Classical

結局、今日も大山登山をしました。今回は緊張の単独登山。単独登山をするならば、(1)人より早く登って、緊急時に助けてもらえるようにしよう、とか、(2)地図とコンパスをもって現在地の同定をきちんと出来るようにしよう、とか気をつけました。

今朝はスムーズに起きられました。朝食を食べて軽く準備をして出発。予定通り始発の電車に乗って秦野駅を目指します。車窓の外の丹沢山塊は低く垂れ込めた雲に覆われていて、本当登っても良いのか、と少々逡巡しましたが、まあ大丈夫だろうと、前向きに。秦野駅には予定通り6時1分に到着。バスの停留所まで走って、6時5分の蓑毛行きに乗り込みましたが、乗客は三人だけ。私以外は地元の人。こんなに早いとさすがにだれもいらっしゃらないなあ、と言う感じ。

蓑毛バス停には6時半に到着。すぐに登り始めます。今日はもう歩き始めたときから足が痛いなあ、と言う感じで、5分も歩くと息が上がってしまい大変。デッドポイントです。それでもなんとか一時間は登り続けました。前回登った道と同じでしたので、前回よりも気分は楽でした。どうも休憩タイミングが分らなくて、一時間ぶっ通しで歩いて7時半から10分間休憩。下社へのトラバースのあたりです。それからまた50分歩いて8時半には頂上へ到達。コースタイムより早いペースで登ったことになったようです。

Oyama Oyama

山の事故は下山時によく起きると言いますので、下り坂ですがゆっくりと降りていきました。前回は初っぱなにとばしすぎて膝が痛くなるというアクシデントに見舞われましたが、今回は膝の痛みもほとんど感じず。10時には阿夫利神社の下社に到着。前回はここからケーブルカーで降りたのですが、今回は徒歩で降りてみることに。男坂という傾斜がきつくて短い時間で降りられるコースを選んだのですが、石段が急で、降りる側から見れば結構怖い。しかも石段だらけなので膝への負担が辛かったです。ともあれ何事もなく大山ケーブルバス停に10時半には到着。単独登山でしたが何とか辿りつきました。

冒頭でも触れましたが、雲が低く垂れ込めている天気でしたので、山の中にはガスが流れていて、神韻とした雰囲気を醸成していました。最も大山は信仰の山ですからね。

Powershot Pro1

写真は、CanonのPowershot Pro1で撮りました。弟が4,5年前に買ったデジカメなのですが、重くて使いづらいのでしばらく貸してあげる、と曰ったので、お言葉に甘えて借りている次第です。本当なら一眼デジタルカメラを持って行きたいところなのですが、重くてさすがに持って行けません。Powershot Pro1にはCanonが誇るLレンズが採用されていて、確かに写真の写り方は良いと思います。今回はRAWイメージで撮ってみたのですが、いつも使っているPICASA2では巧く現像できないみたいです。

Gustav Mahler

マーラー:交響曲全集 マーラー:交響曲全集
オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07)
ユニバーサルクラシック
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さて、音楽の方はと言うと、マーラーの6番を聴きながら帰宅しました。いつも聴いているアバドの盤です。やはりアバド盤に戻ってくると落ち着きますね。一番好みなのかもしれません。曲の輪郭がくっきりとしていますし、ドラマティックです。それにしてもこの曲は多義的ですね。調子が良いかと思えば地獄に落とされるような苦しみを味わう。それでも聴けば聴くほどますます好きになっていくのだから驚きです。

6番は葉っぱに埃がついたので水をかけて払ってやったでちブログさんでも取り上げられていて、とても勉強になっています。僕も「アルマのテーマ」の美しさには圧倒されている感じです。レヴァインのマーラーを紹介してくださっているのですが、全集を大人買いしようかしまいかと少々思案中です。吉田秀和さんもレヴァインのマーラーについては褒めていらっしゃいますし。残念ながら図書館にもありませんでしたので、もう買うしかないのではないかと思っています。いま一番欲しいCDです。

