Anton Bruckner,Miscellaneous

旅行二日目

夏休みに入って、宵っ張りの生活が続いていましたが、今朝は早起きでした。理由は宿屋の朝食の時間に間に合わせるため。。

宿屋を9時半にチェックアウトして、強羅駅まであるくんですが、日差しはあるもの、微細な雪が輝きながら舞っていました。相当寒いです。

箱根登山鉄道とロマンスカー

箱根登山鉄道は乗る度にいつも混んでいるイメージです。昨日も、15時半ごろ箱根湯本の駅から強羅行き電車に乗ろうとしたんですが、通勤ラッシュ並みで閉口しました。

ですが、月曜日の朝と言うことで、乗っている方はそんなに多くありません。乗っておられる方は、有閑な感じの年輩の方が多かったように思います。

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さて、箱根湯本の駅からは、まあ小旅行なので、気が大きくなっており、ロマンスカーにて新宿駅へ向かいました。

ロマンスカーもなかなか旅情がありますが、小田急線は丘陵を縫うように進んでいますので、カーブが多く、運航本数も多いとあって、スピードがなかなか出ません。まあ、その方が長い間乗っていられるのでいいんですけれど。

ロマンスカーは、10年ほど前、毎日のように乗っていたので、なんだか目新しさがなく、写真を取り損ねました。。

昼食

新宿でも、また奮発してしまい、小田急百貨店7階のトロワグロカフェで昼食をいただきました。

カフェですので、そんなに気張らず入れますし、価格もまあリーズナブル(?)なので、気楽に楽しめます。

ゆり根のポタージュだそうです。なかなか濃厚な味わい。

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こちらは、サラダなんですが、ドレッシングが絶妙すぎて、卒倒しました。

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トマトカレー。牛肉付き。これも美味すぎる。

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こちらのリゾットも濃厚な味わい。生ハムがうれしい一品。

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昼食後は、奥さんの仕事につきあい、スタバでまたVBAプログラミング。まったく楽しいです。

旅は一泊二日でしたが、東京ライフをずいぶん楽しめました。ほんとうにありがたいことです。

 

今日の音楽

佐村河内守:交響曲第一番「HIROSHIMA」

まずはこちら。

佐村河内守さんの交響曲第一番「HIROSHIMA」。

今日、東京芸術劇場で東京初演があったのですが、故有って参れませんので、CDを購入してなんども聴きました。

というか、何回聴いて分かるような曲じゃありません。あまりに壮大気宇です。演奏時間も1時間半に迫りますし。

これはブルックナーとマーラーへの壮大なオマージュではないかと思います。あとはニールセン、メシアンも聞こえました。

特にニールセンの「不滅」に関しては、弦のフーガがそっくりな場面が出てきます。カッコイイです。

もちろんこれは今のところの感想。もっと聴けば違うものがいくつも出てくるはずです。

ほんとうにコンサート聴きに行きたかったですが、このCDだけでもほんとうに満足です。

というか、理解するにはまだ聴き足らないですね。もう何日か繰り返し聞いてみる必要がありそうです。

ヴァント&ベルリンフィル:ブルックナー交響曲第五番

その次はこちら。

先日の読売日響のブル5の予習アルバムの一つ。

ヴァントとベルリンフィルが組んだブルックナー交響曲第五番です。

ブルックナーのことなんて、恐れ多くて書けないんですが、私的にはこれがデフォルト盤です。

枯れてるんですが、枯れてもなお淡々と熱い演奏。

もっとブルックナー勉強しないとなあ。

 

では明日からまた戦場に戻ります。

Anton Bruckner,Concert,Symphony

行ってきました、下野竜也指揮読売日響でブルックナー交響曲第5番。

みんな大好きブルックナー。

私も大好きです。でも、さすがにみんなに聞こえるぐらい大きな音で、ブル5第二楽章を鼻歌を歌う方がいるのには驚きました。

 

アウフヘーベン

それにしても、今回はこの曲のことをよりいっそう理解できた気がします。

第四楽章の冒頭で、第一楽章と第二楽章のテーマが出ますが、それをクラリネットが否定するんですね。

一語、「否」、みたいな。

で、クラリネットの否定に屈して、弦楽器がフーガを奏で始める、という構造。

ほんと、弁証法的です。

確か、ベートーヴェン第九の四楽章もそんな感じで、止揚していくんですよね。

本当にドイツ的だと思います。

 

論理的

そんな、論理的なドイツ音楽を下野竜也さんは、論理的緻密さで構築しきっていたように思います。もう本当に隙のない論理性で、マチュピチュの石垣のようにナイフが隙間に入らないぐらいぴったりと組まれた石組みの構造でした。

あとは一つ一つの石組みをきちんと見せてくれました。たとえば、ゲネラルパウゼの長さが残響を意識して取られているなど。

そのため、くっきりと鮮やかに個々の構造が見て取れたと思います。

ただ、私の勉強不足なんですが、そうすると全体の流れを捉えるのが難しくなったなあ、と思いました。自分が何処にいるのかはわかりますが、その場所がどういう意味を持つのか、認識するのが難しかったように思います。

