Opera

に図書館に言ってもらって借りてきてもらったのが、アーノンクールがウィーンフィルを振ったアイーダ。これまでのカラヤン版は録音が古いので、ノイズが少々気になるのですが、さすがにこの演奏の録音はいいですよ。TELDECなのですが、結構クリアできれいに録れています。

アーノンクールのアイーダ、というと、やはり本流どころではないのかな、とも思っていたのですが、どうしてどうして、明快で主張にあふれた演奏だと思います。テンポはあまり動かさずに、少し速めのテンポをキープしている。音量のダイナミクスが面白いですし、カラヤン版とはアーティキュレーションが違うところがあったりして、面白いです。

とりあえず、全曲通して聴いてみましたが、洗練された綺麗なアイーダ。カラヤン盤はどちらかというと、勢いのある激しく燃え上がるアイーダ。どちらが良いとも言えませんが、そういう違いが感じられるのはおもしろいです。最初は全く入っていけなかったカラヤン盤ですが、こうして聞き比べてみると、カラヤン盤の良いところが見えてきました。そういう意味でも聞いてみて良かったです。

  • 作曲==ジュゼッペ・ヴェルディ
  • 指揮者==ニコラウス・アーノンクール(←アルノンクール)
  • 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • アイーダ==ソプラノ==クリスティーナ・ガッラルド=ドマス
  • ラダメス==テノール==ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(スコラ)
  • アムネリス==メゾ・ソプラノ==オリガ・ボロジナ(ボロディナ)
  • ランフィス==バス==マッティ・サルミネン
  • 国王==バス==ラースロー・ポルガール

Classical

今週の仕事も大詰め。若い方と接するのはとても楽しいです!物理には歳をとっても、精神的には常に若さを受け容れられるようでありたいです。

さて、バーンスタインのが振るチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」を聞いています。図書館から借りてきましたので、AmazonにもTowerrecordにもHMVでも、同じ音源と思われる演奏を見つけることが出来ませんでした。録音は1964年です。もう44年も前の演奏ですね。

期待にたがわず、テンポを大きく変えてダイナミックレンジを広げています。壮大で甘い。バーンスタインの指揮は、聞き手に多くを考えさせる音楽作りだと思います。一時も油断がならないですね。BGMなどにはならないです。第二楽章は小気味よい5拍子の舞曲風です。ここは流麗に速度を維持して飛行を続ける感じですが、意外と淡白にも思えます。第三楽章は小学生の頃は好きな楽章でしたが、今は第四楽章の方が心に染み入ってきます。第四楽章は伸びやかに哀しく歌いあげるかんじ。やはりテンポは少し遅めでじっくりと攻めてきます。これは本当に感動的な演奏です。これがバーンスタインらしさですね。

チャイコフスキーの悲愴を聞くのは何年振りでしょうか? 少なくとも5年は聞いていませんでした。小学生のころは、チャイコフスキーが好きで仕方がなかったころがあって、ただただ悲愴やスラヴ行進曲を聴いていた時代がありましたね。あのころは何を聞くにも新鮮で楽しかったです。

いやいや、今のほうが楽しいですね。小さい頃とは比べものにならないほど幅広く音楽を知ることが出来ましたし、iPodだってあるんですから。昔のカセットテープエアチェックの苦労がウソのよう。

余談ですが、当時は、毎週のようにNHK交響楽団の定期演奏会をNHK-FMで聞いていて、もし東京に住めたら、N響の会員になろう! と心に決めていましたが、結局会員になったのは新国立劇場のほうでした。管弦楽も好きですが、それ以上にオペラのほうにベクトルが向いている感じです。

  • 作曲==ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
  • 指揮者==レナード・バーンスタイン
  • 管弦楽==ニューヨーク・フィルハーモニック