Miscellaneous

今日は、この一週間の疲れでぐったり。それでも、なおなんとか夕方に近所のプールへ行ってきました。個人的には、旅行に行けないのでプールを「ビーチ」と呼んでいるのは内緒です。今日もクロールをいくらか泳いで心身ともリフレッシュしました。

そうそう。今週月曜日のNHKで放映された「プロフェッショナル仕事の流儀」で登場した女性誌VERYの編集長の話が、今週の食卓の話題で随分取り上げられて、ついにカミさんがVERYを買ってきました。読んでみると、キラキラ輝いていて、これが全てではないにせよ、なんだか、女性は以前に増してどんどんたくましく自由になるなあ、と思いました。確かにこういう女性はずっといらっしゃるはずではあるのですが、多分、既存の価値が壊れている部分で女性がより一層徐々に新しいことに気づき始めているんだろうなあ、と思ったわけです。先日書いたように、明治維新や戦後といった価値観崩壊の中で、新しい価値が生まれているのだが、ということを書きましたが、もしかするとそれはすでに起きていることなのかもしれない、などと思ったり。

昨今は、労働人口の低下などの理由があるのだと思いますが、女性が社会で活躍できるような制度が拡充されていきつつあります。それはまだ不十分であるにせよ、私にしてみると10年前と比べると雲泥の差だと思います。戦後の高度成長期における価値観が変わり始め、女性たちが一層社会に進出できるようになってきたということなんだと思います。彼女たちは、既存の価値にとらわれることなく自由なワークスタイルを作り上げているようにも見えるのです。働く時間は自分で決める、ということで起業をしたりして仕事を創り出すしたたかさ。確かに、そうした事例は、かつて読んだ以下の本でも取り上げられていました。もちろんそれは特殊で幸運な事例なのかもしれないですけれど。

女たちのジハード (集英社文庫)
篠田 節子
集英社
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一般的な仕事場においても、組織体制とは違う裏の組織体制を作り上げていて、その中で独自の評価体系をもっているようにも見えます。先日書いた「二重構造」にも当てはまります。以前読んだハインラインの「銀河市民」でもそうした事例が描かれていました。

銀河市民 (ハヤカワ名作セレクション ハヤカワ文庫SF)
ロバート・A・ハインライン
早川書房
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Miscellaneous

Tokyo Blue
Tokyo Blue

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ナジーというサックス奏者がいらして、この方のTokyo Blue というアルバムを聞きました。このアルバムは、たぶん1991年頃にレンタルCD屋で借りて初めて知ったのだと思います。

20年経って聞いてますが、まあなかなか楽しいです。

当時、バブルの残滓が残っている時代で、まだ日本がいけてると思えていて、そういう文脈で捉えると、東京という地名が入ったアルバムタイトルに郷愁を覚えます。

と書くと、いまいちかもしれません。

そうではなく、今日、夜の東京を歩いてなにかこのアルバムの空気がまだ息づいているような気がしたり。高層ビルが無限に立ちのぼり、合間を遊弋する人々の姿が、空虚に感じたり、逆にたくましく見えたり、という感じでした。郷愁よりも、今の東京にフィットしているのかも、と思ったり。

ともあれ、ウィ−クデーは終わりました。この週末は寒波の影響が心配です。みなさま、どうかお気をつけください。

今日はこの辺りで。みなさまどうもありがとうございます。

Miscellaneous

仕事場でどうしても少人数で短時間にやらなければならない仕事があり、今年からAccessを使っていろいろやっているのですが、これがまたなかなか大変で、今日も2時間みっちりクエリをつくり続けました。

確かに、これまで二人がかりだったのが一人の方でできるようになったので良かったのかも、などと。引き換えに属人化したシステムが出来上がってしまい、頭を抱えるというのはどこにでもある話です。何とかその場をしのぐためにがんばるのですが、その先の運用なソフトパワーまで考えられないという。自戒を込めて、ですが。まあ、そこに資源を避けないという背景があるのですが、きっとグサグサ刺されるんだろうなあ、と思ったり。その場がしのげているから良い、でいいのかもしれませんけれど。

こういう話は、なにか、戦艦をたくさん作ったけれど、うまく戦えなかった事案などを思い出してしまい、やはり、モノを買ったり作ったりすることより、コア・コンピテンシーのような、真似のできない永続的なコンセプトを作ることの方が重要なんだろうなあ、と思います。