テンポはかなり緩く、インテンポ。もちろん、加速するところは加速しますが、過度なテンポチェンジはありませんでした。こういう淡々としたところも論理的に思えた所以と思います。

でも、さすがに最終楽章最終部はみんな熱くなっていて、ビオラの方が凄くうれしそうに弾いていたのが印象的です。

ホールの音

全体の音量、音圧が小さく思えたのは、ホールと私の席のせいでしょう。今日もいつものように一番前で聴いたので、金管の音が頭上を抜けていったように思いました。以下のウェブでもそうしたことが指摘してあります。もうすこし後ろの席にすれば良かったのですね。

http://www.zankyo.com/hall/tokyo_detail.html

ステージから離れる程、両サイドの壁が遠くなって行くため、1・2階の中央席で聴くと音が頭の上を通過するようで落ち着かない。比較的高い壁のある2階の両サイドの席が、音が鮮明で落ち着いて聞こえる。

 

恐怖のエスカレータ

さて、先ほどの記事でも触れたように東京芸術劇場に来るのは久しぶりでした。恐怖の直線エスカレーターは以下のように作り替えられていました。

 

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上から見るとこんな感じでした。やっぱり怖いかも。。

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明日は縁あって上野に出張るかも。。

それではまた。

Richard Wagner


タンホイザーあれこれ。

公開が遅れたのは、パンデミックな日々のため。毎日刺激に溢れていて、なんだかドラマを見ているような毎日。なーんちゃって。

タンホイザーですが、この物語も単なる勧善懲悪を、超えているとなあ、と。

ヴェーヌスベルクが悪で、教会が善という二元論が通常想定されるものだと思います。

ですので、カトリシズムに偏重しているという向きもあるようですが、よく考えると教皇は神の真意を見抜けなかったわけです。

タンホイザーを教皇は許さなかったのですが、神は奇跡を起こし、タンホイザーを赦しましたから。

権威に、エリーザベトの愛が勝ったのですかね。

エリーザベトの自己犠牲と教会の権威が、イエス・キリストの受難とユダヤ王やパリサイジンといった権威の対立関係に対応しているというの読み過ぎでなければ、これは教会批判になるのですね。

無責任妄想ですが面白いです。

そうそう。何かを思いついたとしても、私より前に六億人がすでに思いついているのである、という名言を読みました。これももちろんその類。その先に進まないとなあ、と思う今日この頃。微速前進しているんですがね。

2012/2013シーズン,NNTT:新国立劇場,Opera,Richard Wagner

昨日、2月2日に新国立劇場で「タンホイザー」を見て来ました。

今日は夜遅くなってしまいましたので、これからすこしずつ深堀りしますが、いままでの「タンホイザー観」が変わってしまいました。

全体的にはそんなにドラスティックに変わったわけではないのですが、演出一つで物語が大きく変質することに改めて驚きました。

まあ、ヴェーヌスにおける、リンダ・ワトソンとエレナ・ツィトコーワの違いなんですけどね。

画像は、私の参考CDであるハイティンク盤。こればかり聴き過ぎたのかもしれません。ルチア・ポップがエリーザベトを歌うのですが、巧すぎて巧すぎて、かえってエリーザベトっぽくなく思えるようになりました。

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昨夜は、大学生時代の音楽サークルの先輩後輩と久々に。とある方とは15年ぶりに飲んだのですが、全く変わっていなくて、タイムスリップした観があります。若返りの飲み会。

過剰な追憶モードは慎みたいものですが、たまには過去を振り返って自分の今の立ち位置を確認するのもいいものだと思いました。

そういう意味では、ブレブレな人生だなあ。

 

そうそう。今日もあのバークレー出身のギタリストと会話を。

こっちもとても面白かったです。

 

ではまた明日。

Richard Strauss

もっとも家庭的でないと思われるが、じっくり聞くと実はえらく家庭的すぎて思わず恥ずかしくなるぐらいな、リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」。

今週末のらららクラシックで放送ですね!

http://www.nhk.or.jp/lalala/next.html

 

ゲストは広瀬大介さん。

私、フォローしてるんですが、いつも勉強になります。

どんなお話をされるんだろう。

 

家庭交響曲について、クラシック雑誌の紹介記事風に書いてみた記事はこちら。

https://museum.projectmnh.com/2012/03/05231721.php

 

プレヴィンがN響を振った家庭交響曲の模様はこちら。

https://museum.projectmnh.com/2009/10/21050407.php

※つうか、昔のブログ、字が多すぎだ。。

 

今週末はシュトラウスな天皇誕生日になりそうです。

Giacomo Puccini,Opera

プッチーニの最初のオペラ「妖精ヴィッリ」は、ソンツォーニョオペラ作曲コンテストに出品され、落選したものだった。

このコンクールは出版印刷会社経営するエドゥアルト・ソンツォーニョが企画したものだった。ソンツォーニョ社はもともと、文学作品の廉価版を出版したり、共和党の月刊誌にも関わっていた。

