Wolfgang Amadeus Mozart

ゴールデンウィークの前半が終了。仕事場で消耗しつつ働かせていただいておりましたので、金曜日と土曜日はただただ休息し、今日やっと体が動き始めたので溜まっていた家事をはかせるという実に実践的なゴールデンウィークを過ごしました。明後日からの中盤の三日間も溜まっていた家事に勤しむ日々になるはず。

そんな中で聞いていたのがこちら。Apple Musicで聴いたアマデウス弦楽四重奏団のモーツァルトの弦楽四重奏曲集です。

String Quartets
String Quartets

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Amadeus Qt
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モーツァルトの弦楽四重奏曲は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団でよく聞いていましたが、アマデウス弦楽四重奏団は、ある種ダイナミックで重みのある演奏だなあ、と思います。厚みのある音色は実に豊かでありました。ネットでいくらか見てみると、私が感じたものと同じような評価がみられました。

それにしても、こうしてアマデウス弦楽四重奏団のモーツァルトの弦楽四重奏曲全集をApple Musicで聴くことができるというのは本当に幸せなことです。

最近の幸せはそうしたものに限られるのかも。

今日も、所用あって近所の図書館の書架のあいだを歩き回り、ボルヘスの講演集を手に取ったりしたのですが、なにか本当に遠い世界の出来事のようです。どこか間違ったところに来てしまっているような気がしてなりません。

それではみなさま、おやすみなさい。

Richard Strauss

2014年、生誕150年だったリヒャルト・シュトラウス。当時録画していたドキュメンタリーを昨日からたまたま観ていました。

その中に驚きの映像があったのです。

戦後、資産を幾らか失ったシュトラウスは、コンサートに出演するなどしていたらしいのです。「ばらの騎士」をピットで振る映像が放送されたのですが、エスコートする精悍な顔つきの男が気になりました。

あれ、どこかで見たことあるような。

あ、ショルティじゃない!?、と。

特に字幕もコメントもありませんでしたが、そうではないか、と。

(写真載せていいのか悪いのか。。しばらく載せたら削除します)

IMG_5872

ウィキなどを調べてみると可能性はかなり高いです。戦後、ショルティは、バイエルン国立歌劇場の音楽監督に抜擢されました。これは、名だたる指揮者は亡命していたのと、残った指揮者も非ナチ化政策で就任できなかったからです。

シュトラウスはバイエルンのガルミッシュに住んでいたわけですから、バイエルン国立歌劇場のピットに入ってもおかしくありません。

また、ショルティは晩年のシュトラウスと面識があり、指導を受けていたということもききますしね。

ということで、こちら。

Solti Conducts Richard Strauss

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今日は、本当に本当に久々の本当の休日だった気が。3月上旬から休日もこころが休まりませんでしたので。。

ではまた明日。おやすみなさい。

Anton Bruckner

新年度は本当に気を使います。年度の初めなので、行事もたくさん。気を遣います。でも使いきれていないという事もあるのですが。

で、ブルックナー。

先日からヨッフムを聴いて、その後バレンボイムに駒を進めました。バレンボイムは7番まで聴いて限界を感じました。苦手なんだなあ、と。バレンボイム。苦手です。わたしにはちと難しい。遊びがなく、ガチガチに固められた演奏には、疲れてしまいます。

で、アバドの7番を聴いて、しばし時を忘れる感じ。それはまた次の話として、次に思い立って聴いたのがマゼール。いや、これは本当に豪放で大きな演奏です。実はこれまで聞く機会に恵まれていなかったのですが、本当に心に染み入るマゼールのブルックナーです。

Bruckner: 10 Symphonien
Bruckner: 10 Symphonien

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テンポをきちんと動かすんですが、それが本当に絶妙に感じるわけです。ここぞ、というところにテンポを落としてメリハリをつけるのは見事。昔、マゼールのボレロを、「まるで歌舞伎役者が大見得をきるような演奏」と評しておられるのを聴いたことがあります。確かに。ここぞというときの爆発力、あるいは、なにかここぞというときに翼を広げる孔雀のような大見得なんだと思います。本当に期待を裏切らないですよね。。
最近隔日更新になってますが、途切れていないだけいいのかも。いや、もうなんだか身動きが取れません。

ではまた。おやすみなさい。グーテナハトです。

Anton Bruckner

Bruckner: 9 Symphonies

Bruckner: 9 Symphonies

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A. Bruckner
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昨日から、ヨッフム&ベルリンフィルorバイエルン放送管弦楽団のブルックナー全集を聴き続けています。ただ、さすがに全て身を入れて聞いているかといえば、なかなかそうもいかない感じではありますが。

結構、スタイリッシュというか、テンポが早く激しい演奏だなあ、というのが印象でした。確かに、昔聞いたミサ曲第三番なんかもずいぶんスリリングな演奏で、老齢のヨッフムの写真が印象に残っている身にとっては、なんだかお歳を召しているのになんて元気な演奏なんだ、と思った記憶がよみがえりました。

3 Masses

3 Masses

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ブルックナー:交響曲第5番
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先ほど、九番まで聞き終わりましたが、もう一回聞いてみないと、と思ってます。

なんというか、きっとワーカホリックなんやろうなあ、と思いながら、予定時間より3時間も多く働いてしまうという。まったく。。そろそろ考えないと。

ではおやすみなさい。グーテナハトです。

Johannes Brahms,Miscellaneous

昨今、なかなか時間が取れないというのは先日も書いた通りですが、なんだか考えることが仕事系に偏っている感じもあり、今日も、帰宅する地下鉄の中で、目を閉じながら色々と逡巡しながら考えを巡らせていたのですが、そのときブラームスを聴いてみようと思い、カラヤンのブラームスを。一瞬だけ、何か学生時代の淡い記憶のようなものを思い出しかけたりしました。この二週間、働いて、食べて、寝るだけの暮らしを続けるこうなるのかも。

で、こちら。

ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番
カラヤン(ヘルベルト・フォン)
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今日たまたま聞いたのがカラヤンのブラームス。カラヤンは正直に言って今の私にはあまりにスタイリッシュです。世界が仮に間違っていたとしても、こういうものはあり続けるといいですね、と思います。

では、お休みなさい。

Richard Strauss

いやあ、さすがに厳しい1日でした。おかげで泳げず。こういう日もあります。

今日はこちら。《ナクソス島のアリアドネ》。初めて聞いたとき仰天しました。執事役は俳優が演じて、歌ではなくセリフです。一つの意味としては、確か、芸術の世界に生きる人と、そうでない人を区別するため、ということだったはずです。
今日聞いたシノポリ盤で執事を語る俳優さんの喋り方が結構過ぎで、何度聞いても惚れ惚れします。

R. Strauss: Ariadne auf Naxos (2 CDs)
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もう少し書きたいこともありましたが今日はここまで。

それではおやすみなさい。グーテナハトです。

Alban Berg

昔から、ベルクには何か不可思議な思いがありました。オーストリア皇帝の隠し子であるヘレーネと結婚し、ハンナ・フックスという友人の奥さんと不倫関係にあり、虫さされが原因で敗血症でなくなる、という怪しげな空気。ほんとうに、冥界だか魔界なんかに引き込まれてしまうような、怪しさをかんじるのです。

そんな時に、この音源を聴くと、なおさらその思いを新たにします。

結構リバーブ感のある音源ということもあって、果てのない地下迷宮に引きずり込まれていくような感覚を持ちます。なんだか、このまま吸い込まれて消えてしまう、というような。

藤子不二雄のSF短編で、鉄道模型にはまった男の子が、消えてしまう、という話があったはずです。30年も前の記憶ですが。何か、そうした彼岸への扉が開いてしまうのではないか、という不安を感じながら来ている感じです。

明日、水曜日。ウィークデーは長いですね。。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Alban Berg

山のように積み上がった仕事。時間切れで帰宅中。

絶対音感を持たないと、音楽なんてわかったうちに入らない、ということをおっしゃった方がいるそうですが、そうかもしれないとはいえ、この感覚は、そうは言っても音楽を分かるということにおいてすこしは示唆的かも、と思ったり。

この感覚というのは、ベルクの「管弦楽のための3つの小品」聴いた途端に、ぎゅーっとなにかが身体の中に入ってきた感覚で、なんだか身体がしぼられて音楽になってしまう感覚。

いまとなっては、当時の感覚を思い出しながら書かざるをえず、認識と反省の問題のようではあるのですが。

そういう意味では、なんとか音楽を楽しめているのかも、と思ったり。

今朝、無上の幸福感に包まれて目を覚ましました。夢の中で、楽器演奏を褒められてしまい、そのままの状態で目覚めたから。そんなこと現実ではないのですが、あの幸福感は極め付けでした。やはり、音楽を聴いて、楽器を演奏するというのが、幸福には欠かせないということなんだろうなあ、と、夢はもちろん夢のままで、楽器の世界は、天才ですら到達できないところですから、演奏を褒められるということはないにせよ、受容と表現は不可分なんだろうなあ。

昨年末に、とあるバンドにお誘いを受けたのですが、事情がありお断りせざるをえませんでした。さすがに、コンスタントなバンド活動は今の私には無理なのですが、やはり、いつかは復活したいなあ、と思いました。あと5年はかかりそうですけれど、まだチャンスはあるかも、と思っています。あるいはセッションぐらいはいかないと…。

今日はこちら。ベルクをがっつり聞くのはかなり久しぶりです。かつて、私がもっともっととんがっていた頃の熱気のようなものをふたたび感じました。懐かしい感覚。

Alban Berg Collection / Varrious (Coll)
Vienna Philharmonic Orchestra LaSalle Qt Chicago Symphony Orchestra
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それではみなさま、グーテナハトです。

Opera,Richard Strauss

Strauss: Daphne

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Karl Bohm
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今日はこちらをApple Musicで聞きました。

「ダフネ」を東京二期会の公演で見たのはずいぶん前になってしまいました。あの時はまだ若杉弘さんがお元気で、文化会館で若杉さんのタクトをずっと見ていたのを記憶しています。

改めて今聞きなおすと、「ダナエの愛」のような豪華さはない、何か渋みのある曲だなあ、と思いました。もう少し繰り返して聞くとまた違う印象が生じることと思います。

ダフネといえば、ローマのボルケーゼ美術館にあるアポロとダフネ像を思い出します。ずっと昔にローマでこちらを見に行ったことがあります。予約をし万全な体制で行ったのですが、道路工事の影響でバスが回り道をしたり(その時、ジャコモ・プッチーニ通りを通ったのです!)しながら、ようやくたどり着き、また積年の疲労で体が動かなくなるなどコンディションの悪い状態で見ることになってしまいました。それでも透き通るような像の芳香に触れたような気がします。

行きの飛行機(ルフトハンザ)で、ベルニーニの参考書を見ていたら、CAの方が、それを見つけて、興奮しながら、ベルニーニの素晴らしさを語っていたのを思い出しました。回りながら空へと飛び立つような像の躍動感に感動した、みたいなことをおっしゃっていたと思います。

ApolloAndDaphne.JPG
By Int3gr4te投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0,

さて、今日はこちらを読んだりしました。先日Kindleで安売りしていたのでついつい。

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
クレイトン・M・クリステンセン ジェームズ・アルワース カレン・ディロン
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なかなか面白いです。ふふふ。

では、また。おやすみなさい。グーテナハトです。

Opera,Richard Strauss

今日は、昨日少し触れたこちらを。

Capriccio
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最近聞いていなかったので、ずいぶん懐かしい気分です。この音源ですと、フィッシャー=ディースカウが伯爵を歌っているのですが、それが本当に素晴らしいのです。朗々と自由に羽ばたくように歌っているのですね。すべてを分かって歌っている、という安定感があります。
また、伯爵夫人を歌うヤノヴィッツもいいのです。ビブラートがほとんどない澄んだ清らかな声です。

ちなみに、私、この伯爵夫人という訳語がどうも気になっています。一応、このオペラの主人公である伯爵夫人マドレーヌは若くして未亡人になった方。原語では、Gräfinとなっています。伯爵の女性形です。わかりにくいのですが、登場人物の一人である伯爵は、伯爵夫人マドレーヌの兄になります。要は伯爵家の兄妹ということになるわけです。

そうすると、マドレーヌの名乗る伯爵夫人というのは、どういうこと?

<案1>
未亡人とあるので、死んだ夫もやはり伯爵で、その夫人だったということで伯爵夫人と名乗るのか?

<案2>
あるいは、伯爵家の血筋を引いているから、伯爵の女性形であるGräfinを名乗っており、その訳語がたまたま伯爵夫人となっているだけであり、要は伯爵位を持つ女性が伯爵夫人、ということになるのか。確かに、伯爵夫人ではなく伯爵令嬢という訳語を当てているケースもあるようですし。

いろいろ調べると、結局、女性が爵位を持つケースはあり、その場合、呼称は爵位の女性形になるようです。なので区別がつかないみたいです。イギリスだと、その後に何らかの補足的な表現(in her own rightなど)をつけるようです。

まあ、爵位は一人のものですので、伯爵家の娘だからといって、兄妹で伯爵を名乗るわけにはいかないような気もします。案2かなあ。

ちなみに、カプリッチョの舞台はフランスですので、フランス貴族です。

というわけで、また明日。おやすみなさい。グーテナハトです。