二重構造
今日も徒然。
最近、歴史には、表と裏があるように思えます。とある本に、江戸時代の落語では、武士をからかう場面がよく出てきて、それが武士に対するアンチテーゼが落語いうお笑いの中に息づいていて、例えばガス抜きのような意味を持っているのではないか、という議論だったと理解しています。
そうした裏の歴史は文化史の中にかいま見えるぐらいなのかもしれませんが、そうした表と裏のようなものは、歴史だけではなく、「権力」においてもあるのだろうなあ、と思います。イメージとしては、将軍と大奥のようなメージでしょうか。男系と女系の二重権力構造のようなもの、だと思われます。
そうした、様々な力のレイヤーが重なるのが、権力構造なのかもなあ、と思ったり。それは動的なもので、確固たる規範に基づくものではありません。
しかしまあ、なんというか、「権力」というものを感じる今日この頃です。少なくとも、そうした状況にあっては、笑いとばすしかありません。それぐらいしかできることがないというのは、人類の歴史におけるひとつの回答です。
なんてことを、最近のニュースを見ながら思いました。
今日の一枚はこちら。ベームのブラームス。実にオーソドックスなブラームスでした。立派です。
Brahms:4 Symphonies / Haydn Variations
posted with amazlet at 16.01.19
Deutsche Grammophon (2002-10-08)
売り上げランキング: 1,882
売り上げランキング: 1,882
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません