初台へ出動中です。午前中ケンペ盤の第三幕を聴いて予習完了。期待大。
明日初台へ出撃予定。
紫色のサルビア。雨に打たれていますが、輝いていました。最近新調したカメラにて。
新調したのはこのカメラ。
Canon のPowershot S100です。レンズも明るく、ISO一応6400まであげられます。CMOSも普通のコンデジより少し大きめなので、画質に有利に働いているはずです。
私はライフログ的にいろんなものを撮りまくっていますが、まだ不徹底なので、もっと撮らないとなあ。
さて、明日は初台に出動予定です。シュナイダーの指揮、フォークトのローエングリン、メルべートのエルザ。楽しみです。
今日も結局、ケンペ盤ローエングリンを聞いてばかり。
あとは、先週に引き続き、アバド、ドミンゴの出演するDVDを予習中です。
先週、このブログに登場しなかったオルトルートを歌うヴェイソヴィッチを載せましょう。悪役度100%満載の演技です。
これは、第二幕の前半最後、エルザに取り入るのに成功したわよ、とテルラムントのほうをみてほくそ笑むシーンです。
第二幕の後半へ向けての間奏曲的なところ。アバドがガッティに似ていることに気づきました。
明日は、twitterで速報すると思います。ご興味があればぜひ!
それでは、You have.
【★x4】最後に悪は勝ってしまうのか──ケンペ盤「ローエングリン」
EMI Classics (2010-03-08)
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はじめに
やっと金曜日に到達。
最近、二三日に一度は走ることにしてます。
とっていっても、一日に二キロぐらいですけれど。
今日も雨が降る前にと、少し走ってきました。
痩せるのもありますが、走ると、頭も活性化するらしいですよ。
ひどい物忘れも何とかならんかなあ、と思いますので。
でも、まだ物忘れはよくなりません。
でも、この演奏は、しばらくわすれないだろうなあ。
というわけで、昨日に引き続きケンペ盤のローエングリンについてです。
フィッシャー=ディースカウ!
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最初は、ジェス・トーマスに期待していたのですが、実際に感動したのは悪役ふたりです。
テルラムントを歌うフィッシャー=ディースカウと、オルトルートを歌うクリスタ・ルートヴィヒです。
ディースカウ、格好良すぎですよ。完全に主役を食っています。
第一幕前半のモノローグからして、テンションが高い。
鋭さをも感じる激しく男性的な声で、エルザを弾劾する場面の緊張感と完成度は素晴らしいです。
フィッシャー=ディースカウがよくやる微妙な上ずり気味のピッチコントロールとか、聞き所満載です。
あの投げやり感が、テルラムントの豪放なな性格を表していて、巧いなあ、と。
初めて聴いたことになにか恥じ入るものすら感じますね。
二幕の後半でローエングリンとやり合うところ、フィッシャー=ディースカウが勝ってます。
っつうか、フィシャー=ディースカウって、あまりに巨大すぎてとらえられないです。
クリスタ・ルートヴィヒ
クリスタ・ルートヴィヒも絶好調です。あまりに激しくて、なんだかもう、という感じです。
昨日も書きましたが、ルートヴィヒは、私にとってはリート歌手のイメージとか、スズキのイメージが強かったので。
ケンペの統率
あとは、きっとケンペの手腕もあるんだろうなあ。
オケのサウンドがキッチリまとまっていて散漫さをあまり感じません。しっかりと束ねられたアンサンブルです。
最後に
このCDは、本当に良い買い物でした。フィッシャー=ディースカウのこのパフォーマンスを聴けたのは大満足です。
やはり、積極的に音源を開拓しないとなあ。
というわけで、私の予習も大詰めです。
明後日の初台に向けて、もう少しがんばります。
それでは。You have.
