Miscellaneous

コメントできない障害が発生していました。私の設定ミスと、サーバー仕様の問題。申し訳ありません。
もし、コメントしてくださろうとした方がいらっしゃったとしたら、大変申し訳なく存じます。今朝ログ見ていたら、commets.cgiへのアクセスがあるのに、コメントが入ってないことに気づいたんです。
最近コメントいただけなくて、ひそかに泣き濡れてたんですが、もしコメントして下さろうとしていた方がいらっしゃったら、本当に申し訳なかったです。
ごめんなさい。
これ、何回も失敗しているんです。Movable Typeのアップデートごとに設定が変わって、いつも失敗。
SE失格かしら。
今後はちゃんとシステムテストします。
でも、自前で運用するMovable Typeは楽しいです。バグもたくさんあるんですが、手作り感を楽しめますので。
今後ともどうかおいでください。お待ちしています。
今後は、何か問題あれば、メールやTwitterではなく、匿名でご連絡いただけるような仕組みを考えます。
もちろん、 “Twitter":http://twitter.com/Shushi や、左最上段のプロフィール欄下のメールアドレスからご指摘くださってもかまいません。

Opera,Richard Wagner


コメントできない障害が発生していました。もし、コメントしてくださろうとした方がいらっしゃったとしたら、大変申し訳なく存じます。これ、何回も失敗しているんです。Movable Typeのアップデートごとに設定が変わって、いつも失敗。SE失格かしら。今後はちゃんとシステムテストします。。




もう、こんなに幸せな日は人生にそうあるもんじゃない。そんな一日でした。3月21日は、僕にとって一生忘れられない一日になったはず。
これから、数日かけて書いていきます。ああ、「ドレスデン奇想変奏」のタイトルロゴも作ったんだが、まずは、神々の黄昏かかないと。
新国立劇場「神々の黄昏(神々のたそがれ)」のご報告、今日は音楽面から。
いやあ、もう、イレーネ・テオリン様の前にただただひれ伏すのみ。

