Opera,Richard Wagner

今日は復活祭。
小学生低学年の時分は、リンドグレーンの「やかまし村」シリーズにのめり込んでいました。親からは早く寝なさい、と叱られていたのですが、豆電球をつけて布団の中でこっそり読んでました。昔から本は大好きということのようです。
で、「やかまし村」シリーズに、復活祭の描写があるんです。イースターエッグを探す場面でした。小学校の時分は全く何のことかよく分からなかった。
当時は、伝記もたくさん読んでいて、シュバイツァーとか、ニュートンとか、まあ、よんでるわけで、それに加えて「ロビンソン・クルーソー」なんかも読んだりすると、自ずとキリスト教文化に触れることになります。で、どうも復活祭というのはキリストと関係するらしい、という風に思って、親に「キリストの伝記を買って」とお願いしたら、拒絶されました。まあ、うちは葬式仏教ですので、抹香臭いのがいやだったんでしょうね。
とはいえ、復活祭の定義とは以下のようなものらしい。
# 春分の日を過ぎている
# 春分の日の直後の満月を過ぎている
# その直後の金曜日が聖金曜日で受難の日
# その直後の日曜日が復活祭
というふうに、購入した大変秀逸なブックレットには書いてありました。ウィキにはそこまで厳格には書いていないのですが。で、先日、撮った満月の写真、あれ、偶然撮ったんですが、今日を暗示していたように思えてくる。

というわけで、本日はパルジファルに行って参りましたですよ。写真は明日。
先日の「神々の黄昏」以来、ワーグナー漬けな毎日ですが、もうしばらくそれは続きそう。詳しい話は明日から少しずつ書いていきますけれど、ソリストの方にはみんなブラービと言いたい。つうか、今日の主な出演者の方のお名前を。
* 指揮:ウルフ・シルマー
* パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
* クンドリ:ミヒャエラ・シュスター
* アムフォルタス:フランツ・グルントヘーバー
* グルネマンツ:ペーター・ローズ
* クリングソル:シム・インスン

クンドリ

ブラーヴァはやっぱり、クンドリのミヒャエラ・シュスター。あの圧倒的な第二幕のダイアローグは涙が止まらない。強力無比なワーグナーソプラノ。ジークリンデがレパートリーと書いてあるけれど、どちらかと言えばブリュンヒルデだと思います。

パルジファル

それから、もちろんパルジファルのブルクハルト・フリッツも。クンドリと接吻した直後に「アムフォルタス!」と絶叫するんですが、あそこ以降で、もう涙涙。私、今日は前から四列目だったんですが、シュスターもフリッツも私の涙が見えていたと思う。客席の照明はあまり落とされていませんでしたので。

アムフォルタス

アムフォルタスのグルントヘーバーは、なんだか疲れ死を望んでいるのですから。でも、ここぞというところのパワーはすごいものがあった。苦悩をうまく表現しておられるのですよ。それがですね、蝶ネクタイを外したりつけたりしていることで表している。第一幕の冒頭部ではネクタイを着けていない。なぜなら水浴するから。その後の聖餐の場面では蝶ネクタイを着けている。第三幕では、疲れ切っているのでネクタイを着けていない。うーむ。考えられている。

グルネマンツ

グルネマンツのペーター・ローズ氏は、2007年の私の中ではすでに伝説となっているペーター・シュナイダーの「ばらの騎士」でオックスをやっている。そのときより少し太った感じ。でも、圧倒的な存在感でした。もちろんクルト・モルとまでは行かないですが、完全に掌握している。歌手の中でスコア(総譜)を見ていたのは彼だけ。ほかの方はパート譜を見ておられました。

ウルフ・シルマー

以前も触れたように、シルマーの指揮には結構触れています。
“https://museum.projectmnh.com/2010/04/02221204.php":https://museum.projectmnh.com/2010/04/02221204.php
ですが、指揮をする姿を見るのは初めてでした。なぜなら、すべて、彼はピットに入っていたから。私の席、前から数列目で、ちょうど指揮台の真後ろというなぜかすばらしい席だったんです。シルマーの動き、すごいっすよ。鋭角でエッジの効いたタクトで、Twitterにも書きましたが、あれはもう阿修羅です。きっとマーラーの指揮ってこんな感じだったんじゃないかな、と。あのマーラーの有名なカリカチュアを思い起こしました。
もちろん、演奏自体も優れていました。思ったよりテンポは動かさなかったけれど、ゲネラル・パウゼの緊張感はすごかったし、デユナミークもすばらしかった。何はともあれ、気合いとパワーがすごい。あれ、絶対ジム通っているはず。そうじゃないとあの動きを5時間近く保てないはず。

