Jazz

昨夜は涼しい夜でした。なんとか眠れた気がしますが、朝から電車や仕事場の冷房が寒くて寒くて。最近は上着を着て仕事しています。みなさまも体調など崩されぬよう。

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昨日の続きです。ビル・エヴァンスのAffinity。なんて訳すべきか。親和力と訳すのがおもしろいかも。
ハーモニカは、トゥーツ・シールマンス。ドイツ語読みだとティーレマンになるかと。この方、ギタリストですが、ハーモニカも吹いていて、ジョン・レノンがハーモニカを吹いたのもこの方の影響なのだそうです。そういえば、先日ジャム・セッションに行った時にかかっていたジャコ・パストリアスのニューヨーク・ライヴに登場していたハーモニカもシールマンスでしたね。
とにかく、ハーモニカの持つはかなく悲しげな音色がビル・エヴァンスの静謐なプレイととてもあっています。聞いていて、何かしらの切なさをかんじます。雨が降るなか、一人でカフェから外を眺めているときに聴くといいかも、という感じです。
1979年のアルバム。私の好きなThe Days of Wine and Rosesも入ってました。Blue in Greenなんかも入っているんですが、ハーモニカが実によくマッチしています。
サックスはラリー・シュナイダー。ベースはマーク・ジョンソン。ドラムはエリオット・ジグムント。
ビル・エヴァンスの後期って、本当におもしろいです。体系的に聞いて見ないと、とおもいました。
ちなみに、音源はAmazonからMP3を買いました。ところが残念なことにノイズがあります。これはオリジナル起因なのか、AmazonのMP3だけの問題なのか。わかりませんが、少しだけ気になりました。
トゥーツ・シールマンスのプレイはこちら。別音源ですが、これもやはりThe Days of Wine and Rosesです。

というわけで、今日はおしまいです。みなさまおやすみなさい。

Jazz,Saxophone

My saxophone

はじめに

台風が日本に迫っており、大変な事態になっているとのことです。本当に心配ですね。どうかみなさまお気をつけてください。避難されている方もいるのでしょうか。本当に心配です。

セッションに行ってきました

東京地方は、幸いにして雨もふっておりません。本当に久しぶりにセッションに行ってきました。
午前中にカラオケボックスに行って、ざっと吹いてきましたが、指が本当に回りません。まったく。音の質も変わってしまったような。つまり、それはオーボエを吹いたことでアンブシェアがかわり、喉が開くように鳴ったからです。
おそらくは、この変化は、本質的には良いことなのです。音圧はきちんとキープできているので。ですが、音質がどうも変わってしまったように思います。もっと硬質な音にしたいはずなんですが、どうも音が丸くなってしまったような。リードを変えてみるなどの対処をするか、あるいはデュコフを買っちゃうか。。
今日はあまり多くの曲は吹けませんでした。フレージングでやりたいことはあるのですが、まだやりたいことと表現がリンクしていないです。昔はもうすこしリンクしていたはずですが、ブランクが長いので仕方がないです。毎日少しずつ戻していかないと、と思いました。
でもセッションに行ってたくさん刺激を受けました。お話もいろいろできたし、素晴らしいプレイを沢山聴けましたし。本当に楽しかったです。
やっぱり音楽は続けないとね、と思います。それも聴くだけではなく演奏もしなければ。
というわけで、バルトークの教えを再掲します。