エドゥアルトはそれにも飽きたらず、音楽情報誌「イル・テアトロ・イルストラート」を作った。そこでオペラ作曲コンクールを催したのだった。

第一回目の優勝者は、ルイージ・ボレッリ「アンナとグァルベルト」、グリエルモ・セッリの「北の妖精」であった。プッチーニの妖精ヴィッリは落選したのだが、これには背景がありそうだ。というのは、プッチーニは遅筆で、締切間際に提出し、しかも乱筆であったから、というのだ。人間はまずは体裁から入るから、中身が良くても体裁が悪すぎては氷化されないと言うことになる。

ソンツォーニョ社はプッチーニを見いだすことが出来なかった。

だが、第二回目のコンクールにおいて、ソンツーニョ社は金の卵をてに入れたのだ。

マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」である。

これが「ヴェリズモオペラ」のブームのはじまりはここにあった。そして、そのブームがプッチーニに「トスカ」を作曲させる要因の一つになったのだ。

一方、落選した「妖精ヴィッリ」を目にとめたジュリオ・リコルディがプッチーニを見いだしたのだ。ソンツツォーニョ社はライヴァルのリコルディに塩を送ったことになる。

また、第一回目の入選者はどうなったのだろう。人生の哀楽をみる一つのエピソードがある。

次回へ

Giacomo Puccini,Opera

今日も郷土のために頑張りました。

トスカに関連して、周辺事情をいろいろと調査しています。

ソンツォーニョ社について調べています。19世紀のイタリアの出版社で、ソンツォーニョオペラコンテストを主催していました。プッチーニはここに「妖精」を出品しましたが、残念ながら落選します。そのあとが面白いのです。

今日は遅いので取り急ぎ。明日に続きます。

 

2012/2013シーズン,Giacomo Puccini,NNTT:新国立劇場,Opera,トスカを聴こう!

先日から連載しているトスカの件ですが、その後も引き続き調査を続けています。その中でわかったことをお伝えします。

トスカ成立の話の中でフランケッティという作曲家が登場しました。もともとトスカの作曲権を持っていたのですが、ジュリオ・リコルディにしてやられて、プッチーニに作曲権を渡してしまうという話でした。

その際に、フランケッティはプッチーニの学友だったという話を書いたと思います。このエピソードは、プッチーニの伝記として有名なモスコ・カーナーの著作に登場します。私はそこから引用しました。

ところが、南條年章氏の「プッチーニ」(音楽之友社)おいては、それが誤解ではないか、という説が紹介されていました。

曰く、フランケッティは、プッチーニと同じマージという先生に習っただけなのだそうです。いわば兄弟弟子です。ですが、一緒に学んだことはなかったとのこと。プッチーニはルッカで、フランケッティはヴェネツィアで、マージに師事したということになります。

歴史の中に埋れた真実はその手がかりをつかむのは難しいです。

(イタリア語がわかれば良いんですけどね。あと10年すれば、翻訳エンジンの性能が上がるでしょうから、文献程度なら辞書がなくてもわかる日がくるでしょう)

このシリーズ、来年元旦には、形にまとめてご披露できるよう頑張ります。

 

2012/2013シーズン,Giacomo Puccini,NNTT:新国立劇場,Opera

トスカ、まだまだ続きます。

そろそろ「理髪師」の予習もしないと行けないのですが。

今日はデイヴィス盤を紹介します。

デイヴィスの指揮はずいぶん好きなんです。「ピーター・グライムス」や「魔笛」に親しんでいました。

デイヴィスの指揮もきりっと引き締まっていて、緊張感が素晴らしいです。テンポコントロールがきまっています。

スカルピアのイングヴァール・ヴィクセルがエラクカッコイイですよ。スウェーデン生まれのバリトンで、昨年亡くなられたようです。鋭利で冷たい刃物のようなスカルピアです。

カレーラスも雄々しく雄叫びをあげます。第二幕でナポレオン軍の勝利に歓喜して絶叫するところは、さすがカレーラス!、と思います。

トスカを歌うモンセラート・カバリエがも豊潤でドラマティックです。

1976年にコヴェントガーデンで録音。

(もう36年も前ですか。。)

  • 指揮:コリン・ディヴィス
  • トスカ:モンセラート・カバリエ
  • カヴァラドッシ:ホセ・カレーラス
  • スカルピア:イングヴァール・ヴィクセル

最近夜更かし気味です。今日もそろそろ眠ります。

では。

Alban Berg,Opera

美貌のソプラノ、モイツァ・エルトマンの「ルル」、今晩のプレミアムシアターで放送です。

http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

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以下予告編です。

 

 

ルルって、ほんと、怖いオペラだ。。

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でも、惹かれてしまう。。

この、ドイツ的センスが素敵すぎる。

観る時間あるかな。。