偉大なワーグナーソプラノ、テオリン様に初めてお目にかかったのは2008年秋の新国立劇場のトゥーランドット。
“https://museum.projectmnh.com/2008/10/17032725.php":https://museum.projectmnh.com/2008/10/17032725.php
このとき、ああ、声のすごく大きな人だなあ、としか思わなかったみたい。でも、それが尊敬に変わったのは2009年のバイロイトのこと。どうも以下の過去記事を読むと、2009年7月27日からテオリン様の虜になり始めたみたい。
“https://museum.projectmnh.com/2009/07/27211601.php":https://museum.projectmnh.com/2009/07/27211601.php
“https://museum.projectmnh.com/2009/08/02120759.php":https://museum.projectmnh.com/2009/08/02120759.php
“https://museum.projectmnh.com/2009/08/22191752.php":https://museum.projectmnh.com/2009/08/22191752.php
“https://museum.projectmnh.com/2009/08/23213515.php":https://museum.projectmnh.com/2009/08/23213515.php
先月の新国「ジークフリート」もすごかったんだが、やっぱりクリスティアン・フランツ氏の甘い声に魅せられたのが大きかった。出ずっぱりのフランツ氏に比べて、テオリン様の登場は、最終幕でしたから。
今回はもう完全にテオリン様の独壇場でしたよ。たしかに、フランツ氏の声もきれいだった。でもテオリン様の前にあってはなんだか声量が足らなく思えてくる。ハーゲンを歌ったダニエル・スメギ氏だってすごかったんですよ。あの美しく豊かでエッジのあるバリトンの声は、日本人には決して出せない本場の声なんですから。でも、テオリン様が全部持って行ってしまった。そんな舞台に思えてしまいました。
いやあ、あのテオリン様の凄絶なブリュンヒルデの怒りの表情は、鬼気迫るものがあって、歌手を超えてすでに最高の舞台女優となっている。ジークフリートの裏切りに怒るブリュンヒルデ。ハーゲンによって殺されたジークフリートをストレッチごと釜の中に入れて、荼毘に付す瞬間のあの表情。去年のバイロイトの映像も鮮烈でしたが、私は双眼鏡でもう食い入るように見ていました。
もちろん歌唱力も抜群。一回だけハイトーンで少々乱れたのは、前回の「ジークフリート」でもあった事故でしたし、ピッチも微妙にずれているのを一回ぐらいは感じました。それから、長丁場なのでセーブしているところもわかりました。でもですね、そんなこと本当に取るに足らないこと。ここぞというところの爆発的なパワーには、もう思い出しただけで鳥肌が立つような感動なんです。思い出すだけでちょっとうるうるきちまうぐらい。
私はですね、最後のブリュンヒルデの自己犠牲前のところで泣きましたですよ。メガネがぬれちゃって、双眼鏡が見えなくなってしまって困ったぐらい。で、双眼鏡の中でテオリン様と目があってしまってどきどきしてしまった。あはは。舞台から客席って意外と見えるらしいんで、僕の顔はわからずとも双眼鏡は見えてたんじゃないかな。
このパフォーマンスを、テオリン様が東京までいらして歌ってくださるなんて、あまりに恵まれすぎている。本当に本当に感謝しないと。
というわけで、テオリン様にはお恥ずかしながら「ブラーヴァ」を連呼しました。オペラ67回目にして、初めて声だしてみた感じ。ちょっと恥ずかしかったけれど、いいや。
ちなみに、男性には「ブラヴォー」、女性には「ブラーヴァ」、複数人には「ブラービ」です。
"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC
いつも思うんですが、「ブラヴォー」とブーイングの「ブー」って、区別つきにくくないですか? なので私は「ラーヴァ」と連呼しました。
もう一つ。ヴァルトラウテを歌ったカッティア・リッティングさん。この方もすごいですよ。正確無比なピッチコントロールで愁いを帯びた歌唱でした。ヴァルハラでのヴォータンの変わりように困り果ててしまった表情の出し方なんて、見ていて本当にすごかった。
音楽的な面で言うとさらにinterestingな出来事が。第三幕の冒頭、ダン・エッティンガーが登壇したら、誰かがブーイングしたんですよ。これ、2003年4月の新国「ボエーム」で井上道義がブーイング浴びせられたのを聴いて以来。あのとき、井上道義は、くるりと振り返って、ブーイングの方向に投げキッスしてみせたんですよ。
それで、全曲完了して、おきまりのヒロインが指揮者を迎えるの図の場面。テオリン様が下手からエッティンガーを迎えたんですが、とたんに激しいブーイングが! すかさず、今度はブラヴォーの連呼。ブーイングとブラヴォーが激しく張り合ったんですね。これ、私は初体験でした。プッチーニやらのオペラの初演時に、ブーイングとブラヴォーで殴り合いのけんかになった、なんて話も聞いたことがありますが、そんな雰囲気。エッティンガーは仁王立ちになって、ギッと客席をにらみつけていました。
あとで、関係者に話を聞いたんですが、ああいうブーイングとブラヴォーの混ざったカーテンコールって、悪いものじゃないんですって。それだけ、みんな真剣に聴いていた、ということなんだから、とのこと。
というわけで、今回は音楽面について。明日は演出面について。それから、解釈の話も書きたいし、バックステージツアーのことも書きたいし。もう、書きたいことがたくさんで困っています。


Opera,Richard Wagner

行って参りました。新国立劇場「神々のたそがれ(神々の黄昏)」。
14時スタートで、終わったのが20時15分頃。そのあとバックステージツアーで、新国を出たのが22時頃。都合8時間半以上は新国にいました。
詳細は明日。書きたいことが山ほどあります。
あ、カーテンコールが凄かったです。エッティンガーには、ブーイングとブラボーの両方が盛大にかかった。あと、わたくし、初めて、「ブラヴォー」と「ブラーヴァ」と叫んでみました。テオリン様には絶対声かけたかったので。
あと、残念なニュースは、N響アワーでは、ロットのカプリッチョは一瞬取り上げられただけでした。残念至極。
ではまた明日。

Opera,Richard Wagner

いよいよ今日は「神々の黄昏」です。14時から20時過ぎまで6時間、初台にこもって堪能してきます。イレーネ・テオリンが一番楽しみ。もちろんクリスティアン・フランツもですけれど。
写真は昨年のバイロイトでのテオリン様。私の中では、いまのところ最高のワーグナーソプラノ。そしてお美しい!

私はあえて、トウキョウリングの演出についての記事は読まないようにしています。先入観があるといけませんので。また、あの、キース・ウォーナーのキッチュでアグレッシブな演出に触れることができるなんて楽しみ。
で、リングをこうやって聴いてくると、4作品のうちでどれが一番好きか、みたいなことを考えてしまうのですが、どうでしょうかね。
まず、少なくともいえるのは、「ラインの黄金」はちょっと苦手かも。なぜ苦手なのか? それは女声の活躍が少ないから、でしょうかね。少し前から分かっていたことですが、私はどうにもソプラノ大好き人間らしい。「ラインの黄金」の主人公はバリトンのヴォータンです。女声の登場は、フライア、フリッカ、エルダという脇役たちだけです。なので、ちょっと泣けない。[1]
で、先月までは「ジークフリート」も苦手だったんです。だって、第三幕まで女声の登場はほとんどないですもの。かろうじて鳥の声が登場するだけ。でも、これも申し訳ないですが脇役ですし、ワーグナー自体、鳥の声はボーイソプラノにする予定だったと言いますしね。まあ、エルダの登場もドラマティックなものとはいえません。
ところが、やっぱり第三幕最後のブリュンヒルデの登場は予想以上のものでした。オセロゲームで一気に黒が白にひっくり返るみたいな感じです。もちろんDVDではみたことがあったんですけれど、実演に触れると想定外の感動でした。イレーネ・テオリン様の強力なソプラノにしてやられた、ということもあるのでしょうけれど。なので、「ジークフリート」も私の中で昇格。
「ワルキューレ」は、かなり好きなほうです。理由はジークムントとジークリンデの悲恋があまりに切ないので。音楽面で言っても。ジークリンデが一大決心するところとか、ジークムントの切々と語るところとか、大好き。カラヤン盤のジークリンデはヤノヴィッツなんですが、あそこ、白眉だよなあ。
「神々の黄昏」は、ストーリーとしてはきわめて不条理なんですが、合唱の導入があって厚みを増しているのと、ブリュンヒルデの強烈な歌唱があるので、大好き。ハーゲンの不気味なライトモティーフが縦横無尽に入り乱れて、ハーゲンの悪の意志がすべてを狂わせていくのがよく分かる。まあ、ストーリー的にはジークフリートがあまりにふがいない[2]ので、ちょっと興ざめみたいなところはある。
ただ、私、今すごく不安です。イレーネ・テオリンはバイロイトでも歌うベテラン実力派ソプラノですが、やっぱりライヴは怖いですよ。何があるか分からないですので。私はお恥ずかしながら)オペラにどうやら66回は通った勘定になりますし、それ以外のコンサートも数知れず、ですのですが、事故を何回か目の当たりにしています。ライヴに完璧はないとは分かっているので、テオリン様といえども、なんだか不安を感じてしまうのです。でも、きっと、そうした不安は杞憂に終わるのが常なんですけれどね。
今日は14時からおそらくは20時過ぎまで新国にこもります。「ジークフリート」の時は携帯を忘れましたのでTwitterできませんでしたが、今日はちゃんと持って行きます。幕間でTwitterしますので、よければウォッチしてみてください。
“http://twitter.com/Shushi":http://twitter.com/Shushi
fn1. すでに、「泣かないと元とったと思えない」と信じ切っている証左です(笑)。
fn2. ジークフリートって、本当に無邪気な英雄。もう少し頭の切れる人だとよかったんだけど、それじゃあ、ストーリーは成立しませんね。っつうか、「ニーベルングの歌」やら、ワーグナーが下敷きにした伝説の中でジークフリートの位置づけを考えてみないとなあ。

