
右側においてある「辻邦生著作目録」ですが、リンク切れになっていましたので修正しました。原因はMuseum::Shushi Archives Divisionないの著作目録のページのURLが誤って設定されていたためでした。申し訳ありませんでした。
(気がついて良かったです)
辻邦生著作目録がリンク切れでした
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズチェスト(2006年)
- パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション
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- アーチスト: ジョニー・デップ
- 発売元: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- レーベル: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- スタジオ: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 価格: ¥ 3,120 (22% OFF)
- 発売日: 2006/12/06
- 売上ランキング: 93
- おすすめ度

結局GWに観た映画は四本でした。五本見るのを目標にしていたのですが、きっと目標を立てなければ見なかったでしょうから、四本も見られて良かったな、と思います。
それで、くだんの「デッドマンズチェスト」ですが、全作同様ストーリーのおもしろさはもちろん、奇々怪々な特殊撮影の技巧に唖然とさせられたりという具合で、2時間半あっという間に見切ってしまいました。 この映画を見ていると、本当に死ぬことが許されないのろいというものがあるのだ、と思ってしまうので不思議なものです。
ですが、最後の場面は、あれですか……、と言う感じ。よく言えば次作への期待を持つことが出来るのですが、悪く言えば、あそこで切ってくれるなよ! と言いたい感じ。というか、次作への期待を抱かせたという点においては作り手側の術中にはまったというわけになりますね。ネット上では辛口な意見もあるようですけれど、合格点には達していると思いますよ。
それにしてもジョニー・デップは演技が巧いよなあ。主役級二人は完全に食われてしまっています。特に島の原住民の神になりおおせているあたりの演技、すさまじいです。
シェーンベルクの「モーゼとアロン」をめぐる果てしない悩みとチェリビダッケ氏のじわじわとした「こうもり序曲」
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シェーンベルク:モーゼとアロン 全曲 ブーレーズ(ピエール)、ライヒ(ギュンター) 他 (2001/07/18) ソニーミュージックエンタテインメント |
バレンボイム率いるベルリン国立歌劇場が今秋来日しますが、演目はドン・ジョヴァンニ、トリスタンとイゾルデ、そしてモーゼとアロンです。どの公演も値段がお高めで行くのを諦めていたのですが、このところ少し引っかかりを感じていました。ドン・ジョヴァンニやトリスタンとイゾルデはメジャー級なのでこれから見られる可能性は高いでしょう。
でもモーゼとアロンは、この機会を逃すと一生見られないのではないか、と思えてならないのです。どうやらかなりアバンギャルドな演出のようでとても興味をそそられます。これを見れば、シェーンベルグについての理解が深まるきっかけにもなるでしょうし、旧約聖書の有名な物語を理解する助けにもなると思うのです。今週中をめどにもうしばらく考えてみることにします。
さて、今日はチェリビダッケさんが振られた「こうもり序曲」を考えてみたいと思います。
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レクイエム ボックス チェリビダッケ(セルジュ)、ボニー(バーバラ) 他 (2004/10/20) 東芝EMI |

三回聴きました。
冒頭は中速ですが、オーボエのソロに入るとやはり他の演奏と比べて遅いかな、と言う気持はあります。しかし、遅いテンポをしっかりとコントロールしているのが分かるのです。そうですね、たとえるならば、飛行機を着陸させようと速度を落としながら下降をしていくのですが、失速寸前まで落としながらも絶対に失速しないぎりぎりの速度で、飛行機を滑走路まで導いている、そんなイメージです。
確かに異論も在るでしょうけれど、本当にチェリビダッケさんらしいこうもり序曲だと思います。この速度で演奏すると、曲の細部が拡大されて見えてくるんですよね。ウィナーワルツのもたり方もゆっくりとした速度なので、とてもよく見えてきます。これで踊るとなると少し大変そうですが。
それから、アッチェレランドしてくるところは鮮やかですね。ゆっくりとしたテンポだからこそ速度の変化を自在に操ることが出来るのではないでしょうか?
テンポは早いほうが良いのか、遅い方が良いのか、と言う議論はあまり生産的ではないと思いますが、少なくともこの演奏はチェリビダッケさんらしい個性的な仕上がりとなっていて、十分楽しむことが出来ます。
このCDには、「モルダウ」や「フィンガルの洞窟」なども収められていますが、こちらもやはり遅いテンポで、カラヤンやクーベリックの演奏に親しんでいる向きには違和感を感じることもあるかもしれません。でもこれも一つの解釈の解答なのだと思います。
それにしても、ミュンヘンフィルって巧いのですね。前にも書きましたが、この速度についてくるのはとても厳しいはず。多少の乱れはあるにしてもおおむねきちんとチェリビダッケさんの棒についてきていると思います。
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シュトラウス「アルプス交響曲」
今朝は少し寝坊気味でした。疲れていたのでいい休息になったと思います。おかげさまで喉の痛みも治まりました。最近はなぜかほとんど風邪を引かなくなりました。
カフェに行こうと思ったのですが、今日は雨なのでお休みすることにしました。その代わり家でインスタントコーヒーを飲みながら音楽を聴いたりしています。
- Richard Strauss: An Alpine Symphony
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- 発売元: Naxos
- レーベル: Naxos
- スタジオ: Naxos
- メーカー: Naxos
- 価格: ¥ 1,360
- 発売日: 2006/06/20
iTuneのラジオにつなげてみたら、シュトラウスのアルプス交響曲が流れていたので、聴くことにしました。Antoni Witという方の指揮ですので、このナクソス盤をかけているようです。オーケストラは、ワイマール・シュターツカペレ。ワイマールの歌劇場といえば、若いシュトラウスが音楽監督をしていたところですね。第一作目のオペラ「グントラム」はワイマールでの初演でした。あまりうまくいかなかったようですが。といいながらも、歌手だった奥さんのパウリーネを捕まえたのもここだったようですが。しかしその奥さん結構厳しい人だったらしいですね。「インテルメツォ」では奥さんのパウリーネをモデルにした女性が登場するのですが、気位が高く、勝ち気な性格な女性として描かれていました。初演に立ち会った奥さんはすこしムっとしていたらしいですが。
アルプス交響曲は1915年に作曲されています。この時点で、すでに「ナクソス島のアリアドネ」第一版まで作曲済みです。「サロメ」、「エレクトラ」、「ばらの騎士」を作り終えたシュトラウスの手になる最後の交響曲です。
描写がすばらしい曲です。羊の付けるカウベルの音、頂上での荘厳な迫力、遠くから聞こえる雷鳴、嵐の強烈な音と、嵐が収まった後の美しい夕日。時々現れるシュトラウスらしい旋律を聴くとうれしくなりますね。でも最後はマイナーの和音で終わってしまいます。あれだけ盛り上がったというのに少し寂しいですね。GWが終わってしまう今日にふさわしい感じもします。
演奏のほうはメリハリがあって、ゆったりと音を鳴らしたり、切迫した感じを巧く表現したりしていい感じだと思います。
僕の場合CDを聴こうとすると、ついつい同じ曲を聴いてしまいがちです。最近ではiPodに入っている曲しか聴いていない気がします。音楽を聴ける時間は通勤時間のみですので仕方がないのですが。しかもiPodは第三世代ですので、15GBしかありませんので、あまり多く入らないのです。曲を入れ替えるのもついついおっくうになってしまいがち。
その点、インターネットラジオだと普段聴かない音楽を聴くことができるのでいいですね。次の休みにもリラックスしてインターネットラジオを聴いてみようと思いました。
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クーベリック/マーラー交響曲第8番
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マーラー:交響曲第8番 クーベリック(ラファエル)、アーロヨ(マーティナ) 他 (2005/09/21) ユニバーサルクラシック |