N響

シルマー氏とN響の組み合わせも今回の楽しみの一つ。いやあ、これが実にいいんですよ。NHKホールの、なんだか散漫な響きとは違って、弦楽器の分厚さとか豊かさが十全に発揮されていました。私の席からは木管や金管は見えなかったんですが、某オケの不揃いなんていう事故はあまりなかったと思います。ロスフィルの映像を見た直後だったんですが、がんばれ追いつけるかも、と思いました。
というわけで、ざっくり感想をば。明日からは私の妄念を考えていきます。

未分類



ことしもあっという間に桜の季節が訪れ、過ぎ去っていく。せっかくなので、夕方、タスクが終わった後に近所の公園に写真を撮りに行ってきました。この街で味わう春は何回目だろうか? 思ったより多くなっちまったなあ。よく考えてみると、この街が私の人生において最も長く住んでいる街になってしまっている。時間は累乗的加速で後方へ走り去る。
さて、本日のわたくし、昨日の交通障害の影響で、少々お疲れ気味でして、毎週土曜日の都心への移動もすっかり眠り呆けてしまい、山手線では「パルジファル」のリブレットを読んでいたら一駅降り損ねてしまうし、地元のジムへと戻るときも、一駅降り損ねてしまうという有り様。明日の「パルジファル」は長丁場ですので、早々に休もうと思いますが、その前に二言ばかり。

ハイティンクの「タンホイザー」

ジム近くのディスクユニオンで、ハイティンクの「タンホイザー」を見つけた。これ、アマゾンでも扱ってなかったので、買ってしまったんだが、序曲を聴いただけで、身震いしてしまった。「ばらの騎士」を聴いたときと同じ感覚です。ハイティンクって、本当に凄い。スピード感が絶妙なんです。全部は聴けていないのですが、これ、「あたり」だと思います。あ、クルト・モル御大も参加しているアルバムだったりもしますので、物欲押さえられませんでした。

芸術劇場のドゥダメル

それから、昨日のNHKの芸術劇場のドゥダメル、今、聴いているんですが、すごいっすね。私は、チャイコの5番を聴いたことがあるだけだったんですが、この方、本名は千秋真一っていう名前なんじゃないですか? シモン・ボリバル・ユースって、ライジングスターなんじゃないですか? みたいな。マンガなんだか現実なんだかよくわからない。
アダムスのシティ・ノアール、委嘱作品で初演とのこと。ノアールって、暗黒映画みたいな意味合いなんですけれど、サクソフォーン奏者の端くれとしては、かなりエキサイティングしてしまいました。アルトが大活躍じゃないですか! っつうか、これ、アルトサクソフォーン協奏曲に聞こえてしまうぐらい。
ジャズフレーバーを感じさせる曲で、サックスやらバスクラが激しい旋律を吹いたり、ドラマーが4ビートたたいていたりする。とおもえば、ベルクのような無調感がただよってくる。ビートが鋭角で冷たい。40~50年代のハリウッド映画からインスピレーションを受けた交響曲的作品です。ロスフィルにふさわしい曲。後半部分は、映画音楽的盛り上がりで、現代音楽といっても、かなりわかりやすくエキサイティングです。
マーラー「巨人」の前座なのでで、こういう場合、よくありがちな難解で短い曲なのか、と想像していたのですが、かなりの聴き応えで、繰り返し聞きたいと強く思う。しつこいですが、アルサク奏者の端くれとして、特に、です。
しかし、こういうクラシックのアルサクの音も良いなあ。どっちかいうと僕はデュコフ派だったんですけれど。
後半のマーラー「巨人」は、ちょっと今日は全部聴けない。でも、当然暗譜ですか。若いって凄い。
っつうか、そうこうしているうちに第一楽章が終わりかけている。すげー、ここまで熱くなるっすか。しかもこの決して早くはない速度でこの盛り上がり方。オケも完全に追随できていてドゥダメルの楽器になっている。うーん、騒がれるだけのことはある。天才っているんですね。さすがです。第二楽章の入りも速度のトリミングが凄いんだが、今日はこのあたりでやめておきます。
明日は復活祭にして「パルジファル」。何が待っているのであろうか。

