第6回 「トスカ」とはどのような物語なのか。第三幕から──新国立劇場「トスカ」を聴こう

バナー作りました。レガシーなデザインですが。こちらから入ると「トスカを」聴こうシリーズまとめてごらんになれます。

2008年にローマに旅行しました。ユーロ高絶頂の頃。当時1ユーロ180円で大変辛い時代でした。その後ユーロが急落したというわけでした。まったく。。。

これはジャニコロの丘から撮った写真。トスカの舞台です。

https://museum.projectmnh.com/ArcivesRoma2008.php

 

では、本日は第三幕のあらすじです。

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第三幕

第三幕も同じく1800年10月18日未明のサンタンジェロ城。

辞世の歌「星は光ぬ」

サンタンジェロ城は、もともとはローマ皇帝ハドリアヌスの霊廟として立てられたものだが、ローマ教皇用の要塞として整備され、牢獄などにも使われていた。image

刑場へと向かうカヴァラドッシは時世の歌を歌う。

そこにスポレッタに伴われたトスカが現れる。カヴァラドッシに旅券を見せ、自由の身になったことを告げる。二人は喜び会い、希望を語り合う。

見せかけの銃殺刑

カヴァラドッシは、「見せかけの銃殺刑」へと向かう。

トスカは一部始終を手に汗を握りながら見つめる。

カヴァラドッシに銃口が向けられ、銃声が鳴り響く。崩れ落ちるカヴァラドッシ。巧い。演技が巧い。トスカはカヴァラドッシへと駆け寄る。

さあ、早く起きて、逃げよう、と。

しかし、カヴァラドッシは死んでいた。空砲ではなく実弾が込められていたのだ。

スカルピアの狡猾な罠だった。スカルピアが殺されたことに気づいた警官達が、駆けつけてくる。

トスカは観念し、サンタンジェロ城の屋上から身を投げ自殺する。

つづく

 

次回は「策士?リコルディ」です。

 

新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。

チケットぴあ