これは、個人個人に取ってもやはり同じで、買い物するより、何かを体験したり学んだりする方が大切です。ユダヤ人が勉強したのもやはりそういうことなんだ、と聞いたことがあります。財産より、財産を作る能力があれば、敵に奪われてもまた何度でもやり直しがきく、ということなんでしょう。

ただ、モノからヒトへというような単純な話でもなく、得てして気合いや精神力だけになりがちなこともあるのですが、やはりインフラや兵站は大切です。衣食住が人を動かすわけですし、人が世界を動かすのですから。

今日はこちら。なんだか、クエリ地獄から生還した後に聞いて大変癒されました。

フォーレ:レクイエム
フォーレ:レクイエム

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ジュリーニ(カルロ・マリア) バトル(キャスリーン) シュミット(アンドレアス) フィルハーモニア合唱団
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それではみなさまおやすみなさい。

Miscellaneous

Taisehokan.jpg
Taisehokan" by 邨田丹陵, Tanryō Murata – 明治神宮聖徳記念絵画館. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

戦後70年と言われた昨年ですが、そのまた約70年前は大政奉還なんですね。

戦後も維新も既存の価値観を混乱とともにある程度は壊して、若い人たちが新しい価値を創り出したきっかけになったのでしょうね。

で、今は時代は安定しているので、そうした新しい価値はなかなかうまくいかないようです。いろいろなものが、出てこようとして、つぶされ、また出てこようとして、つぶされ、という具合に。

例えば、ネット放送が勃興し、収益が危うい民放は、4K放送に際して、録画禁止、あるいは録画しても早送り禁止、という施策を検討しているんだとか。

「4K番組は録画禁止」という驚愕のシナリオ

権力の慣性と、論理並びに倫理は相容れないですね。

私も、相対的に年寄りな場合と、相対的に若い場合があるので、いろいろなことがよくわかったような気がします。で、本当に難しいです。

こういう時は、眠るに限ります。今日は休もうと思います。おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

今日も徒然。

最近、歴史には、表と裏があるように思えます。とある本に、江戸時代の落語では、武士をからかう場面がよく出てきて、それが武士に対するアンチテーゼが落語いうお笑いの中に息づいていて、例えばガス抜きのような意味を持っているのではないか、という議論だったと理解しています。

そうした裏の歴史は文化史の中にかいま見えるぐらいなのかもしれませんが、そうした表と裏のようなものは、歴史だけではなく、「権力」においてもあるのだろうなあ、と思います。イメージとしては、将軍と大奥のようなメージでしょうか。男系と女系の二重権力構造のようなもの、だと思われます。

そうした、様々な力のレイヤーが重なるのが、権力構造なのかもなあ、と思ったり。それは動的なもので、確固たる規範に基づくものではありません。

しかしまあ、なんというか、「権力」というものを感じる今日この頃です。少なくとも、そうした状況にあっては、笑いとばすしかありません。それぐらいしかできることがないというのは、人類の歴史におけるひとつの回答です。

なんてことを、最近のニュースを見ながら思いました。

今日の一枚はこちら。ベームのブラームス。実にオーソドックスなブラームスでした。立派です。

Brahms:4 Symphonies / Haydn Variations
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Book

はじめに

ブルドーザーのガンバ、を読みました。35年ぐらい忘れていましたが、思い出しました。ストーリーもやはり覚えていたのですご、読み直して不覚にも涙ぐんでしまうという…。

ブルドーザーのガンバ (のりものストーリー(2))
鶴見 正夫
偕成社
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ネタバレ

古参のブルドーザーガンバは、役立たずとして倉庫に眠っていたが、団地の造成のために、駆り出される。頑張るのだが、報われない。造成が終わるが、若いブルドーザーは帰るのだが、ガンバは後始末を命じられる。若いもんが帰れて、なんで俺が、とつぶやくガンバ。運転手のかわださんに裏切られ、そのまま団地の脇に打ち捨てられるガンバ。挙げ句の果て、山が造成でなくなったのを知らずに訪れたハイカーに自然を壊したと糾弾される。錆びて朽ち果てたガンバだったが、とある土砂降りの夜、土砂崩れに行く手を阻まれた救急車の運転手にガンバは見つけられる。救急車には少年が載っていた。まだ油が残っている。ガンバは、救急車の行く手を遮る土砂を最後の力を振り絞って取り除き道を作った。だが、ガンバは路肩からころがりおちる。すまん、時間がないと救急車は走り去った。後日、快復した少年がガンバに礼を言うのだが、ガンバの耳には届かなかった。ガンバの周りにはヒナ菊が咲き乱れていた。