未分類

3月21日(日)のN響アワー、2009年 心に残ったコンサート ソリスト編 ということで、番組紹介の中にフェリシティ・ロットの名前が見られます。
“http://www.nhk.or.jp/nkyouhour/prg/2010-03-21.html":http://www.nhk.or.jp/nkyouhour/prg/2010-03-21.html
ダイジェスト的じゃなく、全曲放送してほしいところですが、果たしてどうなるか? 明日の21時からは教育テレビにかじりつきましょう。

Opera,Richard Strauss

いやあ、昨日もだめなわたくし。
通勤バスで「ばらの騎士」最終部三重唱を、ハイティンク盤 + クライバー@バイエルン + クライバー@ウィーンでなき濡れ。昼休み、急に「月光の音楽」が頭に浮かんだだけでうるうるしちゃって、シルマー&フレミング映像で激しく落涙。うーん、なんでこんなに感動するんだろう。訳がわかりません。
でも、昨日は、久々に仕事が楽しかった。若い人とテレビ会議で議論したんだけど、いろいろ意見したら(まあ放談とも言えますが)、最後に「勉強になりました。ありがとうございました」って言われた。ちょっと嬉しかった。いろいろあるけど、まあこういう良いこともあるんだなあ。
さて、「カプリッチョ」の最終部分で、リフレインされる以下の歌詞がとても気に入っています。もともとは、第三場近辺で伯爵と伯爵夫人が踊りながら歌う場面で出てくる歌詞なんですが、結構重要です。

*Heiter entscheiden – sorglos besitzen. Glück des Augenbliks – Weisheit des Lebens!*

NHKの放送では「明るく決心し、心配なく保つ。幸福の瞬間こそ人生の知恵」と訳されています。もちろん、字幕ですので限られた字数の中で表現するのはきわめて難しいです。私は、ちと以下のように意訳してみました。

なにごとも陽気に明るく、心配事なんて忘れて、生きていこう。ひと時ひと時の幸福を味わうことこそが、生きていく上で大切なんだから

まさに、この映像見ている瞬間の幸福とか、「ばらの騎士」を聴いて泣き濡れている瞬間があるからこそ頑張れるんだろうなあ。これ、辻邦生師の言う「戦闘的オプティミズム」と通じるところがある。自虐や自嘲に甘えちゃいかんのですよ。
リブレットでは、最終幕でこの台詞を歌った伯爵夫人が直後に Ach! Wie einfach! (なんて単純なことかしら!)と少しシニカルに歌うんです。これ、伯爵が女優のクレロンとひと時の恋を楽しんでいるのを皮肉っているんですよね。でも、単純なことほど難しいはず。その後、伯爵夫人は、フラマンとオリヴィエの間で逡巡を続けるわけですので。
しかし、このシルマー&フレミングの映像、すごいなあ。昨日触れた「メタ」構造の件ですが、一番最後でもう一回ひっくり返るんですよ。ここはあえて詳しくは書きません。見てみてください。すごく不思議な気分になります。それから、すごい歓声。最後は手拍子に変わって鳴り止まない。この映像、iPod に入れて本当に良かったです。
youtubeにフレミングのカプリッチョがあったので、載せます。私、今、泣いてます。


DVDからiPodへの画像の入れ方はこちらからの二つのリンクが参考になります。
“http://www.ideaxidea.com/archives/2008/07/handbrakedvd_catalist_freedvdi.html":http://www.ideaxidea.com/archives/2008/07/handbrakedvd_catalist_freedvdi.html
“http://www.tools4movies.com/":http://www.tools4movies.com/
えーっと、フリー版で十分大丈夫です。それから、私の環境だと、なぜか普通に終了できず、いつもタスクマネージャで強制終了させてます。。

Opera,Richard Strauss

映像は単純にオペラ公演を録画したものではありません。いろいろ趣向の凝らされた編集で、実に楽しいのです。録音舞台はおそらくはガルニエ宮ですかね? でもこの大きさはバスティーユかも? 

