散りかける桜の花のなかから美しいところを選んでみました。このレンズ、かなり絞らないとエッジが効かないんですが、少々暗めでしたので、絞りきれず、若干ぼやけた印象に見えるのが玉に瑕。カメラ道も厳しいです。
さて、先日読んだ堀内修さんの「ワーグナー」に声の種類と、それに応じた配役について、ワーグナーを例にとって詳細に説明してある大変秀逸な部分がありました。私の勉強をかねて、4日に分けてまとめてみたいと思います。
本日は第一回ということで、ソプラノ篇です。
スーブレット
非常に軽い声のソプラノ
-
<フィガロの結婚>スザンナ
-
<バラの騎士>ゾフィー
-
<リエンツィ>平和の使者
-
<タンホイザー>若い牧童
-
<ラインの黄金>ヴェルグンデ
リリック・コロラトゥーラ・ソプラノ
非常に高い声でのコロラトゥーラがある。
-
<後宮からの逃走>ブロンデ
-
<ホフマン物語>オランピア
-
<ラインの黄金>ヴォークリンデ
-
<ジークフリート>森の小鳥
リリック・ソプラノ
もっとも自然な領域。高温も低音も均等に出せる。
-
<魔笛>パミーナ
-
<アラベラ>ズデンカ
-
<タンホイザー>若い牧童
-
<ラインの黄金>ヴェルグンデ
ユーゲントリッヒ=ドラマティック・ソプラノ
十分なやさしさ、やわらかさを持ちつつもう少し強さのあるもの。
-
<カルメン>ミカエラ
-
<オテロ>デズデーモナ
-
<エレクトラ>クリソテミス
-
<リエンツィ>イレーネ
-
<タンホイザー>エリーザベト
-
<ローエングリン>エルザ
-
<ニュルンベルクのマイスタージンガー>エヴァ
-
<ラインの黄金>フライア
-
<神々の黄昏>グートルーネ
ドラマティック・コロラトゥーラ・ソプラノ
振幅のある劇的な歌唱。コロラトゥーラもできること。
-
<サロメ>サロメ
-
<椿姫>ヴイオレッタ
-
<神々の黄昏>ヴォークリンデ
ドラマティック・ソプラノ
振幅の激しい劇的な歌唱。多くのオペラで主役となる。
-
<トスカ>トスカ
-
<ペレアスとメリザンド>メリザンド
-
<サロメ>サロメ
-
<タンホイザー>ヴェーヌス
-
<ローエングリン>オルトルート
-
<ワルキューレ>ジークリンデ
-
<神々の黄昏>第三のノルン
-
<パルジファル>クンドリ
ホッホドラマティッシャー・ソプラノ
強力な声で非常に激しく劇的な表現を行う。
-
<エレクトラ>エレクトラ
-
<さまよえるオランダ人>ゼンタ
-
<タンホイザー>ヴェーヌス
-
<ローエングリン>オルトルート
-
<トリスタンとイゾルデ>イゾルデ
-
<ワルキューレ>ブリュンヒルデ
-
<ジークフリート>ブリュンヒルデ
-
<神々の黄昏>ブリュンヒルデ
テオリン様や、エヴァ・マルトン、ヒルデガルド・レーベンスは、間違いなくホッホドラマティッシャー・ソプラノですね。上の表にはありませんが、トゥーランドットもこちらに分類されるはず。フレミングはユーゲントリッヒ=ドラマティック・ソプラノに分類されましょうかね? 「ばらの騎士」マルシャリンや、「カプリッチョ」伯爵夫人マドレーヌはこちらかと。
ソプラノと行っても一言じゃ言い表せませんね。メゾとコンバートすることもありますし。
明日は、メゾ・アルト篇です。