に図書館に言ってもらって借りてきてもらったのが、アーノンクールがウィーンフィルを振ったアイーダ。これまでのカラヤン版は録音が古いので、ノイズが少々気になるのですが、さすがにこの演奏の録音はいいですよ。TELDECなのですが、結構クリアできれいに録れています。
アーノンクールのアイーダ、というと、やはり本流どころではないのかな、とも思っていたのですが、どうしてどうして、明快で主張にあふれた演奏だと思います。テンポはあまり動かさずに、少し速めのテンポをキープしている。音量のダイナミクスが面白いですし、カラヤン版とはアーティキュレーションが違うところがあったりして、面白いです。
とりあえず、全曲通して聴いてみましたが、洗練された綺麗なアイーダ。カラヤン盤はどちらかというと、勢いのある激しく燃え上がるアイーダ。どちらが良いとも言えませんが、そういう違いが感じられるのはおもしろいです。最初は全く入っていけなかったカラヤン盤ですが、こうして聞き比べてみると、カラヤン盤の良いところが見えてきました。そういう意味でも聞いてみて良かったです。
- 作曲==ジュゼッペ・ヴェルディ
- 指揮者==ニコラウス・アーノンクール(←アルノンクール)
- 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- アイーダ==ソプラノ==クリスティーナ・ガッラルド=ドマス
- ラダメス==テノール==ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(スコラ)
- アムネリス==メゾ・ソプラノ==オリガ・ボロジナ(ボロディナ)
- ランフィス==バス==マッティ・サルミネン
- 国王==バス==ラースロー・ポルガール