夕食を食べたあと、近所の夏祭りに出かけてみました。人がたくさん。有機野菜が安くてついつい買ってしまいました。ジャズバンドの演奏があったので最初から聴いてみることに。四管編成というのでしょうかね、トランペット、トロンボーン、テナーサックス、フルートが並んで演奏しているのは壮観でした。さらに二曲目からはボーカルさんも登場。女性ジャズボーカルはいいですよ、本当に。とても癒されます。定期的に聴きに行きたいぐらい。それにしても、ジャズの女性ボーカルのMCの進め方というのは本当によく似ていますね。すごく嬉しそうにメンバーを紹介したり、とても前向きだったり、愉しそうだったり。ボーカルたるものステージの雰囲気をつくっていく責任があるということなのだと思います。逆に言うと、そういうことが出来る方こそボーカルを勤められるのだ、とも思います。ともかく、祭りの舞台というコンディションやPAに限界がある中でとてもよく健闘されていたと思います。愉しかったです。
やら疲れて眠ったらしいです。


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Miscellaneous

今日は金曜日。会社はやっと今日でおしまい。

 Rosen

新国立劇場から、クラブ・ジ・アトレが届いたのですが、表紙の写真は、あの感動的な「ばらの騎士」第一幕からではないですか! ニールントさん、ツィトコーワさん、格好良すぎる。感動です。中には12月のバレエ「くるみ割り人形」の先行予約の申込用紙が入っていました。「くるみ割り人形」、チャイコフスキーの三大バレエのなかで曲的に一番好きなので、聴きに行ってみようかなあ、などと。オペラに比べてもリーズナブルですしね。

今日もあまり音楽は聴けずじまい。どうも疲れているようです。明日、また山に行って調子をもどそうかな、と思っています。というのも、6月30日に登山をしたのですが、7月2日からの一週間、本当に体調が良かったのです。明日登ることが出来れば、良い気分転換になるのではないか、と予想しています。やはり自然の力は偉大だなあ。

Miscellaneous

ほんとうにごめんなさい。今日も短めです。最近調子が悪くて書く時間がありませんね……。

今日もナクソス島のアリアドネでした。本当はベーム盤を聴く予定だったのですが、聴けずじまい。明日こそはベーム盤を聴こうと思います。

後一日で会社も終わりですね。今週末はゆっくり過そうと思います。やることはたくさんあるのですが。

Miscellaneous

今日も短めになってしまいます。ごめんなさい。

いつものように6時半に起床して会社へ。担当しているプロジェクトが思うように進まなくて難儀しています。なかなか上手くいかないのが世の常ですので、あまり気にしていません。

それから、今日、ある人が「ものをなくしたら、厄が落ちたと思っている」という風に言っていました。僕の後輩のブログにも先日同じようなことが書かれていました。そういえば、僕もものをなくしたら(ボールペンとか)、悪い運気がなくなった、といって自分を落ち着かせたことがあったなあ、と思い出しました。ものをなくしたり落としたりする、というマイナスな事象を、厄が落ちた、というプラスな事象として認識するという方法の威力にあらためて目から鱗が落ちた気分です。ポジティブシンカーにまた一歩近づけたような気がします。

Strauss: Ariadne auf Naxos Strauss: Ariadne auf Naxos
Richard Strauss、 他 (2001/09/18)
Deutsche Grammophon

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今日も「ナクソス島のアリアドネ」を聴きました。マーラーよりも曲想は明るく、時に荘重でもあり、時に愁いを帯びるわけですが、終幕部でアリアドネとバッカスが結ばれる訳で、祝祭的な雰囲気の内に幕を閉じるわけですので、調子のあまり良くないときでも聴くと救われる気分になりますね。そう言う意味で言うと、シュトラウスのオペラで悲劇的に終るものは多くはないなあ、と言うことに気づきました。落としていたら指摘して頂きたいのですが、悲劇的結末を迎えるオペラは、有名なところでは、サロメ、エレクトラぐらいでしょうか?

