茂木さんの本を読めば読むほど楽器をやりたくなります。
ですが、私はサックスしか持っていません。サックスでクラシックはちょっとね。。
というわけで、昨日からブラームスのクラリネット五重奏曲の練習をはじめました。
もちろん、クラリネットは持ってませんので、EWI4000sで。T-SQUAREごっこ用に買ったウィンド・シンセサイザー。これなら夜中に吹いても気兼ねなく楽しめます。カール・ライスターと一緒に吹けるという幸せ(笑)。
いやー、本当に気分いいですわ。楽器やっている人はこういう世界を見ているのですね。
楽譜見て吹くのは十年ぶりです。あの体育会系プログレバンド以来かも。指回せば、頭の回転ももう少し早くなるはずですし。
毎日練習すると近い将来第一楽章が通しで吹けるようになるはず。楽しみです。
でも、第二楽章はアルペジオ地獄でした。吹けるんだろうか。。
えーと、この曲はA管なんですね。B管で吹こうとしてました。EWIならボタンを押せばすぐにA管になります。
ブラームスのクラリネット五重奏曲始めました。
今日のずーじゃー
今日は久々にジャズを聞きました。というのも、Invitation(ジャコの)の鼻歌を歌っていたら、かみさんに「古畑の曲でしょ?」と勘違いされましたので。以下の原典を聴いて頂きました。
次にこちらをかみさんに紹介。Young & Fineを STEPSで。この曲を飲み屋でみんなで歌ったんだよ、という思い出話とともに。
次に、マイケル・ブレッカー、アーニー・ワッツ、ビル・エヴァンス、スタンリー・タレンタインのサックスの聴き比べを少々辛口トークでかみさんにご紹介。やはり、マイケル・ブレッカーのテクニックはこうして聞き比べると理解が容易です。スタンリー・タレンタインもリズムは外しません。アーニ・ワッツは指回しは速いですが、若干の乱れを感じます。リリカルなんですけれど。ビル・エヴァンスは……。
で、なんと、このサクソフォーン・ワークショップの貴重な映像が。私は初めて見ました。いまから24年前の映像です。当時日テレで放送されたんですね。知りませんでした。
つうか、なんか、サックスの四人の微妙な緊張関係が見て取れて少し新鮮です。スタンリー・タレンタインのソロを止めるアーニー・ワッツ、怖い。ビル・エヴァンスのソロを途中で遮る黒い手はタレンタイン? 早く俺にやらせろ、って言っているのか? などと、詮索してしまいます。ファッションも80年台で、懐かしい限りです。
明日は夜叉ケ池です。
Jerry Bergonziが参加した「Rebop」を聴いてみる。
この一ヶ月、バークレー出身のギタリストとの対話はありませんでした。というのも、私が仕事を休めなかったからです。
ですが、明日のお昼、話をする機会ができました。楽しみですが、どんな会話になるのか。。
前回の対話において、私は彼に詰められたのです。曰く、「サックス奏者なのにJerry Bergonziを知らないなんて!」
マイケル・ブレッカー・バカな私にとっては、サックス奏者はマイケルただ一人(大げさ)。マイケルの参加アルバムは100枚ぐらい持っていますが、その他のサックス奏者のアルバムは、サンボーンとか、ボブ・バーグとかそういう方に限られています。ジャズ好きの方から言わせれば、勉強不足なんじゃね、ということになります。
で、ですね。先日から聞いているのです。ジェリー・ベルゴンズィをJerry Bergonziを。
(Bergonziというえば、私にとってはテナー歌手だったのです。カルロ・ベルゴンツィ。)
聞いているのは、ハル・ギャルパーのアルバム「Rebop」。
あれ、ベルゴンズィって、ブレッカーにそっくりじゃないですか。。
マウスピースはラバーだし、マイケル・ブレッカーよりもフレージングが持たれ気味で、崩した感じなんですが、フレージングのセンスはすごく似ています。マイケルよりずっとストレート・アヘッドですが、臭みがなく、スマートです。いわゆるフュージョン奏者がやるストレート・アヘッドなハード・バップ、って感じです。私の好み。まさに。
ベルゴンズィのアルバムをみてみると、(当然なんですが)、マイケル・ブレッカー人脈とかぶっています。ピアノのジェイ・カルデラッツァとか、ドラムのアダム・ナッシュバウムとか。両名とも90年近辺でマイケル・ブレッカーのソロ・アルバムに参加していた方です。
そして、ハル・ギャルパーも、マイケル人脈の一人です。70年台に、マイケルとランディのブレッカー兄弟はハル・ギャルパーのアルバムに参加しているんですよ。こちらです。
このアルバムは、学生時代に聴きまくりましたので、思い出深いですよ。
ほんと、まだまだ愉しみがたくさんあるんだなあ、とおもいます。またサックス吹きたくなりました。仕事を引退してからかもしれないけれど。
バークレー出身の老ギタリスト
先日から話をしているバークレー出身の老ギタリストの話が興味深いので備忘録的に。
彼の言葉の断片を。
- 音楽は二つしかない。クラシックとジャズの二つだけだ。
- 世界は意識と無意識にわけられる。本当の世界は無意識の中にある。偉大な音楽家は無意識の世界に接続して音楽を紡ぎ出す。それがミューズがおりてきた瞬間。彼らは無限にインプロヴァイズし続けることができる。
- 無意識の世界との接続は普段の努力により技術を向上させることに加えて、無意識との接続のために、瞑想やドラッグを使う。
- 偉大な音楽家は全体直観で作品を想像する。モーツァルトがシンフォニーの細部に至るまですべてを頭の中に構築できたのはこのためだ。
- バッハとショパンはジャズだ。そして、ウェス・モンゴメリーはアフリカン・モーツァルトだ。
- おそらくは、無意識と接続が深いのはインド音楽で、ラヴィ・シャンカーのシタールがその代表だ。
- 偉大な音楽家は天性の才能を持つ。それは数多の前世のよって形作られたもの。一回の人生においては土台無理な話だから。
- 死とは。無意識への旅立ちであり、次の人生への旅立ちである。そこですべてが終わるわけではない。
彼は1970年代にバークレーに入ったのだそうだ。つまりは、ヒッピー世代に当たる。であるからこうした思想を語るのだろう。
おそらくはそこでときめく偉大なジャズメンと知り合ったのだろう。
才能の溝を説明するには輪廻転生で説明するしかない、ということなのだろうか。
私は、バッハがジャズ的であるということを、インテンポ、通奏低音と言った文脈で解釈しようとしたが、彼はもっと違う位相でそれを感じていたらしい。
そんなことをきいていたその翌日、、フィナンシャル・タイムズの過去記事でラヴィ・シャンカーの死亡記事を読んで、シンクロニシティにおののく。
こうしたことを直接の言葉で聞くことができて良かった。今週末も一時間ほど話す予定。どんな話に水を向けてみようか、と思案中。
素晴らしい経験だと思う。
ゆえあってPat Metheny
ゆえあってパット・メセニーを聴く。
70年代の音楽シーンの生き証人のような方と話す機会があったので。
彼はバークレー出身のギタリスト。今は埼玉在住。たしかスコットランド出身で育ちはニュージーランドだったと思う。
彼と話して、今後の人生の方向が少し見えたかもしれない。
今聞いているのはStill Life。ナツメロ。
先週に引き続き、角松敏生のBDで白米21杯目
昨週に引き続き角松な日曜の夜です。
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㈱アリオラジャパン (2011-04-27)
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中川英二郎と本田雅人のバトルが見られるなんて幸せですよ。。
あとはですね、中村キタロー氏のベースがいいっす。
http://mambaboo.org/Pkitaro.html
ベースもドラムもツーメン体制で、曲によって入れ替わるんですが、中村氏が入ると、途端にサウンドが引き締まり、グルーヴが、そうですね、誤解を恐れずに言うと、バーバリズム的躍動感を持って立ち上がってきます。
この方、杏里や久保田利伸のバックで弾いていたこともある方。
ACT1が終わるところで、角松が「ここまでは前座です」と言ってステージを去っていくんですが、確かにACT2も充実しすぎてる。
バンドのメンバー、顔しかめて演奏しているんですが、みんな楽しんでます。羨ましいです。
夏の終わりに本当に楽しめました。M先輩、ありがとうございます。
それでは、フォースとともにあらんことを。
※ パルジファル、お忘れ無きよう。私は予約済みです。
角松敏生30周年ライブをBDで。白米10杯食べられます。
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会社の先輩にお借りしました。
角松敏生の30周年ライヴ。
いやー、ほんと、カッコよすぎです。
私らの若い頃の空気が汪溢している。
私の高校時代のヒーローの一人、本田雅人がサックスソロをとる段に至っては、あまりのカッコ良さにのけぞりました。
なんせ、ホーンセクションが贅沢なんですもん。中川さんもはいっているし。
本田雅人を聴くと、なんだか、スクウェアに入りたて1992年春の「Farewell & Welcome」ってアルバムを思い出します。