Opera,Richard Wagner

まずは、嬉しい出来事! ぎゃー、あのあこがれの、テレビでおなじみの音楽学の某先生にお会いしました。レストランで食事をしていたら、たまたま入ってこられたのです。カミさんが、「挨拶しておいでよ!」って、「そそのかす」もんですから、意を決して話しかけてみました。いつもテレビで拝見しています。これからも楽しみにしています、とご挨拶。気さくな先生で、本当にびっくりでした。僕たちの方が先にレストランを出たんですが、出口で振り返って会釈したら、先生も僕たちに会釈してくださったんです。嬉しい。凄く気持ちの良い先生です。今度、街ですれ違ったら挨拶できるかなあ。とても良い思い出ができました。また会えると良いなあ。
でもですね、今朝は強風で電車が遅れまくって大変でした。私なんて、6時15分に家を出たというのに、会社に着いたのは8時55分でした。いつもなら7時40分には到着するというのに。2時間ほど立ちづくめで大変でした。まあ、それでも気合いで乗り切りました。まだまだ若いモンには負けませぬ。
皆様の「神々の黄昏」のブログ記事を拝読していて、ちょっとハイティンク盤の「神々の黄昏」最終部分を浮気して聞いていたら、思い出してうるうるしちまった。うーん、リングの世界は奥深い。ワーグナーの世界も奥深い。それにてしても、「 “さまよえるクラヲタ人":http://wanderer.way-nifty.com/poet/ 」さんのブログは秀逸です。私はここまで覚えていない。すごいです。永久保存版。
さて、パルジファルの予習はなかなか進まない。私の場合、予習に関していえば、まずは音楽を覚えることから始めるんですが、どうもまだ第一幕しか覚えられてない感じです。なので、第三幕から何度も聞いている状態。
以前、書いた記憶もあるのですが、私のオペラの聴き方、をまとめてみると。
# まずは、音源を入手。
# おおまかなあらすじを把握。
# 音楽を覚えるために、ひたすら聴きぬく。
# 余力あれば、複数の指揮者バージョンで聴いてみる。
# 時間があれば、リブレットを読みながら音源を聴く。
# あらすじ理解のため、人物相関図を作る。
# 実演で、音楽と演出とリブレットの融合を楽しむ。
# 実演後は演奏や演出についての感想や妄想をブログに書いて記録する。
こんな感じです。
しかし、「パルジファル」におけるグルネマンツの圧倒的な存在感には感嘆するばかりです。狂言回しという感じではないです。狂言回しというと、「オテロ」のイアーゴとか、「ラインの黄金」のローゲなんかを思い出すのですが、グルネマンツはオペラの存立を支える強靭な土台でしょう。
で、私の聴いているカラヤン盤のグルネマンツはクルト・モル。レヴァイン盤もやっぱりクルト・モル。私は本当にクルト・モル御大が大好きでたまりません。クルト・モル御大の初体験は、もちろんクライバーの「ばらの騎士」オックスです。で、カラヤン盤でも歌っておられて、もう完全にデフォルト化している感じ。あとはクライバーの「トリスタンとイゾルデ」のマルケ王も印象的。あとは、サヴァリッシュ盤DVDの「ヴァルキューレ」のフンディングのすばらしさ。グルネマンツという難しい役柄を咀嚼吸収し個性として発露しているところは本当にすばらしいです。
さて、明日も引き続き予習予定。頑張ります。

European Literature,Opera,Richard Wagner


こちらの写真は、2008年に訪れたヴァチカンのサンピエトロ大聖堂にある天才ベルニーニの手になる聖ロンギヌスの彫像。聖ロンギヌスは十字架にかけられたイエス・キリストの脇腹に槍をさしてとどめを刺した人物。キリストの血を浴びて、白内障が治ってしまい、後に列聖されるという人物。とはいえ、実在したかどうかはわからない。
“http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%8C%E3%82%B9":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%8C%E3%82%B9
もちろん、この彫像の右手で持っているのが聖なる槍。すなわち聖槍。
“http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%A7%8D":http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%A7%8D
ということは、もちろんパルジファル。
パルジファルまであと三日。予習予習。
っつう感じで、この一週間はパルジファル漬けなんですが、東京春祭のこの以下の4つの記事が予習用として秀逸です。
“http://www.tokyo-harusai.com/news/news_443.html":http://www.tokyo-harusai.com/news/news_443.html
“http://www.tokyo-harusai.com/news/news_449.html":http://www.tokyo-harusai.com/news/news_449.html
“http://www.tokyo-harusai.com/news/news_459.html":http://www.tokyo-harusai.com/news/news_459.html
“http://www.tokyo-harusai.com/news/news_520.html":http://www.tokyo-harusai.com/news/news_520.html
リブレット読んだり、カラヤン盤の解説を読んだりしているんですが、実に興味深い。演奏会形式で見るのはもったいない。演出付きで見てみたい、という思いが強いです。
たとえば、「ダ・ヴィンチ・コード」をお読みになれば、聖杯と聖槍がなんのメタファーなのか、というのはおのずとわかりますし、そうすると、リングにおけるノートゥンクのメタファーとの関連性も見て取れる。
第二幕でクンドリがパルジファルを誘惑する場面は、「ジークフリート」のブリュンヒルデ覚醒の場面のミラーリングにも思えてなりません。クンドリは「私の接吻があなたに叡智をもたらしたのでしょうか?」とか「あなたに神性をもたらすでしょう」という。ブリュンヒルデもやっぱりジークフリートに知識を授けているし、ブリュンヒルデの神性は逆にジークフリート誕生に寄与したために失われていますし。
それから前述のリンク先に指摘されていたんですが、この物語には、キリストその人についての叙述がなく、典礼の言葉もないという不思議さ。おそらくは、ワーグナー自身がそれにあたるものとしているんじゃないか、と。
トーマス・マンの「リヒャルト・ヴァーグナーの苦悩と偉大」を読んでいるところなんですが(これもめっぽう面白くて、何で今まで読んでいなかったんだ、という自己批判)、その中で愛情についての考察がいろいろ書かれていて、めちゃくちゃ興味深いんです。で、どうも、この愛と美というものが複雑に織り込まれている、あるいは織り込もうとしているのがヴァーグナーなのである、という直観に支配されています。
それと、ナチズムとの関連とか、ドイツ的なものとの関連とか考え出すと、身震いするぐらい面白い。この世界を20年前に知っていれば人生変わっていたと思います。
ちなみに、この「リヒャルト・ヴァーグナーの苦悩と偉大」の後半に書かれている「リヒャルト・ヴァーグナーの『ニーベルングの指輪』」の結語が、ゲーテの「ファウスト」第二部の最後の一節なのです。
「永遠の女性なるものがわれらを高みに導く」
これ、もうご存知のとおり、マーラーの交響曲第八番の最後ですよね。もう、なんだか、頭の中が興味深い妄念で満ち溢れていて、仕方がありません。
明日からはマンに没入しつつ、パルジファルを聴く予定。マンの前述の本ではクンドリのことが分析されていたりして大変興味深いのです。

Book

さて、昨月の読書実績です。目標9冊に対して8冊ですが、ちと実用本が入っているのが難点であります。雑誌も結構読んだので、まあ目標達成ということで。ただ、もう少し違う趣向の本を読まないと、というところ。

期間 : 2010年03月
読了数 : 8 冊
本・雑誌
福本 和也 / 光文社 (1988-06)
読了日:2010年3月31日
ブラックアウト〈下〉 (新潮文庫)
ジョン・J. ナンス / 新潮社 (2002-04)
読了日:2010年3月23日
ブラックアウト〈上〉 (新潮文庫)
ジョン・J. ナンス / 新潮社 (2002-04)
★★★☆☆ 読了日:2010年3月14日
本・雑誌
ジョン・J. ナンス / 早川書房 (1994-10)
★★★☆☆ 読了日:2010年3月9日
旅客機年鑑 2010-2011 (イカロス・ムック)
イカロス出版 (2010-01-30)
★★★☆☆ 読了日:2010年3月20日
本・雑誌
ジャン・クロード ベルトン / 白水社 (1987-10)
★★★☆☆ 読了日:2010年3月4日
本・雑誌
ギャビン・ライアル / 早川書房 (1976-10)
★☆☆☆☆ 読了日:2010年3月2日
Movable Type 4.x 本格的CMSサイトを構築するためのMTスーパーテクニック クリエイターが身につけておくべき新・100の法則。
加藤 善規 , 平澤 隆 / インプレスジャパン (2008-09-12)
読了日:2010年3月24日

Opera,Richard Wagner

4月4日は、上野でパルジファルを聴きます。というわけで、最近はパルジファルの予習ばかり。カラヤン盤とレヴァイン盤が主です。この曲、まだ理解しきれているか、不安は大きい。なんともかんとも頑張らないと。
というわけで、人物相関図を作りましたが、物語は複雑ですので一枚の図表で表現するのは難しいです。けれども、私のようなパルジファル・ビギナーにとっては、作るという行為が有意義でした。

指揮をするウルフ・シルマー氏の指揮は、結構な頻度で聴いています。実演でいうと、
* バスティーユ:「影のない女」[1]
* 新国:「フィガロの結婚」
* 新国:「エレクトラ」
* 新国:「西部の娘」
映像では、
* パリオペラ座:「カプリッチョ」
 "https://museum.projectmnh.com/2010/03/19045206.php":https://museum.projectmnh.com/2010/03/19045206.php
* ブレゲンツ音楽祭:「ラ・ボエーム」
音源では
*ウィーン国立歌劇場:「カプリッチョ」
“https://museum.projectmnh.com/2009/11/24230223.php":https://museum.projectmnh.com/2009/11/24230223.php
シルマー氏の棒は、結構たくさん聴いていますね。今まとめてみても、ちょっとびっくり。いつも感動しています。
「パルジファル」情報や、氏の写真はこちらに載っていますね。
“http://www.hmv.co.jp/news/article/1002070002/":http://www.hmv.co.jp/news/article/1002070002/
シルマー氏の指揮は、あまり極度にテンポを動かさないのですが、メリハリをつけた意図を強く感じるものだと思います。N響と分厚い弦がどのように料理されるのか。本当に楽しみです。
fn1. ただ、何度も書いておりますが、バスティーユオペラでの「影のない女」は、仕事と飛行機疲れと時差ボケで意識を失っていたのですが……。勿体ないことです。

Photo

今日は満月です。ということで、400mmレンズに2倍テレコンをつけて、撮ってみました。

いつもより大きいサイズでアップロードしたので、画像をクリックすると拡大されます。
ちなみに、満月の夜は泥棒が多い、というのは都市伝説、すなわちガセネタらしい。って、本当のところは?? 子供が生まれる確率が高いというのは本当??

Opera,Richard Strauss,Vocal

はじめに

フェリシティ・ロットは、いわずとしれたイギリスを代表するソプラノ歌手です。1947年生まれと wik iにはありますので、今年で63歳。私は昨年の10月に実演に触れています。曲はもちろんカプリッチョの最終場。録画失敗したのが悔やまれます。
“https://museum.projectmnh.com/2009/10/19214851.php":https://museum.projectmnh.com/2009/10/19214851.php
あのときも泣けて泣けて、涙が出てしようがないぐらい感動したんですが、(思い出しただけれうるんじゃいます)、ロットのカプリッチョが聴けるCDがないかと物色していました。プレートルが振った全曲盤があるのですが、高くて躊躇していたんですが、まずはネーメ・ヤルヴィが伴奏を振っている「四つの最後の歌」などとカップリングされたCDを購入しました。
そして、あまりのすばらしさに感動しております。
# Biem Schlafengehen
# September
# Fruhling
# Im Abendrot
# Wiegenlied
# Ruhe, Meine Seele!
# Freundliche Vision
# Waldseligkeit
# Morgen
# Das Rosenband
# Zueignung
# Des Ditchers Abendgang
# Intermezzo (月光の音楽)
# Closing Scene (カプリッチョ最終幕)#
ちょっと面白いんですが、一般的な「四つの最後の歌」と順番が違うんです。
ふつうは
# Fruhling
# September
# Biem Schlafengehen
# Im Abendro
なんです。なので、ちょっと新鮮な感じです。もっとも、順番はシュトラウスの死後に決められたものですので必然性は低いんですけれどね。

