気がつけば蝶々夫人も迫っている

本日、新国からメールが届きました。新国立劇場の「コジ」関連のイベント紹介でした。
コジは5月29日が初日で6月11日までです。
コジの次の公演は「蝶々夫人」で、6月6日から6月18日までです。蝶々夫人も直ぐそこに迫っている。。。
ということで、本日の通勤リゾートでは「蝶々夫人」の第一幕を堪能したんですが、これがすごかった。聴いたのはシノポリ盤でしたが、シノポリってすごいんですねえ。
ゆらゆらとテンポが揺れるんですが、それがものすごく的確で、聴いているだけでグイグイと引っ張られ、心を揺さぶられます。もう興奮しっぱなしでした。フレーニも強烈な存在感ですし、カレーラスの牽引力もすごい。第一幕だけでもうおなかが一杯です。私は第一幕最終部に向けて、ピンカートンと蝶々夫人がやりとりするところが大好きです。あのBimba Bimbaと始まると、ぞくっとくるたち。あそこだけは二回聞き直して、ますます良い気分です。
(あの歌い出しはパヴァロッティが絶妙ですね)
録音は若干荒っぽいですが、中低音が充実していて、迫力があります。残響も中低音にピークがある感じです。こういうサウンドも大好き。
*  ミレッラ・フレーニ
*  ホセ・カレーラス
*  テレサ・ベルガンサ
*  ホアン・ポンス、他
*  フィルハーモニア管弦楽団
*  アンブロジアン・オペラ・コーラス
*  ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
やっぱり、3年前も感動していたようで、以下のようなことを書いております。
“https://museum.projectmnh.com/2008/07/28230018.php":https://museum.projectmnh.com/2008/07/28230018.php

テンポが激しく操作されていて、実に楽しい。ここでこのテンポ? みたいな驚きの連続。でもそれでいてしっくり来るテンポ。僕のデフォルト盤であるカラヤン盤がそんなにテンポを動かさないので、そう思うのかもしれませんが。個人的にはテンポを動かす演奏が好きですので、いたく気に入りました。
シノポリのプッチーニといえば、「マノン・レスコー」を聞いたことがありますが、こんなにテンポ動かしていたかなあ、と思ったり。
ちなみに、ピンカートンを歌うホセ・カレーラスがすばらしすぎる。パヴァロッティのようなあらぶれたところもなく、ドミンゴのような甘さもないけれど、なんだか直情的で真摯に歌う感じですね。不品行なピンカートンには少し似合わないかも(そういう意味ではパヴァロッティはピンカートンにぴったりですが……)。でも好きなんですね、こういう声。ここまで一生懸命歌われるとこちらも心が動きます。ピンカートンのカレーラスは当たりです。

新国立劇場の蝶々夫人特設ページはこちら。
“http://www.atre.jp/11butterfly/":http://www.atre.jp/11butterfly/
新国立劇場の「コジ」関連のリンクはこちら。
“カバー歌手による演奏会形式の「コジ・ファン・トゥッテ」":http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000470_opera.html
“演出のダミアーノ・ミキエレットが出演するオペラトーク":http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001363.html