Opera

うーん、オペラに関する覚書のようなものをこちらに書こうと思ったのですが、完成してから書かないといまいち、みたいな気がしてきまして、今日の予定が狂いました。結構書いたのですが。。

翻って、いろいろ考えてみると、やはり、オペラというのは立派な芸術作品なのだ、ということを改めて思います。またオペラを見に行きたいですね。。

つうか、「無口な女」とか「エジプトのヘレナ」とか、その辺りの良いんだけど、あまり演奏機会がないオペラを聴きたいっすね。いや、見たいっすね。。まだまだ刺激的なものはたくさんあるはず。

OperaBaseで調べてみると、やってるわ。。ベルリンで。。「ダナエの愛」とか「カプリッチョ」も随分やっているんだなあ。。良いなあ、ヨーロッパは。。

今日はこちら。このねっとりとしたトリスタンは素晴らしい。

Tristan Und Isolde

Tristan Und Isolde

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Philips (2003-09-09)
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それではみなさま、おやすみなさい。良い夢を。グーテナハト。

Miscellaneous

Photo

立春が過ぎてちょうど一週間です。今日は随分天気が良かったのですが、個人的には本当に寒い1日だと思っておりました。ニュースを見ると「暖かい1日」ということになっているらしく、本当に? と思っています。昔は随分薄着ですごしていたものですが、この数年は「身体を冷やすと疲れやすくなるので、体熱をできるだけ保持しよう」と思って、厚着ですので、寒さ耐性がなくなってきたのかも。11月末までシャツですごしていた高校時代が懐かしいです。でもやはり、東京地方には春は来ているらしく、菜の花が咲いてまして、少し感動しました。明日の日の入りも17時18分です。ついこの間、日の入りが16時26分で、げんなりしていたのが嘘のようです。

明日仕事をすると、土曜日になります。が、やることたくさん。。

それではみなさまおやすみなさい。グーテナハトです。

Jazz

Three Quartets
Three Quartets

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Chick Corea
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このアルバムも、私にとっては実に思い出深いアルバムです。このアルバムの一曲目であるQuartet No.1を20年ほど前にバンドでやりました。で、漠然と聞くのではなく、人と合わせて演奏するなかで、裏拍と表拍の違いの感覚が随分わかるようになった記憶があるのです。おそらく、その認識の前後で楽曲の聴こえ方が全く変わってしまった、という記憶さえあります。

ちなみに、このアルバムで参加しているのは以下の方々です。

ピアノ:チック・コリア
サックス:マイケル・ブレッカー
ベース:エディ・ゴメス
ドラム:スティーブ・ガッド

この4人の方々が、私にとって最高のカルテットメンバーだったりします。

チック・コリアは、天才というか鬼才というか、恐ろしくピアノが上手く、驚くほどピアノの音が良いです。何枚もの素晴らしくそれでいて「変な」アルバムを繰り上げている方。

マイケル・ブレッカーは何回も書いていますが、なんでも吹けてしまう稀代のサクソフォーン奏者です。

エディ・ゴメスは、私がベーシストの個別認識を初めてできた方。つまり、この音聞いて「あ、ゴメスだ」とわかるようになったということです。この方、本当に巧くて、ベースソロとか、泣きます。古くはビル・エヴァンスのバンドにいましたが、その後、チック・コリアのバンドに参加したアルバムはどれも逸品です。

同じく、スティーブ・ガッドも、ドラマーの個別認識を初めてできるようになった方です。ソリッドなドラムプレイは、本当に素晴らしいのです。

大学の時、4学年上の先輩二人と、2学年上の先輩と4人で、嫌という程セッションをしたことがあります。1996年ごろのこと。ピアノがAさん、サックスが私、ベースがSさん、ドラムがAさん。セッションではありますが、私にとっては、このアルバムのカルテットと勝手に重ねあわせて演奏していた気がします。

あの頃は、みたいな話になるとつまらないのですが、まあ書いちゃうと、縦横無尽にテナーサックスを操っている感覚を持っていて、何でも吹けちゃう、みたいな錯覚を持ってました。若いときゆえの勢いです。そういう時期を持っているというのは、幸せでもあり不幸でもあります。そういう意味でも、このアルバムのサウンドは、そうしたなんでも受けちゃうと錯覚していた時代を象徴するサウンドとも言えるんだと思います。だから、私を構成する9枚なんだと思いました。