昨日の午後はちょっと出かけたのですが、出先で軽い風邪の症状を自覚しました。身体がだるく、いやな眠気がとれない、のどがチリチリと痛む。せっかくのGWに風邪をひいてはかなわない、と思いまして今日はゆっくりと過すことにしました。
クーベリックが振るマーラーの交響曲第8番を聴いております。「葉っぱに埃がついたので水をかけて払ってやったでちブログ」で紹介されていたので、触発されました。ありがとうございます。
この盤の白眉は、やはりディースカウさんですね。第二部の歌が入ってくるところ、法悦の教父の独唱が良いですね。ディースカウさんの歌は、それとわかるぐらい個性的な歌い回しですね。ベーム盤カプリッチョの伯爵役もそうでしたし、クライバー盤トリスタンとイゾルデのクルヴェナールもそうでした。本当に偉大な音楽家です。
クーベリックの指揮はショルティ盤より早いです。一枚組であることからもその速さをうかがい知ることが出来ます。でもあまり違和感を感じることはありません。とても良い演奏だと思います。
このオペラ的交響曲はとても思い出深いものです。初めて聴いたのは中学生の頃で、ショルティ盤が生まれて初めて買ったCDだったのです。ショルティ盤をすり切れるぐらい(CDなのですり切れませんが……)聴きました。
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マーラー:交響曲第8番 ショルティ(サー・ゲオルグ)、ウィーン国立歌劇場合唱団 他 (1999/06/02) ユニバーサルクラシック |
何度も書きましたが、僕はショルティ盤でルネ・コロさんのすばらしさを知りました。ルネ・コロさんが歌うマリア崇拝の博士の独唱がとても魅力的です。それからショルティ盤はオルガンの音が良いのですよ。ちょっとリズムが狂っているような感じも受けるのですが、アフレコです。リンツのザンクトフリーリアン教会のオルガンをミキシングしたのです。このオルガンはブルックナーが弾いたオルガンなのだそうです。
8番については今までも何度か取り上げています。
http://shushi.s39.xrea.com/mt/2006/07/31-213953.php
http://shushi.s39.xrea.com/mt/2006/07/22-225750.php
http://shushi.s39.xrea.com/mt/2005/02/14-231402.php
僕にとっては、この曲の最高の瞬間は、マリア崇拝の博士の独唱と、神秘の合唱への導入、神秘の合唱だったりします。第一部も好きです。でも歳をとるに連れて、法悦の教父、瞑想の教父の独唱も好きになってきました。それから、少年合唱も好きですね。交響曲第3番の少年合唱も印象的ですが、8番の少年合唱もそれに劣らず魅力的です。
カプリッチョから逃れられぬ
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Richard Strauss: Capriccio / Sawallisch, Philharmonia Orchestra Richard Strauss、 他 (2000/08/15) Angel |
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Capriccio Richard Strauss、 他 (2005/09/13) Deutsche Grammophon |
今日も良い天気。早起きをして近所のカフェに行って、本を読んだり文章を書いたりしました。昨日も行きましたので二日連続です。最近よく行っているカフェなのですが、「新豆主義」を謳っておられて、収穫後一年以内の豆を使用したり、山地、農園、品種がわかる品質の高い豆を使用したり、焙煎をお店でやられていたり(焙煎前の豆は傷まない(=生きているから)が、焙煎すると劣化していくのだそうです)、とこだわりのお店です。僕は、珈琲を飲み過ぎて体調を崩すことが多いのですが、この店ではついつい珈琲を飲んでしまいますね。ご夫婦でお店を切り盛りされているのですが、注文を受けてから豆をひいてドリップしているので、とても忙しそうです。応援したいな、と思いますので、休日にはちょくちょく出かけようかな、と思っています。
そのカフェでカプリッチョを聴きました。昨日はベーム盤、今日はサヴァリッシュ盤と言う具合。第9場で、月光の音楽のモティーフが現れるのですが、そのとき歌われるのはオペラ賛歌とでもいうべき内容。月光の音楽の裏テーマは、詩と音楽の融合としての総合芸術であるオペラを讃えるモティーフなのですね。
サヴァリッシュ盤はモノラル録音なのですが、古めかしさを感じさせない演奏ですね。録音されたのが1957年から1958年にかけてですので、サヴァリッシュさんは35歳ぐらいですね。その歳でシュヴァルツコプさんやホッターさんと仕事をされている。
サヴァリッシュ盤の月光の音楽は、ベーム盤よりゆったりとしたテンポ取りで、豊かに歌い上げる感じ。執事は、ベーム盤よりもさらりとした歌い方。実は執事の歌がシュトラウスの全オペラの締めくくりなんですよね。シュトラウスの全オペラのリブレットの最後の最後です。
シュワルツコップさんは、ヤノヴィッツさんより情感が出ている。伯爵夫人の心境を拡大鏡で見せている感じ。ヤノヴィッツさんはもう少し冷静です。どちらを取るか人それぞれかもしれませんね。私はどちらも好きですが。
イタリア人が登場するあたりは「ばらの騎士」と似ていますね。
カプリッチョには様々な引用があるそうなのですが、門外漢の僕にはそれをそれとして認識することはできません。ただ、イタリアオペラ風な旋律が幾つも登場している、ということがわかるぐらい。 名曲ライブラリーによると、グルックやラモーから引用されていると言うこと。その二人のオペラは聴いたことないですし楽譜が読めないのでなかなかわかりにくいのですが。頑張ろうっと。
それから、月光の音楽はシュトラウスの歌曲集「小間物屋の鏡」に似ているそうです。こちらも要チェック。
それではライナーからの写真を(もう50年経っているから良いでしょうか……)
若かりしサヴァリッシュさん。
録音風景。へー、こんな感じでレコーディングしたんだ、と言う感じ。今は歌手の方は防音ブースに入って歌われるのでしょうか? ポピュラー音楽だと、ドラムやサックスなどの生楽器はガラス張りの防音ブースに入ってあとで適宜ミキシングできるようにしますけれど……。
ベームさんとシュトラウス先生のツーショット。このお二人とても仲が良かったようですね。
踊れトスカーナ!
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踊れトスカーナ! レオナルド・ピエラッチョーニ (2005/09/21) ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント |
あー、面白かったですよ、「踊れトスカーナ!」。気分転換に、と思って午後の気怠い時間に見てみました。1時間半の映画なので、疲れることもなく爽快。イタリアらしいラヴ・コメディ。いろいろと小道具や会話に気を遣っています。「愛は、太陽と同じく、昇り沈む」なんていう言葉も出てきたりする。ブーメランは登場人物の再登場を示唆したり(そのまんまですか……)。余り詳しくは書きませんが、途中のはちゃめちゃなディナーの場面では一人で笑いっぱなしでした。面白かったですよ。
にしても、イタリア人はスペイン語分からないんですね。昔聴いた噂(都市伝説?)では、イタリア人とスペイン人はお互いがお互いの言葉をしゃべっていても、日本で言う方言の違いぐらいなもんなので、何とか理解し合えるのだ、と言うのがあったんですが、そうでもなさそう、というのがわかりました。
時代設定は1996年から1997年にかけてのトスカナ地方。フィレンツェにちかい田舎町です。田舎町だけあって、映像は古く感じられます。70年代と言われても分からない感じ。ですが、ばかでかい携帯が登場したりするので、ああ10年前のことなんだ、と言うのが分かります。
この連休、映画を5本見よう! と目標を立てたのですが、これで2本目です。あと3本。みられるかな?
