新日本フィル記者会見発表 その1
新日本フィルの2010/2011シーズン記者発表会に一般モニターとして参加してきました。
オケ業界のプレス発表的な場所に行くのは初めてだったので結構興味深いことがたくさん。来ておられる方とか、私らの業界とはやっぱり違うなあ、とか。
オープニングの映像が凄くて、ヴェルディのレクイエムから「怒りの日」が流れてど迫力。その後、音楽監督のアルミンク氏が「曲は怒りの日ですが、今日はいい日にしたいですねえ」みたいな暖かい雰囲気で発表が始まりました。
ほとんど、音楽監督のクリスティアン・アルミンク氏がドイツ語でしゃべって、それを通訳してくださる感じ。で、この通訳の方、どこかでお見かけしたような、と思ったら、新国「ヴォツェック」のオペラトークで通訳しておられた方でした。
アルミンク氏のドイツ語、つぶつぶの単語は聞き取れるんだが、意味がわかんないです。ドイツ語も勉強したいが、その前に英語だよなあ。。
2010/2011シーズンラインナップについて
ラインナップについては、ウェブ上ですでに発表されていますが、詳細な説明がありました。
“http://www.njp.or.jp/njp/information/index.html#info100401_1":http://www.njp.or.jp/njp/information/index.html#info100401_1
強調されていたのは、音楽監督のアルミンク氏に加えて、以下の三名の方のみが客演するという点でした。たくさんの客演指揮者を呼ぶのではなく、少数の方とじっくり信頼関係を築きながらよいパフォーマンスを作っていくのだ、というコンセプトでした。
* ダニエル・ハーディング
* インゴ・メッツマハー
* フランス・ブリュッヘン
いずれも世に名高い方々ばかり。
特にハーディングについては「Music Patner of NJP」というタイトルがついていて、普通の感覚だと「首席客演指揮者」とでもいうポストなんでしょうけれど、なんかチャレンジングな名前にしたいということで、そういうタイトルになったそうです。アルミンク氏とハーディング氏は、タングルウッドで一緒に小澤征爾の薫陶を受けていたそうで、結構親しい仲のようでした。
メッツマハー氏といえば、僕的にはアンサンブル・モデルンを振っておられた記憶が。映像みると、やっぱり歳を重ねておられました。
曲目的には、マルティヌーの交響曲第三番とか、ハルトマンの交響曲第6番などが印象的。あと、ブリュッヘン氏のバッハミサ曲ロ短調も期待したい。
それから、新国立劇場のピットに入って「ばらの騎士」をやるのもトピックとして取り上げられました。これ、私、絶対行きますので、楽しみ。
あとは、「トリスタンとイゾルデ」のコンサート・オペラがあって、これには藤村実穂子さんが再登場します。これも行かねばならないコンサートになりそう。
ハーディング氏のブルックナー8番とか、期待しちゃいます。
アルミンク音楽監督の契約期間が2年延長
次に、アルミンク氏の音楽監督が2年延長となるとのこと。アルミンク氏の音楽監督就任は2003年ですので、2012/2013シーズンまでということになると10年の長きにわたる音楽監督ということで、オケやフランチャイズのトリフォニーホールとの密接な信頼関係を感じました。
アルミンク氏自身も、墨田区に愛着を持ち始めていらっしゃるようで、川沿いを毎朝ジョギングしていると、みんな「おはようございます!」って挨拶してくれてとてもフレンドリーなんですよ、なんてことをおっしゃっていました。
コンマスのチェ・ムンスさんも登壇しておられたのですが、延長発表となったときに互いに抱き合っておりました。いい関係なんでしょうね。
今日は取り急ぎここまで。明日は、
# フランス・ブリュッヘンの希代なるベートーヴェン交響曲全曲演奏
# 質疑応答
などを書きます。
あ、「影のない女」のオペラトークも書かないと。
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