け、太陽の光が地平線から差し込む瞬間の描写がすばらしいです。カラヤンらしく弦楽部のレガートが伸びやかな美しさを醸成していて、しかもオーケストラは重厚で一つのまとまりのある音の塊として聴くものを圧倒します。完璧な演奏とはこういうことを言うのでしょうか。
CDのライナーには1965年の録音となっていますが、The Archives of Herbert von Karajanさんのウェブでは1964年3月に録音された音源が記載されています。いずれにせよ1960年代半ばの録音ですから、もう40年も前の録音になるのですね。それほど昔であるにもかかわらず今でも輝きを失わないというのはすごいことだと思います。
「ダフニスとクロエ」のバレエですが、数年前に新国立劇場で「スペインの燦き」と題されたステージの中で見たことがあります。バレエはあまり見る機会がなかったのですが、というよりこのときが初めてバレエをみたのですが、思った以上に楽しめました。舞踊というものは、音楽を視覚化する手段の一つなのですが、人間離れをした洗練された所作動作に圧倒されたのを覚えています。
このとき、ラヴェルのオペラ「スペインの時」もみたのですが、コミカルで示唆に富んだ内容で、とても楽しめました。
同じCDに収録されている「亡き王女のためのパヴァーヌ」も静謐な美しさをたたえています。ここでいう「王女」とは、ルーブルにあるベラスケスの絵で、その絵インスピレー ションを得てラヴェルが書いたのだ、ということです。かなりテンポを落としているので、少し苦しそうなところもありますが、美しく憂鬱で哀しい思いが伝 わってくる演奏です。
土曜日です。朝は4時半頃に起き出して、仕事を少々。食事を取ってから近所の文化センターにいってサックスの練習を。最近ジャズライフ誌を図書館から借りて読んでいるのですが、サックスの吹き方についていろいろと示唆に富んだ記事が多くて少々試してみています。アンブシェアを少し変えて、改めて腹式呼吸を強く意識して吹いてみたのですが、音の調子が大分変わったのが分りました。フレージングの方はまだまだで、やはりブランクが長いと言うこともあって指がきちんと回ってくれません。あ、それからフラジオ音域がよく出ました。ソロで使うと効果的なので、嬉しかったです。次回の練習は6月17日です。本番が6月23日です。大丈夫かなあ? まあ、大丈夫なんでしょうけれど。
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ディスカッション
Yacchanさん、コメントありがとうございます。コメントいただいてから、件の1960年代のカラヤンを聞いております。わたくしは、iPodで音楽を聴くことがほとんどですので、音の印象がほかの方と違うかもしれませんが、今聞いている限りではやはり分厚い低音に支えられた重厚な演奏という印象です。録音にクリア感がないのが傷といえば傷でしょうか。久方ぶりにカラヤンのラヴェルを聞くいい機会となりました。コメントいただいたおかげです。ありがとうございます。
カラヤン氏は1970-1971年のパリ管時代にラヴェルの管弦楽曲wo集中的に録音していて.そのCDがEMIから出ています。
スペイン狂詩曲 ラ.ヴァルス 道化師の朝の歌 クープランの墓
が収録されています。
どの曲も 音の魔術師 と唄われたラヴェルの音楽世界が忠実に表現されていて楽しめます。
特に スペイン狂詩曲 ラ.ヴァルス クープランの墓は完璧といっていい内容です。
ベルリンフィルとの ダフニス第2 は1985年録音のCDしか持っていませんが.こちらもなかなかの出来栄えで.特に2曲目の 無言劇-パントマイム はひんやりとした音の質感といい精緻にして幻妙.まさにラヴェルの音になり切っていて印象的です。
1965年のものは重厚な感じ.ということなので.印象はかなり違うと思うので.聴き比べてみたいですね。
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garjyuさん、コメントありがとうございます。
カラヤンの展覧会の絵+ボレロのCDは僕にとってもお気に入りの一枚です。
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おはようございます。『勝手にラヴヴぇルの日』ご参加ありがとうございます。
よくよく考えるとカラヤンのラヴェルは展覧会の絵に兵録のボレロくらいしか聴いたことがないです。
カラヤン向きの楽曲が多いですよね。ダフニスは良さそうですね。