明日は祝日。ありがたい。

それではみなさま、おやすみなさいませ。グーテナハト。

Jazz

私を構成する9枚のジャズ編から、イリアーヌ・イリアスの「ドリーマー」を。

Dreamer

Dreamer

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Eliane Elias
RCA Victor (2004-05-01)
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このアルバムは、実はこのなかでもっとも付き合いが短いですが、深く付き合った一枚でもあります。ジャズでもあり、あるいはボサ・ノヴァでもあるという一枚です。

出会いは街のCDショップで、ジャズ売り場でかかっていたのです。数分聴いて、これがクラウス・オガーマンのアレンジで、マイケル・ブレッカーが吹いているということを見切りました。で、見てみるとイリアーヌ・イリアスだったというわけです。当時、イリアーヌ・イリアスはStepsのメンバーで、ランディ・ブレッカーの元奥さん、ということを知っていたぐらいだと思います。

ですが、聴けば聴くほど素晴らしいのですね。風行く浜辺で、波音と一緒に聴きたいアルバムです。

イリアーヌ・イリアスの歌が良いとか、マイケル・ブレッカーのソロが素晴らしい、とか、あるにせよ、もっとも素晴らしいのは、クラウス・オガーマンです。こなかた、アレンジャーとして有名で、アントニオ・カルロス・ジョビンやビル・エヴァンスとアルバムを作っています。有名なのはマイケル・ブレッカーとの組んだ二枚のアルバムで、私は一時期これらこそがコンテンポラリージャズのもっとも素晴らしいもの、と考えていたことがあります。

こちらがそのうちの一枚である「クラウス・オガーマン・フィーチャリング・マイケル・ブレッカー」というアルバムです。

クラウス・オガーマン・フィーチャリング・マイケル・ブレッカー(Claus Ogerman Featuring Michael Brecker (MEG-CD)
Claus Ogerman Featuring Michael Brecker(クラウス・オガーマン・フィーチャリング・マイケル・ブレッカー)
株式会社ミュージックグリッド
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クラウス・オガーマンのアレンジは、おそらくは、フランス近代のオーケストレーションの潮流を組んだもので、素晴らしい不協和音をたくさん聞くことができます。60年代から70年代までの空気を残すアレンジです。

この「ドリーマー」というアルバム、最初から最後まで、いいことづくめで、私は一時、疲れた帰宅する時、このCDをただただひたすら聴き続けたという時期がありました。本当に気を休ませてくれるアルバムです。ちなみに、このCDを某ジャズ喫茶でリクエストしたら怒られました。

今日は、せっかく早起きをしたのですが、外出寸前にメガネを見失うというアクシデントに見舞われました。せっかくいい電車に乗ろうとしたのに、乗り遅れたんですが、まあ、早起きだったので、乗り遅れてもなんとかなるわけで、本当に助かりました。よかった。。

というわけで、みなさまも今宵をお楽しみください。おやすみなさい。グーテナハトです。

Computer

MacFan 2016年 03 月号 [雑誌]
毎日コミュニケーションズ (2016-01-29)

MacFanというApple製品を取り上げる雑誌の3月号を読みました。その中でフリージャナリストの林信行さんが、映画「スティーブ・ジョブズ」を見た感想を書いておられました。その中に、ジョブズが持ち続けていたとされる使命である「コンピュータは人々の能力を増幅する自転車」という言葉が紹介されていました。人々の能力が増幅されれば、世界のどこから「世界を変えようと本気で信じている人」が「人類を前進されてくれるから」ということが、スティーブ・ジョブズの信念だったそうです。

さて、昨今仕事をしていて思うのは、悪は善よりも強い、というものがあります。まあ、悪という概念自体相対的なものなので、言葉遣いとしてはイマイチかもしれませんけれど。悪という言葉ではなく、規範を破る者、という言葉の方がしっくりきます。

規範というのは、明文化されているものもあれば、道徳概念のようなとある文化範囲内における暗黙了解のものもあれば、人それぞれによって異なる価値観のようなものまでいろいろあります。そう言った規範を守ろうとする向きにおいては、そうした規範の制約に束縛されますので、その行動自体が制限されたものにならざるをえません。ですが、規範を守らなければ、何をやっても良いわけで、最終的に何らかの刑罰が加えられる可能性があるにせよ、その時点時点においては、規範を守らない方が優越なのです。例えば、化学兵器が禁止されているのは自明ですが、使用すればその瞬間は使用したものが絶大な優位を保つことになる、ということに例えられるでしょう。

コンピュータによって、自転車を得た人間がどこに向かうのかは、おそらくはそうした規範に関する考察がセットにならないと、人類を前進させるかどうかという議論には繋がりにくいです。昔からよくある科学の進歩と同じ話です。ジョブズの信念と言われているものは、一定の高いモラルを持ったグループにおいては、有用であるにせよ、そうでないところであれば、どうなるかはわからず、先程言ったように規範の制約がない場合においては、悪い方向に進む可能性が高いのです。

なので、林信行さんは、「デジタルは自分と考えが違う人をたたいたり、揚げ足をとったり、人を引っ掛けてお金を騙し取る道具になったり、スキャンダルを広める道具になってしまった印象がして残念でならない」と書いているわけで、「道具は十分に進化した」けれど、「これからはそれを使う人間の側の進化が求められている」と書いているわけです。

インターネットの行く先

昔は、インターネットが世界を変えて、より良い世界になるのでは、という微かな希望のようなものがありましたが、今では、インターネットは逆の方向への手段になっているということは本当に残念でなりません。

あらゆる物事には良い側面と悪い側面があるのは自明で、コンピュータテクノロジも同様です。どちらか一方、というのはたとえ良い側面に触れたとしても過激思想です。なぜなら良いということは、絶対にないからです。

ただ、少なくともそうした議論が今のところできている、ということだけが良いことなんでしょう。良いことそれ自体ではなく、良いか悪いかの議論ができるということだけ、です、まるで、「我考える、ゆえに我あり」という、事態や行動にのみ意味がある、ということのような。なんであれ、正しい正しくない、あるいは良い悪い、ではなく、知れるかしれないか、と、議論するかしないか、ということが重要です。結果はその次です。

知るということ

まあ、コンピュータテクノロジが進化し、インターネットがここまで反転すると、情報流量が人間の処理能力を超えますし、情報の中に含まれるノイズも激しさを増していて、「知る」ということ自体も揺らいでいる外す。おそらくは今後はビックデータ解析にAIが使われることになり、そうした人間の処理の雨量を超えた情報流量からノイズを取り除き、なにが「真実」か、ということを判断するのもコンピュータに任されるという時代が来るのだとも思います。そうすると、悪とか善という概念もAIのプログラムロジックにおいて記述されるということ、なんでしょうかね。

倫理がロジック(論理)に記述される時代、ですか。物理学と宗教が接近するという話はよく聞く話です。かつては、哲学において同じく扱われていた物理学と神学が接近しているということ。同じく、かつては哲学において倫理学も論理学も同じく扱われていたわけですが、将来、またコンピュータテクノロジにおいて倫理学と論理学が合わせて扱われる時代が来るのでしょうか。

学際とコンピュータ

Appleの理念はかつて書いたようにテクノロジとリベラルアーツの交差点、とされています。厳密には、哲学はリベラルアーツの上位にあるものとされていますが、かつては、そうした学問は現在のように分化されておらず、一人の学者が学をまたがっていたわけです。そうした学際的な動きがいっそう必要な時代ということなのだと思います。

ただ、そうした学際的な動きは、これまでもずっと行われていることではあり、ここまで専門化した現代においてはますます難しいことのように思います。

でも、ここでもまたビックデータとAIの時代が来るのかもしれません。ワトソンが、文献データを読み込み学者の判断を後押しする、という時代になれば、学際的な動きはますます進むかも、などと。

だとすると、やはりコンピュータは頑張ってもらわなければならず、まだまだフロンティアはありそうです。いい夢が見られそうです。

では、おやすみなさい。グーテナハトです。

Apple Music

恒例の毎月の振り返りです。もう少し続けてみます。

IMG_5134

1月は4.1GBです。先月よりも0.1GB多くなりました。先月と営業日は変わらず19日でしたので、誤差の範囲でしょうか。

続いてこちら。

IMG_5135

ミュージックは1.7GBと、先月よりも0.1GB 減りました。これには理由があって、数日間、Apple Musicは使わず、Amazon Musicを聞いていたのです。Amazon Musicは、453MB使っていますので、実態としては、2.2GBほどストリーミング再生に使ったということになります。

ちなみ、私の計算では、2〜3日ほどAmazon Music使ったにしては453MBという使用量は多いのではないか、と思われます。Apple Musicは1日あたり80MBです。ビットレートに変換すると、177Kbpsとなります。こちらの記事では、170Kbpsとされていますので、ほぼほぼ間違い無いでしょう。