ケンペのローエングリン到着
だんだん暑くなってきました。きょうは、所用で虎ノ門から桜田門まで歩いたんですが、天気が良すぎて少し灼けたかも。
あの界隈は、興味深いことがたくさんです。歩いているだけで、私にとっての非日常に出くわします。経済産業省の一角にテントが張ってあったり、東京高裁の前に陣取る人とか。
それから、桜田門まででると、日比谷方面の視界が開けて、これがまた秀逸です。仕事したくなります。ほんとです。
さて、やっとケンペのローエングリンが到着しました。
うれしいです。
ちょっと遅かったけれど。
- ローエングリン:ジェストーマス
- エルザ:エリザベート・グリュンマー
- オルトルート:クリスタ・ルートヴィヒ
- テルラムント:ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ
- ハインリヒ王:ゴットロープ・フリック
- 軍令使:オットー・ヴイナー
- ウィーン国立歌劇場合唱団
- ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 指揮:ルドルフ・ケンペ
アン・デア・ウィーン劇場にて1962年~1963年に録音です。
フィッシャー=ディースカウのテルラムントは若いですが、後期へと向かう歌い方が徐々に洗われているという感じです。このとき三十七歳。私が持っている1957年~1958年に録音されたシュトラウス「カプリッチョ」に登場するフィッシャー=ディースカウからは明かな変化が聞き取れますね。
あとはルートヴィヒが思いのほか激しくてびっくりしました。なんか、イメージが変わりました。しかも、強烈な歌唱だし。私の中では、ルートヴィヒはスズキだったんですが。
まだまだ日々勉強やな。というか、まだまだ無限に広がる可能性。色々あるけれど。
わたくし的ローエングリンまであと3日。急げヤマト。
それでは、You have。
Amazon MPダウンロード でカイルベルトのローエングリンを入手
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ローエングリンディスコグラフィーを整備していたところ、こんなものを発見しました。なんと、450円で1953年のカイルベルト指揮によるバイロイトライヴ録音を入手できます。
さしあたりダウンロード中なんですが、いっこうに始まらない。そろそろ眠らないと明日の仕事が。。
早く! 早く!
おそらくは報告は木曜日以降になりそうです。申し訳ないです。
っつうか、もっとウェブの密林に分け入って音源を探さないと。がんばろう。
それでは、You have !
オーベルニュの歌で癒されていきたい
今日は新人二人が私のユニットに入って参りました。心洗われる気分。
と同時に、かれらの人生に少なからぬ影響を与える身になったということで、気が引き締まりました。
というか、後輩たちみんなに当てはまることなのだけれど。
今日は少し癒されたい気分。こういうときは、この曲がおすすめです。(ワーグナーは少しお休み)
オーベルニュの歌。カントルーブによるもの。
この方かたは、19世紀末から第二次大戦を生きぬいたたフランスの作曲家で音楽学者です。
wikiの略歴を観ると、興味深いことにこの方は政治的には右派だったということが分かります。ヴィシー政権に協力をしたりします。
そう言う方が、こうした民謡をもとにした、実に味わい深く鄙びた、それでいて近代フランスの流麗なオーケストレーションが添えられた素晴らしい作品群を造っているというのが本当に興味深いのです。
私はこの方の曲を聴くと印象画の絵に見られるような木漏れ日の味わいを思い出します。あとは、映画「マルセルの夏」とか。日本には絶対にないバカンスの日々等々。
わたしは、アップショウとテ・カナワとの二枚を聴いていますが、アップショウの歌声の澄み切った感じの方が好きです。テ・カナワはすこしゴージャスな感じで、今の私にはすこしオーバースペックかもしれないです。
ということで、アップショウの音源はこちらです。
この曲を聴きながら湯船につかるのが私の贅沢です。
それでは。You have.
7月のBSプレミアムシアターの予定
NHK-BSで毎週月曜日未明(日曜日夜中)に放送されるプレミアムシアターですが、7月のラインナップは以下の通りです。6月はバレエと演劇で、クラシックはお休みです。
7月9日
ベルリンフィル・ヨーロッパ・コンサート2012
ドゥダメル、ベルリンフィル
ハイドンの主題による変奏曲、ブラームスチェロ協奏曲第一番、チャイコフスキー交響曲第6番
※チャイ6の三楽章がどうなるか楽しみ。
ベルリンフィル・ワルトビューネ・コンサート2012
アンドリス・ネルソンス、ベルリンフィル
チャイコフスキープログラム(チャイ5)
※これも楽しみだなあ。
7月16日
ウィーン・フィル シェーンブルン夏の夜のコンサート 2012
ドゥダメル、ウィーンフィル
踊りシリーズ。
「エフゲーニ・オネーギン」から「ポロネーズ」
「ホヴァンシチナ」から「ペルシャ奴隷の踊り」
「イーゴリ公」から「だったん人の踊り」
ドビュッシー「海」
シュトラウス「サロメ」から「サロメの踊り」
ボンキエルリ「ジョコンダ」から「時の踊り」
※海は踊るのか?
