はじめに
昨日ですね、小田和正の《自己ベスト》と云うアルバムを入手して、iTuensに取り込みました。その後、いつものように手動でiCloudにアップロードしようとしたのですが、なぜかiCloudに同期するためのコマンドが表示されませんでした。
あれ、おかしいな、と思ったのですが、一旦そのままに。
今日、iPhoneでミュージックを開くと、小田和正の《自己ベスト》が表示されていました。この、勝手にiCloudミュージックライブラリにアップロードされている、という事例は、前にもあったと記憶していたので、あまり驚かなかったのですが、虫の知らせなのか、以下のリンク先を見てみたところ、あ、10万曲に制限が変わっているでは! と気付いたのです!
なんということでしょうか。
いつから?
それで、これはいつ頃から起きていたのかを調べてみると、12月7日付で以下の記事が書かれていることを確認しました。
Apple bumps iTunes Match and Apple Music upload limit to 100,000 songs
さらに辿ると、あのMacRumorsで、12月5日づけで、リミットが10万曲になったという情報がユーザーからよされれた、とあります。
Apple Raises iTunes Match and Apple Music Library Matching Limits to 100,000 Tracks
一週間情報のキャッチが遅れました。全く。MacRumorは毎日読まないと。
検証
それはそうと、検証してみました。私はAppleMusicでiCloudライブラリを使っており、iTuneMatchは使っていません。ですが、おそらく、iTuneMatchもAppleMusicにおけるiCloudライブラリも同じだと思われるからです。
私の、メインのiTunesライブラリの曲数は、今日時点で、33,836曲で、かつての25,000曲時代は、曲数オーバーでエラーが発生しました。
ですが、今回はマッチングが行われています。
で、33,836件のマッチングが終わり、17,938曲がマッチしないということで、アップロードが始まりました。
これで、すべての私のライブラリがiCloudに乗ることになったのです。
注意!
ただ、お気をつけください。iPhoneのミュージックアプリが変な挙動をしています。曲のダウンロードを勝手に始めているようなのです。マークをしているのが、勝手に付けられたオフライン設定で、これが付いていると、ダウンロードが始まります。先日の悪夢を思い出します。
このアルバム、おそらく、iTunesストアとマッチしないので、アップロードしている対象になるのですが、ご覧のように何もしていないのに勝手にオフラインで聴く設定になっていて、放っておくと、勝手にダウンロードが始まります。というか、始まっていたので、慌ててダウンロードを停止しました。
調べてみると、どうやら、iOS9.2のバグのようです。
iOS 9.2アプデ後のApple Musicに不具合。オフライン再生用の曲が消える、勝手にダウンロードなど
で、嫌なので、一旦iPhoneのiCloudミュージックライブラリをオフにして、ミュージックアプリを再起動し、もう一度iCloudミュージックライブラリをオンにしてみました。
おー、戻りました。オフラインマークが消えました。どうやら、このiCloudミュージックライブラリのオンオフという操作が有効のようです。
(ただ、翌日もう一度見てみると、別の少なくないアルバムはやはり勝手にオフラインマークが付いていました。抜本解決にはなっていないようです)
終わりに
iCloudeミュージックライブラリですが、バグもいろいろありますが、仕組みとしては、画期的です。これで、iPhoneの容量を音楽以外の写真、動画、映画などに振り分けることができるようになりました。
もちろん、いろいろな問題はあります。AppleMusicだけでは、音源をダウンロードしてもDRMフリーにはなりませんので、サードパーティの音質の良いアプリを使うことができない、といった問題もそうですし、そもそもオンラインを前提とした仕組みです。また、マッチしない楽曲のアップロードは相当時間がかかります。
とはいえ、この必要な時に必要なだけダウンロードするという仕組みは、これまでの「所有」の概念が崩れているという文脈においては、とてもわかりやすいものですし、合理的でもあります。
まあ、こうやってApple経済圏に埋め込まれていく、ということなんだなあ、とも思いますけれど。
というわけで、今日はこの辺りで。おやすみなさい。グーテナハトです。