Vocal

昨日は、都内某所にてサックスを吹きました。大学の後輩の結婚式二次会にて。フラジオ音域(ハーモニクスといいましょうか。倍音操作で高音を出します)がテーマ旋律で多用されている曲をやりましたので、数回練習しただけでは厳しかったです。とはいえ、演奏を止めることもなく、無事にできましたし、吹いている瞬間は自分的には楽しかったのでよしとしますか。聴いた方々に楽しんでいただけたかは不明ですが。やはり、月に一度はサックス吹くことにしようと思います。機会があればセッションに行ってみましょうか……。ジャズ聴いていないのに許されるのでしょうか。

さて、 先日からエリーナ・ガランチャさんの虜になっておりますが、アマゾンに注文していたCDが届きました。取り上げられているのは以下の10曲です。

  1. サルスエラ≪セベデオの娘たち≫から とらわれ人の歌(ルイサ):「わたしが愛を捧げたあのひとのことを思うたび」
  2. 歌劇≪ウェルテル≫(第3幕から) 手紙の場(シャルロット):「ウェルテル…ウェルテル…だれに言い当てることができたでしょう」
  3. 歌劇≪ホフマン物語≫(第3幕: アントニーアから) 第15曲 ロマンス(ニクラウス):「見たまえ、わななく弓の下で-それが愛かい、愛の勝利かい!」
  4. 歌劇≪シンデレラ(チェネレントラ)≫(第2幕から) ロンド・フィナーレ(シンデレラ):「私は苦しみと涙のために生まれ」
  5. ブラジル風バッハ(バッキアーナス・ブラジレイラス) 第5番から 第1楽章: アリア(カンティレーナ):「夕べには、ばら色の雲がゆるやかに輝きながら」
  6. 喜歌劇≪ジェロルスタン女大公殿下≫(第1幕から) 第3曲a 合唱、レチタティーヴォとロンドー(女大公殿下):「担え銃!」-「皆さんは危険がお好きで-ああ、私、軍人さんが好きなのよ」
  7. 歌劇≪アルジェのイタリア女≫(第2幕から) 第11曲 カヴァティーナ(イザベッラ):「愛する彼のために」
  8. モンサルバッヘ カタロニア民謡<鳥の歌>によるマドリガル 「こよなく喜ばしい夜」
  9. 楽劇≪ばらの騎士≫(第3幕から) 三重唱(ゾフィー、元帥夫人、オクタヴィアン):「マリー・テレーズ!」-「私が誓ったことは」
  10. 楽劇≪ばらの騎士≫(第3幕から) 二重唱(ゾフィー、オクタヴィアン):「夢なのでしょう」

ガランチャさんの声は、オニキスのように黒光りする深みのある声です。柔らかく豊かで潤いのある声。すばらしいです。楽曲の中でも特に気に入ったのが、「ブラジル風バッハ」と「こよなく喜ばしい夜」でして、両曲とも短調のしっとりとした曲で、雨降る夜が似合うような曲です。少々メランコリッシュになる感じ。「ばらの騎士」は最後の三重唱の部分以降が取り上げられています。ごちそうですね。ここでは一歩引いてマルシャリンをきちんと浮き立たせています。最後の二重唱でも、高音域から中低音域まで声質が変わらない。カメラのレンズで言えば、広角から望遠までレンズの明るさが変わらない、みたいな感じ。ばらの献呈の場面も聴いてみたいなあ。

指揮はファビオ・ルイジで、演奏はシュターツカペレ・ドレスデン。この組み合わせも良いです。オケがとてもきれい。そうなると録音場所はルカ教会! でもそれにしては少しリヴァーヴ感が寂しい感じもします。クライバーの「トリスタンとイゾルデ」の録音よりもちょっと落ち着いた印象。2006年7月の録音。