Opera,Richard Strauss


今週末5月14日からのMETライブビューイングは、リヒャルト・シュトラウス最後のオペラである「カプリッチョ」。
METライブビューイングについては、もう申すまでもありませんが、NYCのメトロポリタン歌劇場の公演を、世界各地の映画館で見ることが出来るという趣向です。日本以外では、文字通りライブで、生中継を映画館で見られるのですが、日本では松竹系の13の映画館で5月14日から20日までの7日間観ることが出来ます。
私は、何故かこのオペラ「カプリッチョ」が大好きで仕方がありません。一時期は、シャワーを浴びながら鼻歌を歌うだけで感動して落涙している始末。まったく。2006年に、このオペラの魅力にとりつかれまたのですが、きっかけは何だったか?? 余りよく覚えていない。でも、むかしのブログに以下のようなえらそーな記載がありました。すいません。

リヒャルト・シュトラウスのカプリッチョ。シュトラウス最後のオペラで、初演は1942年ミュンヘンにて。まさに第二次大戦まっただ中。あまり大きな評価を受けていないらしく、演奏される機会も少ないようだ。それは、ナチス政権下でシュトラウスがナチスに協力したことによるのも大きいとは思う。だが、シュトラウスのナチスへの協力は限定的だったとも言われる。シュトラウスの思惑は、ナチスと手を組むことで、シュトラウスが良く思っていなかったレハールなどの大衆的オペレッタの勢力を追い落とすことだったとも言われている。
それにしては、実に美しい旋律。第二次大戦といえば新ウィーン楽派による調性の崩壊を体験している時期ではあるが、老シュトラウスはこの美しいオペラを書いたというわけだ。その境地たるやいかばかりのものだったのだろうか…。
最終部は「月光の音楽」と呼ばれていて、冒頭のホルンの独奏だけではなく、それに続く弦楽合奏の美しさときたら!サヴァリッシュの指揮が上手く歌っているということと相俟って、老シュトラウスはいつまでもこの美しさの中に浸っていたいと聴き手に思わせることに成功しているのである。
なかなか生演奏を聴けないとは思うのではあるが、なんと、今年の10月にドレスデンで演奏されるではないか!行こうかな…。

それで、なんと、ドレスデンにまで行ってしまったという訳の分からない状態。指揮者はペーター・シュナイダーだったのですが、当時はその素晴らしさを理解できず、戻ってきてから、あらためて恐懼した次第でした。
ドレスデンのゼンパーオーパーのホワイエにあったリヒャルト・シュトラウスの胸像です。一緒に記念写真もとりました。ミーハー。

今年のライブビューイングの予定を見たときは驚喜しました。今週末の休みを利用して新宿ピカデリーで見ようと思いますが、ウェブを見てみると、どうやら予約が出来るみたい。噂では、なんだかすごく並ぶ、という話を聞いていたので覚悟をしていたのですが、これで安心です。早速予約を済ませました。予習しないと。いま「コジ」のまとめ記事を作ろうとしていますが、その前に「カプリッチョ」もまとめないとなあ。
上映場所はこちら
“METライブビューイング":http://www.shochiku.co.jp/met/schedule/
“関連記事はこんなかんじ":http://www.google.co.jp/cse?cx=partner-pub-0396449939279395%3A2jiu0ok4jpc&ie=UTF-8&q=%E3%82%AB%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A7&sa=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&siteurl=museum.projectmnh.com%2F
自粛を自粛いたしましょう。がんばります。

