新国立劇場「さまよえるオランダ人」行ってきました。思った以上に楽しめた3時間でした。
- 最初に登場したダーラント役の松位浩さんは、日本人離れした良い声。びっくりしました。がぜん盛り上がります。
- ゼンタ役のアニヤ・カンペさん、声が太くて響き渡っています。ゼンタって、オランダ人をほとんど病的に恋しているような妄想癖のある女性なので、もっと可憐で華奢な感じをイメージしていたのですが、ブリュンヒルデ的女傑としてのゼンタ像を見せてくれました。ゼンタの独唱部分があの迫力ですから必然的な帰結なのですが。
- オランダ人のユハ・ウーシタロさんも良かったです。オランダ人の持つなぞめいた性格を良く表現されていたと思います。
- 指揮のミヒャエル・ボーダーさんは、迫力あるサウンドを聴かせてくれたと思います。ただ、オケ的について行ききれてなかった感は否めませんでした。もっとも、この曲もやはり難しいんだろうなあ、とは思いますが。
さて、帰り道、初台から新宿まで歩いてみました。今までは京王新線で一駅乗っていたのですが、少し運動しなければと言うことで、チャレンジしたのです。とはいっても一駅歩くだけですので、20分ぐらい歩いたでしょうか。17時過ぎたというのに、まだ太陽が沈みきっていませんでした。都庁の無機質な建築に太陽の赤い光が反射しているのが、美しくて、ついつい写真を撮ってしまいました。
さて、次の新国は24日の運命の力です。これもはじめて見るオペラなので楽しみですね。