クライバーの振る「トリスタンとイゾルデ」を聴く

今日、聞いたのがこの曲。リスタンとイゾルデの恋愛譚ですね、ワーグナーの手によって他の追随を許さぬオペラとなって今も人の心を打ち続けているわけです。クライバーの指揮で聴いております。

ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲 ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲
コロ(ルネ)、ライプツィヒ放送合唱団 他 (2000/03/01)
ユニバーサルクラシック

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ともかく、今日は第一幕を聞きました。クライバーの指揮は、テンポの変化や音量の変化を自在変幻に行って、ダイナミックなハーモニーを産み出しています。ほとんど軍隊的に統御された弦楽部は、全く乱れを見せていません。コントラバスからビオラまでが一斉に早いパッセージを弾くところがあるのですが、この統率のとれた演奏に感歎したと同時に、クライバーが「運命」の第三楽章のコントラバスから始まるフーガを思い出したのでした。クライバーのようなカリスマ的指揮者の魔法にかかるとオーケストラも素晴らしい力を発揮するようです。

イゾルデはマーガレット・プライスさんなのですが、ものすごく巧い。ピッチの崩れなど全くない。それでいて美しさの中に力強さを包含している。イゾルデの悲愴でありながらもりりしく矜持を持って行動しているのが分かるのです。

トリスタンのルネ・コロさんの声の美しさは言うまでもなし。クルヴェナールのフィッシャー・ディスカウさんの歌はいつ聴いてもその人と分かる。実は、彼は微妙にピッチをシャープ気味に歌っているのではないか、と最近思い始めました。それはピッチが狂っているという風ではなく、意図的に狂わせていると言う風に聞こえるのです。そう言えば昔こんな記事を読んだことがあります。ランディーとマイケルのブレッカー兄弟は、トランペットとテナーサクソフォンでテーマをとるのですが、ピッチの微妙な違いが音楽的に良い方向に傾くことがあるのだ、というような記事だったと思います。テンポをずらして歌唱をより浮き上がらせる方法というのもあると思いますが、あえてピッチを変えて歌唱を浮き上がらせる方法もあるのではないか、と思ったのでした。

このCDでは大好きなクルト・モル氏がマルケ王を歌っていますが、登場は第二楽章から。明日以降聞いてみたいと思います。

それから、本当に遅刻してしまいましたが、「勝手にワーグナーの日」にも参加させて頂きます。


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