動物の謝肉祭&ムソルグスキー・オン・ザ・ロック
チョン・ミュンフン、フランス国立放送フィルハーモニー
動物の謝肉祭&展覧会の絵
※これは再放送ですね。
7月23日
ドキュメンタリー 「聖トーマス教会合唱団」~覚醒の時
マタイ受難曲
ビラー、ゲヴァントハウス管
7月30日
フォルクスオーパー「メリー・ウィドウ」
リヨン歌劇場、ショスタコーヴィチ「モスクワ、チェリョームシキ地区」
※メリーウィドウのロザリンデは、バイロイトでローエングリンのエルザを歌うアンネッタ・ダッシュですね。この前、上野でやっていたやつです。
6月はバレエ中心ですが、7月からは俄然面白いプログラムが増えてきます。個人的には、ドゥダメルとネルソンスに期待しています。
詳細はこちらも→http://www.nhk.or.jp/bs/premium/
今日は取り急ぎ。それでは You have.
ドミンゴとアバドが四半世紀前創り上げたローエングリン
はじめに
昨日が初日だった新国立劇場「ローエングリン」ですが、今は見ざる聞かざる読まざるでシャットダウンしています。
きっとうまくいっていると思います。
映像の予習
さて、今日はDVDで予習中。
私が見ているのは以下の映像。ですが、絶版で、マーケットプレイスでは5万円になっていました。
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この音源は、1990年1月28日にウィーン国立歌劇場で収録されたライヴ映像。ドイツ、オーストリアでテレビ放送されたものがDVD化されているものです。
演出は、完全な新制作ではないのですが、大幅に手を入れて、プレミエ扱いにして、グレードを上げたそうです。
第一幕実況風
というわけで、第一幕を実況風にお届けしてみたいと思います。
若きアバド。とはいえ、56歳です。はにかむような表情がドミンゴのそれと似ているのは気のせいでしょうか。
この年、アバドはベルリンフィルの芸術監督に就任することになります。まさに絶頂期です。いや、今も絶頂ですね。
ロバート・ロイドが歌うハインリッヒ国王陛下。かなり重々しい歌い方です。良い感じ。
ハートゥムート・ウェルカーが歌うフリードリヒ・フォン・テルラムント。かっこいいです。この短髪はローマ貴族のようだ。高音域も割合にのびがあって巧いという印象です。
新国立劇場にもいらしていたゲオルグ・ティッヒが伝令役です。つうか、すごくパワフル。
私が新国で聞いたのは2004/2005シーズンの「道化師」のトニオ役と2007年「ばらの騎士」ファニナル役で、ずいぶん渋い役を歌ういぶし銀的感覚だったが、ここでのティッヒは実に力強い歌だし、外見も強面でかっこいい。
この方はウィーンで宮廷歌手の称号を持っているはずです。
そして、エルザ・フォン・ブラバントを歌うシュリル・ステューダー。同じく1990年のバイロイトでもペーター・シュナイダー指揮のもとでエルザを歌っています。
これは、アイーダトランペット?
そして、ドミンゴの登場!
この場面は何度聞いてもカッコイイ。このシーンはテノールのもっともカッコイイ登場場面の一つでしょう。ソプラノであれば蝶々夫人の登場場面に匹敵するぐらいのもの。きっと感動して泣いてしまうと思います。
ライナーによるとドミンゴは、当時「悪性の風邪」から回復したばかりだったそうです。このプレミエに出るかでないかでマスコミが大変盛り上がったそうですが、ドミンゴはこのライブ映像にきちんと照準を合わせていたのです。そしてこのパフォーマンス。
このあと、もったいぶって客席に背を向けて歌うのが良いのですよ。ローエングリンの登場にあっても、聴衆はしばし直接の歌声をお預けにされてしまう感じ。
背中向けて吹いて良いのはマイルスとローエングリンだけなのだろう。
っつうか、ドミンゴかっこいいぞ。
世界でもっともカッコイイ中年男の一人。
ドミンゴは、ショルティに起用されて1985年にもローエングリンを録音しています。とはいえ、やはりドイツ系ヘルデン・テノールとは一線を画しています。
ドミンゴは生粋のワーグナー歌いではないとしても、この甘美な歌い方は一つの価値の頂点を極めています。。力強い闘士のようなローエングリンではなく、なにかミステリアスで霊的なローエングリンですね。英雄ではなく神の使者です。
そして、ローエングリンはテルラムントと刃を交えるのですが……。
ローエングリンは、剣を振り下ろすことはなく……、
なんと、剣をを頭上にかざすだけで、テルラムントが打ち負かされてしまいます。
剣がふれあう音はまったくありません。これは神的な力がみなぎる決闘です。決闘に際しては魔法を使ってはならぬと言われていたのだが、これは魔法ではないのです。
プレミエともなると、正装でないと。
終わりに
というわけで、イメージは伝わったでしょうか。
やはり、音楽、物語、視覚が混合していますから、切り離すことは出来ません。平日はさすがに映像を見る機会がほとんどありませんので、音楽だけを聞くことになってしまいますが、映像もふくめてもう少し見ないとなあ、と思います。
少し長くなりましたが、今日はこのあたりで。
それでは、You have.
アラーニャとゲオルギューの熱いボエーム
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先日もご紹介したボエーム、全曲聴き通しました。
これまで聴いた中で一番あたりかもしれません。
アラーニャの声は、緩い起伏があって、そこが細かく震えて、推進力を持つ声です。ここぞという時のパワーは凄い。PAがかんでいるというのは分かるんですが、ホルンと張り合うところなど、なかなか圧巻です。
ゲオルギューは、まあ申し上げるまでもないんですけど、声は安定してますね。この録音では少しピッチが緩くなる場面もありますが、ソプラノながらダークな輝きは実に素晴らしい。
あとは、ムゼッタのエリザベッタ・サカーノ、いいですねえ。コケティッシュなムゼッタで、男を狂わせる感じです。サルディニア出身だそうです。
シャイーの指揮は本当に面白いです。第二幕冒頭の都市の煌めく喧噪の描写は実に秀逸で、結構興奮しました。
あとは、テンポを動かしメリハリをつけるあたりは、世代のあたらしい指揮者の常です。テンポの陰影が気持ちよいです。
結構おすすめです。
1998年の録音です。
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さきほど、iPod touchで書いていた文書が消えてしまった。Onenoteの同期がうまくいかなかった模様。
最近はフリック入力にも慣れてきてずいぶん書くのが早くなりました。
歩きながら文章書いたり、急いでいるときにもささっと書けるように鳴ってきた感もあり、ずいぶん理想に近い姿になってきたと思います。
昔は、電車の中で達ながら本を読む際に、どうやったらメモをとれるのか、真剣に悩んで、Palmやら付箋やらつかって色々試していたんですが、技術はあっという間にそうした苦労を乗り越えてしまうようです。
いい時代だなあ、と思いますが、悪い時代でもあります。アンビギュアス。
では、You have.
ペーター・シュナイダーの指揮
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今日はペーター・シュナイダーの指揮について。
ペーター・シュナイダーの指揮
このアルバムの特筆すべき最大の素晴らしさはなんでしょうか。
フォークトの澄んだ声のバックがペーター・シュナイダーの指揮によるものであるということでしょう。
ペーター・シュナイダーのオケの歌わせ方は、とにかく柔らかく軽やかなのです。この空気のようにも思える絶妙な音作りがたまりません。
これだけで終わると、誤解が生じるでしょう。
こうした、柔らかさとか軽やかさは、歌の伴奏、あるいはオペラのオケとして、一つの意味ある価値だと思うのです。
とにかく、空間感覚をひたひたと満たしているのですが、きちんと歌手を盛り立てているのですね。
この感覚は、私が2007年に新国立劇場で見た「ばらの騎士」の時も感じたことです。
そのときは歌に感動しているように思うのですが、思い返すと、オケが絶妙だったり、歌わせ方、テンポの取り方が素晴らしいなあ、と。
で、結局はシュナイダーの掌中にいたんだなあ、と気づかされてしまうという感じです。
ここまでのサウンドをいつで味わさせてくれるなんて、すごいと思います。
今回の新国立劇場でのシュナイダーの指揮が本当に楽しみでなりません。
付録:シュナイダーのおすすめ公演
ローエングリンも見ました&聴きましたが、私はこの音源が一番好きです。2009年バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」ですかね。
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私は、この映像をバイロイト音楽祭のオンデマンドで見ました。ブルーレイは見たことはないです。
イゾルデを歌うテオリンがカッコイイですよ。
過去記事一覧
そのほかのシュナイダー関連の記事はこちらです。よろしければどうぞ。
また泣かされた──シュナイダー指揮の「ばらの騎士組曲」
またまた涙する──ペーター・シュナイダー/ニーベルングの指環
弛まず倦まず──シュナイダー「トリスタンとイゾルデ」
バイロイト音楽祭/ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」第二幕&第三幕
続 バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」を
シュナイダー!!
それでは。You have.





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