Alban Berg,Opera

!https://lh3.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcZKMH2Yi-I/AAAAAAAAFHU/e4Pg_sC0dwU/s400/_MG_0948.jpg!
近所のツツジ。昨日のものです。初夏の太陽が西から差し込んでいて、夏がぐんと近付いて来た感じ。空気は湿り気を帯びてどんより重く、水蒸気の乱反射で遠くのものが透き通るように白く見えます。
!https://lh6.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcfmY5HHRHI/AAAAAAAAFH0/MIveqvDLE-g/s400/_MG_0949.jpg!
こちらは、おそらくは高度1万フィート以上をとんでいるであろうANAのボーイング777。冬の時分はもっとくっきりと見えるのですが、思った以上に白くなっている。まるで空を飛ぶシラスのよう。
今日は、とある多摩方面の会社事業所に行きました。ここに来るのは9年ぶりぐらいですが、意外とあたりの様子は変わっておらず、懐かしい感じでした。通り道の酒屋で地ビールを売っていたので購入しました。これは友人へのお土産にする予定。
ということで、移動時間がいくらかあったので、「コジ・ファン・トゥッテ」の予習。
それから、最近買ったiPod touchで、2009年11月に新国立劇場で上演された「ヴォツェック」の映像をみたとたんに火がついてしまい、結局ケーゲルの振る「ヴォツェック」を移動時間に聞き終えてしまいました。鋭利な刃物のような演奏。グサグサなにかに刺されている気分。だが、ワクワクする。耽美的なところもあれば、マーラーのようなシニカルなところもある。ショスタコーヴィチのような光のコントラストを感じるところもある。このはちゃめちゃなところが嬉しい。これぞ大人のたのしみだなあ。
* 指揮:ヘルベルト・ケーゲル
* ヴォツェック:テオ・アダム
* マリー:ギゼラ・シュレーター
* 大尉:ホルスト・ヒースターマン
* 医者:コンラート・ルップフ
* ライプツィヒ放送交響楽団
* ライプツィヒ放送合唱団
* ドレスデン少年合唱団
* 1973年4月9日 ライプツィヒコングレスホール
参考ですが、こちらが新国立劇場での一場面。第一幕第二場で、史上もっとも美しいと思われるマリーのアリアのところ。
* あまりに美しさに息をのむ。
* かえってそれを失うことへの不安から心がかき乱される。
* ゆえに、強烈な不安感が胸に差し込み、
* なぜか、それでいて快感を感じる。
* したがって、心をあちこちに引っ張られる。
こんなアリアはあまり聴いたことがないなあ。勉強します。
!https://lh3.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcflyoQ9OtI/AAAAAAAAFHw/gwKG4_qKrio/s400/WS001093.JPG!
今、英語の勉強で、ヴォツェックについての英作文を作っているところですが、やっとベルクが戦争に行くところまで行きました。ここで戦争体験とからめて、ヴォツェック成立までのことを書こうと思っていますが、日本語で書くのも難しいので、ちと難儀中です。
相変わらず音楽を語れない。岡田暁生氏「音楽の聴き方」を読んで、ちょっといろいろと思うところあり。もっと修行が必要だなあ。頑張ろう。

Broadcast,Richard Strauss

作曲家の西村朗氏と、久々にNHKクラシック畑に戻ってきた黒崎アナが送る “N響アワー":http://www.nhk.or.jp/nkyouhour/ ですが、5月のラインナップを遅ればせながら確認しました。
【 2011年5月の放送 】
1日 :   永遠の名曲たち ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)
8日 :   鬼才ノリントンの魅力 ~ 最近の演奏会から ~
15日 :   気ままにセレクション   ~ 今宵もカプリッチョ総集編 ~
22日 :   生誕200年 フランツ・リストの魔術
29日 : 〈生誕150年 マーラー交響曲シリーズ〉    ~ 最終回・第3番 ニ短調から ~
わたしは「カプリッチョ」の文字に真っ先に飛びつきました。これは、番組の最後のコーナーから来ているようですが、総集編なのだそうです。それで、とりあげられるのはかずかずの「カプリッチョ」たち。
そして、期待に違わず、シュトラウスの「カプリッチョ」! それも、私が涙にくれた2009年10月のN響公演!アンドレ・プレヴィンとフェリシティ・ロットによるカプリッチョは本当に素晴らしかったのです。あのときは、もう凄すぎて訳がわからなかったです。
私が涙にくれた記憶はこちら。
“https://museum.projectmnh.com/2009/10/19214851.php":https://museum.projectmnh.com/2009/10/19214851.php
NHK 今宵はカプリッチョ総集編のURL
“http://www.nhk.or.jp/nkyouhour/prg/2011-05-15.html":http://www.nhk.or.jp/nkyouhour/prg/2011-05-15.html
今日はよい天気故に、散歩に行こうと画策中。

Opera,Wolfgang Amadeus Mozart

いつものように6時前に起きだして、ごそごそと。午前中は新宿。午後は地元に取って返して、図書館とジム。
もちろん「コジ・ファン・トゥッテ」を聞きながらです。
今日はスイトナー盤を手に入れました。1984年に発売されています。フェルランドがシュライアー、アルフォンソはテオ・アダム。ベルリンシュターツカペレの演奏。DDR時代の録音です。残念ながら解説書がついておらず細かいデータは不明です。序曲を聞いたところですが、割と録音は良好。入念な演奏という印象。シュライアーはいいなあ。
明日はコジについてもう少し突っ込んだ勉強をする予定です。
こちらの写真は木曜日に家の前で撮った花。釣鐘水仙だと思われます。
!https://lh4.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcU-p-jPSCI/AAAAAAAAFGk/RnAYsS7Muf8/s400/_MG_0929.jpg!

NNTT:新国立劇場,Opera

取り急ぎ。さきほどメールが届きました。すでに稽古は始まっているようですが、あたらしい出演者の方には感謝の気持ちとともに、期待したいと思います。ありがとう!

このたびの東日本大震災によって被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
新国立劇場2010/2011シーズンオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」
(ダミアーノ・ミキエレット演出 新制作)公演は、大震災後の原子力災害による
自身の健康への懸念から、現在の日本に長期滞在することが困難であると決断した3名
(P.カリニャーニ、A.サムイル、D.コルチャック)及び体調不良者1名(E.ツァラゴワ)が
降板を申し出たため、指揮者及び出演者を以下の通り変更して上演いたします。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます
◆ 「コジ・ファン・トゥッテ」新出演者 ◆
【指揮】
パオロ・カリニャーニ → ミゲル・A.ゴメス=マルティネス
【フィオルディリージ】
アンナ・サムイル → マリア・ルイジア・ボルシ
【デスピーナ】
エレナ・ツァラゴワ → タリア・オール
【フェルランド】
ディミトリー・コルチャック → グレゴリー・ウォーレン
【変更なし】
ドラベッラ役ダニエラ・ピーニ
グリエルモ役アドリアン・エレート
ドン・アルフォンソ役ローマン・トレーケル

NNTT:新国立劇場,Opera

!https://lh6.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/S56Mt08UxRI/AAAAAAAADIM/4d-p31uoCXo/s400/IMG_3944.JPG!
おー、これは素晴らしい。私は早速申し込みました。
5月29日が初日の新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」の舞台美術についてのイベントです。
“http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001454.html":http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001454.html
今回の「コジ」は周辺イベントが充実しているなあ。
# オペラトーク(5月15日)
# カバー歌手による演奏会形式「コジ・ファン・トゥッテ」演奏会(5月15日)
# 舞台美術イベント(5月28日)
本当は、演奏会形式の「コジ」も行きたかったのですが、別の演奏会のチケットを譲っていただいていたので、やむなく見送り。それが残念。オペラは準備をすればするほど楽しめます。凄くたのしみ。

Opera,Wolfgang Amadeus Mozart

連休のこと

はやいものでGWもあと1日です。とはいえ、7日にはまたお休みとなります。ただし、休みは休みでやることはたくさんありますけれど。
5月2日は徹夜で仕事をして、帰宅は5月3日の早朝7時前ごろ。早朝の電車というのは、恐ろしいものがあって、酔っぱらいが徘徊しているし、なぜかガチャピンの着ぐるみを着ている人がいたりと、なかなかに刺激的でした。それから、私のおくさまの友人が来訪して楽しいひととき。
今日はわたくしの両親の家へと出かけました。久々にワインを飲みました。美味しかった。。。

コジ予習中

!https://lh6.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcFaQRv31WI/AAAAAAAAFFU/XZUUDxfSgTI/s400/WS001091.JPG!
今日は、引き続きコジ・ファン・トゥッテの予習をしています。アルノルト・エストマンが指揮をするドロットニングホルム宮廷歌劇場での録音です。ドロットニングホルムは、スウェーデンの都市です。自然に囲まれたところで、私の記憶では、現在のスウェーデン国宝であるカール16世グスタフは、子供のために、ストックホルム市街の王宮とドロットニングホルムの宮廷の両方を使い始めたのだとか。上の写真はドロットニングホルムの写真です。
指揮者のアルノルト・エウストマンはスウェーデンのマルモ(マルメ?)に生まれた方。エストマンは、古楽オペラの発掘などをしていたようですが、1979年からドロットニングホルム宮廷歌劇場の総支配人と音楽監督に就任したとのこと。古楽的な爽快さは疑いようもありません。こういうサウンドも実に新鮮に感じます。
あとは、デイヴィス指揮にてコヴェントガーデンで録音した音源も入手済みです。こちらも予習しないと!
こちらはおまけ。ストックホルムの王宮で行われる衛兵の交代式の様子です。
!https://lh4.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcFcALa6xxI/AAAAAAAAFFk/RBRHDE0rGmU/s400/IMG_3286.JPG!
!https://lh4.googleusercontent.com/_iAlI3j9lUJw/TcFcUiuY4RI/AAAAAAAAFFo/svxvfmzjuo4/s400/IMG_3273.JPG!