これだけですと寂しいですので写真を載せようと思います。昨日と同じく、昨年訪れたドレスデンの写真です。アウグスト強王の黄金の像です。

Augsut

Miscellaneous

少々帰りが遅くなりました。短めで失礼します。

なにかしら分からない不安を感じた一日でした。この連休は愉しかったですが、思ったよりも疲れていたのかもしれません。そうした不安が昂じるのは疲れている証拠なのです。仕事もちょっとした問題が発生し対処中。なんとか上手く生かせようとしていますが、難しい判断を短時間でしなければならない状況ですね。

それで、すこし疲れたので、シノポリ氏のマーラー10番を聴いたのですが、却って逆効果。それで、思い立って同じくシノポリ氏の「ナクソス島のアリアドネ」を聴いたら、少し立ち直りましたね。やはりシュトラウスに飢えているのかもしれません。明日は「アリアドネ」を聞き込んでみようかな、と思っています。

これで終るのは寂しいので、昨年のドレスデン旅行のなかから写真をピックアップ。ゼンパーオーパー前の広場の騎馬像のシルエットです。 Knight

Classical

Kumesen

昨夜は友人が遊びに来ました。それでまあ家で飲んだわけですが、お酒を飲むこと自体久しぶりなことでして、少々飲み過ぎてしまいました。ビールは良いとして、その後の泡盛がいけませんでしたね。つい先だって閉店セールをしていたスーパーで買ってきた久米仙、少々飲み過ぎて、朝までアルコールがぬけなかった感じでした。ですが、お昼頃まで休んだらすっきり。やはり蒸留酒は悪い酔い方はしないようですね。とはいえ飲み過ぎたのは事実なので反省しております。まあ、このところほとんど飲んでいませんでしたから、良かったかな、と。

吉田秀和作曲家論集〈1〉ブルックナー、マーラー
吉田 秀和
音楽之友社 (2001/09/01)
売り上げランキング: 170462

それで、午後には吉田秀和さんの「吉田秀和作曲家論集(1)ブルックナー・マーラー」をぱらぱらとめくっていたのですが、それだけでもうショックを受けてしまう。どうしてこんなに透徹で正直で論理的で詩的な文章を書くことが出来るのでしょうか。心酔してしまいそうです。しかしやはりこここでも僕が楽譜を読めないと言うことが障害になるのでした。今はタスクが多すぎて、そこまで手が回らないだろうというのは分かっているのですが。しばらくこちらも我慢しましょう。

マーラーの交響曲で言えば、レヴァイン盤を勧めておられました。ポリフォニックな新しいマーラーの響きを聴くことが出来るということでした。反してテンシュテット盤はロマン派的マーラーなのだそうです。両方のマーラー全集を聴きたいのはやまやまなのですが、小遣い帳はとっくに赤算ですので、まだちょっと我慢しなければなりません。

先日から聴いているシノポリ氏の振るマーラー9番ですが、どうも切り口が見あたらなくて困っています。遅いテンポでタメを効かせて歌っている演奏だとは思うのですが、決定的にこれだ、という感じを受け取ることが出来ずに困っています。少しマーラーはお休みにした方が良いのかもしれませんね。

Classical

昨夜は22時半には就寝しておりました。富士山に行くか行かないか迷いましたが、結局行かずに、友人達が私の家に遊びに来ると言うことで話は決定していたはずだったのですが、その後、ポイント天気予報では、15日夜半(つまり今日の夜半です)には天候が回復するから、行かないか? という話になってしまったのでした。もう富士山には登らないつもりでいたということと、やはり夜中に登るということの危険性、大雨が降った後の山ってどうなんだろう、火曜日仕事があるのに大丈夫なのか、などなどと逡巡してしまいました。

友人達と話をして、結局、今晩、友人達は僕の家に泊ることで決定。ただし、友人達は明日の朝早く出立して、日帰りで富士山頂にアタックするのだそうです。うーん、なんというタフな人々なのだろうか。もっとも、一人は某巨大組織の船乗りで、一人はフルマラソンを何度も経験し富士登山マラソンに毎年出場する強者ですから、私の体力レベルとは全くかけ離れています。