つうか、ずっと正座して聴いているし、私。昔、マウントフジをテレビでも見ていたときと同じ気分。
80年代後半から90年代前半の音作りが素敵すぎるんだなあ。
ベースのグルーヴに、ホーンセクションのキメキメ。バックコーラスの艶っぽさとかね。
今の時代には全然マッチしないんだけど、「あの頃」を感じるにはもってこいだ。
バブル崩壊からその後まで、まだ夢さめやらぬ日々の思い出なんだなあ。
しかし、カッコイイ。これだけで白米10杯食べられます。
こっちの音楽もあっちと同じくらい楽しい。当事者じゃなければ。
《短信》伊東たけし、タンクトップ。
最近、短信ばかりで申し訳ありません。twitter化しております。
Facebookで、昔のバンドの方と一瞬コラボった時に見つけた映像です。
野武士のような伊東たけしはタンクトップ姿ですが、めちゃカッコいいなあー。
高校の頃、こういうバンドをやってみたかったのですよ。
で、大学四年生ぐらいに実現しましたが。
楽しかったかも。
スクウェアやるだけで、後ろ指どころか、真剣でグサグサ刺されて殺されてしまうようなサークルでしたが、まあ、いい思い出だなあ、などと。
卒業してから、大学の文化祭オープニングステージでスクウェア吹いたのも覚えてます。
しばし追想系。
懐かしい方はこちらをどうぞ。
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《短信》Incognito Transatlantic RPM
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先日買ったこのアルバム。メチャいい感じ。
特に、この1975。
それから、Let’s Fall In Love Again
Life Ain’t Nothing But A Good Thingもいいなあ。
Incognitoをやるバンドでブラスを吹くのが夢でした。
永遠の音楽少年たち──Fourplay@Bluenote Tokyo
!https://lh5.googleusercontent.com/-6Wxkq9to1Nc/Tvx8kqKWHDI/AAAAAAAAFbg/uHBxODgx9_c/s400/image.jpg!
はじめに
いやあ、独りで盛り上がりすぎました。Fourplayのライヴをブルーノート東京にて。
前にブルーノートに行ったのは1996年のことだったはず。まだ学生で、安い学生券を買って、マイク・スターン・トリオを観に行ったのでした。それ以来。
あまりに慣れない客だったのでしょう。受付の仕組みの予習をしきれず、あまり良い席に座れませんでしたが、独りで盛り上がり過ぎました。周りも相当盛り上がってましたが。
永遠の音楽少年たち
まったく、この4人は、永遠の音楽少年みたい。チャック・ローブも、ネイザン・イーストも、なんだか無垢な少年のように没頭して音楽になりきっていました。あれは、揺るぎない自信と技術のもとに現れる自由な「遊び」なんだろうなあ、と。
恥ずかしながら、いわゆるプロのジャズ系のライヴに行ったのは十年以上ぶりだったんですが、本当に驚きました。当たり前なんですが、CDと全く違うライヴのダイナミックスというのは、頭では分かっていたつもりでしたが、実体験としては不足していました。これは、クラシックのライヴで分かっていたことでしたが、ジャズでも当然同じ。
曲もアレンジが相当変えられていたし、ダイナミクスレンジが大きくて、CDで聴いていた曲とは違う曲を聴いている気分でした。
やっぱり、ライヴに行かないと駄目なんだなあ。
しかし、東京の音楽シーンって、改めてすごいと思いました。これは、もうあまりに贅沢すぎる大人の遊びっていう感じ。しばしの幸せ。仕事を忘れました。
表参道
表参道に行くのも久々で、街の様子が変わったなあ、と。すこしヨーロッパの風情に似ていて、面白かったです。これ、街並みの視覚的要素もありますが、街を歩いている人たちが、普段、あまり接することのない方々で、まるで同じ国の人とは思えないぐらいだったというのもあります。
良い刺激を受けました。毎日地下鉄で東京を縦断していますが、たまには地上に出ていろいろな空気を吸わないとなあ。ボブ・ジェームズぐらいの歳になっても、新しいテクノロジを受け入れられる柔軟さが必要だなあ、とか。
(ボブ・ジェームス、譜面をiPadに入れてました。「やっぱりプログラムは紙に出して読まないとだめだ」なんて、言っている私が恥ずかしくなりました)
まだまだやらないかんことが沢山です。
おわりに
最後、ボブ・ジェームズと握手しました。思ったより柔らかい手だったなあ。感動。
これから一生手を洗わないことにします。