プロットをかきだしましたが、絵本なので、これでは語ったことにはなりません。あくまで私のパースペクティブです。

感想など

まあ、これ読んで、なにかこう、組織人の悲哀を感じるのですね。あるいは、「わたしは貝になりたい」という映画を思い出したり。組織のなかですり潰される個人みたいな。結局のところは、組織から放り出され、自然破壊を糾弾されても助けなど微塵もない。一人背負わなければならないという悲哀。

最後の救急車を助ける場面が泣かせるわけですが、あれがある故に、まだ救いがあるわけです。あのまま朽ち果てれば、なにも還元できていないのですから。それでも最後、少年の命を救ったということで、ガンバは報われた、と捉えることができるのです。ただ、それも、読者の身勝手なのかも、とも思わされます。ガンバがそう思ったかは誰にもわからないからです。

また、さすがに、運転手さんのかわださんに見捨てられたのは痛いです。ものとしておきざりにふるわけですが、それと似たことをわれわれが人に対してやっていることもあるのでは、と思わされます。裏切られたのはガンバですが、かわださんもやはり組織人であり、生きなければなりませんから、ガンバを裏切るしかなかったのです。さすがに、かわださんがガンバを一生養うことはできませんから。

まあ、これを読んで心を傷めるのは、組織人ではないのかも。こんなこと気にしていたら、組織は動かせず、負けていくだけ。まあ、今の世の中では、そうなるわけですが。それは、競争や戦いの論理、ということ。競争や戦いに倫理はありませんから。西欧ではそうした倫理の欠如を埋めるために、慈善事業があるわけですし、日本ではおそらく敵をも悼み祀るということにつながるのかも、なんてことも思いました。昨日の話ではないですが、どうであろうと人間は善と悪の両面があるということなんでしょう。

ネットを読んでいると、この本の素晴らしい考察を書いておられるブログ記事がありました。その中で、努力が報われることがない、ということに対する指摘がありました。頑張ってもこうなってしまうのか、みたいな。

http://ehonkuruma.blog59.fc2.com/blog-entry-405.html

どこでもやはり努力すればどうこうなる、というわけではないのが世界というものですが、若いうちからこういうことを思うと確かに閉塞感がありますね。世界には悲惨が満ちていて、どうしようもないこともあります。ですが、おそらくは世界の憎悪と暴力を作り出しているのでしょうから、なおさらなんとかしないといけない、ともおみます。希望を失った人間は、恐ろしいのです。

まあ、このガンバという名前は、頑張るという意味にであるわけで、これも大いなるシニックであるかのような思います。頑張っても最後はこれか、見たいな。でも、逆に頑張ったから最後少年を助けられたとも。ただ、これもなんだかなあと。恐ろしい。

今日は、東京の雪の中なんとか仕事場にたどり着こうと、いつもよりだいぶ早く家を出ました。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
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「良いニュースと悪いニュースがある」というのは、数年前に流行った言葉ですが、こんなニュースサイトがあるんですね。

http://www.huffingtonpost.jp/news/good-news-jp

ニュースといえば、悪いものばかりなんですが、このサイトでは良いニュースがばかり取り上げられているようです。まあ、Huffingtonpostには賛否両論あるようですが、こういう取り組みは良いですね。

トルコ大統領が自殺しようとする男を救った、とか、飛行機内で急病の17歳の少女を救ったのはウルグアイ大統領だった、とか。

こちらの記事を参考にして見つけました。

http://www.lifehacker.jp/2016/01/160116bad_news_stream.html

先日の記事ではありませんが、人生は「良いもの」であるということは、世界も「良いもの」であるわけです。もちろん、悪いニュースばかりなんですが、それでも良いニュースがなければなりません。そう考えるための一つの助けにはなりそうですね。

今日も、朝は早めに起きて仕事関連。帰宅して、また散歩。近くの図書館に行ったのですが、そこでまた泣ける話を読んだりして。これはまた明日にでも書いてみようと思います。