私はバスティーユオペラには行ったことがあるけれど、ガルニエ宮のほうは、入口近くの売店でオペラグラスを買っただけで、中には入っていない。ああ、2002年にパリに行ったとき、無理してでも「チェネレントラ」を見ておくんだった。ガルニエ宮は「失われた時を求めて」にも登場しますし。あー、パリ行きてー。プルースト読まないと。。。
で、この演出、すごくて、オペラにメタ・オペラがかぶるんですよ。この作品の意味的白眉は、伯爵が、「俺たちのオペラ談義自体をオペラにしちまおうぜ」という最終部にあるんです。それはオリジナルのリブレットにある内容です。
昔、哲学科に入学したとき、新入生合宿みたいなものがあって、6人ぐらいのグループに別れて、それぞれ寸劇をやらないといけない、という決まりになっていました。僕たちのグループについて頂いたのは、ギリシャ哲学を専門にしておられた凄くやり手の教授と、3年生の先輩のお二人でした。それで、どんな寸劇をやるか、アーダコーダとうなっていたんですが、教授がこうおっしゃったんですよ。
「そうだ、この寸劇を考えている場面自体を劇にしちゃおう!」
って。
先輩は「すごい! メタをかけるんですね!」っておっしゃった。メタ、って形而上学というか方法論というか、一個上というか、まあそんな感じ。メタフィジークは形而上学ですので。それで、僕らは、「どんな寸劇をやろうか」とみんなでアイディアを出し合って、最後に助教授が「そうだ、このプロセスを劇にしよう!」という台詞で終わる劇を作り終えたのでした。あんまり受けなかったけど……。
「カプリッチョ」での伯爵のアイディアは、あの教授のアイディアと一緒。これって、ギリシア悲劇的なのかしら。シュトラウスはギリシャ悲劇に造詣が深くて、どうやらそれはギムナジウムの頃からのことだったそうですし、「ナクソス島のアリアドネ」とか、「ダフネ」、「ダナエの愛」なんていうギリシア神話に基づいたオペラを書いていたりしますし。もちろん、この「カプリッチョ」にもギリシア神話のエピソードがちりばめられています。
で、話を戻すと、普通の演出だと、そのまま最終部に突入するんですが、この演出だと、プロンプターのトープ氏(モグラという意味です)がプロンプターボックスから現れるところから、なんだか様子がおかしくなる。あれ、僕たちの観ているオペラって、オペラの中のオペラなの? みたいな。これって「ナクソス島のアリアドネ」とも似ている。
それで、月光の音楽から最終部に至るまでは、伯爵夫人と執事だけが、舞台に登場する。もちろん伯爵夫人はフレミング。でもですね、その舞台を伯爵夫人フレミングがバルコニー席から見ているんですよ。フ伯爵、フラマンもオリヴィエもラ・ローシュも、バルコニー席からオペラグラスで舞台上の伯爵夫人マドレーヌを見ている格好なんです。合成映像なんですよ。


これで、月光の音楽以降が、オペラ内オペラとしてハンドリングされるという仕掛けです。
以下の写真がその場面。舞台上には伯爵夫人を演じるフレミング。そして、右上のバルコニーにいるのも伯爵夫人のフレミング。秀逸だ。

