1989年のライブ・アンダー・ザ・スカイでのパフォーマンス。大学の時代に聴き続けたCDの中の一枚。この5,6年、行方不明になっていたのだが、先だって図書館で見つけて借りてみました。書架には出ていなかったのですが、書庫の中から出して貰いました。感想をいくつか。
- このアルバムを聴いて、アーニー・ワッツの偉大さを知った。二曲目「The Four Sleepers / Pools」のソロは格別。好き嫌いはあるかもしれないが、流れる早いパッセージと、フラジオ音域を多用した感動的なインプロヴァイズ。
- もちろんマイケル・ブレッカーも頑張っていて、「スウィングしなけりゃ意味がない」のソロが白眉。豊かな倍音を吹くんだ太いテナーの音が素晴らしい。「ラヴァー・マン」で旋律とるところも良い。サークルの合宿で、こんな感じで「ラヴァー・マン」をやろうと思ったのだが、あえなく敗退した。おそらく、ドン・グロルニックのアレンジが良いんだと思う。
- 僕のかつてのサックス演奏はこのアルバムに依るところが大きかったなあ、ということをあらためて確認。
- 最近ジャズにはご無沙汰している家人も、感心するところしきりだったから、良いアルバムであることには間違いない。
- 残念ながらAmazonでは取り扱っていない模様。音だけでも手に入って良かった。
演奏者は以下の通り。
- マイケル・ブレッカー(TS)
- ビル・エヴァンス(SS,TS)
- スタンリー・タレンタイン(TS)
- アーニー・ワッツ(AS,TS)
- ドン・グロルニック(P)
- 鈴木良雄(B)
- アダム・ナスバウム(DR)