前にも触れましたが、私は、大学時代にはどんなに天気が良くても地下のスタジオで3時間練習し、その後ファミレスで練習の反省会をし続けるといったインドアな男ですから。というわけで、残念ながら富士登山は僕だけキャンセルと言うことになりました。

今回はもともと登ろうとしていた登山道が残雪の影響で使えなかったり、台風が来たり、ということでコンディションが非常に悪かったので、初心者の僕には無理だったという風に諦めるべきでしょう。ですが、来月以降、リベンジをしようと画策中です。先だって大山に登ったときのすがすがしさが忘れられないのですよ。たしかに辛かったですが、山頂に登り切ったという達成感は何にも代え難いものでしたし。

というわけで、名曲300に含まれているシューベルトの「さすらい人幻想曲」を聴いたりしていたのですが、ふとした拍子にプフィツナー(ウィキペディアではプフィッツィナーと表記されています)のヴァイオリンソナタをかけてしまいました。

Pfitzner

Sonata for Violin and Piano op. 27 E minor – Bewegt, mit Empfindung
Sonata for Violin and Piano op. 27 E minor – Sehr breit und ausdrucksvoll
Sonata for Violin and Piano op. 27 E minor – Äußerst schwungvoll und feurig

このCD、ジャケットの美しさに魅せられて買いました。ハインリヒ・フォーゲラーの絵なのですが、その物憂げな美しさに酔わされたのです。しかし購入して大正解でした。プフィツナーの曲にそんなに親しんでいるわけではありませんが、このヴァイオリンソナタは名曲だなあ、と思います。特に第三楽章の祝祭的な気分にふれれば、どんなに暗鬱とした気分をも晴れさせる力があるのではないでしょうか。この曲を知人の結婚式のBGMにお勧めしたこともありましたね。

Miscellaneous

ajisai 雨が酷く降っていますね。台風が近づいています。梅雨前線も活発ですね。

午前中は近所の眼科で眼鏡の処方箋をつくりました。先だっての会社の健康診断で、右眼の視力だけが落ちていて、左目とアンバランスになっていることが分かりました。どうりで右眼がいつもゴロゴロするわけです。それで、眼科で視力をはかったりしたわけなのですが、なかなかしっくり来る組み合わせがない。右眼を強くすれば、却って目が疲れてしまったり、乱視矯正が難しかったり。あれやこれやで二時間半ぐらいかかってしまいましたが、最後はようやくとしっくり来る形になったと思います。これでもうお昼になってしまいました。本当ならもっと早く終るはずだったのですが。それでいつものカフェで一休みして帰宅。台風情報を確認すると、もう明日夜に登るのはほとんど無理だなあ、と言うことが判明。友人に連絡して、富士登山はキャンセルと言うことに決めました。ですが、友人は広島からわざわざこちらに出向いていると言うこともあって、逢わずに変えるのもどうかな、ということで、明日自宅にお招きすることにしました。というわけで、来客の準備をしているところです。久々の来客なので、部屋を片づけないと……。

マーラー:交響曲「大地の歌」
バルツァ(アグネス) ケーニッヒ(クラウス) マーラー テンシュテット(クラウス)
EMIミュージック・ジャパン (1998/03/11)
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というわけで、片づけながら、テンシュテットの振る大地の歌を聴きました。大地の歌、こればかりは本当に10年以上ぶりに聴いた気がします。僕が初めて聴いた大地の歌の指揮者は誰だったでしょうか?20年前にNHK-FMでエアチェックをしたものなのですが、本当に忘れてしまいました。大地の歌は、やはりワルター盤が有名なようですが、テンシュテットの大地の歌も良いものですね。どうしていままでちゃんと聴かなかったのでしょうか。その分別の音楽を聴いていたと言うことなのでしょうが、計画性をもって聴くことも大事ですよね。

それで、かつて取り上げた「名曲300を聴く」にひるがえってみたのですが……、ああ、まだ80曲も聴いていないのでした。300曲到達に向けて入手したりしたものの、聴けていないものが多いです。オペラの予習やマーラー漬が原因なのですが。また聴き始めよう。そしてもっと頑張ろうっと。

