Opera,Richard Wagner

毎年恒例になってしまったNHKのバイロイト音楽祭放送ですが、本年は8月26日深夜(8月27日未明)のBSプレミアム枠で放送されます。

2010年はティーレマンの「ワルキューレ」、2011年はネルソンスの「ローエングリン」でしたが、今年はヨルダンの「パルジファル」と言うことになります。

今年は生中継ではなく、録画のようですね。8月11日の公演の放送だそうです。

http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

バイロイトのパルジファルの演出は、ナチス治世化のドイツをモティーフにしたもので、バイロイトのたどった歴史的経緯も相まってとても興味深く楽しみですね。

私は、先だってBR Klassikで放送された音源で予習しましたが、まとまりのある充実した演奏だと感じました。奇を衒うようなことはないですし、テンポを激しく動かしたり、レヴァインのように遅めたりしない印象です。ですが、劇的な部分は激しく闊達です。若さ故のキレがあるといいましょうか。

キャストを以下の通りまとめておきます。

  • アンフォルタス:デトレフ・ロート
  • ティトレル:ディオゲンス・ランデス
  • グルネマンツ:ヨン・クワンチュル
  • パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
  • クリングゾル:トーマス・イェザトコ
  • クンドリ:スーザン・マクリーン

楽しみでなりませんねえ。

というわけで、今日も予習中です。

Opera,Richard Wagner

パルジファル、今度はショルティ盤を聴いています。

Wagner;Parsifal
Wagner;Parsifal

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Wagner Fischer-Dieskau Solti Vpo
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ウィーン国立歌劇場での録音で、パルジファルはルネ・コロ、クンドリはクリスタ・ルートヴィヒ。そして、アンフォルタスはフィッシャー=ディースカウです。

しかし、フィッシャー=ディースカウが歌うと何でもかっこよくなってしまうですよねえ(笑)。

「ローエングリン」のテルラムントでも、悪役なのにカッコイイので、あれれ、と思いました。これはもちろん凄いと思っているのです。

アンフォルタスは悪役ではありませんが、やられキャラです。なのにこのカッコ良さ。第一幕でティトレルの前で独白する場面、メチャいいです。

Opera,Richard Wagner

今日もパルジファルばかり。

Parsifal
Parsifal

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Deutsche Grammophon (2006-05-09)
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ほんとうに、カッコイイ曲なんです。

聴けば聴くほど体になじんできて、一つ一つの音が隅々まで行き渡る感じです。

 

この曲で感動する場面がいくつかあるんですが、今日はその中の一つ、第二幕でパルジファルが「アンフォールタース!!」と絶叫するところ。

 

聖なる槍を取り戻そうとグルネマンツの城へ辿り着いたパルジファルですが、色仕掛けに惑わされて、堕落してしまいそうになります。

クンドリにキスをされた瞬間に、パルジファルは我に返り、同じくにクンドリに籠絡されたアンフォルタスの苦悩に気づくのです。

そこで叫ぶ「アンフォールタース!!」は、パルジファルの生まれ変わりの証左です。

2010年4月に東京の春音楽祭で「パルジファル」の演奏会形式を聴いた時、ここで感動しまくって、ザーっと涙が流れたのを思い出します。

 

では、フォースとともにあらんことを。

Opera,Richard Wagner

昨日は、恩賜の休暇で娑婆へ降りました。本日からまた任務開始ですが、世間は引き続き休暇とのことで、電車は空いている感じで助かります。

先週末にティーレマンのパルジファル音源を入手しました。

Parsifal
Parsifal

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こちらも、パルジファルはドミンゴですね。この方の神々しい声は、ローエングリンもパルジファルもよく似合います。

ついでに、「影のない女」の皇帝もよく似合う感じですね。こちらはショルティと組んだ録音があります。

いずれも、世間ずれしない無垢なる勇者というところですかね。

ドミンゴは、こういう役も巧いと思います。

というか、私がこういうドミンゴばかり聴いているというのもあるかもしれませんけれど。

 

次は映像だなあ。どこかにないかしら。。

 

さて、明日は8月15日ですね。

先週の月曜日に広島、木曜日に長崎、そして明日終戦。こういう時間感覚のなかで重大な決断がなされていったのだなあ、と、今年は特に感慨深いものがあります。多分、「組織」への理解が進んだからだと思います。毎日楽しいです。

 

それでは。フォースとともにあらんことを。

Richard Wagner

というわけで、臨時休業の本日は、都内に出て所要を済ます一日。

その間、ずっとカラヤンのパルジファルを聞いています。

マーラーより耽美的で、ブルックナーよりつややかで、シュトラウスより深刻な音楽。

皮肉や笑いのない世界は、ワーグナーの意図通り宗教儀式としか言えないです。

グルネマンツはクルト・モルで決まりだなあ。

あと一ヶ月はこれで楽しまないと。

Giacomo Puccini,Opera,Richard Wagner

http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

やはり、今年のバイロイト生中継はパルジファルでした。8月27日未明に放送だそうです。盛り上がってきました。NHKは3年連続で生中継ですね。今年は、欧州各地の映画館で上映するらしいですが、日本ではNHKを受信料だけで見せてくれるのですからうれしい限りです。

