イタリア紀行2007 その11 ボッティチェルリの春に対面
Spring
Originally uploaded by SHUK.SOID
いよいよ、ウフィツィに入館です。入館にはまるで空港の手荷物検査のように、荷物にはX線がかけられ、金属探知器をくぐる。その先にチケットに印字されたバーコードをかざすとゲートがまわって入館できるのだが、商売が巧いのは、その直前に各国語のガイドブックがおいてあるところ。ここはすかさず購入。だまされたような何とも言えない気分。
とにかく三階の展示室まで上がり、ジオットの部屋をパスって、ボッティチェルリの部屋へ急ぎます。途中の部屋にあった、フィリッポ・リッピとフィリピーノ・リッピの絵に感動。素晴らしい。ここは後でもう一度観ることにして先を急ぐ。
そしてその次の部屋が、ボッティチェルリの部屋でした。少し薄暗い室内には何とも言えぬ香気が漂っている感じ。ガラスに保護された巨大な絵が二枚。一つは「春」、もう一つは「ヴィーナスの誕生」。
まずは「春」をじっくりと眺めること10分ぐらい。実際にみる「春」は、雑誌の四色刷やインターネットの画像とは全く違う。全体の構図は大きな迫力となって迫ってくるし、微細な部分をじっくり眺めると、空恐ろしいほど細密な文様が認識となって振ってくる。ヴィーナスが手からかけている、金の刺繍が施された蒼いショールの文様の緻密さには驚くばかり。神は細部に宿る、と言うけれど、まさにこの絵には神が降りてきている。間違いなく。
ディスカッション
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aostaさん、コメントありがとうございます。これからもしばらく書きつづっていこうと思いますのでどうかおつきあいください。
私も、絵の前で時間が止まればいいのに、と思いました。幸福というのはああいう経験のことを言うのかもしれませんね。
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Shushiさん、イタリアに行っていらしたのですね!
たくさんの記事をアップされていらして驚いたり喜んだりです。
これからしばらく楽しませていただけますね。
ボッティチェルリの部屋、あそこだけ空気までもがかぐわしい、不思議な雰囲気の部屋だったことを懐かしく思い出しました。
ボッティチェルリの息遣いがそのまま聴こえてきそうな絵の前で、そのまま固まってしまいたかった(笑)。
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HIROPONさん、コメントありがとうございます。
私もミケランジェロ広場に登ってきました。夕方の熟した光の中に静かに街が佇んでました。住みたくなります。
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Shushiさん こんにちは。
ご無沙汰しております。
イタリアへ行かれたのですね。
私も一度ローマとフィレンツェへ行ったことがあります。フィレンツェへはローマからの日帰り観光でしたが、特にミケランジェロ広場から市内を見渡すあたりが素晴らしい。住みたくなる街ですね。