桜に思うことから
一週間ほど前に撮った江戸彼岸。ほのかな色合いが実に美しいですね。
こういう美しさも世界。あるいはあまりある芥も世界。世界は多様で混沌としているわけですが、そういう混沌から、何の脈絡もなく、何かが決まったり、人の生き方が変わっていったりするもんなんでしょうね。ニュースを読んだり人の話を聞いたりして、そんなことを思った1日でした。
こういう世界にあって、パルテノン神殿に象徴される「美しさ」のようなものを希求した辻邦生はやはりすごいです。きっと随分と苦悩されたのだと思います。奥様の手記を読んだり、自筆日記を少しだけ拝見してそう思ったりしました。
「「たえず書く人」辻邦生と暮らして」の162ページ。
亡くなる一週間前から、午後のマーラーなどを聴く時間帯のあと、西向きの大きな窓に面した椅子に、日が暮れるまでじっと座っているようになった。
勝手な想像なんですけれど、夕暮れの山並みを眺めておられたのではないでしょうか。なんだかそういう気分です。
「たえず書く人」辻邦生と暮らして (中公文庫)
posted with amazlet at 16.04.08
辻 佐保子
中央公論新社 (2011-05-21)
売り上げランキング: 256,534
中央公論新社 (2011-05-21)
売り上げランキング: 256,534
やっと週末。なんだか長い一週間でした。やるべきことは何も終わらず。。
ではおやすみなさい。グーテナハトです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません