辻邦生「背教者ユリアヌス」を入手し、恐ろしいことに気づく。
背教者ユリアヌス、ゲットしました。
帰宅の電車で加賀乙彦さんの解説を読んで、今まで気づかなかった、あんなことやこんなことが、たくさん分かってしまい、恐怖に身震いしています。
実は、題名からして恐ろしいことになっている本なんだ、と。
私は、ユリアヌスは浪人時代と大学時代に2回読んだだけ、ということに思い至りました。それ以降得た知識や経験を使いながら、もう一度ユリアヌスを読むと、違う読み、深い読みができるに違いない、と思いました。
で、結局何が恐ろしいのか?
初版の日付が恐ろしいのです。
これだけだと、ダジャレと思われますが、そうではありません。私は、加賀乙彦さんの解説の最後の3行の異様さにハッとさせられ、読み返して、ことの重大さに気づき、身震いが止まらなかったのです。
きっと、一般的に有名なことで、私だけが気づいていない事案なんだと思います。
で、私も加賀さんに倣って、明示的にはこれ以上は書きませんが、読み始めて四半世紀でこの驚きですので、辻邦生の偉大さを再認識しました。
今、西行花伝を読んでいるのですが、どっちを先にするか。困りました。
ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません