その後、ベルリンフィルデジタルコンサートホールを見ていたのですが、ラトルが「神々の黄昏」抜粋を振っているこの映像がすごい。。
“こちら":http://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/play/36-3
キレのあるベルリンフィル。
筋肉質のベルリンフィル。
グルーヴするベルリンフィル。
本気出しているベルリンフィル。
すごすぎる。。
シュテファン・ドールのホルンがかっこよすぎる。巧すぎる。
!https://lh5.googleusercontent.com/-bhDT3tk2p6g/T4qn5uNcPBI/AAAAAAAAFjs/f5AO08gG25U/s400/WS000133.JPG!
アルブレヒト・マイヤーが本気出してる。眼が怖い。
!https://lh3.googleusercontent.com/-ktQu452w378/T4qn13dtBrI/AAAAAAAAFjg/0y760aPL8BE/s400/WS000131.JPG!
ラトルもやはり全身で指揮しているのですねえ。
!https://lh5.googleusercontent.com/-zAoYxWzM6MU/T4qn2rVgJlI/AAAAAAAAFjk/tasQ3sR5OAw/s400/WS000132.JPG!
ベルリン市民になりたいとしみじみ思います。
ベルリンフィルの神々の黄昏
今晩のBSプレミアムシアターはシュトラウスづくし
ティーレマンのシュトラウスづくし
今晩のBSプレミアムシアター、シュトラウスファンとしては、垂涎です。
“番組表":http://www.nhk.or.jp/bs/premium/
フレミングが出て、アラベラ「私のエレマー」を歌ってくれます。楽しみです。それからティーレマンのアルプス交響曲。おそらくは正統で巨大なアルプスが聴けると思います。
ティーレマンとフレミングがベルリンで競演
この組み合わせ、どこかで見たことあるなあ、と思ったのですが、ベルリンフィルデジタルコンサートホールでも、似たような趣向でフレミングとティーレマンがシュトラウスづくしをやってくれておりました。
“こちらです。":http://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/1641/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%B3-%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B9
!https://lh4.googleusercontent.com/-u7hifahw-Go/T4qjcpAjDLI/AAAAAAAAFjQ/1MncAlHBvJM/s400/WS000130.JPG!
しかし、フレミング、ベテランでそんなに若いわけではないなのに、歌っているときはアラベラの年齢まで若返っている。表情は若い女性のそれだ。すごい。
マゼールにフォローされました。。
そうそう、今日はマゼールの「家庭交響曲」も聴いたし。前にも書きましたが、マゼールのシュトラウスは大きいのです。テンポを押さえて、厚みのある壮大な世界を構築するのです。家庭のドタバタ風景が見事に壮麗な芸術に昇華した瞬間です。
そしたら、twitterでマゼールにフォローされました(笑)
!https://lh5.googleusercontent.com/-pO3pxoKsV0c/T4qh34-fhYI/AAAAAAAAFjI/sXiQYhwt8hk/s640/WS000129.JPG!
シュトラウス大好き。
楽しみです。
アバドのヴェルディ「レクイエム」すげー!
最近ヴェルディが分かってきたわたくし。
先日の新国立劇場の「オテロ」で完全にヴェルディに苦手意識がなくなりました。
どうも、「アイーダ」以降のヴェルディにはすんなりと入っていけるようです。
「アイーダ」→レクイエム→「オテロ」→「ファルスタッフ」と続きますので、レクイエムは、私のゾーンに入っておりますね。
ヴェルのレクイエム、昔から好きでしたが、この音源を聴いてのけぞりました。
アバドの指揮は、キレがあってカッコイイです。
ゲオルギューも巧いですよねえ。もっと歌ってくれればいいのに。
この演奏を実演で聴けれたら幸せだろうなあ、と思います。
ヴェルディが苦手で、レクイエムの音源をあまり持っていないことに気づきました。というか、全然ない。。 カラヤン盤も名演とのことで、入手に勤めようと思います。
今日は短め。
短くても、回数を多く書いた方が良いのかもしれないですね。ライフログ的になるべく多く書くようにしたいところです。
素敵なアダム──東京春祭「タンホイザー」
やっと春がきたと思います。昨日までは寒くて寒くて仕方がありませんでしたので。で、あっという間に夏がくるのでしょう。
春はスキップ、バイパス。
でも、昨日は東京春祭を聞きに上野にいってきました。
ワーグナーシリーズは、一昨年のパルジファルから三回目だったはず。昨年は震災で流れてしまいました。本来ならネルソンスがローエングリンを振るはずでした。残念。
今年はアダム・フィッシャーがタンホイザーを振りました。オケはN響です。
いやあ、序曲でノックダウンされました。
フィッシャーの指揮は激しくキレのあるもの。序曲ではあまりの激しい動きでメガネを落とすほどの指揮で、身を震わせ、体をねじり、オケにムチをいれ続けます。タクトの先から稲妻が出るのが見えました。N響もあれだけ煽られれば燃え上がるしかないでしょう。
途中、あまりに熱中しすぎて、スコアめくるの忘れてたり。途中で必死にスコアめくってました。素敵な方。
で、あまりの素晴らしい序曲に拍手が鳴り止まなかった、ということもなく、序曲から切れ目なく、タクトをふり上げたフィッシャーでした。さすがに拍手がおきましたが、フィッシャーはタクトをおくことなく演奏開始となりました。
が、ですね。フィッシャーは一瞬
客席のほうへ振り返ると、にっこり笑ったのですね。
拍手ありがとう。でも始めちゃったんでごめんね、みたいな。
惚れましたわ。。
最後のカーテンコールも、人柄がでたなあ。
フィッシャーは、何と一番端に立ちましたからね。普通は指揮者は真ん中ですよ。
さすがに、これはまずい、とテノールの高橋さんが真ん中へどうぞ、というのですが、フィッシャーは、俺はここでいいからさ、という感じで取り合わなかったのですね。
惚れましたわ。。
素敵すぎるアダム・フィッシャー。
あれは実力と自信がないとできないことです。どちらかがかけていたらそれだけで指揮者としては職業的に破滅してしまう行為だと思います。
あの、身悶えするような指揮でヴェーネスベルクの動機をグルーヴさせたフィッシャーの指揮は一生わすれないだろうなあ、と思います。
その他のことも書かなければならないのですが、ちょっと待ってください。
圧倒的パフォーマンス──新国立劇場:ヴェルディ「オテロ」
!https://lh4.googleusercontent.com/-ZwX0MFw6dqQ/T3grDF0HHQI/AAAAAAAAFi8/kuFs2qWkvJ0/s400/IMG_6899.JPG!
行って参りました。新国立劇場「オテロ」。
すごい!
すごすぎでしたよ。。
思えば、新国に通い始めて10年ぐらいになりますが、私の記憶にある上演のなかでトップクラスだと思います。
こんなに濃密に凝縮されたパワーとダイナミズムを持ったパフォーマンスで「開いた口がふさがらない」状態でした。
「開いた口がふさがらない」という用法は、ネガティブな表現なんですが、そうではなく、**本当にすごかった** ということ。
特に第二幕の最後のところ、オテロとイアーゴが歌うところでは、感心しっぱなしで、文字通り開いた口がふさがらなかったのでした。
正直言ってですね、私はヴェルディがどうも苦手です。ですが、ヴェルディもやっと私のほうに振り向いてくれたようです。
キャストの方々
* 指揮:ジャン・レイサム=ケーニック
* 演出:マリオ・マルトーネ
* オテロ:ヴァルテル・フラッカーロ
* デズデーモナ:マリア・ルイジア・ボルシ
* イアーゴ:ミカエル・ババジャニアン
* ロドヴィーコ:松位浩
* カッシオ:小原啓楼
* エミーリア:清水華澄
* 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
オテロのフラッカーロ
新国でフラッカーロを聴くのは三度目です。「トゥーランドット」のカラフと、「トロヴァトーレ」のマンリーコです。
私の中では、フラッカーロの声のイメージは少し軽快な感じで、たぶんカラフとかロドルフォとか、ちょっと若い感じの男が似合うと思っていました。ドスの効いたオテロはどうだろう、と楽しみにしていたのですが、厚みのある声と素晴らしいオテロでした。
歌い方もすこし豪放な感じでした。あえて音程をずらしたりする巧さがあったと思います。そうすることで、荒々しいオテロの心情をうまく表現していたように思いました。
デズデーモナのマリア・ルイジア・ボルシ。
昨年5月に新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」でフィオルディリージを歌っていた方です。キャスト変更で昨週末から練習に加わったそうで、先週から大変だったようなのですが。。
すごかった!
演技、抜群です。ボルシは、昨年の「コジ」の時は、女子学生的なノリの演出だったので、少し子供っぽさ、あどけなさが残る演技が光りましたが、今回は、大人の女性でした。
途中から練習に加わったというハンディを感じさせない堂堂たるデズデーモナでした。スタッフの方々のご苦労もあったのだと思いますが、十分すぎる素晴らしさ。
歌のほうも、豊かな声で、高音から中音にかけての滑らかさは素晴らしいかったです。
第三幕のオテロとの対決の場面、硬軟織り交ぜて、デズデーモナの芯の強さから、悲しみにうちひしがれる心を巧みに表現してました。オテロの指弾をはねのけるところのあの高音のすさまじさは、デズデーモナその人でした。
第四幕の柳の歌も泣けたなあ。凝縮された時間でした。
前半、若干のピッチの揺れが感じられたのですが、第四幕にもなると収束していて、余裕で歌っている感じ。
この方のミミとかトスカもすごいんだろうなあ、と思います。
イアーゴのババジャニアン。
ブラヴォーです。
性格俳優的演技で狡猾なイアーゴを見事に演じていました。もちろん歌も最高。豊かな声と強烈なパワーで、イアーゴのねじまがった執念を発露させていました。
第二幕最後のオテロとの二重唱は凄かったなあ。あのとき、ふいにオペラ全体を直観しているような感覚を持ちました。おそらくこれは至高体験の一つで、西田幾多郎の「純粋経験」のようなものだと思います。それほど、パフォーマンスに私が入り込むことが出来たと言うことだと思います。
それから、どうにもババジャニアンが途中から「トスカ」のスカルピアに見えてきて仕方がありませんでした。絶対スカルピアも巧いはず!
あとですね、イアーゴの企み通りに物事が進むと、頭を右側に傾けるんですね。意図してやっておられる演技なのか分かりませんが、この「傾き」の動作を何度かやっておられて、イアーゴの悪事を楽しんでいるかのような不気味な心持ちがよく洗われていたのです。
掛け値のない拍手を贈りたいです。
合唱のこと
今日もすごかった。先日の「さまよえるオランダ人」の時も、なんだかパワーが炸裂していましたが、今日も激しかった。第一幕の冒頭は、嵐の場面、オテロの帰還の場面、決闘の場面と合唱の見せ場が続きますが、パワーがすごい!
オケと合唱が張り合ってグイグイ高みに登っていく感じです。なんでこうなっているんでしょうか。
私の感じ方がかわったからなのか。でも、合掌がすごいという意見は、他にもあるようですから多分そうなんだと思います。
指揮者のレイサム=ケーニックとオケのこと
指揮はレイサム=ケーニク。
今日はオケの仕上がりがいつもより良かったし、は気合いが入っていたと思います。音が違いました。
ビビッドでクリアでダイナミック。
いつもより「縦の線」がよく見えたと思います。金管群も調子よかったかなあ、と。指揮者によってずいぶん変わるのかなあ、などと。
これは、昨年の秋に「サロメ」を観たときにも思ったことです。
あとは、うねりがすごい。微妙な音量のコントロールが素晴らしかったのです。オケを派手に動かすような演奏ではなかったと思います。
ですが、私の考えでは、オペラにおけるオケは、その存在感を消すぐらいがいいのではないかなあ、と。
後から思うと、オケがきちんと土台を押さえているから、全体のパフォーマンスが素晴らしい、というぐらいがいいのではないかなあ、と。
そう言う意味でも、レイサム=ケーニクはすごかった。
妙にテンポを遅らせてタメを作るようなこともないし、テンポを速めるようなこともしない。ですが、絶妙なところを付いてくるんですね。
ただ、その棒はかなり激しいように思いました。阿修羅のような激しさが合った気がします。盛り上がると立ち上がってましたし。。
あとは、左手の指をクイクイっと動かして、もっとコントラバス頂戴、とか、フラッカーロにばっちり合図出したりとか、細かいところまで行き届いているように見えました。
日本人キャストの方々
エミーリアを歌われた清水さんも凄かったなあ。最終場面のオテロとの緊迫したところ、十二分にフラッカーロと張り合ってました。カッシオの小原さんも丹念に歌っておられました。
最後に
今日のカーテンコールも凄かったです。合唱へむけられた拍手も先日の「さまよえるオランダ人」の時のようでしたし、ババジャニアン、ボルシ、フラッカーロへの拍手と怒号のようなブラヴォーが凄かったです。
ああいうとき、空間を共有できる劇場は素晴らしいなあ、と思います。
フラッカーロにはもしかしてブーイング出てましたかね? 気のせいだと思いますし、私は絶対にブラヴォーのほうに与します。
本当に日本のカンパニーがこうしたパフォーマンスをビルトアップできるというのは素晴らしいことだと思います。
今回もたくさんパワーを貰いました。ありがとうございます。
いろいろ逆風も吹いているなかですが、今後も新国に期待していきます。
かなり遅れましたが、日フィル@府中について
いっこうに春が来ませんが、いったいどうなっているのでしょうか? 普通の年ならもう桜が咲き始めているというのに。
というわけで、私もいっこうに筆が進みません。3月20日に府中で日フィルの演奏会に行ってきましたので、そちらのご報告を。
曲目はオールロシア。今年のラ・フォル・ジュルネと同じです。
* だったん人の踊り
* ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番
* チャイコフスキー 交響曲第五番
*指揮;大友直人
*ピアノ:横山幸雄
@府中の森芸術劇場
大友さんのこと
大友さん、昔、NHK-FMで番組を持っておられたころ、声だけはよく聴いていましたが、実演を聴くのは初めてでした。すらりとした長身で、あまりに素敵で上品な笑顔で、驚きました。あれは、作っているのではない。生まれながらに持っている笑顔ですね。すばらしい。
大友さんは指揮棒を使っていませんでした。ゲルギエフもブーレーズも使っていませんのであまり珍しくはないと思います。資料によれば、指揮棒がないほうが発音の表情をつけることが出来る、と言うことのようですが、私にとってはクリックがわかりにくならないか、と心配な感じでした。たとえば、裏拍がつくなど少し複雑な拍節となる部分の入りで、アンサンブルが浮遊し、一瞬混乱したように聞こえました。私の認識がついて行かなかっただけかもしれませんが。。
ピアノ協奏曲
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番は、横山幸雄氏のピアノでした。横山氏は、昨年の5月に、ショパンの全曲演奏(ただし、ショパン生前に発表済みだった作品に限る)を一日でやられたそうです。今年もやられるそうで、朝の8時から夜の11時まで15時間弾きまくるそうです。それから、レストランをプロデュースされたりしているとか。
演奏のほうですが、男らしく力強い演奏なのですが、あるいは男らしく豪放でもあり、ラフマニノフの音符を力でねじ伏せるようなところがあり、そこでなにか微細な狂いが生じてしまう、そういう演奏でした。
いわゆるチャイ5
チャイコフスキーの5番は、本当に楽しかったです。大友さんの指揮は、かなり冷静な部類に入ると思います。広上さんのように粘ることもなく、コバケンさんのように沸騰することもなく。それでいて高関健さんのような硬さもなく、冷静さを兼ね備えた演奏だと思いました。ですが、もちろん全体でいえば、大きなうねりを感じる演奏だったと思います。チャイコフスキーの5番の素晴らしさを十全に堪能できたと思います。
チャイコフスキーの5番は本当に良い曲ですね。全楽章共通して、一貫した旋律群が登場して、統一感のある音楽ですね。ホルンも素敵ですし。最後のコーダで盛り上がらないわけはなく、府中なのにブラボーがかかりました。私の中では、この曲は映画音楽のようにドラマティックです。
最後に
今回も、お世話になった方のおかげで、愉しむことができました。ありがとうございます。
今回も落涙しました。年をとるとどんどん涙腺がゆるみますねえ。
新国シーズン券ポチッと。。
!https://lh3.googleusercontent.com/-PX57w9PMMa4/S6kUYO4VTJI/AAAAAAAADQo/QFHcVEoiJTc/s800/BeforePerformance.jpg!
追伸。
先日の「さまよえるオランダ人」を観たり、オテロの話を聞いて、やはり、新国に通い続けたいと思い、また今年もコミットしよう、と本日決心したのでした。
というわけで、ホリデーAに申請をしてみました。今年は冒険しました。前のほうの席にしてみました。ちゃんと取れれば音はいいと思いますが、字幕が見えるかが心配。。
新国立劇場 オテロ出演者変更
先ほど新国立劇場からメールが来ました。
デズデーモナ役で出演を予定していたマリーナ・ポプラフスカヤは、健康上の理由のため出演できなくなりました。
代わって、マリア・ルイジア・ボルシが 出演いたします
“http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001926.html":http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001926.html
ポプラフスカヤは、先日届いた「ジ・アトレ」にインタビユーが載っていたりと、楽しみにしていたのですが、残念ながらキャンセルです。
代わりにいらっしゃるのがマリア・ルイジア・ボルシ。あの楽しかった昨年の「コジ」でフィオルディリージを歌っていたのがマリア・ルイジア・ボルジ。安定した歌唱だったと思います。
これから、アンサンブルに合流されるマリア・ルイジア・ボルシさんや劇場スタッフの方々は、大変だと思います。どうかがんばってください。応援しています。
私も、最近オテロに目覚めてますので、今回のパフォーマンスに期待大です。今日もデル・モナコで予習中です。
記録が大事──「牧神の午後への前奏曲」
昨夜18時頃会社に呼び出され、3時過ぎまで対応して、帰宅したのが4時半頃。とりあえず就寝して9時半に起床でした。来客がありましたが、私はダウン気味で、失礼してしまった感じで申し訳ありません。
というわけで、今日はカラヤンのフランス音楽です。
ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、昨年日フィル定期で二回も聴いてしまい、やっと曲への理解が深まった気がします。
冒頭のフルートソロが格好良すぎる。録音は1965年ですので、カールハインツ・ツェラーです。ライナーにも記載ありました。
こちらのサイトにベルリンフィルフルート奏者年代記がありますね。
“http://blogs.yahoo.co.jp/yosid/42745598.html":http://blogs.yahoo.co.jp/yosid/42745598.html
たゆたう浮遊感は不協和音に支えられているわけですが、音楽は不協和音じゃなきゃイヤです。もう協和世界には戻れません。
ジャズの和声は、印象派の響きを再現するためのシステムである、というテーゼを思い出します。
ジャズにおいて「テンション・コード」とよばれているものも、ジャズ・ミュージシャンが、ドビュッシーやラヴェルといった作曲の作品から自由に気に入った響きを取り出して、コード・ネーム化していったものである、というふうに考えることも可能なのである。
山下邦彦「チック・コリアの音楽─ポスト・ビバップの真実とジャズの可能性を求めて」音楽之友社、1995
この言葉で、ずいぶん視野が開けた気がしたものです。なぜ、ワーグナー以降が好きなのか、という観点においてです。
関連エントリー 私が「牧神」に開眼したコンサート
“会社帰りに夢があった。──日本フィル定期演奏会":https://museum.projectmnh.com/2011/12/10181332.php
ゼンダは少女ではない──新国立劇場「さまよえるオランダ人」
行って参りました。新国立劇場の「さまよえるオランダ人」。
久々のワーグナーオペラでした。不協和音に痺れました。
ジェニファー・ウィルソン
ゼンダのジェニファー・ウィルソンは歌唱力は抜群でした。。ピッチの狂いなく、高音域もパワーを保持しながら難なくきちんとヒットしていくさまは本当に見事でした。完全に今日のナンバーワンでしょう。
男声合唱の素晴らしさ
次の男声合唱が素晴らしかった。PAが補完していた可能性もあるが、水夫達のワイルドな心持ちが十分に届いて来るものだった。カーテンコールでは、合唱団員にいつもにもまして盛んな拍手が贈られたし、珍しくブラボーもかかった。私は10年ほど新国立劇場に通っているが、合唱にブラボーがかかったのは初めてでした。
オランダ人のエフゲニー・ニキティン
オランダ人のエフゲニー・ニキティン。性質は抜群です。。オランダ人のミステリアスさをよく表現していました。ただ、前半特にピッチが不安定であったのが気にりました。不安を覚えながら聴いていましたが、後半はそうした問題もだいぶ解決してきました。ウィルソンとの二重唱におけるバトルは壮絶でした。
オケが……。
オケについては書くのはなかなか難しいなあ。。あえて書かないことにいたします。ホルンって難しいのでしょうね。
まとめ
久々の本格ドイツオペラでした。12月の「こうもり」以来。「こうもり」はオペレッタかもしれませんが。
しかし、今日も二階席の音響に物足りなさを感じてしまいました。日フィルで最前列の音響のすごさを体感して以来です。今日もボリュームを上げたくなる欲求が何度も。きっともっとすごいサウンドなんだろうなあ、と思います。一度で良いからS席前方ブロックで観てみたいです。
おまけ
帰宅しようとしたら会社に呼び出され、7時間ほど勤務。帰宅したら4時半。夜の都心のタクシーは刺激的。今日のタクシー運転手は記憶力がある方だったなあ。これまでの核実験総数は2085回。日本の原発は54基、フランスの原発は56基。などなど。営業マインドもあったし、経営のセンスもありました。