ラジオやレコードプレーヤーがあると人は自分で演奏しようとする意欲を失い、たとえ未熟でも自分で演奏することで得られる満足感が得られなくなる。

それから、音楽の勉強ももっとせんとなあ、と思います。
では、みなさまおやすみなさい。台風にどうぞお気をつけ下さい。グーテナハト。

Jazz

はじめに

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どうも暑い。で、ヤングコーンを食べました。初夏が旬だそうです。そろそろ終わりですかね。
暑いのはみなさまも同じだと思います。でも、今年はなんだかこれまでとは暑さの感じ方が変わりました。地球温暖化による気候変動なのか。
ですが、最近は太陽の活動が弱いらしく、長いスパンで見ると今後は寒冷化が進むのではないかと言われているそうです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41356
だからといって、アマゾンの森林を焼き払うことに合理性はありませんけれど。
寒冷化と中国の王朝の興亡はリンクしているそうです。最近の大きな寒冷化は1600年頃だそうで、そういう意味で言うと、明から清へと王朝が変わった次期に当たります。
当時は対岸の火事でしたが、現代においてはどうか。平和が一番ですが、個人の努力でどうこうするにも限界はあります。「嵯峨野明月記」で言われていた、変転する波の中を我々は生きているのです。それが人類史というものです。
とはいえ、手をこまねくのもなにか癪に障りますので、できることはないかしら。なーんてことを考えています。

今日の本題

今日も納涼音楽として、ジャズ系を。旧いアルバムですが、Four Playを聴いています。1993年のアルバムBetween Sheetsです。
おすすめはこちら。Flying east。

それから、Amoroso。リトナーのソロが、リトナーらしくていいです。

なんというか、冷房のキリッと聴いた部屋で聴きたい曲です。ですので納涼系。このころのFourplayのギターは、最近私が執心しているリー・リトナーです。
と、ここまで書いて、改めて思うのは20年前のアルバムということ。きっと今の若い方々には全くシンパシーないんだろうなあ、なんてことを思います。80年代の残滓のようなものを感じる90年代前半の音作りです。こういうプロデュースの仕方って今もあるんでしょうかね。最近の音楽をあまり聴けていないので、というところです。いろいろ聴きたいんだけど、といって動けないのが歯がゆいです。

元の話に戻る

元の話に戻りますが、言うほど気候としては急激に暑くなっているようなことはない、というのが事実のようです。だとすればこの感じ方の違いは何なのでしょうか。
空調が発達したことでしょう。熱交換で屋外に熱が排出されます。効率化で皆神な空調を使うようになりましたし、熱中症対策で空調を使うことが奨励されていますから。
それよりももっと言えるのは体調の変化でしょう。アルコールをやめて、体調は絶好調なはずなんですが、どうも暑さへの耐性が緩んでいるのかもしれません。バテやすくなったのかも。去年もやはりバテバテでしたから。そして去年も同じ時期にやはり禁酒をしてます。全く。。
今日は、とある原稿を書き終えて提出しました。次の原稿は10月。本業系なので少し気が重い。。もうひとつぐらい原稿が来てほしいとも思います。
ではグーテナハトです。

Jazz

Alive In L.A.
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暑い日が続きますね。

今日はこちらを聴きながら通勤。リトナーのアルバムです。

 

サックスがビル・エヴァンスで、それが以外でした。ビル・エヴァンスといえば、マイルスに抜擢されたサックス奏者です。私のイメージでは、東海岸のゴツゴツしたジャズをやっているイメージです。たとえば、ランディ・ブレッカーと組んでました。それも、マイケル・ブレッカーの代役として起用されるようなことが多かった気がします。ビル・エヴァンスのサム・スカンク・ファンクみたいな映像もありますし。

なので、意外にもリトナーサウンドにあっていることに驚きました。ビル・エヴァンスがソプラノ・サックスを吹くと、デイブ・リーブマンのようなおどろおどろしさなんですが、なかなかあってます。テナー・サックスを吹くと、メロディアスでなかなか歌ってます。

つうか、ドラムが強力です。ソニー・エモリーって方なんですが、実に重心の低いドラムです。リトナーの流れるフレーズがドラムできちんとバランスをとっているという感じです。

 

結構お勧めかもしれません。

 

最近は、なんだかリトナーを聴くことが多いです。疲れた体にはぴったりなのです。昼休みに聴いてなんか癒やされています。

 

ではグーテナハトです。

Jazz

ゆえあって、この一週間はジャズを聴いていました。ジャズ史もひと通りまとめて、いろいろ再発見をしました。本職の方は全然進みませんけれど。
そんななかであらためて思い出したのがウェイン・ショーターの素晴らしさでした。ウェザーリポートのサックス奏者としても有名ですが、
まずはこちら。