これを初めて見たとき、本当にやられた! と思いました。ロバート・カーセンの演出は素晴らしい。

未分類

ちょっと待ってください!!
バイロイトに出演しないペーター・シュナイダーの今後の予定。すごく気になっていたので、Operabaseで調べたら、以下のような感じですよ。。
“Operabase":http://www.operabase.com/
“http://www.operabase.com/listart.cgi?name=peter+schneider&loose=E&acts=+Schedule+":http://www.operabase.com/listart.cgi?name=peter+schneider&loose=E&acts=+Schedule+
* Sep-Oct 10 Der fliegende Hollander Conductor Paris(Opera)
* Jul 10 Der Rosenkavalier Conductor Zurich(Oper)
* Jun-Jul 10 Der Freischutz Conductor Zurich(Oper)
* Jun 10 Capriccio Conductor Wien(SO)
* Apr 10 Fidelio Conductor Dresden(SSO)
* Apr-Jun 10 Parsifal Conductor Wien(SO)
* Mar-May 10 Le nozze di Figaro Conductor Hamburg(SO)
* Feb-May 10 Der Rosenkavalier Conductor Wien(SO)
7月にチューリヒで「ばらの騎士」振るんですね。6月はウィーンで「カプリッチョ」。やばい。行きたくて仕方ない。
ウィーンの「カプリッチョ」、伯爵夫人はルネ・フレミングですよ!
“http://www.operabase.com/diary.cgi?lang=en&code=wawis&date=20100615":http://www.operabase.com/diary.cgi?lang=en&code=wawis&date=20100615
そして、チューリヒの「ばらの騎士」のマルシャリンもルネ・フレミング!!!
“http://www.operabase.com/diary.cgi?lang=en&code=wszuo&date=20100707":http://www.operabase.com/diary.cgi?lang=en&code=wszuo&date=20100707
ギャー! 卒倒します。

Opera


いろいろ疑問に思いましたので、引き続き調べています。っつうか、「神々のたそがれ」の予習もしないといかんのですが。

文部科学省のウェブサイトの引用

まずは、文部科学省の引用から。

<文化・芸術分野>

文化芸術は、過去から未来へと受け継ぎ、人々に喜びや感動を与えると同時に、経済や国際協調をはじめ我々の全ての営みの基盤として重要であると考えています。
優れた劇場や芸術文化活動への支援や地域の伝統文化の継承、メディア芸術の振興など、「ハード」整備から「ソフト」「ヒューマン」への支援に重点を置くことにより、文化・芸術関係予算について、過去最高の1,020億円を確保いたしました。
ただ、これが、新国に直接関連するかはよくわからないけれど、なんともまあ玉虫色というか、なんというか、複雑な感想です。こんなトーンの報告書を会社で書いたら、袋だたきだなあ。

二回目の事業仕分け

ご存じの通り、二回目の事業仕分けが行われます。参議院議員選挙をにらんだ支持率向上策の一環というのも周知の通り。
“http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d6/pdf/ss2.pdf":http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d6/pdf/ss2.pdf
こちらは独立行政法人がスケープゴートとなります。新国立劇場が属する「日本芸術文化振興会(“==>":http://www.ntj.jac.go.jp/)」は当然独立行政法人です。下記のリンクの右下にあります。
“http://www.bunka.go.jp/bunka_gyousei/sosiki/index.html":http://www.bunka.go.jp/bunka_gyousei/sosiki/index.html
で、二回目のトーンは結構厳しめです。
“http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d6/pdf/s1-1.pdf":http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d6/pdf/s1-1.pdf
引用しますと、

行政からの支出を受け、あるいは権限を付与される等によって独立行政法人及び政府系の公益法人が行う事業については、昨年11 月に実施した事業仕分けにおいて様々な問題が指摘されたところである。これらについては、本来法人が有する専門性、機動性等のメリットを活かしきれずに、非効率・不要な事業の温存等の問題が発生しているおそれが大きい。こうした観点から、今回の事業仕分けでは、このような独立行政法人及び政府系の公益法人が行う事業を取り上げ、予算面にとどまらず、事業の必要性、有効性、効率性、緊要性や、誰が(国、地方公共団体、独立行政法人、公益法人、民間事業者等)事業を実施する主体として適当かといったことについて検証を行う。