300Music 

Composer 割合
J・S・バッハ 13 11 85%
R・シュトラウス 9 9 100%
アイヴズ 1 0 0%
イベール 1 1 100%
ヴィヴァルディ 1 1 100%
ウェーバー 1 0 0%
ヴェルディ 7 5 71%
エルガー 2 0 0%
オルフ 1 1 100%
ガーシュウィン 2 1 50%
グリーグ 2 2 100%
グレツキ 1 0 0%
コープランド 1 1 100%
コダーイ 1 0 0%
サティ 1 1 100%
サン=サーンス 4 2 50%
シェーンベルク 2 2 100%
シベリウス 5 4 80%
シューベルト 12 8 67%
シューマン 11 10 91%
ショーソン 1 1 100%
ショスタコーヴィチ 6 5 83%
ショパン 9 4 44%
スカルラッティ 1 0 0%
スクリャービン 2 1 50%
ストラヴィンスキー 4 3 75%
スメタナ 1 1 100%
チャイコフスキー 7 7 100%
チレア 1 0 0%
ディーリアス 1 0 0%
ドヴォルザーク 5 5 100%
ドニゼッティ 2 0 0%
ドビュッシー 7 4 57%
ニールセン 2 2 100%
バーンスタイン 1 0 0%
ハイドン 7 1 14%
パガニーニ 1 0 0%
ハチャトゥリアン 1 0 0%
バルトーク 3 3 100%
ビゼー 2 2 100%
ヒンデミット 1 1 100%
ファリャ 1 1 100%
フォーレ 3 3 100%
プッチーニ 5 5 100%
ブラームス 13 13 100%
フランク 2 2 100%
ブリテン 1 1 100%
ブルックナー 4 4 100%
プロコフィエフ 5 2 40%
ベートーヴェン 27 26 96%
ベルク 1 1 100%
ペルゴレージ 1 1 100%
ベルリオーズ 2 1 50%
ヘンデル 3 2 67%
ホルスト 1 1 100%
ボロディン 1 0 0%
マーラー 8 7 88%
マスカーニ 1 1 100%
ムソルグスキー 3 2 67%
メシアン 1 1 100%
メンデルスゾーン 6 6 100%
モーツァルト 34 20 59%
モンテヴェルディ 1 0 0%
ヤナーチェク 3 2 67%
ヨハン・シュトラウス? 2 1 50%
ラヴェル 8 6 75%
ラフマニノフ 3 3 100%
リスト 4 1 25%
リムスキー=コルサコフ 1 1 100%
レオンカヴァッロ 1 1 100%
レスピーギ 1 1 100%
レハール 1 1 100%
ロッシーニ 2 1 50%
ロドリーゴ 1 1 100%
ワーグナー 6 2 33%
総計 300 220 73%

Tsuji Kunio

Haru

辻邦生全集〈9〉小説9
辻邦生全集〈9〉小説9

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辻 邦生
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辻邦生全集〈10〉春の戴冠(下)
辻 邦生
新潮社 (2005/03)
売り上げランキング: 492937

プラトンの生誕祭にあわせて、プラトン・アカデミーでは、「饗宴」をもした哲学を語る宴が開かれるのでした。メディチ家当主ロレンツォはもちろん、フィレンツェの碩学の面々があつまり、語り手フェデリゴはその書記役として饗宴の末席に連なることになったのです。

さまざまな問題が語られるのですが、ロレンツォは、こうした哲学的な議論は、アカデミックな場にとどまるだけであってはならず、たとえば、自分がいま手がけようとしているイモラ領の買収といった高度な政治的駆け引きに於いても哲学的な議論が有用でなければならないのだ、と言うのでした。

それをうけてフィチーノは、まさにその通りなのである、とその議論を引き継ぎます。すなわち、<神的なもの>は、世のあらゆるものに分有されていなければならず、たとえば美しい桜草を見るとき、そこに美しさを見いだすのと同じように、政治活動や経済活動に於いても、神的なものが分有されているはずなのだ、というのです。確かに、桜草を見たときに感じる美しさのほうが強いのは、神的なものが桜草には濃く現れているにはちがいないのですが、桜草以外の現世のあらゆる事象に神的なものを見いだそうとするパースペクティブが重要なのだ、と解くのでした。