サックスの練習で思うこと
昨夜は、会社帰りで少し疲れていたのですが、日曜日に行った近所の文化センターでまたサックスの練習をしました。前回はコード進行をPC上のDAWソフトで動かして練習していましたが、PCが重くて仕方がない(いわゆる重さが重いのです)ので、MIDIファイルをAACに変換して、iPodに載せて持って行きました。iTuneは、MIDIをAACに変換することができるのですね。感動です。
それにしてもスタンダードナンバーの難しさといったら、という感じです。サックスを初めてもう15年で、そのうち5年ほどは吹いていませんので、実質10年ぐらいのキャリアだったりするのですが。まあ、プロになるわけでもないので、致し方ありません。余り自分を責めるのは疲れるのでやめました。ゆっくりつきあっていくことにしようと思います。
イリアーヌ・イリアス「夢そよぐ風」
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夢そよぐ風 イリアーヌ (2004/05/26) BMG JAPAN この商品の詳細を見る |
ここのところ疲れ気味で、音楽に正面から向き合えない感じ。いつもなら楽しんで聴けるプッチーニやシュトラウスにもそっぽを向かれている感じ。というより、「カプリッチョ」聴いて涙ぐむぐらい疲れているらしい。
年度が替わって、部署も変わって、忙しくなってきたからかなあ? それとも少し早い五月病だったりして。
でも、このアルバムを毎日聴いて英気を養っています。通勤は90分ぐらいかかるのですが、最後の20分間は決まってこのアルバム。帰宅するときも最初の20分は必ずこのアルバム。
イリアーヌ・イリアス「夢そよぐ風(Dreamer)」です。
以前にも紹介しました。
http://shushi.s39.xrea.com/mt/2004/05/04-232357.php
曲のラインナップです。
- Call Me
- Baubles, Bangles And Beads
- Photograph
- Movin’ Me On
- So Nice
- That’s All
- Tangerine
- Dreamer
- Time Alone
- Doralice
- A House Is Not A Home
特に、冒頭Call MeとPhotographのアンニュイな感じ、たまりません。それからBaubles, Bangles And Beadsの洒脱な感じ。いいですな。
サックスは、もちろんマイケル・ブレッカーです。さっきサックスの練習をしていたときに、Call Meを聴きながらブレッカーの真似をしようとしたのですが、どだい無理な話でした。Call Meって、冒頭で激しく転調するのですが、この転調であのメロディアスなフレーズを吹けるだなんて、本当にマイケル・ブレッカーは偉大だと思います。あまりに偉大すぎるので、自分が矮小にみえて、また落ち込んだりして。
Youtubeで、イリアーヌがCall Meを歌っている映像を見つけました。CDの音源よりフェイクしている感じ。シンプルなカルテットですが、CDの音源は、オケもサックスも入ってますからね。この映像よりももっと充溢していますよ。
チェリビダッケ/ムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」
なんどかこのブログでも描いた覚えがあって、いまさら、という感じもするのですが、ロシア五人組といたらこのCDについて書かずにはおられないのです。

もうこのCDとの出会いも何度も書いたような気がします。一連のチェリビダッケ盤がEMIから市場に出回り始めたのが1997年末から1998年にかけてだったと記憶しています。ぼくがタワレコでクラシックCDを気が狂うようなペースで買いあさっていた頃でした。
そ れで、渋谷のタワレコでいつものようにCDをあさっていたら、流れていたのですよ、チェリビダッケのテンポの遅い「プロムナード」が……。度肝を抜かれま した。こんな遅い演奏、ありなんだ、って。それまでに聴いていた展覧会の絵は、カラヤン盤とジュリーニ盤でしたので、こんなにトリッキー(?)なテンポ 取りすること自体信じられなかったのです。こんなのありなんだ、と思うと共に、これってめちゃくちゃ格好がいいんじゃないか? と思ったわけです。ここま で遅いテンポで、これだけグルーヴ(?)できて、激しく歌っている演奏をするチェリビダッケはすごい! と思い、ボックスCDを買いにレジに走っていったわけ です。
それ以来、チェリビダッケの演奏、特にブルックナーを振った演奏にしばらくのあいだまるで金縛りにあったような気分で聴いておりま した。ブルックナーのテンポの遅さもやはりすごかった。でも歌ってるんだよなあ、チェリビダッケの演奏は。遅いテンポをとるにはそれなりの難しさがあると いうのは、ジャズコンボでフロント取っていたのでよくわかる気がするのですが(もしかしたらクラシックでは違うのかもしれませんが)、遅ければ遅いほど、曲の細部が拡大さ れて、素っ裸状態になるわけですよ。ごまかしのきかない世界。そこでチェリビダッケは雄々しく闘っているのだなあ、と思ったわけです。
そういう意味では、チェリビダッケの世界に誘ってくれた僕にとっては思い出深い盤がこの「展覧会の絵」だったというわけです。
ムソルグスキーのことというより、チェリビダッケのことになってしまいましたが……。趣旨とは違う感じで申し訳ありません。