音響の素晴らしさ

このCD、やけに音がすばらしいのです。トラック12のDes Ditchers Abendgang以外は、すべてCaird Hallというところで録音されています。
“Caird Hall":http://www.cairdhall.co.uk/
このホール、かなりすばらしいリヴァーヴなんです。ルカ教会残響の深さは似ているのですが、ちょっと残響の音程は高めです。この絶妙な残響感が、ロットの高貴で品性のある声を十二分に引き立てています。
実は、最初聴いたとき、あまりに美しすぎて、ちょっと引いたんですよ。何というか、不自然さのようなものを感じたんです。
というのはこんな経験をしたからです。
昨年、某日本人有名歌手のCDを聴く機会がありました。そのCD、あまりにリヴァーヴがかかりすぎていて、どこで録音したのかと見てみると、ただの音楽スタジオでした。リヴァーヴをエフェクターでかけ過ぎていたんですね。私は大変失望したんですが、ロットのこのCDにも一瞬同じ危惧を抱いたのだと思うのです。しかし、聞き込むうちにそれは危惧から感嘆に変わりました。日本人歌手の場合、すでに絶頂期は過ぎていますので、完全になんらかの悪い要素を消すためにリヴァーヴをかけていたとしか思えなかったんです。しかしながら、このロットのCDはそうとは思えません。純粋に美しい。天から降ってくる歌声といっても過言ではないです。

Das

Rosenband
また別の機会にも書こうと思ったのですが、Das Rosenbandを聴いていたら、急に涙が止まらなくなりました。この曲、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターや、バーバラ・ボニーも録音しているのですがいずれもピアノ伴奏です。シュヴァルツコップ盤はセルが振ったオケ伴奏盤ですが、シュヴァルツコップは少し苦手意識があるので、あまり響いてこなかった。でも、ロットのDas Rosenbandは違いました。大きく分けて二つの旋律からなるんですけれど、シュトラウスらしい絶妙な転調の進行に心が締め付けられて、急になんだか母胎に回帰したかのような安堵感を覚えたのです。この曲、今度もう少し突っ込んで研究しようと思います。

「四つの最後の歌」の思い出

私が初めて「四つの最後の歌」を聞いた瞬間。それは映画「めぐりあう時間たち」でした。
“http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33172/index.html":http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33172/index.html
メリル・ストリープが、パーティーの準備をしているときにBGMで流れていたのがそれでした。この映画、実に多層的複雑さをもった秀逸な映画で、かなり重い内容なんですけれど、あの時の「四つの最後の歌」は雷撃でした。あらすじはあまり書きませんが、その後の不幸な結末を暗示しているように聞こえたんですよね。この曲を大音響で流しながら料理している姿の切迫感を忘れることができません。
というわけで、今日もシュトラウスでした。ああ、シュトラウスの歌曲全曲盤とかないかしら。あったら買いたいなあ。。

EWI

まずは、昨夜の月から。

国立天文台によると、3月30日が満月とのこと。この写真は3月29日夜に撮ってますので、まあまあ満月かな。
“http://www.nao.ac.jp/hoshizora/index.html":http://www.nao.ac.jp/hoshizora/index.html
題名のEWIとは、すなわちElectric Wind Instrumentsのこと。少し古い言い方で言うとウィンドシンセです。
“http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/AKAI_EWI%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA":http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/AKAI_EWI%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
私の知っている限り、EWIをちゃんと録音しているサクソフォニストは以下の方々では?
* マイケル・ブレッカー(言わずもがな)
* ボブ・ミュンツァー(YellowjacketsでEWIを吹いている)
* 伊東たけし(言わずもがな。T-SQUARE)
* 本田雅人(T-SQUARE所属歴あり)
* 宮崎隆睦(T-SQUARE所属歴あり)
* ジェフ・カシワ?(Rippingtonsで少々吹いている)
* ブランダン・フィールズ(Rippingtonsで少し使っている+自作名義アルバムで少々録音している記憶あり)
高校時代はT-SQUAREばかり聴いておりましたので、おのずと伊東たけしにあこがれちゃいまして、まあアルトサックスを吹き始めてしまったというところなのですが、当然EWIも欲しかったんですね。
当時、「ジャズライフ」のイシバシ楽器の宣伝で「あのマイケル・ブレッカーや伊東たけしが愛用する EWI」という宣伝文句に反応して、「マイケル・ブレッカーって誰かしら?」みたいな感じで、CDレンタル屋から借りてきたマイケルのアルバムがNow you see itでした。ありゃ、T-SQUARE聴いてた者にとっては完全に異次元で、すげーみたいな。エッシャーのだまし絵もアルバムの内容にばっちり似合っている。このアルバム、ジョン・ヘリントンとか、ジム・ベアードとか、その筋の人達に人気の方が参加しているかなり良いアルバムです。

Now You See It...Now You Don't
Now You See It…Now You Don’t

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で、その当時ブレッカー・ブラザーズバンドが再結成されて(と書くと歳がばれますが)、Song for BarryのEWIプレーの虜になり、Steps Aheadの1986年の東京ライブの映像を見て、マイケルに発狂した次第。