昨年まではかなり大きくNHKウェブで告知されていた気がするのですが、今年は当たり前のようにプレミアムシアターにラインナップされていました。

予習始めないと。。

8月20日未明に放送されるザルツブルク音楽祭のボエームは、ダミアーノ・ミキエレットの演出ですか。2011年の新国「コジ・ファン・トゥッテ」の演出だった方。楽しくてカッコイイ演出だったので今回も楽しみです。

Opera,Richard Wagner

ベームの神々のたそがれを聴いています。

Wagner: Der Ring des Nibelungen
Wagner: Der Ring des Nibelungen

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おそらくこの盤だと思います。1967年のバイロイトにおける録音。

このアルバム、プロンプターの声が入っていて面白いです。たまにありますけれど。

この版はヴィントガッセン&ニルソンという伝統の声です。

いまはまだ第一幕で、グンターの館でのシーンですが、その前のラインの旅のところの躍動感は凄いです。手に汗握る、というのはこういう感じなんだろうなあ。

録音は1967年のバイロイトにて。録音としてはいいとは言えませんが、時代の空気は良く伝わってきます。

ベームの立体的で隅々まで光の行き届いたサウンドを楽しむことが出来ます。うねりとか、

やっぱり神々のたそがれはカッコイイ。

で、スターウォーズのテーマが聞こえてくるあたりが面白いです。

※※※※

どうも、最近体重が増えすぎているらしいです。

おそらくは晩酌のせいかと。

泡盛「直火請福」を「ぬちぐすい(沖縄方言で「命の薬」)」と読んで愛飲しているためでしょう。

泡盛は、翌日に残りませんので手放せません。

Opera,Richard Wagner

バイロイト対策を始めています。

昨日から「パルジファル」を聞き始めました。

舞台神聖祝典劇 Ein Bühnenweihfestspieleという大仰なタイトルが付く「パルジファル」は、バイロイトでしか上映が許されなかったほど密儀性の濃い作品です。

Wagner: Parsifal 1962
Wagner: Parsifal 1962

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私は2010年4月に、東京春祭で演奏会形式の「パルジファル」を聴きました。あのときもずいぶんと予習復習をしましたが、未だによく分からないぐらいで、あまりの深さ、複雑さの解釈多様性にたじろぐほどです。

難しいことを考えるよりさきに、まずはカッコいい曲なんですが。

先週一週間をかけて、カラヤンのリングを聴き通しましたが、「神々のたそがれ」のなかで、何度も「パルジファル」を想起させるフレーズや和声が現れるのに気づきました。

しかし、本当に凄い曲です。私が思うに、この曲の和声は解決することがない未来永劫に続く無限の可能性を一瞬一瞬において示しているように思います。

まるで、座禅をするときの手の形のようです。親指と人差し指を合わせることは許されず、この感覚が、宇宙の無限を指し示す、といったような文脈において。

こういう未解決感に快楽をおぼえるのでしょう。シュトラウスに感じる魅力と同じ。ですが、シュトラウスに先行しているだけに真面目に取り組めるのがワーグナーの先行者利益でしょう。シュトラウスはワーグナーを超えるために、コミックとシニックに向かったのですから。

いまいま私が聴いているのは、ハンス・クナッパーツブッシュがバイロイトで振った録音で、1962年のものになります。

先ほども少し書いたように、ライヴ録音ですので、荒削りな部分もありますが、気迫のような推進力が感じられます。

キャストは以下の通り。なるほど。

  • アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
  • ティトゥレル:マルッティ・タルベラ
  • グルネマンツ:ハンス・ホッター
  • パルジファル:ジェス・トーマス
  • クリングゾール:グスタフ・ナイトリンガー
  • クンドリ:アイリーン・ダリス

ちなみに、花の乙女の中に若き日のヤノヴィッツが入ってますね。

Richard Wagner

聴いております。私のデフォルト盤はカラヤンですが、比べるとやや荒削りな部分があります。

ですが、推力はこちらのほうが大きい。データが家なので、詳細は後ほど。

Opera,Richard Wagner

カラヤン盤リング、「ジークフリート」に
到達しました。

ブリュンヒルデに出会う場面、本当に興味深いです。

これは男ではない!

と驚く場面のヴァイオリンのフレーズが、狼狽するジークフリートの胸中を的確に表現してます。

このヴァイオリンのフレーズを聴いて、シュトラウスの「カプリッチョ」の最終部で、伯爵夫人が心を乱す場面を思い出しました。

フラマンとの約束と同じ時間にオリヴィエも来訪することを知るあの場面。

明日の午前11時ですって!

という場面。

ジークフリートに話を戻すと、そのあと「お母さん! お母さん」とジークフリートが連呼するわけです。

恐れをしらない若き勇者が初めて知った恐れが女性で、母親に助けを求めるなんて。

なんだか、可愛らしい勇者です。

今はここまで聴いています。

次は、ブリュンヒルデとジークフリートの
バトルですね。

それでは。You have.