鋭く攻めている──シェレンベルガーのハイドン
今日はハンスイェルク・シェレンベルガーを聴きました。
Gunter Wand Edition, Vol.13: Joseph Haydn
posted with amazlet at 14.01.09
Profil – G Haenssler (2007-02-27)
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このCDは、ヴァントとハイドンのオーボエ協奏曲を演奏しているものです。シェレンベルガーはもともとケルン放送交響楽団にいましたので、その時の繋がりでヴァントと演奏しているのでしょう。シェレンベルガーは1970年から75年までケルン放送交響楽団のオーボエ奏者で、ヴァントはケルンに1946年から1974年までケルンを拠点に活動しました。
楽器はロレーだと思います。ロレーはフランス製ですが、どうやらアメリカで多く使われている楽器のようです。
音は少しエッジが聴いたものですね。鋭いとまでは行きませんが、張りのある音です。曲にもよるのでしょうが、かなり攻めている演奏だと思います。このとき32歳ですか。若さ漲る感じです。
このCDの録音は1980年です。シェレンベルガーがベルリン・フィルのオーボエ奏者に就任した年です。凱旋という感じでしょう。
今日は厳寒。明日は雪がふるのでしょうかね。
それではグーテナハト。
ディスカッション
このころのシェレ氏はおそらくマリゴー(黒檀製)を使っていたと思います。
その後、マリゴーのローズウッド、ロレーと乗り換えて行ったはずです。
この演奏には確かに、あの頃のシェレ氏の魅力であった颯爽とした雰囲気
がみなぎっており、ビブラートは遅めで控えめながら、まだ厚みがあった
音色は、コッホなどが好きな人にも受け入れられるものと思います。
しかし同じヴァントが1992年に北ドイツ放送響主席のPaulus van der Merweと
共演した演奏を聞いてしまった後は、やはりMerweの方が好きだなということに
なってしまいました。
コメントありがとうございます。勉強になりました。かなり前の投稿だったので、もう一度聞きなおしてみましたが、やっぱりカッコいい演奏でした。ヴァントの1992年のMereweが本当に興味深いです。Apple Musicで探しましたが、見当たらず、ちょっと探して聞いてみたいと思います。