Return of the Brecker Brothers
Return of the Brecker Brothers

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The Brecker Brothers
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というわけで、マイケル・ブレッカーに出会ったきっかけはこのEWIという楽器なのでした。
マイケルのアルバムの中で、EWIが効果的に使われているのは以下の2枚。
1つめがDon’t this try at homeというアルバム。1曲目のItsbynne Reelなんて、EWIの使われ方の極地です。以前にも以下のような記事を書いています。
“https://museum.projectmnh.com/2010/02/06054745.php":https://museum.projectmnh.com/2010/02/06054745.php

Don't Try This at Home
Don’t Try This at Home

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それから、忘れちゃならんのが、極度に電子化が進んだSteps Aheadの東京ライブの模様。この時代のマイケルがもっともフュージョン度が高かったと思います。Beirutとか最高。インプロヴァイズのところ、後半でマイナー系一発モードからオーソドックスなコード進行に変わるあたりが実に気持ちいい。あそこの解放感といったら!!! 実はマイク・マイニエリの裏でマイケル・ブレッカーがEWIでバッキングしてるんですよ。あれ、格好良い! それからSumoという曲も、EWIの可能性を大きく表現できている曲じゃないかな。

Live in Tokyo 1986
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でも、当時のEWIの最新機種はEWI3000で10万円ぐらいしました。私にしてみれば、EWIより先にアルトサックスを買わなければならなかったので、まずは浪人時代はアルトサックスの購入で我慢しました。代わりに買っていたのは今ではぜんぜん売っていないデジタルホーンですね。
“http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%B3":http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%B3
この楽器は残念ながらおもちゃの域を出ないものでしたが、ずいぶんと練習させてもらいました。これでアート・ペッパーのAnthoropologyをコピーしたなあ。最後は壊れちゃいましたけれど。
それで、大学1年のころ、御茶ノ水をふらついていたら、たまたまイシバシ楽器にコントローラのEWI2000と音源モジュールEWV2000の中古が4万円ぐらいで売っていました。即買いしましたですよ。夢のEWI!!
で、ライヴで使った機会はほとんどなかったです。2,3回ぐらいかな。Spongeとかやった。淡い思い出。あとは、家でブレッカーのソロをコピーしたり、チック・コリアのスペインやらゴット・ア・マッチをコピーしたときぐらい。
大好きなんですよねえ、EWI。でももう20年以上前の楽器なので、タッチセンサーもいかれてきたし、なんせ大掛かりなので億劫になってしまっていたんです。
で、ちょっと最近、せっかく10年も続けたアルトサックスをあきらめるのがもったいないと思ったのです。ワーグナーのライトモティーフ採譜したりするのにも使えるかなあと。ヤフオクで落としてみました。ちょっと傷がありましたが、結構いい感じです。
写真はこんな感じ。上がEWI1000、下がEWI4000sです。EWI4000sの場合だと、音源モジュールもコントローラに内蔵されているので、これ一本で吹けてしまう。しかもリヴァーヴとかディレイまで入っているという優れもの。凄すぎ。時代って。


昔のEWIは、以下のような音源モジュールをつないでいたんです。アナログ音源だったのでちまたでは大人気だったとか。

早速、懐かしいSQUAREサウンドをコピーしてみる。ああ、昔はテーマはほとんど吹けたし、覚えていたんだけれど、結構忘れている。インプロヴァイズもあんまりできないかんじ。あとは、シュトラウスの「月光の音楽」とか吹いてみたかったんですよねえ。
まあ気長に練習して、楽しもう、というところです。
だれかバンドに誘ってください(うそ。ちょっと忙しくて無理です。。)。でもセッションぐらい行ってみたいなあ、なんていう欲求。地元にそういうところないかしら。。。

Opera,Photo

今日はちょっと写真を載せましょう。
まずは、舞台からのイメージ。これ、バックステージツアーじゃないと見られないです。ラッキー過ぎる。

舞台から見たマエストロの座席。

客席左方向。うーん、やっぱり建築デザイン的にも美しい。

ホワイトボックス。舞台の奥にパースが表現された白い箱が見えますよね。あれです。

これは趣味。初台駅につながるところ。

同じ場所から小劇場方面を。張られた水の反射が美しい。ラヴリーすぎる。