マーラー:交響曲全集 オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07) ユニバーサルクラシック |
アバドが振ったマーラー全集から、交響曲第7番を聴きました。アバドのマーラーはとても明瞭でくっきりしていると思います。とても好感を持つことができました。ゆっくりフルコースを食べているような気分。ショルティだったら、スポーツカーに乗ってびゅんびゅん飛ばすと思うのですが、そうじゃない感じ。これも幸せですね。 第1楽章のホルンが素晴らしい。マーラーって、ホルンの使い方が巧いと思います。第4楽章のイントロ部分のヴァイオリンが美しい。この音だけ聞いていたいと思うぐらい。夜曲と言うだけあって、あまりに静謐すぎて言葉を失ってしまいます。マーラー、マンドリンをよく使いますが(8番でも使っているはず)、何でなんでしょうね。このマンドリンの音が本当に侘びしいなあ。第5楽章は大好きでしたね。この楽章だけ繰り返し聞いたのを覚えています。明るい感じで終ってくれますし。
ああ、他のマーラーも聴きたくなってきました。iPodに入れちゃおう。
アバドと言えば、ルツェルンで振った「復活」が印象的でした。前にも書いたことがありましたが、本当に度肝を抜かしましたよ。アバドは病気から復帰したわけですが、往事に比べてめっきり痩せてしまって痛々しいぐらいでした。でも本当に素晴らしい集中力でした。あやかりたいものです。どんなに体調を崩しても頑張らないといけません。
今日でお仕事もおしまいで、明日は休日なのですが、さすがに週末に向けて身体が痛くなるぐらいな感じでした。会社からのバスの中でマーラーの7番を聞き始めたのですが、聞き始めるに付けて、昔のことが思い出されて、回想モードへ。それがいつの間にか夢想モードに変わっていて、知らない間にバスは終点に近づいていたのでした。寝坊したら危なかったです。何を思ったのかというと、7番を最近聴いたのはいつだろう、ということ。昨日「10番は久しぶり」とか言っているくせに、つい3ヶ月前にも聴いてるじゃん、みたいな自分つっこみをしていたのですが、さすがに7番は10年ぐらいまともに聴いてないですよ。
それで思ったのが、そもそも私の聴く量っていうのが、思ったより少ないなあ、ということ。確かにジャズっぽいの聴いたり、スムーズジャズ的な音楽を聴いたり、と浮気してますからね。致し方がないんですが。でも、やっぱりクラシックも好きなんですよね。それで、何かを考えたり書いたりするためには、やっぱり量聴かないといけなくって、でも時間なくて、ジャズも聴きたいし、サックスも吹きたいし、本も読みたいし、仕事もしないとイカンし、CD買いたいけれど経済的にも空間的にも厳しいし、みたいな感じで、四方八方に引き裂かれている感じなんですよね。でも頑張って聴こう。感動がかならず待っていますからね。