というわけで、結構なトーンです。まあ、政治文書ですので、シュプレヒコール的な意味合いもあるでしょう。とはいえ、改めて何らかの動きが出てくるはずです。いったんは平成23年度予算を見据えたものらしいので、まずは注視を続けましょう、というところですかね。

新国立劇場への国費投入実態

前回の記事( “https://museum.projectmnh.com/2009/11/22003546.php":https://museum.projectmnh.com/2009/11/22003546.php )において、以下の記載をしましたが、参照していたリンク先が消えていて、再度確認をとることができません。

新国の総予算は79億円。そのうち国からの予算は48億円。

どういう風なお金の入り方なのか、以下の図が参考になりそうです。
図A

で、あらためて、二一年度の収支予算を確認してみました。
“http://www.nntt.jac.go.jp/about/foundation/pdf/zaimu_yosan.pdf":http://www.nntt.jac.go.jp/about/foundation/pdf/zaimu_yosan.pdf
私も収入部分のうち特別会計をエクセルで検証しました。一般会計は、寄付金などに限られるようですので。
図B → *最新の資料と差し替えます。以下の図は最新ではありません。*

-図Aでみられるように、日本芸術文化振興会と新国立劇場運営財団の間には「業務委託契約」が結ばれている模様でして、黄色に塗った部分が国費投入部分と思われます。ということは、私が、以前48億円という数字を出した根拠は、平成20年度に当たると思われます。平成21年度は9億2000万円ほどマイナスなんですね。-
正しい記事を後ほど書きます。私が基にした資料が霧散してしまいました。最新はこれから記載します(2010/6/6)

まとめ

2002年以来、新国立劇場にはお世話になっていますし、最近の意欲的なパフォーマンスや、質的向上が見られる新国立劇場にはこれからも是非頑張ってほしいです。ただ、国家財政の危機的状況も理解していますので、そのあたりの兼ね合いが難しい。以前も書いたように、欧米のオペラハウスだって、厳しい中で何とかやりくりしています。新国立劇場も、是非にも自力で回せるぐらいに頑張ってほしいです。公演の質の向上もありましょうし、ネット配信や、公演映像の商品化などなど、アイディアはあっても良いのかなと思います。あってはほしくないことですが、新国立劇場運営財団が官僚の天下り先としての存在としか見なされなくなれば、自ずと消滅の危機に瀕すると思いますので。
以下の二つがポイントでしょうか。
* パフォーマンスの質の向上
* チャネル拡大
以上長くなりましたが、以上と言うことで。いろいろ勉強になりました。仕事でなれた作業なので、意外と楽しかったです。
明日こそは、ドレスデン奇想変奏シリーズに取りかかりたいと思います。っつうか、ローマ紀行も終わってないことに気づいた。まだまだ書くべきネタはたくさんあるなあ。

Opera

今朝の記事、少々早起きしていて、少々ミスりました。新国は文化庁隷下ではないのですね。
というわけで、初心に立ち戻って、文部科学省の以下のリンク先をご覧ください。
平成22年度文部科学省予算(案)のポイント
“http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2010/03/09/1288506_":http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2010/03/09/1288506_4_1.pdf
文化・芸術予算全体でみると、
* 平成21年度予算:1015億円
* 平成22年度予算案:1020億円
* 増減率:-0.5%*
とのこと。なんだ。この概算要求だと、今と変わらない。事業仕分けの意味がわからない(個人的には、事業仕分けについては、支持でもなく不支持でもありませんが)。
でも、1020億円がはした金に見えてきますよねえ。国債が数十兆円だというのにくらべれば。これぐらい、いいやんけ、みたいな。事業仕分けでやるべきはもっと別のところではないかなあ。。。
もう少し調べます。