Opera,Photo,Wolfgang Amadeus Mozart

大型連休に突入しました。
私のゴールデンウィークは、カレンダー通りと言えばカレンダー通りですが、少し変わっています。明日2日は会社に行きますが、なぜか夜勤で、徹夜の見込みです。仕事柄、年に一度はやりますので、毎年のことです。今年もレッドブルを持ち込んで、頑張ります。
というわけで、夜型に変えますので今日は夜更かしをして、明日は寝坊の予定。感覚的には金曜日から木曜日までの7日間、別スケジュールで動きますので、少し得した気もします。
さて、連休前半は、故あって埼玉県新座市の平林寺に行ってきました。ここは、松平信綱にゆかりの臨済宗のお寺です。武蔵野台地にあって、いまだに広大な土地を持っていて、かつての武蔵野の雑木林の風情が味わえるところです。
松平信綱といえば、島原の乱を鎮圧した切れ者の老中です。二千石の旗本の家から大名にのし上がった男で、「知恵伊豆」呼ばれたとか。江戸時代にもこうした出世物語があるものですね。
ここはしだれ桜や紅葉が有名ですが、新緑がみずみずしくて、大変癒されました。
驚くべきことに、このお寺には、あの秀吉子飼いの増田長盛の墓所があります。また武田信玄の娘の見性院の墓所らしきものも。WIKIには、別のお寺の名前がありますが。

新座市、清瀬市、東久留米市のあたりは、人口が増えて、どんどん畑や雑木林が減っているそうですが、まだまだ自然が残っています。少し嬉しいです。
今日は、コジ・ファン・トゥッテの音源を3つも入手できました。デイヴィスがコヴェントガーデンで振った盤、エストマンがドトットニングホルムで振った盤、それからモラルトがウィーンで振ったモノラル盤。早速エストマンが振った盤を聴いていますが、これまで聴いていたムーティーと全く違う音作りで、序曲を聴いたときにはコジとはわからなかったぐらいです。

NNTT:新国立劇場,Opera,Richard Wagner,TokyoRing

幼い頃からの夢ないしは目標は、おそらくはこの長大なオペラを聴くことにあったと思います。
19世紀後半以降のクラシック音楽の趨勢を決めた天才作曲家のリヒャルト・ワーグナー。彼の作曲した数あるオペラの中でも、記念碑的な作品である「ニーベルンクの指環」は、4つのオペラを組み合わせた長大なもので、上演に4日間かかるという大作です。作曲には26年の長い期間が費やされ、1867年に、ワーグナー専用のオペラハウスであるバイロイト祝祭劇場で初演されました。
私は、幸いにも、2009年3月から2010年3月にかけて、東京初台の新国立劇場で上演された「ニーベルンクの指環」の実演に触れる機会を持つことが出来ました。そのときの驚きは、当時書いていたウェブログにまとめられていて、今でも時折読み返して、当時の感動と興奮を追体験しています。
ウェブログの過去文書は、そのままでは振り返ることが難しいです。ここでは、ヴァルキューレ、ジークフリート、神々の黄昏の3曲に絞ってまとめ直し、新国立劇場での公演を振りかえってみたいと思います。
つづく

Music

ヤノフスキのリング抜粋版を聴いていましたが、どうも音が今ひとつに感じていました。iPodとBOSEのクワイエットコンフォートの組み合わせです。いままでそんなに悪いとは思わなかったはずなのですが。
それで、帰宅してPCにゼンハイザーのHD600というヘッドフォンをつないで聴いていたんですが、これで聴くとかなり音がイイ。そもそも、このHD600って、まだ若くてバブルだった頃にボーナスで買った代物で、たしか5万円ぐらいしたと思います。低音から高音までまんべんなくクリアな音が出るもので、買った当初はのけぞっていました。今は、HD650という上位機種となっているようですが、ずいぶん値が下がっています。
その後、オーディオに投資する予定もありましたが、今まで実現していません。ハードウェアより、実演の方が良いなあ、と。でも、こっちのほうが贅沢かもしれませんけれど。でも、ずいぶんと素晴らしいスピーカーを見つけて、買う寸前まで言ったりしました。PIEGAというスピーカーでした。影のない女を聴いていたんですが、音が三次元でした。あれは忘れられない。
思うに、私のような借家住まいで、夜中しか自宅に居られないサラリーマンには、音量を上げてステレオを愉しむなんてできない相談です。それよりも、ヘッドフォンにお金をかけて、通勤時間や夜中に一人で音楽を聴くことが喜びになります。