Speak No Evil
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twitterでも書きましたが、フュージョンやらクラシックを聴いていた大学時代に会って、意外にも60年代のショーターは集めていました。なぜなのか全くわかりません。何に惹かれたのかすらわかりません。
このアルバム、ピアノはハービー・ハンコックなんですが、今日聴いて感じたのは、どうやらハービーが作る空気感とショーターのアウトした無骨なサックスのコントラストがいいんじゃないかな、と。
たとえば、Infant Eyesのソロ部分で、ショーターのけだるいソロの間を、ハンコックが埋めていくあたりは、スリリングでもあります。この絶妙なやりとり、交感こそが醍醐味です。
冷たい雨の一日でした。濡れたアスファルトにヘッドライトが反射するのが見えます。
ではグーテナハト。

Jazz

Biting the Apple
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Dexter Gordon
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デクスター・ゴードンは、たしかマイケル・ブレッカーが敬愛するテナー奏者だったはず。マイケル・ブレッカーのように艶のあるエッジの聞いた音です。
以前、銀座のCD屋で、ちょうどそのお店でバイトをしていた私の友人がデクスター・ゴードンをBGMにかけていたんですが、マイケル・ブレッカーの演奏家と勘違いしたことがありました。
このアルバムは、有名な曲が多く収録されています。マイケル・ブレッカーも録音しているSkylarkがいいですね。
あとは、セッション曲のBlue Bossaも。この曲は私らが吹くと、演歌のようになってしまいがちですが、以下のとおり。黒いですが、洗練されていて、妙にシャクったりもたらせ過ぎることはありません。絶妙なバランスで歌っていると思います。

1976年のアルバム。ドラマーはアル・フォスターですね。
ではグーテナハト。

Saxophone

今日は尊敬するバルトークの教えに従いました。つまり、下手でもよいから、音楽を聴くだけではなく演奏せよ、です。
photo
というわけで、通勤途中の街のジャズバーのジャムセッションで、何曲か吹きました。多分10年ぶり。

Autumn leaves
Days of wine and roses
Candy
All the things you are
There will be another you
Stella by starlight

今日の午後、セッションの予習のためにカラオケボックスで2時間ばかり練習しました。スケール練習ののち、セッション定番曲を一通りさらったのです。使ったのはもちろんiRealbook。

おかげでなんとか吹けましたよ。音の方は高音域はかなり伸びのある音になってきていますが、低音域が今ひとつ。フラジオ音域は少し不安定です。

事前のカラオケでの練習で、なんだか興に乗りすぎて吹きまくっていたら、リードダメにしたしまったようで、言うことをきくはずのリードがまったく言うことを効かなくなりました。二曲目でリードを変えましたが、終盤にむけてよく鳴るようになりました。危ない危ない。ちなみに、使っているのはバンドレンV16の2番。昔は2半だったのですが、アンブシェアが落ちたので今では2番です。すこし薄いと感じる局面がありましたので、もう少し戻ってきたら2半に戻す予定です

やっと楽器ができるぐらいになったということなのでしょう。感慨深いものがあります。精神的にも肉体的にも演奏が重要であることがわかりました。最近随分楽になりましたので。というわけで今後も引き続き参加することにします。

では、みなさまグーテナハト。

Jazz

N氏からは本当にいろいろな音楽的示唆をもらいます。今回もN氏の投じた一石で貴重な経験や発見をしています。
というわけで、吹奏楽《宝島》から考えたあれこれを。
ちなみに、私は吹奏楽関係者ではありません。たんなる元はぐれサックス奏者です。
《宝島》という曲があります。私が高校時代に敬愛してやまなかった伊東たけし氏が在籍していたザ・スクウェア(っつうか、T-スクウェア)の曲です。今は夏かしい「S・P・O・R・T・S」というアルバムに入っている曲です。