これは辻邦生師が行っている、この世を支えているのは美しさなのであるが、その美しさとは決して芸術作品などの美しさなどではないのであって、たとえば、日の光や木々のざわめき、鳥のさえずりと言った自然物から、コンクリートの建築や、日々の雑多な作業などを支えているのは「美」なのである、という考え方が現れている部分だと思います。

これを額面通り受け容れることが出来るかどうか、人それぞれだと思います。しかし、以下の点について留意しなければならないのではないでしょうか。辻先生は、美が現実を支えているという構造を現実に体験していると言うよりも、むしろそうした状況を意志している、ということが言えるのではないでしょうか。ちょうど、カントが純粋理性批判に於いて超越論的演繹法という形で、科学が成立するための諸原理を考えたのと同じように、この世を美が支えていなければ、どうなるのだろうか、というある種の直観的な意志に基づいて語っているような気がしてならないのです。そうでなければ、人間世界は成り立たない、という危機感によるものではないか、とも思います。

次回は「窖」について書いてみたいと思います。


台風が近づいてきています。本当であれば、明日の朝早くに出立して、明日の晩には富士山八合目の山小屋で夕食を食べているはずでした。そして明後日の明け方には、富士山頂にてご来光を仰いでいるはずだったのです。ですが、台風と梅雨前線という自然力には屈服することになりました。明日の登山は当然のことながら中止となりました。ですが、それでも諦めないのがわが友人達。15日の夜から登り初めて、16日朝のご来光を眺めよう! という話になってきています。ですが、台風は思った以上に遅い。遅々とした足取りの台風は、どうやら15日の午後に関東地方に再接近する模様。さて、わが登山隊の隊長の判断や如何に?? 明日の夜ご報告します。 


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Richard Strauss

昨日まで毎日シノポリ氏の9番を聴いていたのですが、なかなか言葉が思い当たりません。テンポが遅め設定ですが、うねるような重厚な響きに圧倒されているのでしょうか。それとも、僕のなかで違和感を感じないほど寄り添ってくれているのでしょうか。もう少し時間をおいて向き合おうかなと思いました。

Capriccio
Capriccio

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Richard Strauss Karl Böhm Bavarian Radio Symphony Orchestra Bayerischen Rundfunkorchester Anton de Ridder Arleen Augér David Thaw Dietrich Fischer-Dieskau Gundula Janowitz Hermann Prey
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というわけで、今日は久しぶりにシュトラウスの「カプリッチョ」を聴いています。何度も紹介したベームさんの指揮による盤です。今回聴いてみていいなあ、と思ったのは、ディースカウさんがオペラについて歌うところ。22トラック目です。以前にも書きましたが、ここで使われる旋律は原稿の音楽のそれと同じなのです。あの気を失うぐらい美しい旋律にディースカウさんの雄々しく個性的な歌い回しが入ってくるところ、素晴らしいですね。ベーム盤は何回聴いたでしょうか。この9ヶ月ほどでもう何十回と聞いているに違いありません。


それにしても、この三週間ぐらいマーラーばかり聴いていましたので、やはり少々疲弊しているようです。マーラーに当たった、とでも表現したらいいのでしょうか。幾ら好きなものでも、三週間も聴き続ければ少し疲れるのは当たり前ですよね。あの美味しい生牡蠣をパリで食べたというのに、夜半にかけて嘔吐し続けたことを思い出しました。美しいもの、美味しいものには気をつけなければなりません。


明日で会社はおしまいです。今週末は14日から15日にかけて富士山に登る予定でしたが、流れました。一つは台風の影響、もう一つは雪解けが遅れていて、登山道が開通していないと言うこと、の二点です。厳密に言えば、山梨県側登山道と御殿場の北よりの登山道は開通しているのですが、予約をした山小屋のある登山道はまだ開通していません。というわけで、15日の夜から開通している登山道から登って、ご来光を頂上で眺めようと思っています。さて、どんな絶景が待っているのでしょうか? 楽しみです。


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