Opera




西部の娘、予習中です。
ウィキペディアにきちんとしたあらすじが載っていました。こちらです。初演で大成功を収めながらもその後は不遇なこのオペラですが、この記事によると耳に覚えやすいメロディーが少ない、とのこと。しかし、全体にドラマティックで重厚なオペラだと思います。でも弦の美しさも随所に見られます。所々にラグタイムやジャズ的なメロディもきこえてきます。
それにしても、よくぞ日本で演目にかかったな、と言う感じです。日本在住の向きにとっては、一生に一度見られるか見られないかというぐらいレアなのではないでしょうか?

Opera

4月21日は新国立劇場で「西部の娘」を観る予定。指揮はウルフ・シルマー氏ですので、キリッとした演奏を聴かせてくれることと思い期待しています。今週は、スラットキン指揮「西部の娘」を予習しようと思います。少し聴いたのですが、プッチーニらしい清爽とした感じ。これからもっと聞き込みます。DVDも出ているようですね。



今日は思ったより良い天気でした。午前中は光が部屋の中に入ってくるので、家で音楽を聴いて。午後は投票に出かけがてら長い散歩。40分ぐらいアップダウンのあるコースを早足で歩きましたが、おかげで少々体重が減ってきた感じ。
最近忙しさにかまけて、本を読んだり音楽を聴いたりしにくくなってきています。こういうときこそ音楽を聴いてリフレッシュしなければ! 今日もプッチーニを少々聴いただけですが、聴くことができただけ良かったという感じです。

Opera

先週のジャコミーニさん体験から一週間、帰りの電車で蝶々夫人を聴くのが日課のようになってしまいました。聴いているのは、カラヤン盤で、パヴァロッティとフレーニが歌っているもの。仕事でバタバタして疲弊しきった一週間でしたが、なんとか持ちこたえました。プッチーニ様のおかげです。
 
 ですが、ほかの蝶々夫人も聴いてみたい! と思い調査中。
 
音楽之友社「クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲篇」をめくってみました。以下の5枚が推薦されていました。
カラヤン盤

Puccini: Madama Butterfly Puccini: Madama Butterfly
Giacomo Puccini、 他 (1990/10/25)
London
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シノポリ盤
amazonでは取り扱っていないようです。
セラフィン盤

プッチーニ:蝶々夫人 全曲 プッチーニ:蝶々夫人 全曲
デバルディ(レナータ)、ベルゴンツィ(カルロ) 他 (2004/11/26)
ユニバーサルクラシック

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バルビローリ盤

プッチ-ニ:歌劇「蝶々夫人」全曲 プッチ-ニ:歌劇「蝶々夫人」全曲
スコット(レナータ)、ローマ国立歌劇場合唱団 他 (1996/07/17)
東芝EMI

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ファブリティース盤

プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
モンテ(トティ・ダル)、ローマ歌劇場合唱団 他 (1996/12/18)
東芝EMI
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さて、どれを買いましょうか?

Photo

SAKURA
明日の東京地方は、晴れのち曇り、明後日日曜日は曇り、ということで、天気は今ひとつ。桜の方はと言えば、だんだん散り始めていて葉桜になりかけています。今週末もぎりぎり楽しめるかな、と言う感じでしょうか。
(写真は4月1日に撮った桜です)

American Literature

rosemary

ローズマリーの赤ちゃん ローズマリーの赤ちゃん
アイラ・レヴィン (1972/01)
早川書房

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またヤバイ本を読んでしまった。アイラ・レヴィンの「ローズマリーの赤ちゃん」。ある本で勧められていたので読んでみたのですが、あまりに面白く、興味深く、吸い込まれるようにして読んでしまいました。

ネタバレになるかもしれませんので、フォントの色を変えます。ともかく衝撃的。

  • 計算されつしているなあ、本当に。夫のガイが俳優で、芝居をして、入居住宅を変えるところから、ガイの芝居に結局はだまされ続けるローズマリー。
  • ローズマリーが眠らされて悪魔と交わるシーンは、ローズマリーの夢と言うことになっているんだけれど、最初読んだときは、よくもこんな象徴的な夢を書けるな、と感心していたのだけれど、それが本当にあったことだと分かってゾッとする。思わず、くだんの部分を読み返して再度ゾッとする。しかし、この部分、「ダ・ヴィンチ・コード」の一場面と似ているな……。
  • しかも、その日、ローマ法王がニューヨークを訪れていると言う設定。できすぎている。
  • ローズマリーがカトリックの信仰から離れた女ということも象徴的。最後に「神は死んだ」と叫ぶあたり、現代を象徴している。
  • でも、悪魔信仰が悪かと言われれば、そうではないかもしれない。悪魔といっても、反キリスト教的で異教的なものを指す場合もあるから。
  • これは現代批判なんだろうな、と。悪しき相対主義に陥る現代社会への警鐘でもあるのかな、と。
  • キリスト教(カトリック)が第二ヴァチカン公会議以降、他宗教を認めるなど融和的な方向に向いたことで、ある種の相対主義に陥り、力を失った。そこにあるのは、道徳無き世の中(異論もあると思うけれど)。
  • それで、ニューヨークを訪れるローマ法王の名はパウロ。これは、パウロ六世(在位1963〜1978)のことを指していると思われる。彼は第二ヴァチカン公会議の遂行者。実に象徴的。
  • しかし、最後のシーン、強烈。赤ちゃんにかぎ爪が生えていて、それで身体をひっかかないために手袋をかぶせている、とか、普通思いつかないよなあ。

Classical

Giuseppe Giacomini Giuseppe Giacomini
Georges Bizet、 他 (2000/08/09)
Bongiovanni

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蝶々夫人がひけたあと、いつものように初台から新宿へ国道20号線沿いを歩いていきました。目標は新宿駅の向こう側、フラッグスの8F、つまりタワレコクラシック売り場です。ジャコミーニさんのCDがあるというので、探しに行ったのでした。
ありましたよ、ジャコミーニさんのCD。すかさずゲットして、帰宅。でも土曜日は音楽を聴きませんでした。蝶々夫人の感動が逃げていくような気がしたので。
それで、CDを書けたのは翌日曜日。CDプレーヤーにセットして、プレイボタンを押すと……。そうそうこの声なんですよ。雄々しくてドラマチックで男らしい声。聴いていると勇気が湧いてくるような、そんな声ですね。ロッシーニ、ドニゼッティ、マイヤベーヤ、ヴェルディ、ビゼー、プッチーニ、マスネのオペラから12曲が集められています。どれも良い意味でジャコミーニ色によく染まっています。
それで、他にもジャコミーニさんのCD無いかな、と思い、Amazonで調べてみたら、他にもCDが出ているみたいです。これも買おうと思います。

誰も恐れることはない~ジャコミーニアリア集 誰も恐れることはない~ジャコミーニアリア集
ジャコミーニ(ジュゼッペ) (2002/04/24)
キングインターナショナル

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愛唱曲集 愛唱曲集
ジャコミーニ(ジュゼッペ) (2002/04/24)
キングインターナショナル

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Opera

NNT
テクノラティで検索したりして、いろいろなブログを見て回ると、31日の蝶々夫人、あまり良い評価を受けていない向きもあるみたいですね。おかしいなあ、あんなに感動したのに……、と言う感じ。
そこで、僕の聴き方、見方が悪かったんじゃないか、という不安に苛まれるのがいつものこと。
それで、ちょっと、足掻いてみる。
リズムがバラバラとか、ジャコミーニさんが走っていたとか、そういう評価があるのですが、バラバラなのは分からなかった僕が悪いかな、と。ただ、ジャコミーニさんが走っていたのは、わざと走っていたはず。オケと同じテンポで歌うと歌詞がきこえなくなるから、オケより少し早めに歌うのが良い、と言うのを聴いたことがある。他の歌手もオケとオンタイムで歌っていないことが多いと思うんだけれど……。(ドミンゴとか、サバティーニとか……。具体的じゃないからといって炎上させないで欲しいのですが)。
若杉さんも、序奏ではアンサンブルを掌握していなかったけれど、その後は大丈夫だったんじゃないかな、と。もっとも、そのころ僕は忘我の境地にいたので、細かいところが聴けていなかったのかもしれない。
いつも思うんだけれど、ジャズでもクラシックでも、聞き込み始めると、批判する方が簡単になってきて、評価することを忘れてしまう。もちろん、批判するのは大事だけれど、それは一人の聴き手としては二の次なんじゃないかな、と(批評家的な聴き方をする場合は大事ですが)。評価できる点を見つけるのが、良い聴き手なんじゃないかな、と。
ともかく生理現象を伴った、かつてないほどの感動を覚えたのは事実なのだから、それを大事にしよう。そればっかりは、個人的な体験で事実なんだから、誰から批判されても揺るがないものだし。それに、感動しただけ、あのパフォーマンスから受けたリターンが大きかったと言うことなのだから、感謝しよう。

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天気が良かったので、近所の桜名所系に行ってきました。今年はもう満開を越えて葉桜になっている木もありました。明日からは天気が悪くなるようですので、今日が最後のチャンスかもしれませんね。