Richard Wagner

 

8月910日のバイロイト音楽祭「トリスタンとイゾルデ」のオンデマンド放送を見ています。やっと時間がとれましたので。まずは第一幕の模様を見たのですが、マジですか! これはすばらしい! いやあ、音源だけを聴くのとは本当に違いまして、私はPCの前で鳥肌が立つほど感動しました。

イレーネ・テオリンのイゾルデ、最高です。鬼気迫る演技と強力な歌唱の相乗効果にひれ伏すしかありません。私は新国の「トゥーランドット」でもトゥーランドット姫を歌うイレーネ・テオリンさんを聴きましたが、なにげにトゥーランドット姫の出番は少ないですよね。しかしながら、イゾルデですので、もう第一幕からフルパワー状態で、私は本当に驚きました。それから、かなり強気なイゾルデでして、最後の最後まで全くぶれないです。それが、最終幕でああいう変化をするとは想像できない感じでした。

演出は、おそらくは60年代から70年代的な衣装。品よくまとめられています。

音楽的には、もうこの3週間ほどさんざん聴いていたのですが、ここまで劇と密着しているのだ、ということは映像を見てやっとわかった次第。シュナイダーさんの演奏は、おそらくは劇を影でしっかりと支えるような動きでして、劇の感動が、実は音楽によるものなのだ、ということを後になって気づく、といったような演奏です。

さて、明日は第二幕以降を見る予定です。