Apple Musicは1日約3時間再生で7GB制限に?ビットレート170kbps前後の可能性

一方、Amazon Musicはどうやら、自動、256kbps、128kbos、48kbpsから選べるようです。

シンプルで使いやすい!使って分かった、アマゾン「Prime Music」の大きな強み

特に意識して速度設定をしていませんでしたので、おそらく、256kbpsが適用されていたとおもわれます。まあ、そんなものか、と。もちろんストリーミングのレートの問題ですので、スキーム自体の性能とは異なるはずです。だからと言ってAmazon Musicの音質がとても良かったか、と言われるとそうとも思いませんでした。Apple Musicで十分だと個人的には思います。もちろん、音質にこだわりのある方にとっては重大事と思います。

今日は1日仕事的なものへ。充実した1日でしが、この充実が真の充実になるかどうかはまだわかりません。自分次第です。

というわけで、また明日。おやすみなさい。グーテナハトです。

 

 

Music

EWFのモーリス・ホワイトが亡くなったそうです。この方のパフォーマンスには本当に泣かされました。晩年はパーキンソン病で闘病中だったとのことです。残念です。ご冥福をお祈りいたします。

Maurice White

Maurice White

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Maurice White
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やはり、人間というものは早くから親しんでいたものにより多くの親近感を感じるものです。

こんな話を聞いたことがあります。とある離島に住んで10年経った方がいたのですが、その島で生まれ育った5歳の息子に、その方は「お父さんは島の人間じゃない」と言われたそうです。父親の方が島には長く住んでいるにもかかわらず、決して島の人間にはなれない。息子は島の人間になれるのに。

まあ、生まれた土地というものは本当に大切なもので、それは生まれてから経験することが早ければ早いほど、その人の人生への影響度は強いということなのです。

私はEWFを始めてちゃんと聴いてから20年弱経っています。EWFは本当に大好きですが、まだEWFのファン層から見れば外様だと思ってしまうわけです。

ところが、そのEWFを初めて聞いた20年前の時点においてはクラシックもジャズも10年程度しか聞いていないわけですが、当時も今もクラシックもジャズも外様とは思うことは決してなく、ネイティブな聞き手だと自己認識しているのですから。

これは、早ければ早いほどネイティブになれる、とも言えますし、逆に言えば、ネイティブかどうか、ということは錯覚にすぎない、とも言えます。

もちろん、早くに始めるに越したことはないのですが、そうでなく遅く始めたとしても、始めて続けることの方が大切、ということなんでしょう。

何が言いたいか、というと、EWFは、外様だという思い込みにとらわれていて、あまり語ることもなかったのですが、語ることに何らの制約はないのだ、ということだと思います。

今日は追悼ということでこちらを。

September

September

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Apple Musicでも、Amazon Musicでも聞くことができますので是非。本当に何でこう「いちいち」かっこいいのか、と思う一枚です。素晴らしいホーンセクション。ドラムやパーカッションが刻む緊張感のあるグルーヴ。なんでこんなパフォーマンスができるんでしょう。

ちなみに、モーリス・ホワイトの兄弟が、EWFのヴァーダイン・ホワイトだとは知りませんでした。ヴァーダインがモーリスの逝去をアナウンスした、というニュースを読んで初めて知った次第(やはり外様。。)

ヴァーダインのプレイですが、ライブの映像を見ると、本当に弾いているのか、と疑いたくなるほどのオーバーアクションでベースを弾いています。オフィシャルサイトを読むと、シカゴ交響楽団で演奏していたと思われる表現があります。日本語版ウィキペディアも同様。ただし、英語版ウィキペディアにはその記載はありません。ジャン・マルティノンからショルティの時代と思われます。実際はどうだったのか。。

寒い一日でした。明日は仕事です。

それではお休みなさい。グーテナハトです。

 

Classical

今日も「私を構成する9枚」から。

クラシックは、同曲異演こそが醍醐味で、というのは若い頃から知っていました。が、またCDしかない時代、学生には無理難題ですよね…。例えばご両親がマニアで、すでに家にたくさん音源がある、という事案であれば別ですが、そうそううまくいくわけもなく。

中学生の若い頃、当時流行っていたトム・クランシー「レッド・オクトーバーを終え」のなかでの話。
ソナー員がバッハの愛好家という設定になっていたのですが、彼が敵潜水艦のスクリュー音をバッハが録音されているなけなしのカセットテープに上書き録音せざるをえなくなり、艦長が申し訳なさそうにするのを聞いて、「いやいや、もっと良い演奏を持っているのでいいんです」みたいな話をするシーンがありました。