ですが、N氏に紹介してもらったバージョンはファゴットだけで演奏しているというのです。
N氏は西日本の某大学で先生をやってるトランペット吹きです。
1) N氏に紹介してもらった映像はこちらです。

これはこれでスリリングでカッコいいのですね。ファゴットだけでやっているというキワモノ感が凄いのです。脱帽です。
ですが、私の記憶の中にある《宝島》ではありません。
2) 私にとっての《宝島》はこれ。T-Squareの原曲イメージ。これ何回コピーして吹いたかわかりません(今日もEWIで吹きましたが)

1)と2)では、全く曲が違います。1)、吹奏楽用にアレンジされたバージョンをファゴットで吹いています。吹奏楽バージョンは、原曲にはないラテンフレーバーやソリのようなフレーズが付加されています。ソロは、原曲のピアノソロをモティーフにしたものでしょう。
私はこの吹奏楽バージョンの存在をすっかり忘れていました。ですが、このファゴット版を聴いて、高校時代にN氏に貸してもらったテープに入っていた吹奏楽バージョンの《宝島》を思い出したのでした。
続く。ながいかも。
ではグーテナハト。

CD紹介,European Art,Jazz

久々にTーSQUAREの Miss you in New York。

このアルバムでは、スクウェアを吹くマイケル・ブレッカーを堪能できます。何度も書いている気がします。すいません。でも良いアルバムなので。
このアルバムでのマイケル・ブレッカーは、正直本気を出していないはず。完全に歌モノのバッキングぐらいにしか捉えていないと思います。いや、カッコいいのですが、熱さやアウト感が足らないかも。もっと行けるはず、マイケル。
でもスクウェアを吹くマイケルが聴けるということ自体が凄いのですけれど。
とはいえ、アルバム全体のアレンジは、1995年当時の良質なフュージョンスタイルです。スクウェアの楽曲が、当時のニューヨークスタイルにアレンジされていて、結構いい感じ。そういう意味ではかなりおすすめ。
徐々に、いろんな環境が整ってきました。WiMAXが、地下鉄でも通じるらしく、そうであれば、ということで、再導入しました。これで、原稿をどこでも書ける体制が整いました。最近整理整頓大好き。やはり整理にある程度時間をかけないと成果は上がりません。

Jazz


懐かしいアルバム。もう20年以上前?
ブレッカー・ブラザーズの《アウト・オブ・ループ》。
朝、疲れた時に、聴くと最高ですよ。若い頃はこんなんばっかり聴いてました。
一曲目Slangのアップビートなナンバーを聴くと、規則的な打撃音が、如何に人を高揚させるかがよくわかります。シャーマニズムから始まる音楽の歴史はここに至れり。
マイケルのEWIが縦横無尽に使われているはずですが、スタジオ録音なのでどこまでがマイケルで、どこからがジョージ・ウィッティのキーボードなのかわかりません。
マイエルのソロは、一番油が乗っていた時と思います。このあとストレート・アヘッドなジャズに回帰していきますので、ここに聴かれるような、激しさはこの頃が終わりなのではないでしょうか。少なくともアルバムにおいては。ファンクな感じと、昔ながらのマイケル・フレーズの混合は本当にカッコイイ。
アマゾンのレビューにも書いてありますが、当時は、loopさせる音楽が流行してたと記憶しており、それに対するアンチテーゼだったということもあるようです。あとは、out of rootとという意味も込められていたはず。ルート=根音からの離脱。
たしか、このアルバムで来日した時の映像がWOWOWで放送されましたね。《サム・スカンク・ファンク》の解説の時に、ランディが「僕の友だちが、変わったペットを飼っていてね。スカンクだったんだよ。だから、サム・スカンク・ファンクにしたんだ」とコメントしていたのを昨日の事のように思い出します。
それにしても、この永劫回帰から抜け出すといういみでもOut of Loopという言葉はニーチェ的。あるいは、輪廻からの解脱か。なるほど、実はそういう形而上学的な意味もふくまれているのですね。ギタリスト尊師との会話が懐かしいです。
では、グーテナハト。