明日の東京地方は雪のようです。電車が動くか心配です。早めに出た方が良さそうですね。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

 

Miscellaneous

なんだか最近つれづればかり。

ったように日の光を浴びたいわけですが、それが叶うのは休日だけです。今日は、近所へ散歩して、思う存分日の光を浴びてみました。その後プールへ。最近、やっとクロールが出来るようになりました。が、随分と疲れます。

それ以外は、家事と仕事ばかり。仕事関連の本を読みましたが、ちょっとここにはかけず。

どんどん追い込まれていく感じ。こういう時は、いつも書いているように早く寝るべし、です。

今日はこちら。やはりネルソン・ランジェルを聞くと仕事がはかどります。音楽と言ってもいろいろあり、ゴルドベルク変奏曲のように不眠症に効くものもあれば(?)、集中できる曲もあります。

Always
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Nelson Rangell
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というわけで、今日も早く寝ます。おやすみなさい。

NNTT:新国立劇場,Opera

Photo

冬の晴れ間というのは本当に気持ちが良いものです。狂ったように日を浴びたい今日この頃。とはいえ、つれづれしか書けない今日この頃。

とある仕事が入ってしまい、仕事場への電車でそれをやらなければならないなどいくばくかの自由がなくなりつつあるような状況です。あと数ヶ月は続く見込み。まあ、仕事なので仕方がない。うまくいくとも限らない。そういうものではありますが、まあやるだけやってみないとね、という感じかも。

そんな中で、新国立劇場の来シーズンのラインナップが発表されました。

  • ワルキューレ
  • ラ・ボエーム
  • セビリアの理髪師
  • カルメン
  • 蝶々夫人
  • ルチア
  • オテロ
  • フィガロの結婚
  • ジークフリート

新制作は三つ。《ルチア》が新国立劇場オリジナル制作でしょうか。アベノミクスで景気が良くなったと言われているようですが、さすがにここには補助金増額で新制作が増える、ということはないのでしょうかね。文化庁が東京から京都に移転するという状況も何か示唆しているような気もしないでもありませんが。。

あとはブリュンヒルデ。イレーネ・テオリンが《ワルキューレ》で登板。これは前回2010年の《ジークフリート》と《神々の黄昏》の続きなんですが、《ジークフリート》では、リカルダ・メルベートに交代なんですね。

さらに、驚いたことに、リヒャルト・シュトラウスのオペラが消えるという状態に。これは残念。これは昨今なかったんじゃないでしょうか。必ず毎年1演目はシュトラウスのオペラがあった気がします。

しかし、変わるものはどんどん変わるということなんだなあ、と思います。そこに合わせていかないと、ということです。

さて、帰宅時にはこちらを。パルジファルは、別格な音楽なんだろうなあ、と思います。そんな中でiCloudミュージックライブラリの問題点のようなものに気付いたり。そちらはまた明日以降書こうと思います。

Parsifal
Parsifal

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ではみなさま、おやすみなさい。

American Literature

老人と海 (光文社古典新訳文庫)
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今日、読み終わりました。

というか、ストーリーと結末は知っているんですが、先が気になって仕方がなくて、ついつい飛ばし読みのように速読してしまいました。前にも書きましたが、高校時代には何を読んでいたのか。訳が良くなったのかもしれないです。

それにしても、語りの手法が本当に巧みで、例えば、海に出て二日目に意識が混濁してくるあたりの筆致が素晴らしく、本当に唸ってしまいました。あとは、パースペクティブがずいぶん動く場面があって、そのスピード感に酔いました。

※ もっとも、こうしてわかってきたからといって、何があるのか、という問題はあるのです。懐古調には懐疑的でもあります。

ストーリの内容もそうですし、あるいは方法論的な部分も含めて、ノーベル文学賞受賞作品への畏れみたいなものを感じたり。

Kindleなので、隙間時間でずいぶんと勉強になります。どうも最近、まとまった時間をとって本を読むとか、そういうことができなくて困っているのですが、Kindleなら、iPhoneを通して通勤時間中や食事をしながらといったタイミングで読めますので、ずいぶんと捗るような気がします。前にも書いたと思いますが、iPodが出てきた時の感覚と似ているのかも、と思います。

明日で今週のウィークデーは終わり。頑張らないと。

ではおやすみなさい。グーテナハトです。