このシーンを読んで、若いなりに、演奏の違いというものとか、演奏の良し悪しのようなものを早く聞き分けられるようになりたいものだ、と思ったものです。

ですが、先に触れたように、さすがにそんなに同曲異演をたくさん聞けるわけもなくという日々が続いたわけですが、ある日、タワーレコードで、同曲異演のCDを買ったのですね。あの時は、本当にドキドキしました。こんな贅沢をしていいものか、と悩んで悩んで悩み抜いて、やっとの思いで買ったのでした。

で、それ以降、深みにずるずるとはまっていくのですが、このCDを聴いた時は、本当にたまげたものです。

Bruckner: Symphony No.8
Bruckner: Symphony No.8

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Bruncker Giulini Vp
Polygram Records (1995-07-18)
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私は、このブル8の第一楽章の後半部分の強烈な高揚に時を忘れ、当時音楽を勉強していた友人と二人で感嘆したものでした。

同曲異演の深みはさらにふかく、底なし沼です。同曲異演沼。

(似た言葉にレンズ沼、というのがあります。カメラのレンズを買っても買っても満足しない状況の異だそうです)

私を構成する9枚のシリーズ、まだしばらく続くかも。

今日でウィークデーは終わり。週末も1日は「仕事」の予定。まあ、ありがたいことなのかも。

それではみなさまは良い週末をお過ごしください。グーテナハトです。

Jazz

今日も「私を構成する9枚」から今日も2枚ほど。

私が敬愛しているマイケル・ブレッカーのアルバム二枚を「私を構成する9枚」に入れました。

Now You See It ... (Now You Don't)
Universal Music LLC (2007-03-01)
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まずはこちら。これが、私が初めて聞いたマイケル・ブレッカーの音源。1990年のアルバムです。何度も書いたことがあると思いますが、マイケル・ブレッカーの名前を初めて見たのは、石橋楽器のEWIの宣伝文句に「あの伊東たけし氏とマイケルブレッカーが愛用している」みたいな文句が書いてあり、「あれ、伊東たけしと似たようなプレイをする別のミュージシャンがいるのか?」というかなり浅はかな動機に基づいてレンタルCD屋でこのNow you see it を借りた、というところです。1992年のことだと。

で、あれれ、伊東たけしと違う?と思いながら何度も聞いているうちに、なんかいいぞ、ということになりました。

ちなみに、この1992年という年は、ブレッカーブラザーズが再結成された年でもあり、これも何度も書いているところですが、当時のマウントフジジャズフェスティバルの映像を食い入るように見ていたのも、マイケルブレッカーが好きになった理由でもあります。

まあ、マイケルブレッカーのようにサックスが吹けるわけがなく(吹けていたら、私はプロになりました)、これはまさに努力とセンスが足らなかったということなんだと思いますが(バークレーに行くぐらいの人は、マイケル・ブレッカーの方法論をきちんと会得して吹くことができるという)、それでもなお、随分と長い間CDを聴いていましたから、やはり、私を構成しているものなんだと思います。

Don't Try This At Home

Don’t Try This At Home

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Universal Music LLC (2009-07-14)
売り上げランキング: 59,562

こちらは、1988年のDon’t try this at homeこのアルバムも随分と聞きました。ジャケットが強烈。ギターはマイク・スターン。

個人的には、1980年台後半から1990年代初頭のマイケル・ブレッカーが好きです。昔、スティーリー・ダンのマイケル・ブレッカーを聞いたことがないことを先輩に怒られたのですが、いやいや、私が好きなのは1980年代後半以降です、と開き直った記憶があります。

このアルバムの頃のマイケル・ブレッカーは、徐々に深みを増しつつあるのですが、それでおなお若い頃の強烈な勢いが残っていて、そのバランスが素晴らしいのだと思っています。

というわけで今日はこの辺りで。明日でウィークデーは終わり。皆様、ゆっくりお休みください。グーテナハトです。

Miscellaneous

なんだか、私を構成する9枚を取り上げるシリーズになりつつあるような気もしますが、今日はこちらを。シークレット・ストーリー。パット・メセニーによる名盤です。

Secret Story
Secret Story

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Pat Metheny
Geffen Records (1992-07-14)
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