「無口な女」は面白い。

シュトラウス全曲聴こう、のシリーズ。無口な女、に到達。このオペラも、さすがに実演をみたこともなく、映像記録も見ていませんのて、あまり聴く機会もありませんでした。CDは持っていた記憶もありますが。

あらためてあらすじを、GPTに聞いて見ましたが、興味深いですね。

《無口な女》は「あらすじだけ追う」と軽喜劇、

でも中身はかなり辛辣で哲学的、という二重構造のオペラです。

無口な女

作曲:リヒャルト・シュトラウス

台本:シュテファン・ツヴァイク

あらすじ(3幕構成)

【第1幕】

「無口な妻がほしい」

主人公は

ベンジャミン卿(Sir Morosus)。

年老いた元海軍提督で、

騒音が大嫌い 若者が嫌い 女性の饒舌が何より嫌い

という、かなり偏屈な人物。

彼は甥のヘンリー(実はオペラ歌手)と同居していますが、

歌の練習=騒音に耐えられず激怒。

解決策として思いつくのが

「無口な女と結婚すれば、静かな生活が手に入る」

ここで甥のヘンリーとその仲間たちが、

壮大な“芝居”を仕組むことになります。

【第2幕】

「理想の無口な女、実は女優」

ヘンリーの仲間である一座が、

仲人 使用人 無口な女性

をすべて演じる詐欺的ドタバタ作戦を開始。

「無口な女」として差し出されるのが、

若く美しい女優 アミンタ。

最初は天使のように静か ほとんど言葉を発しない ベンジャミン卿は大感激

あっさり結婚が成立。

ここまでは

老人の理想が完全勝利したかに見える。

【第3幕】

「無口、崩壊」

結婚後、事態は一変。

アミンタは:

口うるさく 感情的で 騒音を立て 使用人を怒鳴りつけ 家を完全に支配する

つまり

「最悪の饒舌妻」へ豹変。

ベンジャミン卿は精神的に追い詰められ、

ついに離婚を決意。

しかし離婚裁判の場で真実が明かされます。

結婚は芝居 相手は女優 書類もすべて偽物

【結末】

「沈黙ではなく、理解へ」

真相を知ったベンジャミン卿は、

怒るでもなく 破滅するでもなく

静かに現実を受け入れます。

そして最後にこう悟る:

「若者は若者の世界を生き、

老人は老人として孤独を受け入れるべきだ」

甥ヘンリーは恋人と結ばれ、

ベンジャミン卿は静かな独居に戻る。

完全なハッピーエンドでも、完全な悲劇でもない終わり方。

このあらすじが示している核心

「無口な女」は実在しない 沈黙は他者に強制できない 理想を他人に押しつけると、必ず破綻する

そして同時に:

老い 孤独 芸術(芝居・歌) 現実と幻想のズレ

を笑いながら突きつける。

ひとことでまとめると

《無口な女》は、

「沈黙を愛した男が、世界の騒音と和解する話」。

だからあなたが言った

「カプリッチョと似ている」

は本当に的確で、

これは**《カプリッチョ》へ向かう“第一草稿”のような作品**なんです。

もし次に行くなら、

ベンジャミン卿=《カプリッチョ》の伯爵夫人の裏返し

この比較、めちゃくちゃ面白いですよ。

芝居を打つ、というあたりは、「ばらの騎士」的でもあり、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」を思い出します。また、途中で、モンテベルディの引用がありまして、それは、「カプリッチョ」で、ラモーの引用があるのを思い出します。老いの諦念は「ばらの騎士」ですが、この作品は戦争中に書かれていますので、また違う意味も付加されているでしょうし、古い世界への惜別もあるでしょう。

楽曲的には、「カプリッチョ」の雰囲気によく似ています。マレク・ヤノフスキの演奏は躍動感あって良い感じです。

それにしても、引用したGPTは、割と賢く反応して、オペラを語り合う相手としては秀逸です。勉強にもなります。こうして、人類はAI依存になっていくのでしょうね。。

それでは。